ラーメン 黒竜 下妻

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とんこつらーめん黒竜は下妻の砂沼球場のそばにあるこんこつらーめんの店。KEKから20km位で自転車で行くのに丁度いい距離に有る。
とんこつラーメンは玉子も入って500円と安い。黒いマー油いりのニンニクの風味の強いとんこつラーメン。加水率低めの細麺で量も多いのでお腹いっぱいになる。とんこつラーメンを頼むときの鉄則、きくらげ抜きを告げるのを忘れて失敗した。この値段はつくばの店にも見習って欲しいところだ。

自転車 Gios Ampio (4)

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Ampio は快適に乗っている。サドルがかたくて長く走ると痛いとか、ブレーキレバーが悲しくなる程安っぽいとか、細かな不満は有るが、まあ、些細な問題だ。
それを除いて、一つだけ改良の余地が有ると思うのがギア比。乗っていると、後ろのギアの真ん中3つを多用していることに気付く、Ampioには 12-13-14-15-17-19-21-23-25 というスプロケットがついている。実のところ小さい方は余り使わないので、ここをやめて15-19 の間を埋めるといいかもしれない。シマノのカタログによると、13-14-15-16-17-19-21-23-25 とうのと14-15-16-17-18-19-21-23-25 というのがある。後者にすると下り坂で速く走れないが、私位のへなちょこにはちょうどいいかもしれない。これだと費用も3000円位のものだ。
速度を計算してみると、700X25Cの直径は672mm、前のギアが48枚なので、ケイデンス90だと、672*pi*48/14*90*60/1000000 = 39.1 km/h 80でも 34.7km/h。13枚だと、90(80)で42.1(37.4)kh/h。なだらかな下り坂が続かない限り大丈夫な気がする。
ふと気になってampioという単語の意味を調べてみた。イタリア語辞典は持っていないのでwebで探してみると、イタリア語->英語の辞書が見つかった。これによると、『広々とした』、『広い』、『大きい』、『ゆるい』とかそういう意味だそうだ。
ふーん。

CO2 空気入れとボンベ

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自転車に乗るための必需品の一つ携帯空気入れ。調べてみると色々有るが、小さいポンプで9気圧入れるのは大変そうだ。そこでCO2のボンベを使ったのを買った。Barbieri Mikroboというので1300円位。
ボンベは良く調べてみると、食品用(ビアサーバーとか)を流用しているようでそっちから買うと安い。一本300円位。16gの二酸化炭素が入っているそうだ。どれ位入るのか計算してみると、16グラムをCO2の分子量?で割って 16/(16*2+12) = 0.36 モル。理想気体の体積が22.4Lだから、これに22.4Lをかけて、温度分を補正すると、22.4*0.36*(273+20)/273 = 8.74 L に一気圧20度でなるということか。
タイヤの容積は 700x25C だと、チューブの中心あたりの直径が635mmくらいで、チューブの直径が25mmだとすると、635*pi*12.5*12.5*pi/1000000 = 0.98 L
これに 8.74 L 相当が入るからもらさず使えば約 8.9 気圧位までは行けるということか。23Cだと10.5くらいになる。
タイヤレバーとチューブの代えと、これを持っていけば最低限のパンク修理は出来て安心だ。

KEKB/Belle background study 進行中

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今日はKEKBはBelleのBackground Study が行なわれていた。
e+e-->e+e-e+e- という process があって、このうち、いわゆる two-photon の断面積が非常に大きいので、pixel detector の occupancy が非常にシビアになると言う予想と、大したこと無いはずだと言う予想が有る。物理由来のbackgroundは当然luminosityに比例するので,SuperKEKB/Belle2では今の40倍に増えることになる。
有る予想では今我々が受けているbackgroundの4%が物理由来で、また有る予想ではそれが40%だという。
では調べようと言うことになって、加速器由来のバックグラウンドは変えずにluminosityだけ変えて走ることになった。
どうやってやるかと言うと、安定に走っているところで、beamsizeを少しだけ変えてluminosityを減らしていく。写真はそれをやっているところで見にくいが青い線がBeamsizeで一番下の緑がluminosity。サイズが増えて、luminosityが下がっていっている。このやり方には問題が有って、ビームサイズを変えるとtouschekも代わるので影響が分離できないかもしれない。
もう一つのやり方は安定に走っているところから、ビームを少しずつ offset させていって luminosity を下げる。今はこれをやっているはずだ。
いずれにせよ、結構ややこしい解析をしないと4%の効果は見えないだろう。

