KEK 一般公開 撮影のヒント

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KEKの一般公開には思わず写真に納めたくなるものがたくさん有るので、写真を撮る人に簡単な注意事項を

1) 人が写り込むのが嫌なら朝早く来ましょう。
2) 施設の多くは地下で狭く、被写体は大きいものもあるので、広角レンズがが良いでしょう。
3) 室内は暗いので、明るいレンズを持ってきましょう。ISO感度の調整も忘れずに。
4) 人が多いので三脚をつかうのは無理でしょう。人に迷惑かけてはいけません。
5) 室内で色々な光源が混ざっているのでホワイトバランスに注意。RAWで撮った方がいいでしょう。

上の写真は去年私がATFで撮ったものだが、18mm/F2.8/ISO800でシャッタースピードは1/30-1/10秒になる。どれくらい暗いかは想像できると思う。私は露出アンダー目(-2/3補正)で撮るので、普通に撮るともう少し遅い。手ぶれの注意が必要だが、三脚は人が多いし狭いので無理。と言うことで、しっかり持って気合いで撮るしかない。一眼レフの人はしっかり持って5枚くらい連射していいのを選ぶのが良いと思う。コンパクトの人は2秒のセルフタイマーを使って撮るのが良い。
私は自分の腕の無さを知っているので、手持ちで暗いときは、絞り開放で3枚くらいと、少し絞って3枚くらい撮って、いいのを選ぶことにしている。
照明は水銀灯が有ったり、蛍光灯だったり、自然光が入って来たりといろいろなので、オートホワイトバランスで撮るとかなりの確率で外す。いちいちWBを合わせている暇は無いのでRAWで撮るのが正解。私は撮るときに考えるのが面倒なのでRAWで撮って後で適当に明るさとWBを調整することにしている。

吉岡さとるさんのような、芸術的な写真を目指すも良し、もう少しマニアックな視点で撮るのも良し。ディジタルだと只なのでせいぜいたくさん撮って下さい。

最後に写真の説明だが、左側はLinac(上)とその加速空洞(下)、右側はダンピングリングのキッカー付近(上)とBeamsize モニター(だと思う)。特に加速空洞の高周波のトランスポートは美しい。

D40のレンズ

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先日買ったタムロンのレンズを加えて手持ちのレンズがこれらになった。
左からTokina ATX124 12-24mm F4, Tamron B005 17-50mm F2.8, Nikon VR 55-200mm F4-5.6。左から4万円3万円1.5万円と全部合わせても10万以下の実にチープな組合せだ。D40を足しても、いいレンズは買えないくらいのもので、写真好きな人から見たらお笑い種だろうが、私の写真の腕ならこれくらいが分相応と言うものだ。
使い分けだが普段はほぼTamronがついている。普通の画角で明るく手ぶれ補正つきで、申し分なく、普通の(つまらない)写真を量産してくれるので生活や仕事の記録には非常に適している。欠点は大きく重い事。
Nikonの安物望遠ズームは、遠くにあるものを撮りたくなるとあらかじめわかっているときのみ持ち出すのでほとんど使わない。
Tokinaは旅行に行ったり、写真を撮ろうと思って出かけるときのfirst choiceでそれは、私が広角が好きだからだと思う。12mmまで広角にすると、それっぽい写真が撮れるし24mmは36mm相当なのでいわゆる標準域に近く極めて普通の写真も撮れるから、旅行にぴったりだ。どうしても遠いものを撮りたいときは少しだけましなS90で撮ることになる。移動が楽とか、荷物に余裕が有るとか、車で移動するときはこれに加えて55-200mmを持っていくことになると思う。
これで、ほとんど不満は無いのだが、もし一つだけあげるとすると、丁度いい単焦点距離レンズが無いことだろう。例えば、AF-S 16mm F2.8 DX とか AF-S 24mm F2.8 DX とかそういうレンズが有ったら欲しいと思う。何しろNikon で使える単焦点はひどく高いのを除けば 50mm F1.4 と35mm F1.8しかないのだから出してくれても罰はあたらないだろうと思うのだが。

