CO2パイプ問題

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土曜日に発覚した配管が当たる問題だが、すぐ関係各所にメイルしたものの、週末で動きは鈍く、今朝の段階で危機感を持っている人はあまりいなかったようだ。
朝のミーティングで説明をしても、そんなひどく当たるはずは無いと言う。私もCO2の部分は見ていなかったので、百聞は一見に如かずで一緒に見ることにした。
左上が4本ある件のCO2配管で、ファイバースコープをうまく見える位置に設置するのも一苦労なのだが何とかしたところ。右上が実際に押し込んだときの画像で、左側が当たる直前、右が当たった瞬間。ここからまだ後5mmくらい進まないといけないので結構道は長い。
当たっているところがどうなっているのかはF1にある原寸大の図がわかりやすい(右下)。紫がECLで黄色がARICH。この塊が右から左に進んでくる。CO2のパイプは右上からやってきて二度曲がって青と黄色の間を左に走る。ここで当たってしまっている。
実際に当たっているギザギザしているのは保護用のステンレスの蛇腹でその中に二本ステンレスのチューブが入っているらしい。チューブはステンレスなのでその場で曲げるのは難しいのと、曲げ方を誤るとCO2が流れなくなってしまうので悲惨なことになる。蛇腹なんだから押してしまえという人もいるが、蛇腹の方が中の管より強かったら中からつぶれることになる。正直どうやって対処したらいいのか私にはわからない。
ここにいる担当者の仲間の人たちも事の重大さに気付き始めているようだ。
右下に写っているのは隙間を調べるために誰かが作ったらしい型紙。便利なのは確かだが、図面を写してきただけなので、本当の隙間を反映しているかわからない。こういうものを作って理想的な隙間にしたがってものを置いてしまうと必ず当たる。正常な感覚を持った人なら、何ミリか小さめに作るものだが、そういうことは考え無いようだ。
『そらあたるわな』、と言う感じ。
今後、図面どおりに作ったから悪くないとか、そういう不毛な議論が一通り行われて、対処が遅れる気がする。

前方エンドキャップ再び前進するも再撤退

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あまりスケジュールは遅らせられないので、休日出勤して押し込めない問題の解決を測るARICHの人たちに付き合う。
隙間の狭いところは奥の方にあるので、当たっていそうなところを探してはケーブルを裁き直して解決していく。
当たっているところを探すのにマイラーフィフムを這わせておいてエンドキャップを前進、挟まっているところを探しているとき、ARICHのケーブルと関係の無いところが挟まっていたので、ファイバースコープで調べる。
左はファイバースコープを設置したところで、光っているところにしたにある銀色のパイプが怪しい奴。右が押し込んで行ったときの様子で、はっきりと当たっているのが確認できた。この状態でまだあと5mm進まないと行けないのでかなり厳しい。
このパイプはVXDを冷やすCO2冷却装置の配管で、非常に立派なものだからちょっと触ったくらいではびくともしない。悪いことにこのパイプの担当者が今朝ドイツに帰ってしまったところで、対処してくれる人が居るのかどうかわからない。とりあえず、これが解決するまでは endcap の固定作業が出来ず、一歩も前へ進めない。
うーん、参った。

前方エンドキャップ前進するも撤退

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今日の予定はエンドキャップを最終的な位置まで押し込んで、測量、位置調整。
最初なので人を呼んで見守りながら押し込んでいく。最後20mmくらいのところで引き出し装置を動かすハンドルが硬くなったそうで何かに当たっているようだ。左上の写真はECLを固定する金具。物差しを当てているところの段差が面一になるまで押し込むのだが、あとまだ20mm弱ある。
最初は右上の写真のようなECL側面を這っているARICHのケーブルの類が膨らんで当たっていると思っていたのだが、そうではないようだ。
一番怪しいのは冷却水のステンレス配管だということで、怪しい部分にファイバースコープを取り付けて試して見たところ見事に当たっていた。左下の写真の中央に写っている銀のパイプが干渉しているパイプで、その右横にある黒い管がファイバースコープ。右下の写真は配管がBarrel カロリメターの容器に当たったときの写真。
その後、配管の処理をして配管は当たらなくなったのだが、まだ、10mmくらいまで近づいたところで何かに当たる。結局原因はわからないまま時間切れ。月曜日には押し込んで測量したいので仕方なく週末働くことになった。

