CO2パイプ問題

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土曜日に発覚した配管が当たる問題だが、すぐ関係各所にメイルしたものの、週末で動きは鈍く、今朝の段階で危機感を持っている人はあまりいなかったようだ。
朝のミーティングで説明をしても、そんなひどく当たるはずは無いと言う。私もCO2の部分は見ていなかったので、百聞は一見に如かずで一緒に見ることにした。
左上が4本ある件のCO2配管で、ファイバースコープをうまく見える位置に設置するのも一苦労なのだが何とかしたところ。右上が実際に押し込んだときの画像で、左側が当たる直前、右が当たった瞬間。ここからまだ後5mmくらい進まないといけないので結構道は長い。
当たっているところがどうなっているのかはF1にある原寸大の図がわかりやすい(右下)。紫がECLで黄色がARICH。この塊が右から左に進んでくる。CO2のパイプは右上からやってきて二度曲がって青と黄色の間を左に走る。ここで当たってしまっている。
実際に当たっているギザギザしているのは保護用のステンレスの蛇腹でその中に二本ステンレスのチューブが入っているらしい。チューブはステンレスなのでその場で曲げるのは難しいのと、曲げ方を誤るとCO2が流れなくなってしまうので悲惨なことになる。蛇腹なんだから押してしまえという人もいるが、蛇腹の方が中の管より強かったら中からつぶれることになる。正直どうやって対処したらいいのか私にはわからない。
ここにいる担当者の仲間の人たちも事の重大さに気付き始めているようだ。
右下に写っているのは隙間を調べるために誰かが作ったらしい型紙。便利なのは確かだが、図面を写してきただけなので、本当の隙間を反映しているかわからない。こういうものを作って理想的な隙間にしたがってものを置いてしまうと必ず当たる。正常な感覚を持った人なら、何ミリか小さめに作るものだが、そういうことは考え無いようだ。
『そらあたるわな』、と言う感じ。
今後、図面どおりに作ったから悪くないとか、そういう不毛な議論が一通り行われて、対処が遅れる気がする。

前方エンドキャップ再び前進するも再撤退

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あまりスケジュールは遅らせられないので、休日出勤して押し込めない問題の解決を測るARICHの人たちに付き合う。
隙間の狭いところは奥の方にあるので、当たっていそうなところを探してはケーブルを裁き直して解決していく。
当たっているところを探すのにマイラーフィフムを這わせておいてエンドキャップを前進、挟まっているところを探しているとき、ARICHのケーブルと関係の無いところが挟まっていたので、ファイバースコープで調べる。
左はファイバースコープを設置したところで、光っているところにしたにある銀色のパイプが怪しい奴。右が押し込んで行ったときの様子で、はっきりと当たっているのが確認できた。この状態でまだあと5mm進まないと行けないのでかなり厳しい。
このパイプはVXDを冷やすCO2冷却装置の配管で、非常に立派なものだからちょっと触ったくらいではびくともしない。悪いことにこのパイプの担当者が今朝ドイツに帰ってしまったところで、対処してくれる人が居るのかどうかわからない。とりあえず、これが解決するまでは endcap の固定作業が出来ず、一歩も前へ進めない。
うーん、参った。

前方エンドキャップ前進するも撤退

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今日の予定はエンドキャップを最終的な位置まで押し込んで、測量、位置調整。
最初なので人を呼んで見守りながら押し込んでいく。最後20mmくらいのところで引き出し装置を動かすハンドルが硬くなったそうで何かに当たっているようだ。左上の写真はECLを固定する金具。物差しを当てているところの段差が面一になるまで押し込むのだが、あとまだ20mm弱ある。
最初は右上の写真のようなECL側面を這っているARICHのケーブルの類が膨らんで当たっていると思っていたのだが、そうではないようだ。
一番怪しいのは冷却水のステンレス配管だということで、怪しい部分にファイバースコープを取り付けて試して見たところ見事に当たっていた。左下の写真の中央に写っている銀のパイプが干渉しているパイプで、その右横にある黒い管がファイバースコープ。右下の写真は配管がBarrel カロリメターの容器に当たったときの写真。
その後、配管の処理をして配管は当たらなくなったのだが、まだ、10mmくらいまで近づいたところで何かに当たる。結局原因はわからないまま時間切れ。月曜日には押し込んで測量したいので仕方なく週末働くことになった。