稲刈り

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今日、小田のあたりを自転車で走っていたら既に稲刈りをしている人がいた。
大雨が降ったりしていないので、豊作なのだろうか。稲刈りをしているということは新米も出始めるということか。虫がわいている古い米を食べてしまわなければ。
S90/6mm/F5.6/ISO80

KEK 一般公開 見物ガイド

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今年も9月5日に一般公開が行なわれる。Webに上がっている参加者の感想を見ていると、広くて、見るところが多いので回り切れなかったというのが多い。そこで、私の独断と偏見でまわり方を考えてみたい。
公開される施設に関してはここに解説がのっているので見ておくと良い。
まず、一番重要なのは早く来ること。一般公開は9時から開始なので、車で来る人は最初の循環バス(9時)にのるくらいの気合いで来ると良いと思う。
全部見てまわろうと思うと時間が足りなくなるので、選択するわけだが、まず、筑波実験棟のBelle実験は必見だろう。私がBelleだからと言うのも有るが、やはり、KEKで最大の実験だし、今は解体中で景色も良いので見逃す手は無い。朝早く循環バスにのってやってきて筑波実験棟にくれば、例年11時までは極端に見学者が少ないので、多分、ほぼマンツーマンでBelleの物理屋が案内してくれる。向かいに展示室も有るが、加速器関係は実物を別の場所で見ることが出来るし、Belle関係は大したものは置いてないので特にお薦めはしない。(筑波実験棟には女子トイレあり。)
KEKの多くの公開施設は加速器に関するものだ。入射器、KEKB, PF, PF-AR, ATF, PSなどたくさん有る。こういうと加速器の人は怒るかも知れないが、加速器と言うのは基本的に同じような物で、私が見ても、これらの施設に大きな違いは無いくらいだから、一般の方が見ても同じに見えると思う。これらを連続してみるときっと退屈だ。というわけで、ここを整理すると時間に余裕が生まれる。私のお薦めはATF(先端加速器試験棟)。ATFというのは未来の加速器の試験をしているところで、一つの建物に、電子銃、加速空洞、Linac, Storage Ringと一通り揃っているので一気に加速器の全ての要素を見ることが出来る。これをfirst choiceとして、あとは、PS(陽子シンクロトロン)のエキゾティックなコックロフト-ウォルトンや、KEKBトンネルにいって大型の加速器を見物するのがいいと思う。
これだけ見れば施設の見学は十分なので後は、参加型の展示に行くといいだろう。西川所長(公さま)の講演を聞くも良し、工作センターに行って記念品をゲットするも良し。十分に満足して帰ることが出来ると思う。

コースとしてまとめてみると、
1) なるべく早く来て循環バスを捕まえて筑波実験棟に行きBelle見物
2) バスで富士(6C入口?)に移動し、KEKB加速器トンネル
3) 先端加速器試験棟まで歩いてATF
4) PSに移動(バス又は徒歩)前段加速器を見る。歩いても10分くらいだ。
5) PSはKEKの中心なので後は時間を見て、近所の施設をまわる。(工作棟、3号館など)
1)-4)まで3時間も有ればまわれるのではないだろうか。

注意事項、
1) 女子トイレは全ての施設に有るわけではない
2) 食事は期待薄
3) 加速器をみるなら、スカート、サンダルはやめた方がいい。

2013追記。
ドラマガリレオの好きな人はここ。

2015追記
展示されている物については過去に書いたものを参照してください。
写真を撮られる方はこの辺を参考に。

QCS 撤去準備進む (2)

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さらに解体は進んでQCSまわりがきれいになっていた。写真が小さくてわかりにくいが良く見るとビームパイプがBelleのところで外されている。写真中は加速器側、右はBelle側でビームパイプが外されているところ。