前方エンドキャップ 位置調整

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今日はまず、引き出した位置での位置調整。あまり押し込んでしまうと調整がやりにくいのと、ずれていると当たってしまうものがあるかもしれないので、あらかじめ調整しておく。
取り付けたターゲットスティッカーがなるべくたくさん見えるところを探して、測量器はQCSの船の上に設置した。一応、基準点が四つと下を除く6つのターゲット全てが覗ける。
調整は思ったよりうまく行って午前中におよそ狙ってた精度(1mmより十分良い)に置けた(気がする)。
午後になって、ECLを前進させていく。ケーブルなどが気になるがそれらはかわし順調に押し込んで行ったのだが、途中でハンドルが重くなったのでそこで停止。調べてみると、内側にあるCO2冷却の箱が干渉していた。
後15cm程前進できるのだが、仕方ないのでそこで固定し、再度位置調整。
一応これで、このまま押し込む自信もついたので、今日の位置調整はこれで終わり。
余った時間でエンドキャップをBelle2に固定するための金具を取り付ける。ステンレスの塊で重いのでクレーンで吊っての作業。二個つけたところで終了。
明日は、隙間を気にする人に来てもらって、最後までエンドキャップを押し込む。うまく行けば、その場で位置の確認と再調整。その後一旦引き出して金具の取り付け。

前方エンドキャップ引き出し装置に取り付け

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今日はいよいよ引き出し装置へエンドキャップを移動する。
一度吊り始めると終われないので、さっさと朝から吊り具を準備して作業開始。一段目は吊り治具をECLに取り付けて、荷重を移し、Endcapを起立治具から外した所の写真。この外れたところで既に11時を越えている。思ったよりより時間がかかっている。
二段目左はECLとARICHを吊り下げた状態を正面から撮ったもの。見えているのはARICHの表面。
その後 Belleの方に移動する際にクレーンの揚程が足りず、一旦引換してチェインブロックを巻き直すというロスがあったが何とか Belleの方に持ってきたときの写真が二段目右。この時既に12時。予定よりだいぶ遅い。
正しい向きにして、Belleの方に近づけていくとき、Belle側から撮ってみた写真が三段目左。
その後引き出し装置に取り付けるのだが、昔取り外したときと同じようにARICHの前面をBelleに押し付けるような感じでようやく配管などをかわすことが出来る(三段目右)。この日のために引き出し装置を改造したのだが、おかげで少しは楽にできた気がする。少なくとも取り外した時のような絶望的な感じは無かったので良かった。
後は、慎重にクレーンとチェインブロックを使って位置合わせして、ネジ留め。四段目左は最初のボルトを入れたところ。ボルトを入れるところは、荷重もかかってないので特に問題ない。ボルトを締めたのが大体12:30。
この後、吊り具を外すのときにまた荷重の移動があるのでそれに時間がかかり、結局吊り治具が外れたのが13:20頃。治具を戻して、一息つける状態になったのは14:00少し前だった。
現場は、その後足場組みをして、 ARICH のケーブルの養生が行われている。
明日は、測量と位置調整。ここからが面倒な作業。

前方ECL install 前日準備

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他の検出器の人の都合により一日遅れたので、今日が前日準備。
まずは内部にアクセスする為の足場を取り去ってエンドキャップが取り付く半月板を移動装置に取り付け(左上)。なかなか見られない検出器側から撮ってみた。
次はECLを固定する金具の組み立て。前にも説明しているが、金具は3個のパーツに分かれていて、一つをBelle側に、残りの二つを組み立てて Endcap につけて alignment をやることになる。なので、あらかじめ endcap 側の二つを組み立てておく。金具は無垢のステンレスなので非常に重く正確に穴を合わせてネジ留めするのは大変。右上は8つならんだ金具。
Endcap側には後方のときと同じように Alignmentのときに使う測量用のターゲットを貼り付け(左下)。後方は十字にケガキがあったのだが、前方には見当たらない。でも無いと測れないので、仕方なく、目分量でつけてしまう。この段階でちゃんと位置決めする自信がなくなってきた。
最後に明日Endcapを吊り具を用意して今日の予定は終了(右下)。本体と治具合わせて10t以上あるのでかなり大層なチェインブロック(7.5tと10t)を使う。
他にもやらないといけないことはあるのだが、明日の朝早く来てやる事にする。

