機構コロキウム T2Kの最新結果

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今日は朝8:30から筑波実験棟が停電なので早めに出勤して、停電の処理をし、10:00からの機構コロキウムへ。
今日のコロキウムは今年の夏のシャットダウンの前までにとったデータすべてを使ったT2Kの最新の結果の報告。CPの破れの兆候が成長するのか消えていくのか、それなりに興味があるのかと思いきや聴衆はまばら。ちょっと寂しい発表になってしまった。
今年の運転は好調だったようでPoTは順調にのびて、ニュートリノRunの統計は二倍になったそうだ。
それ以外にもSKの解析で前世紀?からずっと使われてきたFiducial Cutを変更するというのをやって、efficiencyが30%くらい劇的に改善したとのこと。30%のefficiency向上というのは結構すごい。こういう例えが適当か分からないが、今まで加速器の電気代が100億だったと思えば30億位稼いだことになる。
得られたevent数は、delta_CPを動かして得られる最大の効果よりも、event数が多すぎたりして、結構極端な結果と言える。そのおかげ?でdelta_CPが保存する0とpiのところは、原子炉の結果を使うと2sigmaでexcludeされてしまった。これはなかなかにimpressive。しかし、neutrinoの人は運が良いというのか、いろいろな測定が実験屋にとって都合の良いような値になる。今回ももっともsensitivityが高いところにきていて、ちょっと出来すぎ。
今後だが、まだ予定していた統計の1/3しかビームはdeliverされていないそうで、それを目指して運転を続けるのと、目標の統計量を3倍にした(つまり今の10倍)、T2K-IIというアップグレード計画があるそうだ。
質問であったのだが、neutrinoのミキシングパラメターが決まった今となっては2.5度のoff-axis angleがoptimalで無いそうで、あと0.5度程大きくした方がいいそうだ。

NIM EASIROC モジュール問い合わせ

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まだまだたまにくるNIM EASIROCモジュールへの問い合わせ。
名古屋の放射線医療(プロトンセラピー)の機関の人での照射中に放射線量をモニターするための中性子検出器にMPPCを使いたいのだが、このモジュールが使えるのかどうか?ということで、色々質問を受けたのだが、現物を見た方が早いということでお越しいただいた。
お会いして話を聞くと業界に縁のある人で、私の良く知っている人と一緒に仕事をしていたり、知っている人の同級生だったりと世の中は狭いと感じた。
問い合わせが来たときとか、モジュールを使い対人が来たときには最初にどういった目的で使うのか聞いてやりたいことを考えながら説明することにしているのだが、水ベースの液体シンチからの信号を読むということで、面積を考えるとMPPCが最適かどうかはちょっと良くわからない。
あまりMPPC自体も使ったことが無いそうで、モジュールは使わずMPPCの信号を見てもらう所から始めて、モジュールの使い方はテストパルスを使って説明する。
二時間ほどいろいろと説明差し上げて、お帰りになられた。お疲れ様でした。

NDIP 2017 @ Tours (2)

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NDIP Conferenceから帰ってきた。
conference中は時差ぼけで夜やたらと早く眠くなるので、ホテルに帰ってからパソコンを開いて何か書く気にならない。
いろいろな講演があったが、かつてのようなGAPD(SiPM, PPD, MPPC)の開発の講演は減って、主に半導体光検出器を使った応用の講演が多かった。一番多いのは医療分野で、TOFPET, SPECTやコンプトンカメラなど実に多彩。素粒子実験の話はほとんど無くて、時代の移り変わりを感じる。
日本からの参加者は、高エネ分野の人は私を含め数えるほどで、X線用の光検出器を開発している人が多かった。X線用のSi/CdTe検出器は、高精細、高速読み出しが可能になっていて、人の役に立ちそうないろいろな応用が考えられている。これからしばらくは注目といっていいのでは?
私のGAPD関連ではあまり目立った講演はなかった気がするのだが、各種のデバイスの測定結果を色々比べてparameteriseする事を提唱している人がいて(少々偉そうな物言いで鼻についたが)中々興味深かった。GAPDの性質をplotするときには良くover voltageを使うのだが、その人によると over voltage より over voltage を break down voltageで割った relative over voltage (ROV)を使う方が(Siliconの物性を考えても)良いそうだ。確かにいろいろなセンサーの測定をROVをX軸にしてplotして比較すると、いろいろな事がわかる。
スポンサー企業の宣伝講演と言うのもあったのだが、CAENの講演でEASIROCの後継 ASIC CITIROC を使った evaluation module が紹介されていた。A1702/DT5702 というのがそうで、機能的にも我々のNIM EASIROC moduleと同じようなもの。実は昔 CAEN の人から NIM EASIROC Module の商品化の話が来て、何度か話し合いを持ったのだが、結局SiTCPのライセンスの問題で実現しなかった。NIM EASIROC Moduleは私のサポートが心許ないのでこれからはこっちも考慮された方がいいだろう。
写真左上はディナーが行われたところにあったまったく日本庭園に見えない日本庭園で集合写真を撮っているところ。左下は、Tourにある大聖堂で行われていたプロジェクションマッピング。開始時間は22:45でそれくらいまで暗くならない。右下は遠足で連れていかれたショーモン城。