浜ホト製 CsI(Pure) 結晶

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浜ホトから新しい CsI(Pure) 結晶が届いた。
外観は余り変わらない、反射材の巻き具合は前よりきっちりしている印象。並べて写真を取ってみたが、若干透明感は増している印象だが、磨いてもらって物と比べると、かなり違う。磨いてもらった奴は右側の一番上。この写真でも良く見ると透明感が違うのがわかる。
Cs137でデータを取った、解析はまだ。

CPL フィルター

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毎日のようにいろんな写真は撮るが偏光フィルターというのを使ったことが無かった。一度は試してみなければと思い、77mm径で2500円くらいの安物を買ってパリに持っていった。確かにまわして行くと空の色が変わったりするのだが、それが、画として良いのか悪いのか、残念なことに判断する目を持ち合わせていない。
写真はエッフェル塔の写真だが、フィルターをまわして両極端な画を撮ってみたものだ。確かに空の色は違うがだからどうしたのと言う感じ。結構色々なところでファインダーを覗きながらくるくるまわしてみたのだがいまひとつピンとこない。わからない人に持たせても、宝の持ち腐れということか。もう少し修行が必要なようだ。
D40/Tokina ATX124/24mm/F8/ISO200

QCS 撤去準備進む

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見学のときにBelleを覗いたらQCSの後ろの磁石と架台の撤去作業をやっていた。先日までつながっていた beam pipeが数メートル分外されて、マグネットとそれが置かれていた台が取り去られていた。
写真は大穂側の様子。ビームパイプが外れているのがわかる。

見学対応 神戸高校と川越高校

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今日は見学を二つ対応した。一つは神戸高校。新神戸の駅の東の方にあって摩耶山から歩いて降りて来るとたどり着くところだ。学生のとき近所を良く通った。村上春樹さんの出身校として有名。
SSHに選ばれたそうで、それで、研修旅行だそうだ。昨日は東大、今日はKEK、明日は科学未来館だそうで、お疲れさま。筑波に来る前に加速器を見てきたと言うから、てっきり、入域するものだと思っていたらしないそうで、あわてた。人数も少なかったし、時間も有ったので、入域させてあげた方が良かったのでは?
もう一件は埼玉の川越高校。こちらも有名進学校。こっちはBelleを見せるのではなくて、『研究者への路』と言う題で研究生活に関する講義をしてくれと言う要請で、喋って来たのだが、ちょっと、楽しくなかったかも知れない。アンケートの結果が送られて来たが、私の話への感想は無い。ちょっと、失敗だったか。

見学対応 KEK サマーチャレンジ

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今年もサマーチャレンジだそうで、見学の対応。
見学の前にBelleの講義を聞いているそうなので、説明は割愛して、簡単な説明と注意を与えた後、B1の回廊を一周して、B4に行く。一人、ミニスカートにサンダルという女性がいたので、安全靴に履き換えてもらう。どうも、B4には行かない予定だったようだ。そういう連絡は受けてないので見せるものだと思っていた。Belleは開いている状態なので見栄えがする。足場もちゃんと組んであるので、近くまで行けて良い。学生さんも入れて良かっただろうと思う。
見学者の皆さんは大学生でわざわざサマーチャレンジに参加するような人なので非常にやりやすい。難を言えば30分は少し短い。
あと、引率等手配がいつもの広報の方と違って手際が悪い。どういう経緯かは知らないが自分でやろうとせず広報に投げてもらった方が対応する側としては有り難い。

Garmin Edge 500 (3)