物理学会2017秋@宇都宮大学

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宇都宮大学でやっている学会に出張。
春の学会は行く気で宿を予約していたら、運悪くロールインが重なりいけなくなったのでキャンセルしたら、今度はロールインがpostponeされ、行けたのに虚しく留守番する羽目になってしまった。
なので、ギリギリまで行く気で宿はキープしていたのだが、作業で泊まりは断念して日帰り。宇都宮なら自転車でも行ける距離なので車だと片道1.5時間くらい。
作業中なのに日帰りで行ったのは、論文賞の幹事なので受賞講演を企画したからで、賞状、副賞の運搬係。最近忙しすぎて、受賞者の皆さんに reminder を出すのを怠っていた事に現場で気づき、本当に来てくれるかドキドキしたが、二人とも来てくれて安心した。
授賞式と受賞講演の写真も頼まれていたので、撮りながら講演を聞いたが、受賞したことに納得の行くよい講演だった。とても修士をこの春終えたばかりの人の講演とは思えない。

授賞式があるので行くことが確定していたので自分の講演も申し込んだ。Belle2の検出器の講演は細かいのが多いので、カロリメターのupgradeの話だったのだが、ロールインなどの検出器関連の大きなeventについても紹介した。というのは言い訳で、忙しすぎて大した内容の講演が作れなかったのでロールインと後方ECLの動画でごまかしたと言う方が近い。講演もいつもの事だが全く納得行ってなくて、下手くそだ。毎度の事だが、しばらく落ち込むことになる。こうなるのがわかっているならもう少し練習すればいいのに。

明日は前方ECLのインストールの準備。主に測量関係。

前方ECL ARICHと結合

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遅れに遅れていたARICHのテストだがギリギリのタイミングで終わったようで、めでたくECLと結合することになった。
上段左は準備が整ったARICH。
固定されている治具からクレーンで吊り上げ、チェインブロックで水平垂直を出して徐々に近づけていく(上段左)。ある程度まで近づいたら、中心が合うように調整してさらに接近させ(中段左)、内筒同士がはまり合うようになっているのでそこをはめる(中段右)。後はネジ穴を合わせてボルトで留めて結合は完了。
その後、クレーンをつったまま、ARICHのケーブルをECL側に預けて、ARICHの吊り具を外す。
特に問題なく進んだのは、治具がよくてきていることもあるが、ECLと比べると400kgくらいしかないので、取扱いが楽だった気がする。
下段はARICHを取り付ける前後のEndcap ECLの写真。この向きからだと両方ステンレスで同じ色なのでついた気がしない。
この後週末まで衝突点まわりで別の作業があるので、ECLのinstallは来週。
明日は学会発表。

後方エンドキャップ引き出し

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今日は後方エンドキャップの引き出し。
最初に引き出し装置を押し付けてネジでエンドキャップに留める。ネジ穴の位置は合ってないので引き出し装置の調整機構を使って合わせる(上段左)。先週末の段階で向かって右側にギリギリまで寄っていたのでこれ以上調整シロは無かったのだが何とかネジはついた。
その後、エンドキャップをBelleに固定しているネジを緩めていく。エンドキャップは5t位あるのでネジを緩めると下がってくるので、固定具がずれてくる(上段右)。それを調整機構を使って合わせて行って、荷重が引き出し装置の方に移り、ネジが手で緩むようにする。そうなれば荷重は完全に引き出し装置に移っているので、ネジを外してしまって、ゆっくり引き出す(中段左)。ケーブルなどが当たらないか注意しながら引き出していき(中段右)、一番後ろまで下げてしまう。
下段は現在の様子。引き出されて中にアクセスできる状態。
これからしばらくは、あまり前方ECL関連の作業は無く、今週いっぱいは他の人の作業が中心。私は測量と19日の撮影の準備でもすることにする。