NDIP 2017 @ Tours (1)


毎回来ているNDIP国際会議に来ている。
今回が8回目だそうで、最近はフランスの風光明媚なところを転々としていたのだが、今回は前回と同じTours。会場も同じ。最近のテロの影響か入り口でセキュリティーチェックを受けないといけない。
日本だと、SiPMというと浜松のMPPCという感じだが、ヨーロッパに来るとそういう感じは全然なくて、色々なメーカーがいろいろなセンサーを作っている。プログラムを見ていると、医療応用へ向けてのセンサーの開発が盛んなようだ。あと、日本人の参加者が多い。
会議は金曜まで。

NIM EASIROC firmware焼き

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NIM EASIROCモジュールは一定の需要が今もあって、たまに問い合わせがくる。
今日お見えになったのは大阪大学の修士の学生さんで、放医研のHIMACで重イオンを使った原子核実験をする予定の人。ビームの上流にチェレンコフを置いてPIDするのに使いたいそうで、時間情報が必須とのことなので、新しい方のfirmwareが必要。
くる前にsoftwareの方はinstallしておいていただいて、いつものようにfirmwareを焼く。
ちょうど同じタイミングでFirmwareを書いてくれた人から、最新のfirmwareにバグが見つかったというのを聞いたので、少し古いのにする。
動作確認をするのだが、どうも全channel生きているわけでは無いようで動作がおかしい。色々試して、特定のチャンネルで、動作確認を行って、良しとする。
実験の内容を聞いて、モジュールが使えるかどうか一緒に考えてみたのだが、学生さんが行っていることが正しければ使えるかもしれない。
昨年度作ったモジュールがまだ6台残っているらしいので、今なら待たずに買うことができる。在庫が無くなってしまったら、もう一回作る気合が沸くかどうかは不明。

見学対応 ATLAS Spokesperson

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今日の見学はATLASのSpokesperson。
文部科学省で予算のヒヤリングがあってそのためにわざわざ日本までやってきたらしい。見学は昨日の予定が一旦キャンセルになったものの、今日の午前に時間があるということで、これもわざわざという感じでKEKまで足を延ばしたそうだ。
本来なら、この位偉い人なら、こちらももう少し偉い人が対応すべきだと思うのだが、急な依頼だったので仕方なく私。実は、この方の前のspokespersonは私が昔やっていた実験の共同実験者で(少なくとも私は)良く知っている人だったのだが、この方はまったくの初対面。
普通の所を見てもらった後は、少しでも興味を引きそうな所ということで、今ちょうどできつつあるARICHの組み立て小屋と近々SVDの組み立てが始まる部屋を見てもらった。急な話しだったがどちらもエキスパートが対応してくれて助かった。
写真左はHAPDがマウントされたARICH。HAPDが並んでいる様はなかなかに壮観。右はウィーンの人も交えてSVDについて説明しているところ。ちょっと説明が専門的過ぎたか?
本当はフェンスの中に入ってもらいたかったのだが、あまりに急過ぎて、手続きが間に合わない。3-40分くらいの滞在だったが、満足していただけただろうか?

高エネルギー物理春の学校2017を終えて

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初めて幹事をやった春の学校が終わってそろそろ2週間くらいになる。帰ってきてすぐ作業があったりして後の作業が出来なかったのだが、送り返した物品を整理し、写真を整理して、最近ようやく参加者の皆さんに回答してもらったアンケートもまとめて、ようやく終わった気分。
アンケートを集計しながら思いついた、来年以降の課題を備忘録を兼ねて列挙しておく。

1) プログラム詰め込みすぎ問題
プログラムが詰め込み過ぎという意見は結構あった。口頭講演の希望者が多いので一人でも多くの人にやってもらおうと思うとこうなってしまう。今回も何人かの方にポスターに回ってもらったのだが、仕方なく来年はもう少し口頭講演の数を減らした方が良いようだ。また、休憩も短すぎた。

2) ポスターの問題
ポスターはいろいろ問題を指摘されている。多いのは、
- 会場が狭い
- 発表中他の人のポスターが見られない
前者は、初日は明らかに会場が狭い。会場を変えるべきだろう。2日目は会場としては広かったのだが、私が指示したポスターの配置が良くなくて、土地はあるのに、人が集中してしまっていた。失敗であった。
後者は、各セッションの時間を半分ずつに分けて、前後で発表者を変更するというアイデアを持っていたのだが余裕が無くて出来なかった。
ポスターはちょっと課題が多い。来年はもう少し良く考えてやらないといけない。