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Edge 500 で使用中にフリーズしたり、ResetしたときにDataが消えてしまった人はわたし以外にもたくさんいたようで、それを解消した(ことになっている)あたらしい、ファームウェアが公開されている(Ver.2.4)。フリーズしたときのリセットの仕方はwebを調べると、全てのボタンを同時に長押しするらしい。
この updater の説明を読んでると、Course Map を表示しているときに、Default は automatic に拡大縮小されるのが、実は手で設定できることがわかった。ナビ代りに使っているとき、普通に走っていると80mのスケールになるのだが、ときどきどのへんで曲がるのか見てみたくなることがあって困っていた。コース表示中に左上の(Light)ボタンを押すと、変更できる。写真は見にくいが default より少し大きめの 120m にしているところ。少し進んで左に曲がれと表示されている。

Tamron B005 17-50mm F2.8 VC

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中古で買って快適に使っていたタムロンのA16NIIがおかしくなった。どうもどこかで歯車が物理的に狂ったらしく、焦点を合わせるときにギギギと異音がするようになり、さらに、Exifに正しく焦点距離が伝わらなくなった。写真自体は音を我慢すれば撮れるので使って来たのだが、手ぶれ補正つきのB005NII(本名は SP AF 17-50mm F/2.8 XR Di II VC LD Aspherical[IF]という)が29800円で売っているのを発見し、買ってしまった。私の注文が受理された直後値段が変わってしまったので、多分、A16と間違えてwebに売り出してしまったのだと思う。少々悪いことをした気がしないでもない。
A16も届いたときは大きいと思ったがこれはさらに一回り大きいし、重さもかなりのものだ。D40につけて、シャッターを半押しすると、カチッとリレーの入る音がして、VCが効き出す。AF用のモーターの音はA16と同じくらいだと思う。少なくとも私の壊れたA16よりは静か(当り前)。
写りに関して細かいことは私にはよくわからないが、開放時の周辺減光はA16より大きく、少し気になるのと、広角端では樽型のdistortionがA16より大きい。

機構コロキウム 益川さん

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自転車にのりにKEKに来たら、サマーチャレンジの初日で朝から益川さんの講演をやっていた。それを少し聞いて走りに行って、昼すぎに帰って来たら、今度は機構コロキウムという一般向け講演が有るというので、シャワーも浴びずに聞きに行ってきた。(事前登録制で空席確認後に入れてもらえた)
講演の内容は基礎科学の発展が世の中の役に立つには発見から約100年かかるというもので、マクスウェル方程式とか、超伝導とかを例にあげてのお話。かなり自由奔放に話されるので枝葉2本題1という感じで、なかなか話が前に進まない。全く同じ話を二回したり、枝葉の部分の話が唐突に終わったり、著しく構成を欠いていて正直辛い。面白かったり、興味深い話は散りばめられているので、自由に話してもらうよりは、誰か構成してくれる人に話を聞き出してもらうようにした方がいいのかも知れない。と思った。
会場には最近はやりのCanaonの一眼レフを使って講演の動画を撮る人が二人いた。取材だろうか。

東工大でガンマ線照射

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停電最終日の今日は、いつも御世話になっている東工大のコバルト60施設に行って、CsI(Pure)結晶の照射をしてきた。
昨年度末に線源が更新されて、強度が10倍くらいになったそうで、最終的に到達したいと思っている10kGyもそれほど苦労無くあてられそうである。
今回はその手前で今まですでに1kGy照射しているので、2kGy照射して積算で3kGyにする。表を見ると40cmで5時間だと大体2kGyになるようだ。どうせ、精度は要求していないので10%や20%ずれていても全然気にしない。
写真左は照射するために結晶を設置している図。左側に写っている筒に細い棒状の線源が10本だか20本だか忘れたが地下から上がって来る。だから、最強は筒の中で、それ以外は距離を一定に保てば大体同じくらいの強度になる。
写真右は帰り道首都高速を運転しているときに見えた建設中のスカイツリー。運転しながらわき見して撮ったのではなくて、ひどい渋滞で止まるので余裕を持って撮れた。
KEKに到着後は復電後に乾燥空気を再起動して定点観測再開。お疲れさまでした。