Fine Grain Scan 終了

Fine Grain Scan は予定より5MeV高い11.025GeVまでとって3時ごろ終わり、56点のdataによる美しい line shape が描かれた。
次はサイドバンド用に Y(4S)-60MeV で B の無い event をとり、その後、加速器と検出器の study に入る。

MPPC ノイズ再測定 (3)

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とりあえず、Reference と照射済みの sample 一個の波形はとり終えた。二つをとると、それだけで 10 時間位かかる。
この間、一々現場に行っていては大変なので、仕方なく、恒温槽を計算機で制御することを試みた。
最初は電極だけついていて、自分で、信号をいれないといけないのかと思っていたが、実はシリアルポート(RS232C)がついていて、シリアル通信でコマンドを送れることがわかった。
そこらに転がっていたシリアルケーブルをつないで、プログラムを書きはじめたのだが、何しろ初めてなので、web でサンプルを探して書き換え、何かを送って返事が帰って来るようになるまでにかなり時間がかかった。最初にしたことはケーブルがクロスかストレートかをテスターで調べることだった。結局、うまくいかなかったのは、命令した後、答えが帰って来るのに時間がかかるので、しばらく待ってあげないといけないということ原因だった。一旦、通信が出来ることがわかれば後は簡単そのもの。
この、恒温槽のコントロールは一行命令を送って、一行答えをもらうだけなので、コマンドラインから命令を送り、答えを標準出力に出すと言うシンプルなプログラムを書いて終わり。
% koonso "temp?"
とかやると、温度が返って来て、
% koonso "temp,S20.0"
などとやると、20度に設定される。
多分100行も無い簡単なプログラムだが、こういうのを外注すると何万円もとられるのだろう。
次は波形解析のプログラムをかかねば。

Fine Grain Scan もうすぐ終わり

KEKB/Belleは今 fine grain scan と言うのをやっていて、10.75GeVから5MeV間隔で11.02GeVまで55点とっている。KEKBでエネルギーを変えるには、KEKB自身のBending Magnetの変更だけでなく、入射器のとKEKBの間のBT(BeamTransfer)の磁場も調整しないといけない。電磁石にはヒステリシスが有るので磁場を変えるのはそんなに簡単でないそうで、BTの磁場を変えるたびにうまく入射できなくなる症状があった。現在はoperationにも慣れたのか transition もスムーズに進むようになっている気がする。今 10.975 をとっているのであと、9点。luminosity が上がり一点1時間と少しでとれるようになっているので、順調に行けば明日の午前中に終わる。
Energy Scan では、bb-bar の断面積を Hadronic Event の断面積で割ったものか、bb-barの断面積を mu-pairの断面積で normalise したもか、どちらかを CMS Energy の関数で plot する。この、二つの variable を両方 R_b と表現するのでややこしい。私が昔CERNにいた頃、ALEPHが前者の意味でのR_bが3 sigmaずれていると騒いでいたので、私の中には前者の定義が擦り込まれている。
実験中には即時性の有る解析として event shape を使って前者の意味でのR_bを計算している。この値は普段は Y(4S)のピークに正しく乗っているかと言うチェックに使われている。Y(4S)のポールにのっているとbの割合が大きくなるので、加速器のbeam energyが狂って peak から外れるとR_bが下がってすぐわかる。このevent shape を使った結果は逐一報告されている。かつて行なった粗いenergy scan の結果と重ねて plot されているが、正確に再現していて event shape を使った解析の robust さを表している。
件のAli Peakが有ったかどうかはBelleの人は皆知っているが、ここには書かない方がいいのだろう。

MPPC ノイズ再測定 (2)

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準備を整えたまま再び中断されていたMPPCのノイズ測定を再開した。
まず、Reference と結構ひどいノイズの sample を一通り測定してみて、結果を出せそうか見てみる。
一応、温度も何点かとった方がいいと思い、+20, +10, 0, -10, -20度の5点をとることにする。
手順としては、
1) MPPC をセットして、恒温槽に入れ温度が落ち着くまで待つ。
2) かつて測った break down voltage + 1.5V を基準(Vop)に +0.9 から -0.9 までとる。
3) Vop は温度勾配およそ 55mV/degree をもつので、温度を変えるときはこれで extrapolate する。
4) オシロの Threshold(Vth) はV op+0.9 と Vop-0.9の信号の peak を見て、残りの点は interpolate する。
5) 最後に Dark current をとる。
これで、度一点あたり1時間位かかる。温度5点で5時間。一時間ごとに恒温槽の温度設定を変えに来るのは面倒。一応外からコントロール出来るようになっているのだが、コントローラーを自分で作らないといけないので、そんな面倒な事はやってられない。今日はとりあえず reference だけとって終了。明日、一番ひどい奴のデータをとったら解析してみよう。

