そば慶は花畑にあるそばや。せいろ 740円。
店が出来た頃は細めのうどんくらいの太さだったが、徐々に細くなって来た。それでも一般の蕎麦に比べるとかなり太い。いわゆる田舎蕎麦で、灰色のそばは蕎麦の風味が強い。固めに湯がかれていてかんでおいしいと言う感じ。めんは多くて並でも満腹になる。つゆは椎茸の風味がする。
ここも猪口につゆが並々と注がれて供されるので蕎麦湯を飲むときにつゆの捨て場に困る。
閉店しました。

流山にある鰻屋。地焼きの鰻が食べられると言うことでいってみた。
特上鰻重 2100円。頭側の半身の実が2枚。
地焼きなのだがグミーな感じはそれ程強くなく、軟らかく少しふわっとした感じ。軽く蒸しが入っていると言われても納得するくらい。
たれはかなり甘く光沢がある。焼きは少し荒っぽい感じで結構焦げている。
実は厚く、皮のあたりのゼラチン質が地焼きだと思わせ、蒸したものとは一線を画す食感。
脂っこさは無いのだが、たれの甘さが後味を悪くしている感じ。
鰻とごはんの ratio が不釣合で上にするか大盛りにするのがいいと思う。
加速器の運転は今日で終了でこれから長い夏休み。
結局 Luminosity の記録は21まで伸びた。
Belle は CDC の修理のため 1-3日に endcap を開ける。
運転再開は10月中旬の予定で12月末まで約2ヶ月間の運転が予定されている。
アレクサンダー ガヴリリュク
彩の国さいたま芸術劇場音楽ホール Q-13 3500円
L.v. Beethoven Op.13 Sonata No.8
F. Chopin Op.40-1 Polonaise No.3
F. Chopin Op.29 Impromptu No.1
F. Chopin Op.27-2 Nocturne No.8
F. Liszt S514 Mephisto Waltz No.1
---- Intermission ----
I. Stravinsky 3 Movements from Petrouchka
S. Rachmaninoff 5 Preludes(1,2,5,6,7) from Op.23 10 Preludes
Bizet/Horowitz Carmen variation
---- Encores ----
W.A. Mozart K485 Rondo
Rimsky-Korsakov/Cziffra Flight of the Bumble Bee
S. Rachnaninoff Op.16-3 Misical Moments
S. Rachnaninoff Op.16-4 Misical Moments
Mozart/Volodos Turkish March
満席。さいたまは4回目だそうですっかり人気者である。
個人的な興味は後半のstravinsky。超難曲として有名だが実際に弾いているのを見たことが無いので見てみたかった。確かにむちゃくちゃ難しそう。特に3楽章。ずっと、左手でリズムを刻むのだが、その途中に跳躍が入るのをちゃんとインテンポで弾き切るのは凄い。もっとも、コンサートではちょっとくらいミスしても気にならないので、正確に弾くよりは音楽ののりを重視していただいた方がいい。
後半最後のカルメン変奏曲はアンコールをプログラムに入れた感じで損した気分なのだが、Horowitz と違って Gavrylyuk が弾くと上品な曲に聞こえる。アンコールでは Cziffra編の熊蜂も見られてしまったのでさらに満足度アップ。ある意味究極のピアノ音楽とも言える名曲。下品だが。
ラフマニノフの二曲、特に二曲目は素晴らしくかった。最後のトルコ行進曲では観客立ち上がっての拍手。

信州と言えばそばでしょう。というわけで、二食食べて来た。
左は諏訪大社の前の山猫亭という店、右は松本城のそばのもときという店のそば。
前者はニ八で後者は十割だと思う。山猫亭の蕎麦は普通に良くできた蕎麦で少し粉っぽいざらざらした感じの食感でおいしい。840円
もときは吟醸蕎麦なる、蕎麦の実の内側35%だけを使った蕎麦だそうだが、これがいわゆる更科とどう違うのかは不明。私の記憶では蕎麦のみは簡単に割れるので、普通に挽くと内側から粉になる。だから、一番粉を使っているのだということか?色は軽く透明感があるが蕎麦の色で更科っぽくは無い。食感は軟らかく、噛み応えもない。1200円と高いがせいろが二段重ねになっていて、量はかなり多い。つけ合わせのわさびは口にいれたときに桃っぽい香りと甘さを感じる私の好きなわさび。
共通なのはつゆで、どちらも昆布の旨味が勝ったタイプで甘味は強め。