3) M1ばっかり問題
毎回、M1の学生がほとんどで年長者が少ない。もう少しM2やDの参加者が増えてくれるとM1の学生にも好影響があると思っているのだが、なかなかリピーターが育たない。アンケートによると5人に1人は来年もぜひ参加したいと思ってくれているようなので何とか参加してほしい。
今年は名古屋の先生のアイデアで過去の学校OBを招待して参加してもらったのだが、これは、とても好評だったようだ。今回は適任者が見つかったから良かったが来年以降もみつかるだろうか。

一回やって要領はつかんだつもりなので、少なくとも来年は幹事をするつもり。私以外の発起人の皆さんは、この7年で偉くなって、とてもとても急がしそうなのだ。発起人の高齢化も進んでいるので、新しい世話人が現れてくれるとうれしい。ただ、我々のようなガラの悪い者が相手だと、こっちからお願いしないと無理かもしれない。

前にも書いたが来年の学校は5月17-19日びわこクラブで開催予定。

写真は、2日目の晩にとった夜空とその翌朝同室のH氏のいびきで起こされて撮った日の出(4:56)

第7回高エネルギー物理春の学校 2017 @ 北小松

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今年で7回目の高エネルギー物理春の学校が無事終わった。
幹事をやってたのであまり余裕がなくてえらく疲れたが、大きな問題もなかったので良かった。
集合写真を見てもわかるように天気が良く、それほど暑くもなく、窓を開けてさわやかな空気の中セッションを持てた。参加してくれた学生皆さんの日頃の行いのおかげだろう。
今回は新しい試みとして過去に賞をとったOBの二人を招待して講演してもらったのだが、二人ともとても良い内容で、感心した。こうやって、過去に参加した学生が立派になっているのを見るとやっていてよかったと思う。
右下の写真は今回受賞された皆さんで、中央にいる賞金のスポンサーの右側にいるのが最優秀賞をとった東工大の学生さん。ニュートリノの物理を修士の学生とは思えないくらいよく理解していて感心。
会場のびわこクラブの人もとても良くしてくれて助かる。例年同様にやってくださいというと大概のことはうまくいくので幹事の仕事がとても楽。
帰り際に来年の予約をしてきたので、来年の日程はもはや決定。何もなければ5月17-19日に開催される。
今回来てくれた中にリピーターは数人だったのだが、もう少し上級生が増えてくれると助かるので、今回参加した人にまた来て欲しい。

高エネルギー物理春の学校2017の準備

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先週の後半からはずっと春の学校の準備に追われていた。
開催場所は滋賀県なので道具の類は送らざるを得ない。前日までに確実に着くようにすると今日出すのが安全。で、持って行くものを用意していた。
軽い物は最悪手で持っていけばいいので、パソコン、Wifi、電源タップ、それにプリント類。名札、領収書、プログラム、アンケート、投票用紙等をプリントして何とかギリギリ間に合い、クロネコヤマトの人に引き取られていった。これでもう重いものは持っていけない。
これとは別に、ブレイクの時に出すスナックや飲み物の類を現場に送ってもらうように注文したりと、忙しい。
スライドのアップロードを参加者に頼もうとemailを書いていて、自分で手順を再現してみるとうまく行かない。嫌な予感はしていたのだが、用意していたサイトでは参加者によるアップロードが禁止されている事に気づいた。管理者がすべてをやれということらしいが、ポスターも合わせると60以上ある講演をすべて私が集めてアップロードするなんて絶対にできない。しょうがないのでうんざりするが別のサーバーにもう一度プログラムを登録する。
計算機センターに勧められて使ったのだが、失敗だった。

測定器開発優秀修士論文賞2017最終選考会議

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一次審査から7編の論文が二次選考に残り、9人の審査員で審査していた論文賞だが、1日に採点を締め切り今日最終選考会が行われた。
私は幹事なので審査員の皆さんの採点を集計して、選考の資料を作る。一応我々は物理屋なので、採点者の点数のバイアスや得点のばらつき具合を補正するよう統計処理をしたりもするのだが、そういうことをしなくても良いくらい、審査員間の点数のcorrelationも良く、特に問題なくすんなりと受賞論文が決まった。
昨年は私の採点とほかの審査員の先生の採点が全然違って愕然としたのだが、今年はそういうこともなく、安心した。
今回受賞された二編はどちらも、実験グループで使う検出器の一部分の開発で、それほど新しい検出器ではないのだが、緻密に研究されていて、論文としての完成度が高かった。
二次に残った論文の中には新しいアイディアに基づいた興味深い論文もあったのだが、新しさゆえにか、今一つ本質的理解ができていないようで、受賞には至らなかった。
今発表の準備をしているところで、連休明けには発表される予定となっている。