桃のゼリー

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毎年何回かはお菓子を作って賄賂として秘書さんとかにあげたりするのだが、新しい秘書さんたちには、まだ、施してなかったので、作ってみた。夏だから涼しそうなものがいいということで桃のゼリー。

- 水500cc, ワイン150cc, 砂糖 100g を軽く煮てシロップを作る。
- 桃を湯むきして、シロップとレモンスライスと共に軽く煮て、冷まし、コンポートにする。
- 煮汁にゼラチンを融かし、切った桃の実と一緒にかためて出来上がり。

私は白ワインは甘くないのがいいので安物のシャルドネを使う。
何回も作ったことが有って、まずくは無いが、すごくおいしいとも思わない。常識的な味と言えばいいか。
桃は味も香りも甘くていいのだが、いまひとつ単調な気がしないでもない。で、レモンで酸味を結構おぎなうのだが、焼け石に水という感じで全然足りなくて、いれない方がいいのかも知れない。
写真が全然おいしそうに見えないのは撮るのがヘタクソだからだ。

中性子照射後の測定とガンマ線照射の準備

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今日と明日はKEKが全所停電。私は毎日乾燥空気システムを午後6時に立ち上げないといけないので、遊びには行けない。というわけで、どうせやらないといけない、中性子照射後の光量の測定を東大原子炉にしに行ってきた。
東大原子炉は耐震工事が行なわれて内装が一新、測定する部屋もICカードで部屋毎に認証が必要で、私はこの部屋しか入れない。
6時少し前に帰って来て、乾燥空気を立ち上げ、今度は明日行なうガンマ線の照射の照射前測定をやった。間抜けなことに reference に使っている結晶を東海村に置いて来ていたので、今日持って帰ってこないと出来なかったのだ。単に今回の照射前後の比較だけなら他に reference を作ってもいいのだが、今までとの比較も有るので同じ結晶でやった方が良いだろうから。
明日は朝から東工大に行ってガンマ線照射して帰って来る。

CD Piano at the carnival と 1001 nights

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先日、サイクリング中に真壁でそば屋に入ったら、おそらく有線放送で聞き覚えが有るピアノ曲が流れていた。最近買ったCDに入っている曲だろうとおもったら写真左のCDに入っている曲だった。
このCDは前にも書いたKhachaturianの仮面舞踏会組曲全5曲のピアノ編曲が入っているので買ったもの。Waltz程ではないが残りの曲も悪くは無い。そば屋でかかっていたのは3曲目のMazurkaだった。CDには世界初録音と書いて有るのでこのCDだったのだろう。演奏はGoldstoneさんで、いい演奏だと思う。Waltz もこっちの方が断然いい。
スケートつながりで、写真右はOender姉妹によるピアノデュオのCDでRimsky-Korsakov の Sheherazade の編曲が目的で買ったもの。シェーラザードは安藤美姫さんが使っていた。初めて聞いたけどいい曲だ。

パリ地下鉄を見て

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非常につまらないことだが、京都出身の私にはパリの地下鉄のカラーリングが京津線に見えてしかたなかった。帰ってみて調べてみたら驚くほどそっくりだ。左は私が撮った写真、右はWikipediaからとってきた昔の京阪京津線の写真。東山三条付近だろう。懐かしい風景だ。
だからどうということはないのだが。