後方鉛シールド取り付け試験

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カナダの人が朝のうちにavailableになったので早速シールドの取り付け試験。
ゆっくり前進させていくと、前に試験したときと同じで左の方にずれている。レーザー墨出器を持ってきて見てみると約1cm位ずれている気がする。引き出し装置の調整機構を目一杯使って何とか合う位置まで持ってくることができた。
ネジでとまったら引き出し装置と切り離し、試験は終了。取り付けたのと逆プロセスで外してしまう。

午後は前方の吊り治具だけを組み立ててビームエリアに持っていき、QCSとのクリアランスがちゃんと取れるかの確認。エンドキャップがついてないので高さが正確では無いが、エンドキャップを引き出し装置に取り付けたときが一番低い位置だがそれでもQCSとの間には40cmくらいの余裕があることがわかった。
これで、QCSに当たる不安無く、エンドキャップはinstall出来ることがわかったのでまた一歩前進。

月曜日は今後の作業の為に後方エンドキャップを引き出すのだが、果たして引き出し装置の位置が調整シロの中にあるのか心配。もし調整しきれなかったら、引き出し装置下部を固定しているネジを緩めて全体を右にずらすとかそういう大変な作業をしないといけない。

後方鉛シールド取り付け試験準備

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前回途中で時間切れになって諦めてしまった鉛シールドの取り付け試験をやる最後のチャンスなので、カナダから担当者が飛んできている。明日やる予定なのでその準備。
昨日半月板に取り付けたシールドにチェーンをかけて起こし(左上)、吊り上げて露になった前の方に耳をつけてさらにチェーンをかけ垂直にする(右上)。
後は、いっぱいまで下げておいた引き出し装置の上に移動して(左下)、下ろしていって引き出し装置に固定(右下)。
これで準備は整ったので、明日、担当者の到着を待って引き出し装置ごと前進、ちゃんと取り付けられるか確認してもらう。

QCS引き抜き

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今日の午前はQCSの引き抜き、後退。
入れる時にずいぶん苦労したが、測定は終わっているので最悪こわしても構わないから、気楽なもの。最初だけゆっくり下げてもらって、配管、ケーブル、コネクタ等が当たらないように手でよけながら、引き抜いていく。
特に問題は無かった。
写真は上段が後退前の写真。中段が引き抜いているところ。下段が引き抜いた後

前方ECL install準備作業

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今日はECLをマウントする治具を固定する最邪魔になるバレルのケーブルをずらす作業から。ケーブルトレイからケーブルを外して引っ張り上げ、巨大なケーブルバインダで留める(左上)。ケーブルの束がuglyにケーブルバインダで留められている絵はとても最先端の物理の現場とは思えない。
ケーブルの処理は大体終わったので、マウンタ自体を用意。マウンタにはちょうど良い厚さにライナーがはさんであるので、バラバラにならないようまとめて並べておいてもらう(右上)。
左下はBelleに付く側を取り付けてみた写真。まだ、トルク管理はしていない状態。裏側のネジを回す工具を使うのにケーブルが邪魔にならないか確認する。
最後はQCSが下がった後やる予定の取り付け試験の為に鉛シールドを準備(右下)。QCSが入った状態だと半割りにして取り付けないといけないのだが、QCSが下がっているので、半月板につけてしまって、全てを同時に取り付けてしまう。その方がきっと楽だ。
明日はQCSを引き抜く作業が予定されている。

Forward Endcap ECL 立つ

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起立治具の用意ができたので早速Endcap ECLを立たせる。
大小のクレーンの親子吊りでエンドキャップを持ち上げゆっくりと起こしていく(写真上段)。
真っ直ぐ立ったら治具の方に寄せて行ってネジ留め(中段左)。その後転倒防止のアンカーを打つ。
続いて、改造した吊り治具を当ててみてネジ穴が合うか確かめてみる(中段右)。図面だけを見て作ったので合う訳が無いと思っていたら、奇跡的に全て穴にボルトが通った(下段左)。
写真下段右は今の前方ECL。ARICHがReadyになるまで、しばらくこのままここに置いておく。