写真は恒温槽なのだが、湿度コントロールの機能が壊れている。運転を開始すると、湿度調整用の水槽に水がたまるはずなのだが、水タンクからの水は虚しく、背後のドレインから排水されるだけで、水槽には注水されない。しばらくすると水位不足でAlarmが出る。霜がつかなくて良いと思ったのだが、とんだ役立たずである。

TDR Review

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Belle PAC の member でTDR Review というのをやっている。
今書いている Belle2の TDR(Technical Design Report) の draft を読んでもらって、そのコメントに答える。2月の Belle PACに続いて国内外から Reviewerの皆様が来て下さった。有り難いことだ。今日の午後ECLのreviewもあった。
私はロシアからリーダーがやってくると思っていたのだが、何日か前にこないことを知った。多分私が聞かなかったら、そのまま今日を迎えて会議に穴を空けることになったと思う。まったくダメなリーダーである。急いでコメントの答えを頼んだら、ほんの数行ずつ、答えになっていない答えが送られて来た。仕方なく、適当にスライドをでっちあげて発表してきた。本当に適当に作ったので答えもほぼ口から出任せだ。せっかく来て下さったReviwer の皆様には申し訳ない。当り前だが reviewer はアホではないので、いい加減さは伝わってしまっただろう。
他の検出器は例外なく国外から誰かが発表もしくは review に参加しにやってきている事に比べると、やる気が欠如していると批判されてもしょうがない。

ECL BH2 トラブル (2)

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その後、運良くBINPの人を見つけたので、expertに連絡してもらったところ、emailがやってきて、件のmoduleは私の想像通り、online luminosity 関連の情報を送っていたことがわかった。かつてOnline Luminosityのシステムを新しくしたときに、バックアップとして残しておいた古いmoduleだそうで、基本的には無くても良いらしい。ただ、logicは違うのでバックグラウンドの多いときなどはconsistencyチェックに使っているとのこと。
外から login 出来ないから reboot してくれと言われたので、現場に行って計算機を見てみると、たしかに固まっている。きれいに reboot しようと少しだけ悪あがきしたがらちがあかないので reset button を押したら、写真の悲しいお知らせの画面を表示するばかりで二度とbootしなかった。Diskが死んでいる。
このところトラブル続きなのはきっと私の日頃の行ないのせいだ。改善しないと運転終了までにECLが壊れてしまいそうで心配だ。

ECL BH2 トラブル

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私の日曜日の睡眠は朝6時すぎに携帯電話の呼び出し音で破られた。KEKからの電話には Rimsky-Korsakov の熊蜂の飛行がassignされていて、この ring tone が鳴ると心臓に悪い。
問題を聞くと、ECL_BH2 というDAQ module(online computerに走っているプログラム)が response しなくなっているとのこと。全く私の知らないモジュールなのだが、私だけでなくDAQの人も何をやっているか知らないと言う。とりあえず、Offline の data には関係ないと思われるので、そのmodule を exclude して、data はとってもらい、仕方なくKEKまでやってきた。車の中で考えてOnline Luminosity 関連だろうとあたりをつけていたのだが、そうだった。
手でリセットしようかと思ってそれらしき物が有るところに行くと、BH2とかかれたパソコンがあった。おそらくECL_BH2はこのPCで走っているプログラムで、Online Luminosity 関係のパラメターを記録しているのだろうと思われる。その場でリブートしようとも思ったが、Onlie lumi.関係のパラメターをこいつがセットしている可能性が有り、リブートして加速器に送られている Luminosity に問題が出ると嫌なので放置することにした。データを解析する分にはluminosityはdataからofflineで計算するので問題ないはずだ。
こいつの expert はロシアにいるのでメイルしてリモートで処置してもらう。

蓮華草と筑波山

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先日自転車で小田近辺を走っているときに発見した。有名なのか車で見に来ている人もいた。本当はゲンゲというらしい。
実物は非常にきれいなのだが、夕方の光線のせいか、私の腕だときれいな写真が撮れない。
D40/Color Skopar 20mmF3.5/F8/ISO200