ワークショップは無事終了した。なかなか登録者が集まらなくてどうなるかと思ったが、国外からは結構積極的に参加の希望があって、PPD への興味がまだ底を打っていないと認識を新たにした。
これくらい小人数だとハンドリングもしやすいので、現場でのトラブルとかも無くて、まずは成功だったのではないでしょうか。
会議の最後に次回以降の予定について報告があり、次回は2012年に国外で行われ、フランス、ロシア、カナダ等が候補に上がっていて、今年中に開催地を決める。その次の2015年は日本に戻って来ることが確認された。それとは別に国内版の研究会を年に一回くらいやっても良いかと言う話しにもなった。
会議の後には測定器開発室で開発することを計画しているMPPC 用の読みだしエレキの仕様策定の為に要望を聞くミーティングをやって、いくつかのグループの人から作るのなら使ってみたいと positive な意見をいただいた。仕様も、想定していたものとそう違わないものであった。
写真の松本城だが、会議のあと、参加者に配られた松本コンベンションビューローの豪華観光招待券セットに含まれた入場券で見てきた。この招待券セットには美術館や博物館の招待券がたくさんあって、中には興味深いのもあったのだが時間が無くて松本城しか行けなかったのは非常に残念だ。
信州大学でやっている光検出器の workshop にきている。
出席者が100人に満たないこじんまりした会議で、話も専門的なことが多い。
今日で3日のワークショップのうち2日が終わった。
国内からの参加者はほとんど知っているので余り、新しい話はなかったのだが、国外からの参加者の話に一つおもしろいのがあった。
確かロシア製のセンサーだったと思うのだが、Magicという望遠鏡に使うために大面積化を研究している人の話で、5x5mmのセンサーを作って timing resolution を測ってみたところ、センサー内の入射位置により光が入射してから信号が出てくるまでの時間が何100psecも違うという。センサー内の配線がセンサーの容量とインダクタンスで一種の遅延回路になっているのではと考察していた。実はレーザーを使って決まった位置に入射して時間分解能を測ると100psec位あるのだが、PET用にシンチレーターを使って時間分解能を測ると400psec位しか分解能がでないという実験結果がいくつも出ていて、原因がわかっていなかった。ひょっとしたらこれが原因なのかもしれない。
今日の講義は Extra Dimension について。
Extra Dimension は Fine Tuning 問題とか Naturalness とか言われる問題を解決する手法の一つ。
SUSY では SuperSymmetry というのを導入して二次発散する項を SUSY Partner が打ち消す事により回避するが、Extra Dimension では Cutoff の scale を 1 TeV 位の低いところにおいてやって回避する。
10次元の空間中のD-Brane という4次元の平面に我々の世界が張りついていてそこから離れられるのが重力だけと言う理論が string の方で 95年頃発見されたのが契機らしい。
4+n 次元での planck スケールが 1 TeV 位なのだが、n次元が compact 化されているから見かけ上 10^19になっているのだと言う。このとき extra dimension の大きさは n=2 で 200um 程度。
例によって非常に簡単な Toy Model の Lagrangian を書いて行って理解する。
Extra 次元方向を級数展開と周期境界条件を使って書いていくと、いわゆる KK タワーと言うのが出てきて、我々のしっている粒子には無限個の KK Mode があると言う。
次回は実際に interaction を書いたりもっと phenominological な話に移る。

KEKB 加速器コントロールルームのディスプレイの影にひっそりと置かれたスイッチ。
都合でビームを捨てるときに Abort Signal を送るためのスイッチだ。
一度だけ押させてもらったことがある。

資料にするためフィルムスキャンに出していた写真が帰って来ている。 install 時のことを知らない私にとってははじめてみる風景。これは構造体に組み上がった Barrel Calorimeter を挿入しているところ。
インストール前の barrel を支えているピンクの治具、下で支えている赤い台、日光側から支えている治具等は筑波実験棟の裏に雨ざらしになっている。
写真によると98年9月30日

上野薮そばは上野のまるいの裏にある薮蕎麦の系列のそば屋。
せいろう 700円位だったと思う。土地柄を考えればひどくリーズナブル。つくばの田舎でも大概の店はこれより高い。
つゆは薮らしく辛めで徳利から全部猪口に注いでも1.5cm位しかない。
蕎麦は細く長くきれいに打たれていておいしい。
量も、並木の薮蕎麦みたいにかさ上げしてなくて普通の量だ。