Endcap ECL 吊り治具納品

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前方ECLをinstallするのに beamline 上でやると吊り治具がQCSに当たってしまうので、改造してもらっていたのが納品された(左上)ので、早速運び込む。正面から見たのが右上段の写真。元々前方と後方が別々の治具だったのだが、良く似た形だし、同時に使うこともないので両方に使えるようにデザインしてみた。
穴の位置があうか、QCSと干渉しないかはQCSが後退してからテストする予定。

もう一つはエンドキャップを立てるための治具で、これは、筑波実験棟裏の治具置き場に放置されていたのを草むらからサルベージしてきて(中段左)、高圧水洗浄機で汚れを落として(中段右)、搬入して床に固定(下段左)。明日、エンドキャップを立ててこれに固定する予定。

エレキハットの前ではARICHのテストが一通りようやく終わったらしく、蓋が取り付けられていた(下段右)。まだ完璧ではないそうだが、ぎりぎり遅れること無くすみそう。取り付けるやいなや読めないチャンネルが出ると悲しいので何とかギリギリまで頑張ってテストしてほしい。

クラウドファンディング支援者報告会

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一般公開をやっている裏で、BellePlusのクラウドファンディングに支援を下さった方への報告会が行われていた。
私は全然関係ないのだが、写真を頼まれたので。
報告会に参加する権利をお持ちの方が何人いらっしゃるのか存じ上げ無いのだが今日の報告会には15人くらいは参加されていたと思う。BellePlusをやっていて、クラウドファンディングを立ち上げた人の代表が、報告申し上げる。
高額の寄付をいただいた方には筑波実験棟で実験施設の見学ツアーをやったのだがその写真が左下。参加者の多くが着ている黒いTシャツは支援者へ贈られたもので、Belle2で作ったTシャツと同じようなデザインだが、背中には素粒子物理でノーベル賞を取った人のリストが書かれている。

KEK 一般公開 2017 筑波実験棟 2053人

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一般公開は無事終わったようだ。ようだというのは、私は午前の担当だったので、12:30頃までいて、午後は筑波にいなかったから。昨日作った動画を入れたタブレットを持って行って、ちょうどカメラを設置したあたりで店ながら説明したのだが、反応は今一つだったような気がする。
天気に恵まれ、一日良い天気だった。つくば市の最高気温が27.3度だったので、暑すぎることもなく、爽やかな晴れだったのではないだろうか?
筑波実験棟の見学者数は2053人だったそうで、おそらく初めて2000人を越えて、過去最高だったのだと思う。KEK全体では3860人の来場者だったそうだ(受付をした人のみ?)。たくさんの見学頂きありがとうございました。

写真上段は一般公開でガイドツアーの風景。
下段左は朝筑波実験棟に移動する際にバスを待っている間、公開直前のコククロフトウォルトンを見に行ったときの写真。下段右は午後頼まれていた仕事を終えた後、放射光施設に行って撮ったPF加速器の写真。橋がかかっていてビームラインの上にいけるので、下流の方を撮ったもの、青い箱はアンジュレーターでその先に放射光のビームパイプがあって、28と書かれた穴がある。

ロールインの timelapse 動画


ロールインの時はインターバル撮影ができるカメラを6台動員して写真を撮っていたのだが、長らく放置していた事を思い出して、頑張って動画にしてみた。
4:3のカメラと3:2のカメラが3台ずつ混ざっているので1920pixになるよう並べた。なので縦は908pixという半端な値になっている。
1920x908の動画をさらに1280幅になるようにしたのがこれ。
明るさをequalizeする気合は無かったので、暗めの画面をガンマ補正したのだが、魚眼で撮った写真だけ明るかったので飛びぎみ。
インターバル撮影は5秒毎のものと10秒毎のものが混ざっていて、動画の1秒が2分に相当する。つまり、24fpsと12fps。 9:50-12:00と13:45-14:55の200分間が100秒の動画になっている。良く見ると上段の写真には時間が写っているのだが、この解像度では読むのは厳しいか。