空気入れ Planet Bike Ozone comp

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自転車に乗るためには色々と自転車以外にも買わないものがたくさん有ると気付かされる。空気入れもそうで、細目のタイヤの場合には空気圧を常に高めにしておかないとパンクしてしまうのでそれなりの空気入れが必要だ。
メーターがついていて、仏式バルブに対応していて、9気圧位までは入れられるポンプと言うので探したらこれにあたった。アマゾンで2800円位。
バルブに取り付ける部分に仏式と米式用の穴が空いていて対応する方にバルブを差してレバーを起こせばロックされ、特に問題もなく8.5気圧位まで入れることが出来た。米式の方に付属の洗濯バサミみたいなアタッチメントをつけると英式にも入れられると思う。

Calorimeter Conference 2010 (2)

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Calorimeter conference の感想 (2) Dual Readout
PFA とは全く違うコンセプトで動作する calorimeter。サンプリングカロリメターなのはいっしょだが、アクティブレイヤーには石英ファイバー(チェレンコフ)とシンチレーションファイバーを使い別々に読み出す。チェレンコフはelectron以外には不感なので em shower の成分のみに反応し、シンチファイバーは全てのcharged particleから信号を出す。
この二つの出力を用いて、シャワー内の em 成分と hadron 成分の比を event-by-event に決定できるので、非常に簡単にenergy を計算でき、また、lineary も resolution も良い。基本的に resolution を決めるのは neutron による不感部分と、光の statistics ということになる。さらに、neutron のlifeはシンチレーション光の時定数より長いので波形解析をしてneutronの寄与を見積もることを行なえばさらに resolution は良くなる。
実際に試作機が作られていて、非常に優秀な性能を叩き出している。
ここまで見ていると余り欠点が無いように思えるが実際、カロリメター単体としてはほとんど欠点が無いように思う。ただ、ILCの検出器に入れようと思うと、読み出しの方法をどうするとか、マグネットが大きくなり過ぎるとか、そういう実装上の問題と、Tracking detector との関連性みたいなのは PFA の方が優れているので実際にILCの検出器としてどっちが優れているかは定かではない。あと、間違いなくこっちの検出器の方が値段は断然安い。私としては ILD の中にも誰かこっちのoptionを考える人が出てきた方が健全だと思う。PFAは本当に作れるかわからないから。

写真はIHEPの加速器BEPCII。右の写真は衝突点付近で、奧に見えるのがBESIII検出器。Conference には見学ツアーは無くて残念に思っていたら偶然帰る日が一般公開の日で、北京市民に混じってみていたのだが、一般人に比べて私が怪しいので、捕まってしまい、KEKから来たと説明すると、皆さんとは別に見学させてくれた。加速器と言うのはどこも似たようなもので変わり映えはしない。しかし、一時間前まで運転していた放射線エリアに入るのに、全く何のチェックも無い。KEKではありえない。

Energy Scan 再開

メンテを終えてKEKB/Belleは Energy Scan を再開した。Ali の peak 付近 10.91GeVは後回しにして、10.75GeVから5MeV間隔で11.02GeVまで55点とるそうだ。energy を大きく変えるには電磁石の設定を変えたり時間がかかるので、少しずつ連続に変えながら行った方がいいということだ。データ量は一点あたり50/pb。今は加速器が調整途上なのでluminosityが低く6/nb/s位なので一点あたり2時間以上かかる。調整が進んでいつも通り15/nb/s程度出てくれれば一点1時間だ。時間は一週間とってあるそうだがとれるだろうか?

ECL Trigger 問題

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私の日頃の行ないのせいで問題が多発している感の有るECLだが今度はOnline Luminosityが10%位低く出ていると言う報告が有った。
良く調べてみると Foward Endcap のセクターの一つから信号が来ていないとのこと。Trigger 用の信号は16ch毎にSTM というモジュールで gated sum と言うのをとって、そこから、cluster counting 用と energy sum 用に別けている。online luminosity は energy sum 用のシグナルを fun out してもらって来て作っている。Trigger を調べてみると、cluster counting の方はちゃんと動いていて、energy sum の方に影響が出ているそうだ。結局一番怪しいのは fan out より上流で、energy sum 用に signal を別けた後、ということで TKO crate にあるアナログサムのモジュール(AAA)と言うことになった。
仕方なく、ビームを捨ててもらって入域して見てきた。写真の左から3番目の銀色のモジュールがAAAで特におかしいところは無い。しょうがないのでモジュールとケーブルを抜き差しして出てきた。当り前だが、何も改善しなかった。予備のモジュールも有るには有るのだが、何しろ10年以上前に作られて以降一度もテストされていないので、交換しようと言う気にならない。簡単なモジュールなので週開けまでにテストしておくよう担当者にお願いして今日は終わり。
良く考えてみればどうせちゃんと動いてないモジュールなのだから、交換しても構わないかと言う気もしてきた。とりあえず週末に代えると他に迷惑をかけるかもしれないので、来週交換することにする。