梅酒を漬けるのに使った酒。
松盛は常陸太田の酒。純米吟醸無濾過生、酒米は美山錦、アルコール度は17.2。一升で3150円。
梅酒だけに使うのはもったいないので味見したが、雑味は無く、すっきりした中にも旨味があり、非常にうまい。

西武百貨店で梅を売っていたので梅酒をつけた。
一般にはホワイトリカーと青い未熟の梅を使うが、梅干しの梅の残りで漬けるので、日本酒と完熟梅を使うことにしている。今年は梅干しは漬けないのだが、やはりこちらの方がおいしい気がするので日本酒と完熟梅。
日本酒 1.8L にたいして完熟南高梅 1kg。氷砂糖を少し。
20%以下の酒で漬けるのは再発酵の可能性があるため違法。気になる場合は米焼酎を足して20%にする。
使う日本酒はすっきり癖の無いのがいいと思うので純米吟醸をおごることにしている。
完熟梅を使うメリットの一つは漬けた後の梅でおいしい梅ジャムが作れること。

今日は luminosity 20 越えのパーティー。
酒を飲むと帰れないので私は行かないが、現場では Belle から贈られたシャンパーニュが開けられるはずだ。普通のボトルの8本分のボトル。マチュザレムと言うそうだがかなり巨大だ。横に写っている2Lのペットボトルが小さく見える。ちなみに2本がマグナム、4本分がジェロボアム。この上に20本分ナビュコドノゾールというのもある。値段は本数分とは行かなくて、8本分で7.5万円くらい。普通サイズだと一本4000円くらいだから結構高い。私なら同じ金額を出すなら1.2万くらいで買えるドンペリニョンを6本買う。
ちなみに、2003年に10を越えたときはナビュコドノゾールを開けたらしいのだが、当時は10万くらいだったそうだ。
中身は普通のモエの一番安い奴だからどうと言うことは無い。
しかし、こいつを逆さにしてくるくる回すのは出来そうに無いなあ。やらないだろうけど。

今日15:08 頃遂に luminosity が 20 を越えた。
だが、越えた瞬間加速器に送られている luminosity の表示が 0 になってしまったらしい。
かつて加速器の background が悪かった時代に background のせいで誤って高いluminosityを送るのを防ぐため、Belle側で20を越えると嘘だと思って送るのを止めていたのが名残として残っていたそうである。そのため、余り現場は盛り上がれなかったそうなのだが、後でプログラムを修正してもらったところちゃんと 20 を越える数字も表示されるようになった。
現在の記録は20.78で統計誤差を考慮しても完全に20を越えたと言っていいでしょう。
また、加速器に送っている luminosity は40秒の平均だそうで統計誤差は約0.5%位が正しいようだ。
よって、記録は 20.78+/-0.11 位。Offlineでのより正確な測定値と系統誤差は何ヶ月か待たないと出ない。

最近飲んでた酒。
天の戸は秋田県の酒で酒米は亀の尾。1700円くらい。
亀の尾は漫画『夏子の酒』の龍錦のモデルになったことで有名。
純米吟醸だがすっきりと言うよりはしっかりした味。微妙に雑味がある気がするが、気のせいか?

ドライブインしんちゃん いずみの里は KEK の北の方、田中にあるそば屋。
ざるそば800円。(大盛りは200円増)
挽きぐるみでぶつぶつした感じが残っている田舎蕎麦。太さがバラバラなのは食感を出すためかもしれないが切れずに蕎麦同士ひっついているのが多数。それを我慢すれば味も噛んだ感じも良い。
蕎麦猪口につゆがたっぷり入れられて出てくるので、蕎麦湯を飲むときつゆを捨てる場所が無くて困る。
もう少し丁寧に作って完成度を高めていただきたいところ。