前方エンドキャップ 位置調整

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今日はまず、引き出した位置での位置調整。あまり押し込んでしまうと調整がやりにくいのと、ずれていると当たってしまうものがあるかもしれないので、あらかじめ調整しておく。
取り付けたターゲットスティッカーがなるべくたくさん見えるところを探して、測量器はQCSの船の上に設置した。一応、基準点が四つと下を除く6つのターゲット全てが覗ける。
調整は思ったよりうまく行って午前中におよそ狙ってた精度(1mmより十分良い)に置けた(気がする)。
午後になって、ECLを前進させていく。ケーブルなどが気になるがそれらはかわし順調に押し込んで行ったのだが、途中でハンドルが重くなったのでそこで停止。調べてみると、内側にあるCO2冷却の箱が干渉していた。
後15cm程前進できるのだが、仕方ないのでそこで固定し、再度位置調整。
一応これで、このまま押し込む自信もついたので、今日の位置調整はこれで終わり。
余った時間でエンドキャップをBelle2に固定するための金具を取り付ける。ステンレスの塊で重いのでクレーンで吊っての作業。二個つけたところで終了。
明日は、隙間を気にする人に来てもらって、最後までエンドキャップを押し込む。うまく行けば、その場で位置の確認と再調整。その後一旦引き出して金具の取り付け。

前方エンドキャップ引き出し装置に取り付け

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今日はいよいよ引き出し装置へエンドキャップを移動する。
一度吊り始めると終われないので、さっさと朝から吊り具を準備して作業開始。一段目は吊り治具をECLに取り付けて、荷重を移し、Endcapを起立治具から外した所の写真。この外れたところで既に11時を越えている。思ったよりより時間がかかっている。
二段目左はECLとARICHを吊り下げた状態を正面から撮ったもの。見えているのはARICHの表面。
その後 Belleの方に移動する際にクレーンの揚程が足りず、一旦引換してチェインブロックを巻き直すというロスがあったが何とか Belleの方に持ってきたときの写真が二段目右。この時既に12時。予定よりだいぶ遅い。
正しい向きにして、Belleの方に近づけていくとき、Belle側から撮ってみた写真が三段目左。
その後引き出し装置に取り付けるのだが、昔取り外したときと同じようにARICHの前面をBelleに押し付けるような感じでようやく配管などをかわすことが出来る(三段目右)。この日のために引き出し装置を改造したのだが、おかげで少しは楽にできた気がする。少なくとも取り外した時のような絶望的な感じは無かったので良かった。
後は、慎重にクレーンとチェインブロックを使って位置合わせして、ネジ留め。四段目左は最初のボルトを入れたところ。ボルトを入れるところは、荷重もかかってないので特に問題ない。ボルトを締めたのが大体12:30。
この後、吊り具を外すのときにまた荷重の移動があるのでそれに時間がかかり、結局吊り治具が外れたのが13:20頃。治具を戻して、一息つける状態になったのは14:00少し前だった。
現場は、その後足場組みをして、 ARICH のケーブルの養生が行われている。
明日は、測量と位置調整。ここからが面倒な作業。

前方ECL install 前日準備

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他の検出器の人の都合により一日遅れたので、今日が前日準備。
まずは内部にアクセスする為の足場を取り去ってエンドキャップが取り付く半月板を移動装置に取り付け(左上)。なかなか見られない検出器側から撮ってみた。
次はECLを固定する金具の組み立て。前にも説明しているが、金具は3個のパーツに分かれていて、一つをBelle側に、残りの二つを組み立てて Endcap につけて alignment をやることになる。なので、あらかじめ endcap 側の二つを組み立てておく。金具は無垢のステンレスなので非常に重く正確に穴を合わせてネジ留めするのは大変。右上は8つならんだ金具。
Endcap側には後方のときと同じように Alignmentのときに使う測量用のターゲットを貼り付け(左下)。後方は十字にケガキがあったのだが、前方には見当たらない。でも無いと測れないので、仕方なく、目分量でつけてしまう。この段階でちゃんと位置決めする自信がなくなってきた。
最後に明日Endcapを吊り具を用意して今日の予定は終了(右下)。本体と治具合わせて10t以上あるのでかなり大層なチェインブロック(7.5tと10t)を使う。
他にもやらないといけないことはあるのだが、明日の朝早く来てやる事にする。