万国対応テーブルタップ

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世の中にはさまざまな形のACプラグが有って行く国によってアダプタを持っていかないといけなくて不便だ。KEKにやってくる各国の物理屋も日本にあわせたアダプタを持ってきてつないでいる。
一党独裁の中国は国家権力でネットワークは遮断するくせに、電源プラグも統一できないようで、北京では全部で七種類のプラグが流通しているらしい。そこで、ソケットの方が色々な形に対応できるように作られている。
写真はIHEPの会議室で使われていたテーブルタップで、ほとんどの形のプラグに対応できる。これは素晴しい。国際化を標榜するホテルや研究所はこれを標準にして欲しいところだ。

Ali Scan とメンテ日

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今日は加速器のメンテ日でECLのcosmic runをとった。
まず、Beam off 状態で local run をとる。そして、普段は500keVに設定されている zero suppression をoffにし、Trigger table を ECL cosmicに変更する。後はDAQ から、ECL 以外を excludeして1時間程 data をとり、全てを元に戻して終了。珍しく問題が起きなかったので午前中に終わった。

Belle/KEKB は昨日から Ali Scan とよんでいる。Energy Scan を始めている。Ali という人によると、Tetraquarkが10.91GeVのところにいるそうで、BaBarがそれらしいPeakを見つけている。(あるいは、BaBarのPeakにこじつけてTetraquarkの質量を予言した) それを含めて、Y5Sの下位から上に向かってScanしようとしているのだが、加速器の調子が出なくて、順調には進んでいない。本当なら今朝までにAli Peak(10.91)付近9点をScanし終わっていたはずなのだが。

小林益川、三角形、角度の表記

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小林益川のUnitary Triangleの角度の表記はBelleとBaBarで違っていて、
Belleは phi_1, phi_2, phi_3
BaBarは alpha, beta, gamma
と表記する。順番も微妙に違っていて phi_1=beta, phi_2=alpha, phi_3=gamma となる。別に実験で閉じていれば問題無いのだが、結果をcombineしたり、review talkをしたりするときは困る。私などは、alpha_2, beta_1, gamma_3 などと書く。
アメリカ人はよっぽど暇なのかB-Factory で結果をまとめた本を出すことにしたらしいのだが、Belleの結果も載せるそうで、となるとその本の中で使う表記を統一しないといけない。それを先日コイントスで決めたらしく、結果、Belleのnotationが採用されることになったそうだ。
phiを使うのはBelleの人だけでそれ以外は全て、alpha, beta, gamma なので、果たして良かったのか悪かったのか。

見学対応 広報担当者会議

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今日の見学者つくばの研究機関の広報担当者の方々らしい。総勢36。ニ班に別けて対応。
いまひとつ反応も薄く、興味が無さそうな感じだったがどうだったのだろう?

MPPC読みだしエレキ Expert Visit (2)

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今日も昨日の続きで LAL/Orsay からの expert を交えての作業。実際に我々の望んでいる動作モードに近い動かし方でちゃんと data が思ったような quality でとれるかとか調べた。
あとは、テストビームとかfixed targetでの実験で使うためにどういう風にconfigureすれば良いかの議論。互いにASICの中身を理解してきた上での議論なので色々と理解は進み、少なくとも一つのやり方は確実に動くだろうと言う感触を得た。もっと、optimalな使い方をしようとすると、ちょっと今まで確認されたことの無いやり方なので、もう少し検証が必要だと言うことになり、それは、東北大の人がフランスに行くときに試すと言うことになりそうだ。

Calorimeter Conference 2010 (1)