停電準備

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KEKは明後日から定期点検のため三日間停電になる。何度も書いているがCsI結晶は湿気に弱いのでECLにはコンプレッサーとドライヤーで作った乾燥空気を流していて、停電すればこれも当然止まってしまう。しょうがないので、停電の間はボンベから窒素を少量流すことにしている。もともとは乾燥空気だったのだが、窒素の方が安いので窒素にした。
準備はまず、窒素のボンベを接続し(左上)バルブを開けて圧力を確認(右上)。エレキハット屋上の乾燥空気のdistributerのところに行って、地上からの乾燥空気の供給を止めてみて、動作確認し流量を下げておく(左下)。
地上からの供給が途絶えるとボンベからの配管に切り替わるようにスイッチ弁が取り付けてある(右下)。中央右寄りの太いパイプが地上からの配管、真ん中のまるいのがスイッチする弁。写真下からの銅の細い配管が地上からの配管に取り付けてあって、この管からの圧力が下がると、右側から左側への配管がONになる仕組み。元々は電気仕掛で計画されていたのだが、この方が簡単で良い。右へ伸びる配管の先にはボンベが取り付けられている。これで、朝、電気が止まってコンプレッサーからの空気が供給されなくなっても、ぎりぎりまで流量を下げておくと8時間くらいは持つことになっている。
停電期間職員は強制的に有給休暇を取らされるのだが、コンプレッサーとドライヤーは復電しても自動起動はしてくれないので、毎日17時頃起動しに来ないといけない。面倒。

定点観測

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まえに設置した定点観測ようのカメラに加えてもう一台エンドヨーク開放前に設置した。B1の回廊のBelleの正面大穂側。Amazonに注文したクリップ付き雲台が届かなかったので小型三脚を縛り付けて代用している。そのうち届いたらちゃんと固定しようと思う。
シャッターは現在は30分に切られることになっていて、撮られた写真は WiFi card で自動転送去れるはずなのだが、アンテナとカメラの間にコンクリートの遮蔽物が有るので、たまに電波状況の良いときにしか転送されない。回廊の扉を開けておくと転送されるようなので、たまに開けに行けば良いだろう。
写真右が定点観測カメラからの映像。

CD Bach D'Albert Piano Transcription と Godowsky Walzermasken

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最近買ったCD。
左はHyperionのBach Piano Transcription シリーズの8番目で D'Arbert。Bachのオルガン曲のピアノ編曲。ライナーによるとBusoniと同時期に活躍していたそうで、SimpleでBusoniとは正反対の編曲。良かれと思ってやったのだろうが、出来上がった編曲はかなり地味。例えば、BWV582 Passacaglia はCatoir、BWF538 Toccata and Fugue 'Dorian'は Kavarevsky、 BWV532 の Prelude and Fugue は Busoni のそれと比べると貧弱。たまに、音が少ない分、フーガのスピード感などにいい点を見出すことも出来るが。。
右は Marco Poloで続いている Scherbakov の Godowsky Piano Music シリーズ 10作目は Walzermasken(仮面舞踏会)。Waltz好きのGodowskyが作った24曲のワルツ集。最後にSymphonic Metamorphosis on Kunsterlaben(Straussの芸術家の生涯による交響的変容)が入っている。豪華絢爛でStraussのピアノ編曲のなかでは最高級のものだと思う。演奏は、若干ぎこちないか? まあ、Godowskyの難しい曲を音楽的に弾ければそれだけですごいのだが。

ECL Meeting in Korea まとめ

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漢陽大での Meeting のまとめ、
1) 開発中のエレキ
- ShaperDSP board, Collector board とも大きな問題は無く、まあ、順調(進みが遅いが)。
- ShaperDSPはいくつかの小さな修正を加えて、ロシアの人達が日本から帰国するまでに次の prototype の発注作業にかかる。年度内納品がいいところだろう。
- 両boardのFPGAのプログラミングは進行中。多分まだしばらくかかる。
- Collector の次の prototype は年度内は無理かも
2) 環境モニター
- 現行品は obsolete なので、置き換えた方が良い。機種選定が必要
- Shutdown 中の detector のモニターは 間引いて、小型の data logger でなんとかする。
3) ラック回り、
- 現行ラックは TKO に特注品。新しいクレートに合うようにしないと行けない。
- VME crate は電源が特殊なので KEK/VME と互換性無し。電源外付け、ファン外付けなど、使用策定して、機種選定する必要有り。
4) 放射線
- Photodiode Bias 回路の抵抗、取り換えはロシア人はやりたがっているが、current に応じて bias を上げれば使えるはず。決着はいつつけるのか?