高エネルギー物理春の学校 申込締切

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第7回の高エネルギー物理春の学校の参加申し込みが日曜(と月曜の境目)で締め切られた。
締切りが日曜なので、金曜日の段階だと申込者が少なく、結構やきもきしたのだが、週末の2日間で申込み数が伸びて、結局70人を越える学生さんから申込みをいただいた。申し込んで下さった学生の皆様ありがとうございました。
私は幹事なので、締め切った瞬間から仕事が増えるのだが、想定以上に口頭発表の希望をいただいて頭を悩ませている。なるべくたくさんの人に発表していただきたいが、時間の制約はあり、発表を短くするのは嫌なので、自ずと講演数は限られてくる。過去最高数の口頭発表枠を用意するが、それでもやむを得ずいくつかの講演者にはポスターにまわってもらうことにせざるを得ない。
学生さんが参加するための旅費というのも悩みの種なのだが、各大学の先生方がとても協力的で最初は絶望的かと思っていたが希望は出てきた。大学の先生方のサポートのおかげで成り立っているというのを実感する。多謝。

写真は春の学校とは全く関係ない、KEKのサマーチャレンジの打ち合わせの一コマ。春だけでなく夏にも学校的行事に駆り出されることになっている。少ないながらも去年と同じ程度には予算は配分されたようで今年もやれることは確定した。参加登録が21日から始まるので、興味のありそうな人に推薦してください。

ATLAS?研究会@東大

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ロールインの試験が全く問題なく終わったので、現場作業をさぼって東大小柴ホールまでLHC/ATLASの研究会を見にきた。
毎年二回くらいメジャーな結果が出る頃に1日の研究会があるので結果をまとめて知るのにちょうどいい。LHCとニュートリノは割とこの手の研究会を近所でやってくれるので助かる。
最新の結果を見せてくれたわけだが、あまり大きなUpdateは無い。もう、少しくらいデータが増えても結果が大きく変わらないということだろう。Wの質量測定の精度がすごく上がって、しかも、Higgs質量、Top質量とconsistentな方に動いたのでますます標準模型との乖離が少なくなってきた。
SUSYや新粒子の方も何もなくて、兆候もあまり無いので、しばらくは騒ぎは起きそうにない。
研究会の半分は現象論なのだが、SUSYの現象論の人は拡張しないMSSMは相当厳しいという認識。まあminimalである必要は無いのだが。

測定器開発修士論文賞 2017 一次審査

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昨年やった修士論文賞の幹事は二年やることになっている。一年目に見習いをして二年目に表に立つと言う感じになっていて、今年は募集のメイルとか審査員への連絡などをやっている。
先日論文の応募を締切り、21編の応募があった。昨年が20編だったのでほぼ同じ。
これを素粒子、核、宇宙各コミュニティーから推薦された6名の審査員と委員長指定の6名計12名の審査員で一次審査する。委員長指定は応募論文の概要を見て、専門知識を持つ審査員を別途推薦してもらってお願いすることになる。
21編の応募論文は乱数を使って3つのグループに分けて審査するので、一グループ7編の論文を審査することになる。幹事も慣例で審査員もやることになっているようなので私も審査員の末席を汚すこととなり、審査するために7編の論文をプリントアウトした。
まだ、ただプリンとしただけなのだが、修士論文なのにページ数がすごくて、平均100ページくらいある。私など博士論文でも80ペイジくらいだったと思うので、凄いなと思う。
一次審査の採点締切りは今月末。今月はそれなりにいそがしいので頑張って読まなければ。

NIM EASIROC Module Firmware焼き

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先日いつもお世話になっている基板屋さんから今年度分の注文はすべて納品したとメイルが来ていてひと安心と思っていたら、モジュールが届いたのでfirmwareを焼いて欲しいという方がやってきた。早速使いたいということなんだろう。14時に実験室で待ち合わせしていたのだが、すっかり忘れてしまっていて、ずいぶん待たせてしまった。
京都でストレンジネスの物理をやっている学生さんだそうでファイバートラッカーのテストを大学でやるのに使うそうだ。話を聞くとサマーチャレンジの卒業生で私の事も知っていたとか。最近はサマーチャレンジの卒業生がたくさんいて驚く事が多い。
遅刻したのでかなりうろたえたが、何とかやり方は覚えていた。二台分 firmwareを書き込んで、せっかくKEKなので、一応動作確認。テストパルスで信号が見えて hold がかかるところまでやってみて、二台とも問題無かったので作業終了。