KEK 一般公開 2017 筑波実験棟

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今日前方側の足場を組み、B4を少し片付けて足場関連の作業は終了。
来週からは FECL と ARICH の一体化。

一般公開で見られる風景を写真に撮ってみた。右下の写真で二つドーナツが見えるが、それが、来週合体する(予定)。

KEK 一般公開 2017

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今年の一般公開は次の日曜日。
特に今年も去年までと変わりないと思われる。なので、見物にこられる方はこのリンクに書いてあること、あるいは、一般公開で検索して参考にして下さい。
毎回同じことを書いているのだが、効率的に見たければ、
1) 朝早く来ること (11時頃まではすいている)
2) 加速器の施設は似ているので、全て見ようと思わず整理すること
が重要。

Belle2を見に筑波実験棟にくると、下の写真のようなものがご覧いただける。写真左上は後方(回廊を回り込んだ裏側)側で、もう足場が組みあがっているのでほぼこの状態。右上は前方(回廊に出て右に行くと見えるところ)側だが、明日もう少し足場を組むので少し変わっている。
ポイントとしては前方側はまだエンドキャップ検出器が据え付けられていないのでCDCの端板が見えているのに対し、後方側はエンドキャップがついているので見えない。
じっくり見て違いを見分けてほしい。
回廊に入っていすぐ下に見えるのは写真下段のような検出器で、ドーナツ状のものが二つ。写真左下が前方エンドキャップカロリメター、右下がAerogel RICH(アエロゲルリッチ)検出器。今は別々だが、一般公開の後、その週のうちに合体、19日にBelle2に据え付けられる(予定)。若干遠いので良く見たい人は双眼鏡を持ってきた方がいい。

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写真を撮ろうと思う人はこの辺を参考にして下さい。ちなみに普段筑波実験棟の中は水銀灯の明かりで、色温度2650Kにすると大体あう。上の写真もそのように設定している。

前方側ECL引き出し装置

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今日は、昨日ケーブルを処理した前方側に引き出し装置取り付け。
心配したとおり、ケーブルの処理が甘くて一部引き出し装置と干渉した(写真左)。
下半分を取り付けたらその高さの分まで足場を組んでしまう。その方が安全だし、その後の作業もやりやすい。
足場ができたら引き出し装置上部(写真右)。こちらもクレーンの操作は面倒そうだが、下部ほどではない。前方の引き出し装置取り付けはほぼ完了。後は足場だが、明日は前方側は置いておいて先に後方側の作業をやる予定。

バレルECLケーブル処理

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前方側の引き出し装置下部をつける前に、引き出し装置がつくことにより処理が困難になりそうなバレルECLのケーブルをあらかじめ避けておく。
これは、前方ECLを固定するための金具を取り付けるボルトを回すレンチを入れるスペースを作るための作業。後方もすき間は狭く難儀したが、何とか特殊工具を作って乗り切った。前方はケーブルがギリギリまであるのでこの工具すら入りそうに無いので、仕方なくケーブルを一旦外して乗り切る。
こういう作業がいらないような金具も考えたのだが、費用対効果が良くないので断念した。
作業としてはケーブルトレーの蓋を外し(左上)、トレーのエッジでケーブルを傷つけないよう注意してトレーから外し、なるべく金具がくるところから横の方にずらしてケーブルバインダーで留める。書いてしまうと簡単だが、ケーブルがひどく重いのでケーブルをさばくのに二人、バインダーで留めるのに一人必要。右下が両側ケーブルを処理した状態。この状態で例の専用工具を使えば何とかネジは締められるだろう。この作業をあと6ヶ所。そして取り付け終わったら再び、ケーブルを戻し、信号のチェックをしないといけない。