前方ECL ARICHと結合

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遅れに遅れていたARICHのテストだがギリギリのタイミングで終わったようで、めでたくECLと結合することになった。
上段左は準備が整ったARICH。
固定されている治具からクレーンで吊り上げ、チェインブロックで水平垂直を出して徐々に近づけていく(上段左)。ある程度まで近づいたら、中心が合うように調整してさらに接近させ(中段左)、内筒同士がはまり合うようになっているのでそこをはめる(中段右)。後はネジ穴を合わせてボルトで留めて結合は完了。
その後、クレーンをつったまま、ARICHのケーブルをECL側に預けて、ARICHの吊り具を外す。
特に問題なく進んだのは、治具がよくてきていることもあるが、ECLと比べると400kgくらいしかないので、取扱いが楽だった気がする。
下段はARICHを取り付ける前後のEndcap ECLの写真。この向きからだと両方ステンレスで同じ色なのでついた気がしない。
この後週末まで衝突点まわりで別の作業があるので、ECLのinstallは来週。
明日は学会発表。

後方エンドキャップ引き出し

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今日は後方エンドキャップの引き出し。
最初に引き出し装置を押し付けてネジでエンドキャップに留める。ネジ穴の位置は合ってないので引き出し装置の調整機構を使って合わせる(上段左)。先週末の段階で向かって右側にギリギリまで寄っていたのでこれ以上調整シロは無かったのだが何とかネジはついた。
その後、エンドキャップをBelleに固定しているネジを緩めていく。エンドキャップは5t位あるのでネジを緩めると下がってくるので、固定具がずれてくる(上段右)。それを調整機構を使って合わせて行って、荷重が引き出し装置の方に移り、ネジが手で緩むようにする。そうなれば荷重は完全に引き出し装置に移っているので、ネジを外してしまって、ゆっくり引き出す(中段左)。ケーブルなどが当たらないか注意しながら引き出していき(中段右)、一番後ろまで下げてしまう。
下段は現在の様子。引き出されて中にアクセスできる状態。
これからしばらくは、あまり前方ECL関連の作業は無く、今週いっぱいは他の人の作業が中心。私は測量と19日の撮影の準備でもすることにする。

後方鉛シールド取り付け試験

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カナダの人が朝のうちにavailableになったので早速シールドの取り付け試験。
ゆっくり前進させていくと、前に試験したときと同じで左の方にずれている。レーザー墨出器を持ってきて見てみると約1cm位ずれている気がする。引き出し装置の調整機構を目一杯使って何とか合う位置まで持ってくることができた。
ネジでとまったら引き出し装置と切り離し、試験は終了。取り付けたのと逆プロセスで外してしまう。

午後は前方の吊り治具だけを組み立ててビームエリアに持っていき、QCSとのクリアランスがちゃんと取れるかの確認。エンドキャップがついてないので高さが正確では無いが、エンドキャップを引き出し装置に取り付けたときが一番低い位置だがそれでもQCSとの間には40cmくらいの余裕があることがわかった。
これで、QCSに当たる不安無く、エンドキャップはinstall出来ることがわかったのでまた一歩前進。

月曜日は今後の作業の為に後方エンドキャップを引き出すのだが、果たして引き出し装置の位置が調整シロの中にあるのか心配。もし調整しきれなかったら、引き出し装置下部を固定しているネジを緩めて全体を右にずらすとかそういう大変な作業をしないといけない。

後方鉛シールド取り付け試験準備

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前回途中で時間切れになって諦めてしまった鉛シールドの取り付け試験をやる最後のチャンスなので、カナダから担当者が飛んできている。明日やる予定なのでその準備。
昨日半月板に取り付けたシールドにチェーンをかけて起こし(左上)、吊り上げて露になった前の方に耳をつけてさらにチェーンをかけ垂直にする(右上)。
後は、いっぱいまで下げておいた引き出し装置の上に移動して(左下)、下ろしていって引き出し装置に固定(右下)。
これで準備は整ったので、明日、担当者の到着を待って引き出し装置ごと前進、ちゃんと取り付けられるか確認してもらう。