第23回素粒子センターシンポジウム@白馬八方

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白馬村の八方尾根に来て東京大学素粒子センターのシンポジウムに参加していた。昔素粒子センターと仕事をしていた縁で毎年都合がつけば参加させてもらっている。
今年は過去最高の参加者数(59人)だったそうで、締め切りを前にして参加申し込みを締め切ったそうだ。
参加学生の半分くらいは春の学校にも参加してくれていたので知っている人がたくさんいた。参加者が多いのも、KEKのサマーチャレンジや春の学校に参加して学生同士仲が良くなっているからかもしれない。確かにセッション以外の時間の様子を見ていても学生同士の中がとてもよさそうだった。仲良いだけでなく互いに高め合ってくれればそれは良いこと。
参加者が多いのは喜ばしいのだが、一方で講演の時間は短くなってしまう。毎日深夜までセッションをやっても公演時間は15分しかもらえないので、それはかわいそうというか、聞いているほうもちょっと物足りない。
今年の講義は宇宙線研の先生による重力波観測の話。昔このシンポジウムで重力波の検出器に関するややディープな講演があったのを記憶していたのだが、その講演をしてくださった先生だったそうだ。シンポジウムの参加者が素粒子物理をやっているということで、天文寄りの話しだけでなくはコスモロジーの話も丁寧にしてくださって大変ためになった。
私は学生さんの講演時間を増やすために講演は遠慮したのだが、最近アナウンスした第7回春の学校の宣伝はちゃんとしておいた。

高エネルギー春の学校 2017 公式アナウンス

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indicoが思ったように動作してくれなくて苦労したが何とか準備は整って第7回高エネルギー春の学校 2017の公式アナウンスが出た。
打ち合わせ通り5月18日(木)-20日(土)の3日間、いつもの湖邸滋びわこクラブで行われる。

今年の講義は
 理論:  松本重貴 (Kavli IPMU)
 測定器: 南條創 (大阪大学)
 暗黒物質: 山下雅樹 (東京大学宇宙線研)
の三つに加えて、
新しい企画として、過去の学校の参加者で今も業界で活躍している人を招待して講演してもらうことにした。
 Muon: 神田聡太郎 (東京大学) 第2回OB
 ATLAS: 山口大貴 (東京工業大学) 第4回OB
これが、うまく行けば来年以降もOB/OGを招待したい。

去年も書いたが、M1以外の参加者が少ない傾向があるので、いそがしいのはわかるがM2やDの学生さんにぜひとも参加して欲しい。
参加登録の締切りは4月16日。
参加者の中には発表を希望しない人もいるのだが、発表の敷居の低さはこの学校の特徴でもある。参加して、発表しなかったことを後悔する声はよく聞くので、ぜひ、研究内容を発表してください。

高エネルギー春の学校 2017 アナウンスの準備

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今年の高エネルギー春の学校の公式アナウンスを週末までにしようと準備している。
アナウンスまでに必要な事はすべて決まっているので、私がwebとregistrationの準備をしてアナウンス文を書くというのが残されていること。
Web site は去年までは Mac の iWeb というののテンプレートを使ってやっていたようなのだが、私の古い mac はOSをあげてから使い物にならないので諦めて windows で作っている。
Windowsで普通どういうソフトを使っているのかしらないのだが、売り物の Dreamweaverというのがメジャーらしい。売り物のソフトを買う金は無いので調べたところ Microsoft Expression Web 4 と言うのが無料で使えるらしいのでそれで作っている。Web Pageを作るのは text editor でやる時代しかやったことが無いので、システムがわかるようになるまで手間取ったが何とか作れた。
KEKにいると外に開いた計算機を持つのは大変難しいので Conference 専用の Host に登録してもらう。
Registration は KEK の indico に機能があるのでそれでやることにしてそちらも準備。
現在発起人の皆さんを使ってデバグしている途中。
何とか金曜日にはアナウンスしたい。

3D積層半導体センサー研究会@エポカル

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昨日の午後は作業の疲れを癒すため、気分転換にエポカルで行われていた3D積層半導体検出器の研究会に顔を出していた。
3D積層半導体というのは、プロセスルール縮小による実装の高密度化が頭打ちになってきているので、集積回路を積み重ねて作るという技術で、大手半導体メイカーで最近使われ始めている。
我々の業界の場合は Vertex 検出器を作るのに occupancy の問題でpixelにする場合、読み出しをセンサーの裏に出して、そこに読み出し回路を張り付けるとか、そういうことを想定している。
テクノロジーとしては重ねておいて穴を開け線を作る貫通ビア(TSV)というやつとか、片側にマイクロバンブという金属の突起を作っておいて重ねて融かし接合するバンプホンディングというのがあり、接合単位による区別でウエファーの段階で張り合わせるwafer on wafer。ウエファーにチップを貼るChip on Wafer、チップ同士を貼る Chip to Chipがあって、組み合わせはいろいろ。
講演は産総研とかNEDOとかと共同開発している小さい企業、大学の人が主でそれぞれの人が、TSVでつなげる研究とか様々な種類のバンプを使っての接合を研究しているようで、あまり聞くことの出来ない話なので勉強になった。
一つだけ大企業の講演があり、ソニーの積層型撮像素子を聞く事が出来た。ソニーでは何年か前から積層型のセンサーを量産していて、携帯電話向けは Wafer on Wafer で、より大型の撮像素子は Chip on Wafer でそれぞれ作っているとのこと。特に Wafer on Wafer では銅と銅のコンタクトを重ねることで接合しているそうだ。
結局、零細な研究所レベルではとても苦労するが、SONYくらいの気合で開発すれば何千万チップもラインに乗せて作れるという身も蓋もない現実があるというのがわかった。
確かに零細な研究所や企業が苦労して作り上げたSilicon PM(MPPC)もPanasonicくらいの気合があれば簡単に作れてしまうという現実も見てしまっているので、半導体技術というのはそういうものなのだという事だろう。
じゃあ、そのくらいの気合がある半導体メイカーに我々の光センサーとかシリコントラッカーを作ってもらうのはどのくらい荒唐無稽な事なんだろう? 例えばILC Calorimeter用のSiPMは数千万個あるし、LHC Run2用の Pixel検出器は数100平方メートルという面積、予算にして数十から数百億なので、工場の1ラインくらいを使う価値は無いんだろうか?