ECL引き出し装置下部取り付け

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エンドキャップ引き出し装置下部の取り付け。
5月に外したときは私がクレーンをオペレートしたのだが、今回はうまい人が来ているので私の出番は無い。
とりあえず、狭くて、障害物が多いので大変。一番の難敵はエンドヨーク転倒防止用のガイドで、これがクレーンのワイヤーと干渉して邪魔。
左下は一番厄介なところで、ガイドにワイヤーをこするような感じで入れていく。
右下は連結板もついて出来上がった状態。

萩観光

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山口と言えば萩でしょうという訳で萩にも行った。萩に行くのは中学の修学旅行以来。
左上は萩の反射炉。
明治日本の産業革命遺産というので世界遺産に認定されている。沼津の近くに韮山の反射炉と言うのがあって、形が残っているのは二つのみ。画面左奥に線路が走っていて、たまに電車が通る。

右上は萩城跡。
萩城は明治になるまで残っていたのだが、長州藩なので、江戸幕府的なものは壊したかったのだろうか?廃城令のあとすぐに壊されたらしい。構内に在りし日の萩城の写真が残っていてそれと同じアングルで撮ってみた。同じ場所としたら70-80mm位のレンズということになる。

左下は松下村塾。
ほとんど消えてしまっている昔の記憶や、松下村塾にまつわる話を聞いて、勝手に寂れたところを思い浮かべていたのだが、大違いで、松下村塾ごと、松陰神社という神社の境内になっていて、情緒もクソもない。あまりに観光地化していて、この松下村塾の建物が本物という気が全くしない。これはがっかり名所と言っていいだろう。

右下は東光寺。
東光寺は萩毛利家の菩提寺で松陰神社の少し奥にある。一般の観光客にはアピールしないのか全然人はいないが、なかなか雰囲気のある墓所。広い墓所の奥に五ペア墓があって、その前に石鳥居、通路の脇には大量の石灯篭。ちょうど盆の送り火の準備で灯篭に和紙が貼ってあった。

萩の旧市街には、幕末から明治にかけての遺構がたくさんあり、歩いて回るには少し広いが自転車があるとちょうどいいくらい。街には萩焼きの店も点在していて楽しめる。焼き物と歴史が好きな人なら何日かいても充分楽しめそう。私は、萩焼を一つ買って帰ろうと結構悩んだのだが、結局決めきれずに買えなかった。なかなか決断というのができないのだ。

Endyoke 開く

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週末でQCS関連の作業が終わり、今日からBelleの作業。最初はいつものように Endyoke を開ける。
特に難しいことはない。
写真は左半分が作業前、右半分が作業後。上二段が前方、下二段が後方。
今日からしばらく毎日作業。憂鬱だ。
明日は後方エンドキャップ引き出し装置下部の設置から、

KEKサマーチャレンジ2017 (4) 発表会と修了式

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KEKサマーチャレンジは今日が最終日。
朝の8:45がスライドの提出締切りで、8:50に発表順の抽選、そして、9:00から発表会の開始。
どの班も良くできた発表で、夜遅くまで(あるいは朝早くまで)頑張った甲斐があったという感じ。
その後、ポスターセッションをはさんで修了式。
山内機構長が授与する予定だったのだがこないということで、校長からの授与される。校長は春の学校を一緒にやっている良く知る人なのだが、素晴らしい校長っぷりだった。
終了証の授与は班ごとで、終わったら講師、TAの皆さん含んでフォトセッション。
今回も演習の外から見る形だったので、今ひとつinvolvementみたいなのが感じられない。やはり参加するなら演習の方が良い。
今年のサマーチャレンジも無事終わったようだが、早くも来年の開催が危ぶまれる情報が上がってきているのでどうなることやら。
最近はもうサマーチャレンジのOBが業界の人になり始めているし、学生向けのスクールをやってもサマーチャレンジのOB/OGがいないことが無いという感じなので、世の中の役には立っていると思うのだがどうだろう?