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Calorimeter conference の感想 (1) PFA
Calorimeterの最新テクニックと言うのは大きく別けてPFAとDual Readout にわかれる。
PFA は Particle Flow Algorithm の略。多分、ヨーロッパでDigital Hadron Calorimeter というのが言われ出したのが最初だと思う。要するに Cascade Shower 内の粒子を一つずつ識別してしまおうと言う野心的なアイディア。今回のconference の talk の 20-30%位がこれに関する話。方法としては、まずは、非常に細かく3次元的に segment された sampling calorimeter をつくる。後は software でシャワーの中身をいちいち reconstruct して、これは em shower, これは pion track, これは neutral hadron などとアサインして行く。charged particle からの shower だと reconstruct されたら tracking device の測定で置き換える。すると、のこりは gamma と neutral hadron だけになるので、こいつらだけ calorimeter からの energy を使う。
これでやってやるとHadron jet の resolution も非常に良くなるという具合。resolution はこの pariticle の assign の間違いの割合によって決まる。そうだ。
問題は、読み出しの量が膨大になって、作るのも読むのも解析するのも大変になると言うこと。最新の simulation によると、EM パートは 5mm 角の読みだしサイズ Hadron パートは 3cm 角の読みだしサイズが目安だとか。これだと、多分読みだしチャンネルの数がが1億とかになる。正直言ってそんな detector が作れるのか、ちゃんと calibrate して動かせるのか余り想像できない。また、実際にそんなアルゴリズムが本物の実験で動くのかと言うのも立証されているわけではない。
私の感想としては、言っている通りに動けば良いだろうが、多分、難し過ぎて思ったような性能が出ないか、性能が出るまでにずいぶん時間がかかると思う。一億と言えば10の8乗。10の7乗秒で一年だと思えば10Hzで処理しても一年、100Hzで処理しても1か月かかる。検出器を作るときやcomissioningやcalibration はこういうことを何回もやらないといけないわけでその度にひどく時間がかかるのでは?

絵は全く関係ないがATLASで最初にobserveされたW(->enu) candidate event だそうだ。conference の talk の30-40%位をしめたLHC関連の talk の中で紹介された。

Calorimeter Conference @ IHEP 北京

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先週はCalorimeterのConferenceで北京のIHEP(Institute of High Energy Physics)に行っていた。中国語では中国科学院高能物理研究所というらしい。高能物理がHigh Energy Physics。北京の西の方、キャラクターのぱくりで有名な石景山遊園の近くにある。
北京の町はごみだらけで非常に汚いがIHEPの中は絶えず人が掃除しているので非常にきれい。
所長の話によると1200人働いていてその2/3が物理屋だという。だとするとKEKより断然多いが本当だろうか?
写真は所内のあちこちに有る加速器実験に使われた実験道具を使った展示物。KEKにもたくさん使用していない、実験器具が転がっているのだが、適当な台を作って置けばいい展示になるのに。TOPAZのマグネットとか、VENUSの真空容器とか放置されていた気がする。もったいない。

MPPC読みだしエレキ Expert Visit

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測定器開発室で東北大とFranceのLALと共同でやっているMPPC読みだしエレキの開発で、LALのexpertが私と同じ北京での国際会議に出たついでに日本にやってきてくれた。
今日は午前中に彼らのASICをどういう風に使いたいかと言う説明と、既にもらっている評価ボードをつかったstudyの現状を説明。おおよそどのようにして実験にapplyしていくかと言う像が見えて来た気がする。
午後は我々の実験室で実際にSPIROC評価ボードを動かしてちゃんと使えているかどうか見てもらった。細かな、タイミングの調整とか、教えてもらって、MPPCのphotoelectron数分布が出せるようになった。

三日月と金星

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夜、空を見上げたら三日月の上にきれいに星が見えた。三脚を出して来てとってみた。これで2秒の露光。200mmでとってその辺だけトリミング。
Web で調べたところ上に見える星は金星だそうだ。
D40/Nikon 55-200 F4-5.6VR/200mm/F8/ISO200

物理開始

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今日から物理をとり始めたようだ。DAQもちゃんと動いているように見える。
ECLは電話で呼び出されていないので多分ちゃんととれているのだろう。

ECL HV トラブル

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出張先の北京からはこのページがアクセス遮断されていて更新が出来なかった。KEKはもちろん遮断されていはいなかったので、時々ECLの様子を見ていたのだが、火曜日にTKOクレートの一つが落ちているのを発見してしまった。良く見ていると落ちたり、上がったりを繰り返しているのでいつものファンのせいだ。
加速器の立上りが順調だと物理が週末にも始まると言うので、成田から直接やってきた。
加速器に人によると非常に順調で未明にも物理をとれるかもしれないとのこと。早速、入域してファンの交換をした。
図右はファン交換前のDQMのヒストグラムで悲惨なことになっている。
今は、正常に戻っているように見える。
とりあえず疲れた。