個人的には他にも思うところが有るが重要なのはこんなところか。

写真左はNソウルタワーの展望室から望むノボシビルスク。ECL upgrade の全ての命運はここが握っている。右は、国立中央博物館から見たNソウルタワー。

韓国の食べ物

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韓国で食べたもの。上の段はDinnerで出た、プルコギとカルビ。カルビは骨のついた奴と、肉だけの奴とがあった。どちらもおばさんが器用に鋏で切り分けてくれる。このおばさんは鉄板も監視していてちょっとでも焦げ始めるとさっさ鉄板を替えに来る。おかげで常にきれいな鉄板で焼くことが出来る。
下の段は最後の晩に漢陽大の学生につれていってもらったブテチゲの店で食べた海鮮鍋。ムール貝、エビ、タコ、ワタリガニ、などが入った結構豪華なブテチゲ。味付けはコチジャン適なやつで少し辛い。最後にインスタントラーメンと、ワンタン、餅、スパム、ソーセージなどが入る。この頃は出汁が出ていて非常にうまい。鍋とともに酒を飲んで、5人で4000円くらいなのだから、本当に安い。
最後は二次回で連れていってもらったもつ焼きの店。心臓、センマイ、テッチャンと何だろう?にんにくなどと一緒に炒めていくつかのタレにつけて食べる。
焼肉はほとんど食べに行かないので比べられないが、まあ、おいしい。

ECL meeting in Korea 2日目

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HangYang大でやっているECL Meetingの二日目。今日は、DAQのBackend 側、Triggerなど。
一応、毎回 ECL Meetingにでているのでほとんどの話を知っていたのだが、DAQグループ側の話はあまり知らない。 Trigger が issue されてから event が読み出されるまでにかかる時間(Latency)は 26.6us以下で無いといけないそうだ。ECLは waveform fitting をするのだが、全 channel fit すると、85usかかる。それだと長すぎなので、6ch分pararell に処理する。これで、多分16us位になるので、多分大丈夫だろうということになった。もっとも全channel処理することも無いだろうからこれよりは短いと思う。
ECLの重要なTaskのひとつがonlin Luminosityを計算すること。現在のレートからextrapolateすると、36乗だとendcapで40kHz barrel で8kHzになる。ここまでくると、バックグラウンドの少ないBarrelのほうがいいかもしれない。
Bhabha/gammagamma の Calibration は今のままでいいのだが、bhabhaを1kHzでとってくれれば online で1時間ごとにcalibrateできると意見が出た。私には1時間ごとにcalibrationをする理由が全く思いつかない。現在は3ヶ月くらいに一回くらいしか calibration constantを決めない。1kHzというのはかなりのrateだ。今のところ30kHzまでは取れるようにしようとしているが、かなり厳しいと思われているのできっと許されないだろう。少なくとも私には1時間ごとにcalibrateしたい理由が見つけられない。
今日でミーティングは終了。明日帰国だが、台風が近づいているのが心配だ。
写真は自然科学学部のビルの入り口と、学食で食べた昼食。 35000Wなので260円だ。安い。この日は牛肉のスープ、翌日はスンドゥプのチゲだった。

ECL meeting in Korea

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韓国の漢陽(HangYang)大学でECL Meetingをしている。
韓国の人がぜひうちでmeetingをやりたいというのと、ただでさえまとまりの無いECLグループで意見の交換を行う場所があったほうがいいということで企画されたミーティング。
初日の今日はCsI(Tl)ようのエレキの話が中心。DAQの人を招待していろいろとためになる意見をいただいてそれだけでこのmeetingをやった価値があったようなものだ。
私にとっては他にもいろいろと重要な話があったのだが他の人にとってはどうだったかは定かではない。
ひとつ重要だと思ったのは環境モニターでおそらくBelle2全体で1000ch位はモニターするので何かcommonなやり方でやったほうがいいのでないかということ。たぶん、Belle2全体でやり方を決めたほうがいいだろう。