高エネルギー春の学校2017打ち合わせ

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今年も高エネルギー春の学校をやる(つもりな)ので、その第一回打ち合わせ。
今回は幹事になってしまったので、去年の打ち合わせを思い出して、同じ時期に打ち合わせのトリガーをかけた。
まず日程の確認をして、今年の開催は5月18-20日であることを再確認。会場を仮予約してあるのでこれで行く。
後は、参加申し込みの締切りをいつにするとか、公式アナウンスをいつにするとかそういう日程。
毎回問題になるM1ばっかり問題については今年は新しいアイディアがでてそれを試みることになった。
後は、講師の先生で、理論の先生は昨年のうちに決めてお願いしておいたので決定済みで、後、大問題なのは検出器の講義をしてくれる先生。それと、毎回二つくらい選んでいるトピックを何にするかの議論で、最近やってない暗黒物質かなという意見が通ったので一つはそれ。後は、先生の候補を選んでおいて引き受けてくれた人にしようかといういつもの流れ。基本的に『学生に対して(+我々にも)面白く為になる講義をしてくれそうな人』というのが選択基準なのでトピックというよりは人間が優先することになる。
候補をいくつか決めたので今後はメイルで相談しながら、講義の依頼をしていくことになる。

MPPC/EASIROC 実習

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月曜日から東北大学の学生さんが来てNIM EASIROC モジュールでMPPCを使うのを学び?にこられている。しばらく前にメイルでMPPCについて(モジュールを買ったのが私からということで)質問が来て、そうこうしているうちに私のところに来たら問題が解決すると勘違いしたようだ。私が日本最低の物理屋だということとか、業界での悪評とか聞かなかったのだろうか?
基本的に来る者は拒まないことにしているので、モジュールを使って基本的な測定をやってもらっている。
最初、持ってきてもらったセンサーで信号を見てもらっていたのだが、スペックシートもない、型番も分からないでは、センサーの素性が分からなくてかける電圧もよくわからないので、私の手持ちのセンサーを調べてもらっている。
なれない人の講習にはゲインの大きい100um型がちょうどいい。
熱ノイズの分布がとれるようになったので、電圧を変えてブレイクダウン電圧を測ってもらい出てきたプロットが右側。非常に汚い分布なのだが、心眼で見れば直線に見えなくもない。原因は恐らくノイズで、0.5 p.e.に閾値を設定するとノイズを引っ掛ける。ここでノイズ落しをやってもしょうがないし、結果も全然重要では無いのでここは我慢して先に進む。
課題は永遠にあたえられるので、次は熱ノイズのRateを測ってもらう。恐らくノイズでうまく階段状の分布は出せないだろうが、どうなることか。
週末までKEKにいるそうだ。

早稲田大学研究会@草津温泉

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今年も呼んでもらって早稲田大学の研究会に参加している。
毎年場所が変わるのだが今年は草津温泉。有名な湯畑から10分くらい歩いたところにあるペンションを借り切ってやっている。
参加者は早稲田の学生さんを中心に30人弱。早稲田の学生さんだけで20人以上いるのがすごい。
参加学生は4年生は40分、それ以外は1時間、自分のやっている研究について発表する。自分の学生の頃を思い出すと、修士の学生で1時間の発表はかなりきつい。先生達から遠慮なく質問が飛ぶが、しっかり発表していて早稲田の学生さんは皆さん優秀かつ鍛えられている。
私もBelle2について講演させてもらった。KEKに来たことのない人手を挙げてと聞いたら半分くらいの人が来たことがなかった。なので、Belle2の宣伝効果としては少しはあったのではないだろうか?