CsI(Pure) 結晶のガンマ線照射試験の照射後。
結晶の見た目だが、変色はしていないが若干透明度が落ちている気がする。右上と左下は同じ会社の結晶で左下が照射した結晶。写真でも少し透明感が失われているのが見える。
気になる発光量だが、Cs137で得られたピーク位置を reference の結晶のピーク位置で normalize して、さらに、最初の測定日の結果で normalise したのが右の図。左側の4点は照射前なので測定による系統誤差がこれくらいはあると言うこと。まあ、結晶とPMT のコンタクトとかに全然気をつかっていないのでこれくらいあっても全然不思議じゃない。右の二点を比べると、青い線だけ約5%下がっている。Saint-Gobain 社製だ。まあ、5%位なら今のところ問題ないし、5%減っても残りの2社の製品より光量は多い。
次は日を改めて50Gy照射することにしよう。
昨日の晩から加速器の調子が良く luminosity の記録が出た。
残念ながら 20 には届かずの 19.8/nb/s だ。
この記録を19.853 などと言う人もいて恥ずかしいので luminosity についておさらいしておきたい。
Luminosity をどうやって測っているかと言うと、カロリメーターのトリガーのロジックを使って、前後方に同時にHit があった数を数えている (私の記憶では threshold は 1 GeV 程度)。Wide Angle Bhabha と言われる event だ。この event 数を検出効率と断面積で割ると luminosity になる。検出効率や断面積は beam energy によって変わるので加速器から送られて来る energy に従って補正されるようになっている。
我々は物理屋なので必ず誤差を気にするわけだが、計数される WAB の断面積はおよそ40nb。ということは 20/nb/s だと 800 Hz。加速器に送っているのは10秒毎の積分なので約8000 event である。よって、その統計誤差は 1/sqrt(8000) で1.1%位はあるということだ。つまり今日出た record も正確には 19.85 +/- 0.22 (stat) だ。だから、Scientific に 20 を越えたと力強く(例えば 95% 信頼度で)言いたければ 20.5 位はいかないといけない。
実のところ系統誤差はもっと大きいが、短期間に大きくは変わらないので、今日出た peak は先日の peak よりは大きいだろう。本当の luminosity はずいぶん後にならないとわからないので、20を越えたつもりが、実は・・・などということもありうる。

CsI(Pure) 結晶のガンマ線照射試験だが、照射前にとっていたデータを今頃解析している。データを取るのは簡単で、暗箱に設置されたPMTに接するよう結晶を入れて蓋をし、上にコリメーターを介して Cs137線源を置く。Cs137は 662 keV のガンマ線を出すのでそいつを吸収して発生するシンチレーション光を測れば良い。PMT からの信号は shaping amp を通してAmptek 社の pocket MCA につなぎ ADC 分布を取る。
写真の右端が暗箱で上に線源が置いてある。NIM bin とPC の間に小さい MCA が置いてある。PCにADC分布が表示されているのが見える。
線源の位置を 5cm 刻みで変えながら取ったデータが右だ。横軸が線源の位置、縦軸が662keV相当のADC値、分布を Gaussian + 直線 で fit して得られた peak の位置だ。4つ線があるのは照射する3種類の結晶と reference 用の結晶があるからだ。結晶ごとに光量がずいぶん違う。特に SICCAS 社の結晶は光量が少ない。光量の非一様性も大きい。まあ、その分値段も安いのだが。
前回出るのを忘れてしまったので理解に苦しんだが、今回は、前回やった(らしい) Chiral Superfield に続いて vector superfield をやった。
super field は普通の粒子と SUSY粒子の multiplet で作る "super"field で、これを使って我々のしっている U(1)とかSU(2)のゲージ理論を書いてやれば SUSY なゲージ理論が出来るそうで、実際にこれでU(1)のinteractionの式を書いて、ゲージ変換して不変になることを確認した(と思う)。
これで一応SUSYなLagrangian をかけるようになったがこれはあくまで SUSYな世界でのことなので、SUSY を破って MSSM な世界にしてやらないといけない。
SUSY を破るには F term と言うのが none 0 であればいいので、もっとも簡単な Suprion field というのを入れて SUSY を破ってやる。これを SUSY の Lagrangian に入れて SUSY を破る項を拾ってやると、4つの free parameter と1つの messenger scale の入った結構簡単な式になる。
このmessenger scale を planck mass にしたものを Gravity Mediation といい、free parameter を messenger sector と呼ばれる gauge coupling を用いて計算するのを Gauge mediation というそうな。
Gauge Mediation で messenger sector から F term が出てくるあたりをかなり急いでやってしまったのでそのあたりのことがよくわからなかった。このあと、現象論的にどういう実験結果になるとか言うのはもう少し色々な parameter を決めてやらないといけないそうだが、それはやらずに次回からは Large Extra Dimension の話しに移る。