宇宙線ラン

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ラックファン交換後なんとか宇宙線のデータをとれた。13日の運転開始の前に宇宙線をとるのは最後のチャンスだったので間に合って良かった。
データクォリティーモニター(DQM)の分布もそれらしい。右下のトリガーの分布が二コブになっているのは宇宙線が上からやってくるからだ。コブのところが円筒状の検出器の上と下に相当する。

TKO ラックファン交換

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昨日フューズを替えて復活したかに思えたファンは、私の日頃の行ないを考えれば当然と言うか、やはり、夜に止まってしまったようで、また温度モニターにより電源が落とされていた。Murphy's Lawだ。
こうなったらファン交換しか手段がない。作業できるのは今日だけ。予備のファンを持って入域した。
作業自体はファンのユニットを交換するだけなので単純なのだが、ファンの前には大量のケーブルの束が固定されている。写真の左上はとりあえず緑のファンユニットの上半分にかかっていたケーブルを整理した段階。残る大物は、160ch分のケーブル。ラックファンのすぐ下にケーブルトレイがネジ止めされているのだが、ケーブルが邪魔でドライバーが届かない。悪戦苦闘の末気合いで外し、何とか、ユニットを引き出すことに成功した。
ここまでくれば後は交換するだけ。外してみると手前左側のファンが死んでいた。
ケーブルトレイはもはやネジ止めできないのでケーブルバインダーで結わえつけ、作業完了。思ったより全然早かったが2時間弱かかった。
環境モニターをリセットして電源を入れ、localrunを確認して無事全チャンネル読めることを確認した。
めでたしめでたし。
ECLの方は何とかなったが、私の発表のスライドはまだ出来ていない。しかし、疲れてしまって全くやる気が起きない。

ECL 電源トラブル

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連休前からとろうとして果たせてなかったcosmicをとろうと思い、筑波にいったら TKO の電源が4つ落ちていることに気付いた。仕方なく入域して電源をチェックしてもいつも問題を起こすファンは回っているし問題は無いように見える。いろいろやっても原因がわからない。悪いタイミングで問題がおこるのは私の日頃の行ないのせいだ。私は日曜日から一週間出張でKEKB運転開始まで戻って来ないのですぐに解決しないといけない。
どうも電源自身には問題なさそうだし、4台同時に壊れるわけもないので、リモートスイッチの問題だろうと思って、強制的にonにしたところ電源が入った。
早速 cosmic をとろうとしたら、警報機が鳴り出した。表示を見ると TKO の温度アラーム。御粗末ながら、ここでようやく温度モニターに電源を切られたことに気付いた。急いで入域して調べるとラックファンが回っていなくてクレートが非常に熱くなっている。ただちに電源を切って、ラックファンを調べてみるとフューズが切れていた。
フューズを取り換えて電源を入れると、あまり、Healthyで無い音をたてながらもファンは回りだした。何故フューズが切れたかもわからないし、一瞬ファンを交換しようかと思ったが、ラックファンユニットの前には絶望的にたくさんのケーブルがあって取り換える気にならない。(写真左がTKOラックで中央に赤く光っているランプがラックファン、下半分がケーブルで隠れているのがわかる。実はその下にもっと大量のケーブルが固定されている。)
2時間程様子を見てファンは回り続けているので、リモートスイッチ(写真右)を入れたのだが、温度モニターが電源を切ったままになっていて入らない。恥ずかしながらどうやってリセットしたら良いのかわからないので expert にメイルで聞いてリセットしてもらったところ、ちゃんと電源はかかるようになった。
ほんの数分だが非常に熱くなっていたので、ボードが壊れているかも知れない。無事を祈りながらlocalrunをとってみたところ、ボード一枚の下半分8チャンネルだけ少しおかしいように思えるが他は正常。全部壊れたわけではないのでとりあえずは安心した。もう少しこのチャンネルを調べてダメなら明日ボードを交換しよう。