神戸大学実習 (3) 二日目+セミナー

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演習は今日で終わり。
昨日のうちにデータをとっておいたので今日はそれを解析する。
午前中に波形を解析する見本を見せて、私が書いたプログラムを動かせるように課題を出す。
演習をやっている部屋に計算機がないので、見本を見せながら、作業してもらうことができない。最初の予定の4人だったら何とかなったのだが10人以上いるとそういうわけにはいかない。左上は各自が自分の計算機に向かって課題をやっているところ。先生が後ろに立って助言してくれている。
昼食後、さらに波形解析の結果を使って breakdown 電圧を出すところをデモンストレーションする。時間もないので各自やってもらうことにして実習は終了。
15:30からは物理学専攻談話会というのでセミナー(右上)。4年生も来るということで極々簡単なほとんど物理が出てこないお話し的なものを用意したのだが、肝心の4年生があまり来てなかったようで、うまくいったのかどうかはわからない。
これで、一応今回の予定は終了。慣れないことをしたのでえらく疲れた。
下は神戸大学の百年記念館というところから撮った夜景。わざわざ視界を遮っているだけなのだがかえって夜景がきれいに見えるのが不思議。低いところから見る神戸の夜景としては結構いいのではないかと思う。

神戸大学実習 (2) 一日目

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神戸大学での実習が始まった。
10時開始で約1時間MPPCについて説明。その後、実習のプログラムを簡単に解説して早速基板づくり。
急に人が増えたので部品が足りず一部の人はコネクタを使わずケーブル直だし。案外こっちのほうがノイズ的には有利かもしれない。中段左が学生さんが作ってくれた基板5つ。テスターを使って調べてみると二つくらいはどこかで短絡していて使えず。
中段右はノイズチェックしているところでこれは結構なノイズが出ている。結局ノイズも少なかったのは二つで、これはきれいに信号が見えた(左下)。
そのあとはこの基板を使ってI-Vをとり、電圧を変えながら波形取得。
基本、データをとるのはこれで終わりで明日は採ったデータの解析。

神戸大学実習 (1) 現場準備

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今日は朝から神戸に移動。準備に不安があるので早めに出てなるべく準備の時間が取れるようにする。
神戸大学は久々だが、相変わらず新しい建物は慣れない。
実習の会場になる会議室に案内してもらって早速準備開始。
あらかじめ送っておいた機材を荷解きして、こちらで用意してもらったものと合わせて実験のセットアップを組んでいく。
取り敢えず自分のPCを使って信号は出るようにして、用意してもらったPCの方の準備を片付ける。
あらかじめ古いバージョンのOSをリクエストしておいたので、懸念事項だったUSB-GPIB interfaceのドライバも問題無くインストールできた。後は私のPCのファイルをコピーするだけなのだが、互いに virtual machine 内のlinuxなのでこれが案外難しい。
何とか夕食前までには信号をとれるところまではこぎつけた。心配だったノイズもKEKでやっていた時よりかえってきれいなくらいで安心した。

神戸大学実習準備 (5)

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もう、実習の方の準備をしているとセミナーのスライドが作れないのでそちらの方に集中。
しかし、やる気が出なくてなかなか進まない。なので、少し逃避して実習のスライドのために写真を撮る。
MPPCのパッケージにはってあるラベルの読み方を説明するための写真と撮ったついでに、MPPC自体の写真も撮ってみた。
私が持っている中でもっとも大きく写せる70-180mm macroを持ってきて撮ってみた。凝ったことはせず机においてポップアップフラッシュを焚いて撮っただけ。
右の写真は横1000x800pix分のクロップ。180mmで1:1.32なので、36mm*1.32*1000/6000=7.92。横幅は8mmくらいとなる。センサー部分が1mmなので大体そのくらい。100umのピクセルが写っているし、カソードアノードとピンの間の配線も写っている。
セミナーのスライド作りに戻ろう。

神戸大学実習準備 (4)

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今日もせっせと実習の準備。
まずは昨日の続きの木工から。
まず、側板に3mm厚の薄い板を2mmずつ隙間をあけて貼り付けていき(左上)、底板を木工ボンドで接着する(右上)。出来上がったのが左中。MPPC用の基板は6cmの幅に切りそろえてあるので出来たスリットにはまる。本来は板の方に溝をきって作る予定だったのだが、Monotaro(あるいは佐川急便)の配達予測が嘘つきでビットが金曜中に届かず断念した。LEDの基板も同様に作っておくとうまく正対できる(右中)。遮光は考えていないのでブラックシートぐるぐる巻。
左下がテストデータをとっていたときの様子、中間のスリットを使ってNDフィルターを入れ光量の調節を行っている。右下はこの時のオシロの波形。ちょうどいい光の量(平均1peくらい)になっている。
この状態で波形を10000eventくらいとって解析してみたところそれ程きれいでは無いが一応photon数のピークが見られたのでこれでよしとして、実習道具の準備は一旦終わり。
その後officeに戻ってスライド作り、こっちは、昔やった九州での実習と早稲田やLapisでやったセミナーの資料をかき集めてきてでっち上げた。十分な準備とは言えないが、実習なのでその場で説明しながら何とかなるだろう。
明日から二日で物理のセミナーの方のスライド作り。こっちの方が大変かも。