しばらく前に Tamron の 17-50mm F2.8 の中古が安く売っていたので買った。24000円くらい。
今までつけていた Ultron 40mm と比べると巨大。D40のボディーが小さいので、レンズを持って歩いているみたい。
AF のピントがずれている場合があるらしいので、チェックシートを撮影してチェックしてみたが、若干前ピン気味のような気もするが、少なくとも狙ったところにも focus するので良しとした。
画角は25.5-75mm相当でワイド寄りで使いやすい。全域F2.8なので室内でも、ISO800位にすれば多くの場合フラッシュ無しでも撮れる。私の使用目的ならこれ以上のレンズは必要ない感じだ。
不満と言えば、やはり、少し大きすぎることと、レンズじゃなくてカメラの方の問題だが、ピントが合っていないとカメラが判断するとシャッターが切れないこと。あとは、ファインダーのせいだろうが MF にしたときに focus を合わせるのが困難なこと。

最近買った CD。
Hyperion の Bach Piano 編曲シリーズの7番目は M. Reger。
Reger はピアノデュオ用にブランデンブルグ協奏曲の編曲をしたりしている(未聴)が、これはピアノソロ用。オルガン用に書かれた Prelude と Fugue と Organ Choral の編曲。
Prelude と Fugue BWV532, 552 は Busoni の有名な編曲があり、BWV548は Feinberg の編曲がある。私は豪華絢爛な BWV552 'St Anne' の Busoni 編曲が好きなのだが、Reger 編はそれに比べると幾分おとなしい。BWV548はFeinberg編よりより重厚らしいのだが、難しすぎるのだろう、演奏がぎこちなくていまいち良くない。フーガで音楽の流れがときどき留まってしまうのだ。インテンポでちゃんと弾けたらいいのかも知れないが。

作業記録用ビデオカメラ Xacti DMX-CG10 の不満はワイド端の40mmの画角がせまいこと。しかも、フィルター用の溝も切られていないし、ワイドコンバージョンレンズも用意されていない。
そこで、磁石で取り付けるタイプのトダ精光の 804LW という0.5倍のワイドコンバージョンレンズを買った。
レンズのカメラ側がリング状の磁石になっていてカメラに磁性体の輪を張り付けて取り付ける。
実はXactiのレンズのカバーも磁性体らしく輪を張らなくても装着可能。しかし、なんとなく固定が弱々しかったので磁性体の輪を接着して使用している。輪を接着してもレンズカバーは使える。
ビデオ撮影時は大丈夫だが、静止画を撮影したり、ビデオ撮影中の静止画撮影では有効画素数が違うので四隅がケラレる。画質はまだ良く見ていないが、ピントはワイド側ではちゃんと合う。樽型の収差は盛大。テレ側にズームしていくと、ピントが合わなくなって来て、四隅のながれがひどくなっていく。まあ、ワイド端近辺専用と考えればそれなりに使えると思う。
実はレイノックスの QC-505 というワイコンも試したのだが、まず、そのままではとりつけできなかったのと、どうやってもピントが合わなかった。これは使えないと思って良い。
今日の物理セミナーは Lorentz violation の話し。
Lorentz Symmetry というのは特殊相対論が破れているかどうかと言うこと。
色々と難しい話しでいまひとつ理解できている自信が無いのだが、非常に一般的なモデルだと、我々が知っている Lagrangean に Lorentz variant な項が5つ加わる。(我々はlorentz symmetry だと思っているのでこの項は0になっているわけだ。) この Lagrangean をつかって太陽を中心とする座標系で普段測っている物理量を書いてやると、物理量は sidereal time に依存することになる。sidereal time と言うのはある宇宙に固定された座標上での地球の自転に基づく時間、これは24時間より4分短いそうだ。自転は太陽に向かって固定された座標で定義されているので、宇宙に固定された座標からから見ると、地球が太陽の回りを回ることで一年に一回転ぶん少なくなる。よって24*60/365 = 4分分だけ24時間からずれるわけだ。地球は宇宙に固定された座標上で回転運動をしているので lorentz violation ならこの時間に依存すると言うわけ。
一方、ニュートリノ振動は3世代ニュートリノの質量差により起こると思われているが、これを Lorentz violation で説明することも出来るらしい。さらに、3世代ニュートリノの模型だと説明がつかない LSND の結果も lorentz violation をいれると説明が着く。(Free Parameter が多いから当然。) MiniBooNE 実験のニュートリノの energy 分布は3世代ニュートリノ振動のモデルでは説明できないそうで、MiniBooNE 以外の実験結果を再現する Lorentz Violation の模型で fit 出来るか調べたところ、うまくいかなかったそうである。
他にもニュートリノ event の分布を sidereal time で plot して sin 関数になっていれば Lorentz violation の兆候なのだが、それも observe されなかった。
Lorentz invariance は非常に基本的なので、どんな実験結果でも、sidereal time 分布を見て依存性があれば lorentz violation の証拠になるので、とりあえず、実験結果の sidereal time 依存を見ると良いとのこと。
文章が支離滅裂なのは理解が足りないからだ。