第33回KEKコンサート

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先日行なわれた第33回KEKコンサートは小林ホールの落成記念と言うことで深沢亮子さんのピアノリサイタル。
驚いたことに定員250人位の小林ホールがほぼ満席だった。前しか空いてなかったので前から5番目位で聞いた。
前半はモーツァルトのソナタを二曲。後半は助川敏弥さんの小曲、シューベルトの即興曲とメンデルスゾーンの変奏曲というプログラム。
プログラムを見て、聞く前から多分退屈だろうなと思っていたが本当にそうだった。特に前半は辛かった。お客さんは偉いもので小さいお子さんも含めて静かに聞いてらっしゃる。モーツァルトのソナタはこの曲がかかれた時代だと聴衆が熱狂するエキサイティングな曲だったのだろうか?
深沢さんの演奏は全く力んだところが無くて、割と自由な感じ。アンコールのショパンのマズルカも杓子定規ではない演奏。とはいえ下品さは全然無い。テクニカルなことが問題になるような曲が無かったのだが、トリルでオヤッと思ったのは多分楽器のせいだ。このピアノ、高音のフォルティッシモはひどい音がする。
小林ホールは残響が長くないのでピアノには向いている気がした。後ろの方に座ったらどうだったのだろう?

ラーメン 龍神麺 真壁

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龍神麺は真壁にあるラーメン店でKEKそばの人気店活龍がここの系列。KEKから約20kmと自転車で行くのにちょうど良い距離なので行ってみた。スープが二種類と、つけ麺が有り、つけ麺を食べた(700円)。スープは活龍とほとんど同じ(少し塩辛い)だが、麺は中太くらいで、黄色い加水率の高い感じのもの。
坦々麺(750円)が人気だそうで、今度来たらそれを食べてみるか。

ビフカツ

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関東ではビフカツってあまり食べないらしいが、京都ではトンカツと同じ位普通に食べる。洋食屋に行くとデミグラスがかかって出てくる。

自転車 Gios Ampio (3)

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自転車のカスタマイズはほとんどしていないのだが、ここにも書いたように、そのままだと、ポジションが一個しかとれないのと、坂道を登ったりするとき力をいれにくいので近所の自転車屋で買ってきたなるべく地味なバーエンドをつけた。買った状態だとハンドルバーの長さが54cmあって、少し長過ぎたのでついでにハンドルバーも切ることにした。
最初にラバーグリップの端が閉じているのでバーエンドをつけられるように穴を開ける。少々乱暴だが、ハンドルバーの端のあて木をしてハンマーで何発かどついてやるときれいに穴があく。
ラバーを少しめくってエタノールを注入してグリップを抜き、パイプカッターを使って適当なところで切る。KEKにいるとたいがいの工具はどこかに転がっているので簡単だ。やすりでバリを取ったら、シフターとブレーキを少しずらして、グリップ、バーエンドの順に取り付けて終わり。30分もかからない。
2cmずつ切ったので50cmになったのだが、もう1cmずつくらい切った方が良かったかも知れない。しかし、もうシフターをずらすスペースがほとんどない。

GX200 定点観測テスト

GX200を買って、最初にやったのはちゃんと定点観測が出来るかというテスト。
オフィスの机のコップにまだつぼみの状態の桜の枝を差して、10分のインターバルタイマーで撮って作った動画がこれ
6fpsにしたので、一秒が一時間。12MP(4kx3k)の resolutionで撮っているのを動画にするときに640x480にした。動画へのエンコーディングは普通どうやるのかは知らないが、linuxなので mencoder と言うのを使った。まず、動画の元のfileを適当な directory にいれておいて、
% mencoder "mf://*.jpg" -mf fps=6 -o output.avi -ovc lavc -lavcopts vcodec=mpeg4:vbitrate=1200 -vf scale=640:480
などとやればできる。簡単だ。

田んぼに映る筑波山

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自転車で近所を走っているとあちこちで田植えをしている。兼業農家の人はGWに田植えをするそうだ。筑波山が田植えしたての田んぼにきれいに映っていた。
D40/TamronA16N2/17mm/F11/ISO200

デジカメ Ricoh GX200

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うまくいけば今年度中にBelleが解体されるが、その解体される様子を定点観測したい。どこかにカメラを固定しておいて定期的にシャッターを切る。そういうことが出来るカメラを探していてリコーのカメラにインターバルタイマーがついているのを発見し、買った。ACアダプター込で6万円と少し。VFキットの方がなぜか安かった。公費購入だと買えるところが限られるので相場よりかなり高いのが悔しい。
結構評判の良いカメラだと思うが、明るいときの画質はどのカメラも十分良いのでよくわからない。高ISO時の画質はかなり悪くPowershotS90とは比べ物にならない。
件のインターバルタイマーは3時間まで細かく設定できて満足。
プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと
中村円眞堂@instagram

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