神戸大学実習準備 (3)

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神戸でやる実習の準備といいつつ、エレキもスライドも触らず、木工。
B4のスライド丸鋸を使って木材を切り出す。右が切り出した材料。現在組み立て中。

神戸大学実習準備 (2)

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引き続き神戸大学での実習の準備を続けている。
対象の学生の数が決まるのが火曜日ということで連絡があった。元々はおそらく4人ということで小規模なものを考えていたのだが、土壇場になって12人という連絡をいただき、狼狽している。
元々の予定では4人で2セット基板を作ってもらって、測定系は一つなので、交代か良い方でやるつもりだった。しかし、この計画は崩壊したようだ。基板の数は増やそうと思えば増やせるが、測定系は一つのままなので、あまり増やしてもしょうがない。現段階では4人ずつ3セットを考えている。でも、解析するPCがきっと用意出来ないだろう。前途多難。
左上は実習で使うMPPC。昔々に買った初期型のノイズの多いタイプで、信号が見やすいよう100umピクセル型。
右上は今日の午後やった最終のテストの様子。LEDを光らせてオシロから波形を取得しているところ。20Hzで取得出来るので10000eventとっても10分かからない。それらしきデータが取れることは確認したので、セットアップをばらし荷造りに入る。
持っていく物はオシロとFunction Generatorとsource meterとパソコンにNetworkのルーター。あと、もしものためにNIMのモジュールを二つ(左下)。これを厳重にパッキングして一応作業完了(右下)。金曜日中にKEKを出れば11日火曜日には神戸につくだろう。
それまでの間私は、こちらに残っている機材で実習を使って本番で使うsoftwareを書き、測定の練習をし、説明用のスライドと、セミナーのスライドを作る。
3連休は仕事をせざるを選ない。これも怠けていた罰だ。

連携事業実習準備 (1)

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神戸大学とやっていて高エネルギー春の学校を支えている連携事業の一環で来週神戸大学に出張して学部生相手の実習をすることになっているのだが、その準備をやっている。
実習自体は2011年に九州大学でやったときとほぼ同じことをやろうと思っていて、そういう意味では準備するのにそれ程不安は無い。只、いろいろ忘れている事や当時は使えたが今は使えなくなった機材もあるのでその確認が必要。
写真の左上がセットアップの全体。PCを除けば右上の写真に写っている物。MPPCに電源を供給してI-Vをとるためのkeathley2400シリーズのソースメーターとLEDを駆動するFunction Generator(FG)、信号を見てデータをとるオシロ、後はパソコンがあれば良い。
左下は試しにMPPC基板とLEDを試しているところ。MPPCはちゃんと基板に回路を作ってマウントしているが、LEDはブレッドボードにさしてFGにつないでいるだけ。これをブラックシートで遮光して電源を入れてとってみたのが右下。黄色がMPPCの信号で赤がFGのパルス信号。FGでトリガーをかけると一応平均 a few photon くらいの信号が見えた。ひとまず、こんなものだろう。
KEKにはweekdayしか集荷に来てくれないので、金曜の午前中にはパッキングして送らないといけない。月曜が休みでさえなければ週末使えたのに、体育の日が恨めしい。
明日はハードウェア制御とデータの取得。

EASIROCモジュール講習

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たまに依頼のあるEASIROC moduleの使い方講習。今回は早稲田大の学生さん。
Moduleの使い方を知るということが一つと、InputDACの様子がおかしいのでどこが悪いのかをはっきりさせるというのがもう一点。
持ってきたモジュールをつないで電圧を測ってみると、main のHVは問題なく安定している。Input DACの値を計装用のADCで測ってみると値がおかしい。測る度に値が変わる。
ADCの不良かもしれないのでケーブルを接続して実際にコネクタから出ている電圧を測ってみるとやはり変動する。さらに、オシロにつないでみると2.5Hz位で電圧が振動していることが分かった。
私自身はなったことが無いのだが人に聞く InputDAC が壊れたときの症状だと思われる。今までの経験則では過剰な電流をInputDAC経由で流すとあるところで調子が悪くなるとのこと。なぜ、二つあるEASIROCの両方でそれが起こるのかは良くわからないが、そういうことがあったのだろうか?
もう一つはTDCをとりたいということで試験中の新しいFirmwareを焼いて試してもらうことにした。Rubyのinstallでしばらくつまづいていたようだが何とか動くようになったようだ。
写真右は久しぶりに行った南実験準備等でのOPOレーザー。セットアップは激変している。よくもここまで、私へ相談もなく変えられるものだなとあきれる。キャリブレーション済みのPMTを壊されてはこまるので注意する。私にも使う予定があるのだ。
プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと

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