明神角ふじは上横場にあるラーメン屋。ふじ麺680円。
かつて天久保にあった天神角ふじというのと同じような店。
麺200gの上に大量のもやしが乗っているが、もやしは特に味付けされていない。
麺は褐色で全粒枌か?極太でしかもごわごわと縮れているので非常に食べにくい。
つゆは脂が多くて、非常に甘い。特に出汁の味がするわけでもなくすき焼きみたいなものを思い浮かべれば良いか。
食べる前からわかっていたことだが、味を求めて食べるものではない。食後の後味も良くない。

Belle II では前後方のカロリメターの結晶を CsI(Pure) に入れ換える計画がある。
放射線レベルがいったいどれくらいになるかは予想するのが難しいが、現 Belle の一番多いところで数Gyであるからこれの10倍程度が判断基準になる。
そのCsI(Pure)結晶のガンマ線耐性を調べるために3つの会社から買った手持ちの結晶を東京工業大学のコバルト60施設に持っていって照射してきた。
照射量はとりあえず 10Gy。現行 Belle の約倍。測定結果を見て又あてに来る。100Gy まで大丈夫なら一応 ok、1 kGy までいければ安心である。
右側の写真の中央にせりだしている筒に、下から Co60線源がせりだして来る。線量率は線源からの距離ごとに測られているので目的の位置に台を置いて結晶を設置。後は、施設の人にお願いして照射してもらう。
今回は2.8Gy/hで約3.5時間。中性子のときと違って照射後は特に放射化しているわけではないのでそのまま持って帰れる。

総研大実習というのが行われている。
総研大というのは文科省の管轄の研究所に学生を送り込む実体の無い大学院大学とも言うべき物で、KEKでも学生をとっている。総研大実習は KEK に受験しようという学生さんを中心に研究活動の一端を感じてもらう実習で、数十人の参加者がある。
私は見学の案内をやっただけなのだが、Belle の中には実習本体をやっている人もいるので、実習を見物に行ってきた。
やっていた実験はワイヤーチェンバーを作ってテストビームラインに入れ track を見ると言うものと、光電管に波長の違う光をあてて起電力を測りプランク定数を測ると言うもの。
この実習は楽しそうだったが、これが楽しかったからといって実験系でKEKに入学したりすると痛い目に合う。

ある日の夕食。
シードルが売っていたのでつまみをつくって飲んだ。
ソラマメはゆでてペコリーノととともに。
ラムの肩ロースは炭火で焼いてジェノバ風ソースで。
カツオはスライスしてバルサミコのソースで。
ズッキーニはグリルしてオリーブオイルで。
キャベツの花はバターでソテー。

最近買った CD。
基本的にピアノ曲しか聞かないので、普通の人の言うところのクラシックの名曲は余り知らない。管弦楽曲も基本的にピアノ編曲が無いと聞くことは無いので例えばブルックナーとかマーラーはピアノ曲がほとんど無いので多分一度も曲を聞いたことがない。
Vivaldi はバッハ以前の人だから当然ピアノはまだ無い時代でピアノを含む鍵盤のための曲も余り書いてないと思う。バッハ以外の古い(広義)ピアノ曲は退屈な曲が多いのだが、管弦楽曲の編曲は良いものがあるかも知れない。『四季』は超有名曲だが残念ながらピアノ編曲は無いようだ。唯一見つけたのがピアノデュオ用の編曲。昔、冬季オリンピックで聞いたこの曲の一部が耳についていたので聞いてみたかったのだ。
私の耳についていた曲は『冬』の第一楽章であった。『冬』は二楽章が有名らしいのだが、基本的にスロウな楽章は好まないので、第一楽章のほうが断然良い。
有名な部分以外は音楽の授業以来と言う感じだったが、現代でも売れてるのだからいい曲なんでしょう。演奏についてはよくわからないが、すごく(テクニカルに)良いという訳ではない気がする。
併録の Nottebohm のバッハのサラバンドの主題による変奏曲は結構いい。
バッハのどの sarabande なのかわからないが。