QCS引き抜き

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今日の午前はQCSの引き抜き、後退。
入れる時にずいぶん苦労したが、測定は終わっているので最悪こわしても構わないから、気楽なもの。最初だけゆっくり下げてもらって、配管、ケーブル、コネクタ等が当たらないように手でよけながら、引き抜いていく。
特に問題は無かった。
写真は上段が後退前の写真。中段が引き抜いているところ。下段が引き抜いた後

前方ECL install準備作業

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今日はECLをマウントする治具を固定する最邪魔になるバレルのケーブルをずらす作業から。ケーブルトレイからケーブルを外して引っ張り上げ、巨大なケーブルバインダで留める(左上)。ケーブルの束がuglyにケーブルバインダで留められている絵はとても最先端の物理の現場とは思えない。
ケーブルの処理は大体終わったので、マウンタ自体を用意。マウンタにはちょうど良い厚さにライナーがはさんであるので、バラバラにならないようまとめて並べておいてもらう(右上)。
左下はBelleに付く側を取り付けてみた写真。まだ、トルク管理はしていない状態。裏側のネジを回す工具を使うのにケーブルが邪魔にならないか確認する。
最後はQCSが下がった後やる予定の取り付け試験の為に鉛シールドを準備(右下)。QCSが入った状態だと半割りにして取り付けないといけないのだが、QCSが下がっているので、半月板につけてしまって、全てを同時に取り付けてしまう。その方がきっと楽だ。
明日はQCSを引き抜く作業が予定されている。

Forward Endcap ECL 立つ

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起立治具の用意ができたので早速Endcap ECLを立たせる。
大小のクレーンの親子吊りでエンドキャップを持ち上げゆっくりと起こしていく(写真上段)。
真っ直ぐ立ったら治具の方に寄せて行ってネジ留め(中段左)。その後転倒防止のアンカーを打つ。
続いて、改造した吊り治具を当ててみてネジ穴が合うか確かめてみる(中段右)。図面だけを見て作ったので合う訳が無いと思っていたら、奇跡的に全て穴にボルトが通った(下段左)。
写真下段右は今の前方ECL。ARICHがReadyになるまで、しばらくこのままここに置いておく。

Endcap ECL 吊り治具納品

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前方ECLをinstallするのに beamline 上でやると吊り治具がQCSに当たってしまうので、改造してもらっていたのが納品された(左上)ので、早速運び込む。正面から見たのが右上段の写真。元々前方と後方が別々の治具だったのだが、良く似た形だし、同時に使うこともないので両方に使えるようにデザインしてみた。
穴の位置があうか、QCSと干渉しないかはQCSが後退してからテストする予定。

もう一つはエンドキャップを立てるための治具で、これは、筑波実験棟裏の治具置き場に放置されていたのを草むらからサルベージしてきて(中段左)、高圧水洗浄機で汚れを落として(中段右)、搬入して床に固定(下段左)。明日、エンドキャップを立ててこれに固定する予定。

エレキハットの前ではARICHのテストが一通りようやく終わったらしく、蓋が取り付けられていた(下段右)。まだ完璧ではないそうだが、ぎりぎり遅れること無くすみそう。取り付けるやいなや読めないチャンネルが出ると悲しいので何とかギリギリまで頑張ってテストしてほしい。

ロールインの timelapse 動画


ロールインの時はインターバル撮影ができるカメラを6台動員して写真を撮っていたのだが、長らく放置していた事を思い出して、頑張って動画にしてみた。
4:3のカメラと3:2のカメラが3台ずつ混ざっているので1920pixになるよう並べた。なので縦は908pixという半端な値になっている。
1920x908の動画をさらに1280幅になるようにしたのがこれ。
明るさをequalizeする気合は無かったので、暗めの画面をガンマ補正したのだが、魚眼で撮った写真だけ明るかったので飛びぎみ。
インターバル撮影は5秒毎のものと10秒毎のものが混ざっていて、動画の1秒が2分に相当する。つまり、24fpsと12fps。 9:50-12:00と13:45-14:55の200分間が100秒の動画になっている。良く見ると上段の写真には時間が写っているのだが、この解像度では読むのは厳しいか。