KEKサマーチャレンジ2017 (3) チーズケーキ

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サマーチャレンジも明日を残すだけとなり、学生の皆さんはスライド作りに懸命。
私はもはや恒例となっているチーズケーキ作り。
今回も演習は見ていないので事務局の皆さんに。
私はチーズケーキの台の部分にチョコレートビスケットを使うのだが、あまりに不評なのでチョコレートの無いグラハムビスケットを使おうと思ったのだが売っていない。つくばにあるスーパーを4ヶ所くらい回ったが無かったので、普通のスーパーには無いということだろう。仕方ないので、事務局のおばさん(おねえさん)指定のCHOICEビスケットを使用した。
何の変哲もないただの焼きチーズケーキで味も想像通り。

角島 東後畑棚田 元乃隅稲成神社 青海島

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夏休みに行った山口県北西部の観光スポット。
角島(左上)は山口の北西の角に突き出た島で、低く長い橋で本土と結ばれている。海が綺麗で良いのだが、車が多くて往生した。予定では角島の灯台まで行って帰るつもりだったのだが早々に断念。退散した。
東後畑棚田(右上)は長門市の西の方にある棚田で北向きの斜面にあるので棚田の向こうに日本海が見える。夏なので、田んぼの水面は見えず、キレイさと言う意味では時期を逸しているかもしれない。空と海と棚田と明るさが違うのでちゃんと写真に収めるのにGrad NDフィルターとPLフィルターを併用した。
青海島は長門市の北に突き出した用にあり、その北側に海上アルプスというよくわからない名前のついた景勝地があり、これまたいろいろと変な名前がついた岩がある。写真左下はその一つで象の鼻と名づけられている。
元乃隅稲成神社は東後畑棚田の近くの海のそばにあって、へんぴなところに突如赤い鳥居が密集しているのが外国人観光客に受けて、人が押し寄せているらしい。角島の渋滞の後に行ったら案の定同じくらいの渋滞でこちらも早々に諦め、翌早朝に見に行った(右下)。確かにimpressiveではある。

KEKサマーチャレンジ2017 (2) キャリアビルディング

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KEKサマーチャレンジは順調?にすすんでいて残すところあと今日を含め4日。
昨日の夜にはキャリアビルディングというのがあった。業界の人を呼んできて、どうやって今の職に就いたかとか、そういう事を聞くというイベント。今年はKEKに5人呼ぶのに加えて初の試みとしてVideoでアメリカとCERNにいるひとが参加していた。私は前半のパネルディスカッションだけ見物。
最初にパネラーの人の自己紹介があり、ここに至るまでの話を簡単にしてくださるのだが、それが凄すぎて結構驚く。経歴の華々しさも凄いのだが、それにも増して皆さんのポジティブさ、前向きさみたいなのがすごい。
自分の性質みたいなものと、今までの仕事を考えパネラーの皆さんと比べるとその落差に落ち込む。
今日、参加者の皆さんを捕まえて、いろいろ聞いてみたのだが、パネラーの皆さんのポジティブさみたいなものは伝わったみたいだが、業界の前線に生き残っているという凄さ、ひどく特別な人なのだということはきっと伝わっていない。
ほとんどの人があんな風にはなれないという残酷な事実を伝える方が良いのか、positiveな幻想を抱いたままハッピーに帰っていただいた方がいいのか、どっちなのだろう?

Forward Endcap 作業打ち合わせ

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夏休みが終わって、QCSの磁場測定が再開し、それが今週いっぱいで終わるといよいよ、Forward Endcapのinstallation なので、それに向けての打ち合わせ。
最新のスケジュールを打ち出して持っていき、業者の人とスケジュールの確認をする。
一つはinstallation作業その物で、最新のスケジュールによると、一番大変な引き出し装置への endcap の移動は19日月曜日の予定。元々の予定より諸般の都合により3日程ずれた。いろいろと不確定要素があり、どのくらい時間がかかるのか解らない作業があるので、とても不安。
もう一つはケーブル作業で、前方検出器用のケーブルを据え付けが終わるのにタイミングを合わせてinstallしてほしいので、別の作業でやってきていた業者の人に説明。今のところスケジュールは空いているということで安心。
来週からはまたしばらく忙しくなる。
プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと
中村円眞堂@instagram

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