前方側ECL引き出し装置

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今日は、昨日ケーブルを処理した前方側に引き出し装置取り付け。
心配したとおり、ケーブルの処理が甘くて一部引き出し装置と干渉した(写真左)。
下半分を取り付けたらその高さの分まで足場を組んでしまう。その方が安全だし、その後の作業もやりやすい。
足場ができたら引き出し装置上部(写真右)。こちらもクレーンの操作は面倒そうだが、下部ほどではない。前方の引き出し装置取り付けはほぼ完了。後は足場だが、明日は前方側は置いておいて先に後方側の作業をやる予定。

バレルECLケーブル処理

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前方側の引き出し装置下部をつける前に、引き出し装置がつくことにより処理が困難になりそうなバレルECLのケーブルをあらかじめ避けておく。
これは、前方ECLを固定するための金具を取り付けるボルトを回すレンチを入れるスペースを作るための作業。後方もすき間は狭く難儀したが、何とか特殊工具を作って乗り切った。前方はケーブルがギリギリまであるのでこの工具すら入りそうに無いので、仕方なくケーブルを一旦外して乗り切る。
こういう作業がいらないような金具も考えたのだが、費用対効果が良くないので断念した。
作業としてはケーブルトレーの蓋を外し(左上)、トレーのエッジでケーブルを傷つけないよう注意してトレーから外し、なるべく金具がくるところから横の方にずらしてケーブルバインダーで留める。書いてしまうと簡単だが、ケーブルがひどく重いのでケーブルをさばくのに二人、バインダーで留めるのに一人必要。右下が両側ケーブルを処理した状態。この状態で例の専用工具を使えば何とかネジは締められるだろう。この作業をあと6ヶ所。そして取り付け終わったら再び、ケーブルを戻し、信号のチェックをしないといけない。

ECL引き出し装置下部取り付け

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エンドキャップ引き出し装置下部の取り付け。
5月に外したときは私がクレーンをオペレートしたのだが、今回はうまい人が来ているので私の出番は無い。
とりあえず、狭くて、障害物が多いので大変。一番の難敵はエンドヨーク転倒防止用のガイドで、これがクレーンのワイヤーと干渉して邪魔。
左下は一番厄介なところで、ガイドにワイヤーをこするような感じで入れていく。
右下は連結板もついて出来上がった状態。

Endyoke 開く

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週末でQCS関連の作業が終わり、今日からBelleの作業。最初はいつものように Endyoke を開ける。
特に難しいことはない。
写真は左半分が作業前、右半分が作業後。上二段が前方、下二段が後方。
今日からしばらく毎日作業。憂鬱だ。
明日は後方エンドキャップ引き出し装置下部の設置から、

Forward Endcap 作業打ち合わせ

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夏休みが終わって、QCSの磁場測定が再開し、それが今週いっぱいで終わるといよいよ、Forward Endcapのinstallation なので、それに向けての打ち合わせ。
最新のスケジュールを打ち出して持っていき、業者の人とスケジュールの確認をする。
一つはinstallation作業その物で、最新のスケジュールによると、一番大変な引き出し装置への endcap の移動は19日月曜日の予定。元々の予定より諸般の都合により3日程ずれた。いろいろと不確定要素があり、どのくらい時間がかかるのか解らない作業があるので、とても不安。
もう一つはケーブル作業で、前方検出器用のケーブルを据え付けが終わるのにタイミングを合わせてinstallしてほしいので、別の作業でやってきていた業者の人に説明。今のところスケジュールは空いているということで安心。
来週からはまたしばらく忙しくなる。

乾燥空気フィルター交換

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乾燥空気システムのドライヤーとバッファータンクの間に設置されているフィルターを交換した。
前回は出入りの業者さんがサービスでやってくれたのだが、こんなものでも頼むとえらく金がかかるので、自分でやる。
交換は簡単で、6mm六角レンチでネジを4本ゆるめ、カバーをとるとフィルターが露出するのであらかじめ買っておいた純正のフィルター(6000円)と交換、蓋を閉めて終わり。
簡単なものなのだが、前回交換してくれた業者が親の仇のような力で締めたのか、ネジを緩めるのに苦労した。うっかり滑ると大怪我をしかねないので、本当に困る。しかし、全てのネジは力一杯締めないといけないと思い込んでいる人がいるのは何とかして欲しい。

ARICH組み立て (2)

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ARICH組み立て作業の続き。
午前の終わりの状態だと、Radiator側が露出していてエレキ側が治具に固定されているが、これからエレキ側の作業をするのと、FECLと合体するときはエレキ側にFECLが取り付くのでARICHのRadiator側を固定するように向きを変える。
まず、吊り治具をつけてARICHをクレーンで持ち上げ(左上)、Radiator側で固定する治具を用意し(右上)、取り付ける(左中)。
吊り治具を外すにはケーブルの処理をしないといけないので、ここで業者さんには休みをとってもらい、物理屋が働いてケーブルを処理して、治具を外せる状態にする(右中)。
後はネジを外して治具を取り外すと、左下の写真のようにエレキ側が露出する。最終的にはここにもカバーがかかるのだが、しばらくはエレキのテストがあるのでこのまま。最後に、今までの組み立てに使っていたブースからエレキの詰まったラックを運んできて作業終了(右下)。
これから、今月一杯ここで動作テストをすることになる。

ARICH組み立て (1)

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遅れに遅れていたARICHだがようやくRadiator(輻射体)側と光検出器側を組み立てるというので見物に行ってきた。
左上はAerogel Radiatorが露出した状態で吊っているところ。これをクレーンを使って右上の立てた状態にする。
これで、Radiator側の準備が出来たので、光検出器側のカバーを外して光検出器を露出させる(左中)。
後はクレーンでRadiatorを慎重に近づけていき(右中、左下)、ネジ止めして、Radiatorを保持していた治具を外すと右下の状態になる。これで作業の半分が終了。昼休みに入る。
Aerogelは非常に脆いので全体が露出した状態はほとんど見ることが出来ない。こうやって写真で撮られたものを見ると少し紫色に見える。長波長側が散乱されるということか。

停電準備 2017

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今年の停電は明日から3日間。なので、恒例の準備作業。
エンドキャップを筑波に持ってきたので富士に行かなくてよく、楽になった。窒素のボトルは5本とエンドキャップ用に2本。容量と全然釣り合ってないが、ほんの少し流れて雰囲気より高圧になっていれば良いので気にしない。
いちいちコンプレッサーとつなぎ変えるのが面倒なのでエンドキャップは窒素に切り替えてしまう。

停電になると冷水器も止まってしまう。水温が上がると細菌の繁殖が進み、食中毒の危険性が増すので、復電するまで水の供給は無し。ついでに、取説に書いてあるように、すべて排水して冷水器を完全に乾かすことにする。

玄関のすいかは大きさに変化が無い。熟すとつるが茶色くなると書いてあるので収穫はまだ。

停電は明日から3日間。筑波だけ金曜夕の復電は無いそうなので、金曜日に切り替えて、土曜日の夕方まで放置ということになる。

HAPD 取り付け完了の ARICH

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ARICHの製作が進んで、HAPDの取り付けが終わったというので写真を撮らせてもらった。綺麗な写真なのでいつもより大きめにしてみた。
60度毎の対称性があって、432個のHAPDが取り付けられている。アルカリ金属でできた光電面が黄土色に光っていて実に壮観。
このHAPDは一個100万円くらいはするだろうから、この検出器にどのくらい金がかかっているか分かるというものだ。
当たり前だが、ARICHは光検出器では成り立たないので、432個のHAPDからの62208ch分の読み出し回路と、HAPDに8kVの電圧を供給する電源もいるし、手前側にはアエロゲルの輻射体もある。
まだ、光検出器が付いただけなのでこれから読み出し回路を取り付けて、テストしないといけない。おそらく、1/6くらいはつながっていると思うが、何しろ、お盆までには完成していないといけないので、余裕は全くないはずだ。

27th Belle2 Open Meeting (2) ECL パラレル

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今日は朝からECLのパラレル。最初はTriggerと合同セッション。最近盛んにCDCとともに宇宙線をとっているので問題ないのかと思いきや、細かい問題はあるらしい。今は宇宙線用の簡単なtriggerは出せるようになっているようだが、本番用のtrigger logicはまだできていないようだ。
ECLの方は主にsoftwareの話し。Forwardのinstallationに興味のある人はいないのでほとんど話題にも上らない。放っておけば誰かがやってくれるだろうという感じ。対照的にsoftwareの方はいろいろとstudyがすすんでいて、いろいろと凝った reconstruction のアイデアがたくさん出ていて感心する。
途中で phase2 の間、約22週間あるらしいのだが、シフトを組まないとね、という話があって、どうなるものかと見て(聞いて)いたら、皆さん協力的で安心した。私とロシア人にすべてをまかせて日本には誰もこない、なんて事になったらどうしようと思ったが杞憂だったようだ。

27th Belle2 Open Meeting

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今日から金曜日までは第27回のB2GM。
例によって初日の午前の前半はPlenary。
少し出遅れたら、もう座る場所が無かった。後の方に夏の学校で見た顔があったので、修士の学生さんも参加されているようだ。席がなくては仕方ないので、KEKにいるのにビデオで参加。
午前はいつものようにBelle2, KEK(金), 加速器のstatus report。たいがいはここで、スケジュールが遅れると言うことが知らされるのだが、今回は、変わらず。いろいろと問題はあったのだが、24/7働く等頑張って、スケジュールは保つということらしい。なので、何もなければ9月にEndcapの据え付けが予定されることになりそうだ。
明日は一日ECLのパラレル。

ECL取り付け金具

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Endcap Calorimeter の取り付け金具には問題が多くて苦労したのは既に書いたが、Forward endcapはそれよりもっと悪い。金具を取り付けるネジが回せないことに加えて、毎回 Endcap を引き出す度に位置調整をする必要があって手間がかかる。なので、取り付けを前に金具を作り替えてしまおうと思っていたのだが、うまいこと上記二つの問題を解決するような構造を思いつかず放置していた。諦めかけていたのだが、私以外の人ならいいアイディアが浮かぶかもと思って工作のエンジニアリング支援に相談してみた。
外注するであろう業者を呼んで相談するというので、筑波から重い金具を持ってきて、相談。いろいろと話しているうちに画期的な方法を思いついて、それを元に検討してもらうことになった。
同時に概算で費用を計算してもらうのだが、思っていたよりずいぶんと高い。この金具を取り付けるのはたった一度なので、ネジを回せない問題の解決に使える金は自ずと決まってくる。もうすぐ費用の概算が上がってくると思うが、ボツになりそう。

鉛シールドの試験

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先日半分だけテストしてうまく行かなかった鉛シールド。設計したカナダの学生に報告して、どうするか相談したところ、B2GMには来れないがその前なら来れるというので、きてもらって一緒にテストすることに。
やり方は簡単で、取り付けようの茶色い治具をつけた状態で鉛シールドは置いてあるので、そこにエンドキャップ引き出し装置の半月板を持ってきてちゃんと穴があうか確認する。
現場で試したときには1-2cm位ずれていたので合うわけないだろうと思っていたら、意外なことに穴の位置はほぼ正確にあった。実際には微妙に位置がずれているのでネジは締められなかったのだがこの位なら現場で何とかなるレベル。
前方もやってみたところこちらもほぼ同じような塩梅で、ネジははまりそう。
では、なぜ前回のテストの時あんなにずれていたのかが良くわからないのだが、とりあえず、シールド自体には問題がないことは分かった。その後、実際に取り付けるときに危惧している点(吊り難い点や穴に調整シロが無いこと等)を指摘して対策を教えてもらい作業終了。カナダからわざわざきてもらったのに3時間くらいでやることが無くなってしまった。若干申し訳ない気がしている。

前方Endcapカロリメター筑波へ移送

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ロールインして筑波のB4の床が広くなったのでさっそく富士からForward Endcap を移送した。
運ぶものが重い(7-8t)ということを除いては大して難しくもない作業なので、特に問題なく進んだ。
トラックに載せて移送している時に筑波山を背景に写真を撮ろうと頑張ったのだが今ひとついい写真が撮れなかった。
カロリメター本体を運んだ後は、ケーブルとか、治具を運び、富士と筑波を合計2往復。私が責任者ということで、無駄無く作業を進めたので、1時に始めた作業が4時には終わった。
無事終わってめでたい。明日は乾燥空気の配管。
プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと
中村円眞堂@instagram

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