Global Photowalk

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Global Particle Physics Photo Walk という、各国の加速器の研究所で写真を撮ると言う企画が有って、そのKEKでの撮影会があり、40人の方が写真を撮りにKEKにお越しになった。CERN, TRIUMF, Fermilab, DESYでも今日同じ事が行なわれるはずだ。
私は、そのうちの20人をBelleにおつれして写真を撮るのをお手伝いしてきた。幸いなことに、昨日エンドヨークを開けたばかりで、日光側にいたっては足場もないので撮影には完璧なタイミングだった。
撮りにこられたかたがたを見ていると、Nikon のD3にプロ用広角ズームをつけているような気合いの入った人から、おもちゃみたいなコンパクトカメラ片手に見学に来たみたいな人までさまざまだった。
B1回廊と、B4 Belle周辺、トンネルにおつれしたのだが、これだけを45分で撮影と言うのはかなり無茶なスケジュールで、ただ見て、写真を撮るだけで終わってしまう。良い写真が撮れているといいのだが。

日光か大穂か

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エンドヨーク作業中に撮った写真。
Belle は前後非対称なので大穂側と日光側で微妙に見た目が違う。なるべくそっくりに見えるように原点対称な位置から両側の写真を撮ってみた。
この写真を見て、すぐにどちらが大穂側(Forward)で、どちらが日光側(Backward)かわかればかなりの通と言える。
正解は左が日光で右が大穂。良く見ると大穂側の方がEndcap ECL とQCS容器の間のすき間が狭い。また、ヨークの内側から引き出されているケーブルを見ると、大穂側にはBarrel ECLのケーブルのカバーが見える。
もう、大穂側には足場が組まれてしまったのでこの写真は二度と撮れない。足場が解体されるときにはQCSとSVDが取り除かれているから。

物理セミナー MEG 2010夏

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今日の物理セミナーはSummer Conferenceで発表されたMEGの最新結果。
2009年にとられた2か月分のDataの解析結果。分母になる muon の数は10^12個。
Sideband や Toy MC で求めた sensitivity は 6x10^-12。
結果、得られた event の中に signal like なものがいくつかあって、Likelihood fit の best fit は 3 signal event。significance は 2sigma 以下だが、分布を見ると非常に signal っぽく見える。
一応 negative に解釈して limit をつけると、1.5x10^-11の limit になるそうで、null signal hypothesis の limit 予想よりかなり悪い(=signal の兆候)。実際、unblind した後に、selection を tight にしてみても、signal like な event は死んでいかないので、最初からもっと厳しい selection だったならもっと significance は大きかったと思われる。
MEG では、今年から3年で今までの10倍以上の data をとるそうで、このままの調子で行くと、来年の夏の conference には 3sigma evidence 位は行けそうである。本当だとすると、かなりの impact が有る実験結果なので今後が楽しみ。

エンドヨーク開放作業 二日目

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エンドヨーク開放作業二日目。
今日は、両側のエンドヨークを開けて、門型シールドを限界まで後退、そして、QCS取り外し作業用の足場組。
写真はエンドヨーク開放の様子。
(左上) まず、手前に引き出す
(右上) ついで横方向に開いて行く
(左下) 動かすのはハンドルを人力でまわして行なう
(右下) 開放終了、シールドも下がった状態
この状態が一番見栄えがいいが、今はもう、足場が組まれて下半分は見えなくなっている。

エンドヨーク開放作業

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いよいよBelle解体へ向けての作業が始まった。
最初にするのは、Endyokeの開放。 まず門型の放射線シールドを少し下げ、Endyokeに張りついている、中性子用のポリエチレン製のシールドを取り外す。次に Endyoke とトンネルの床のすき間をふさぐ、鉄製のシールド板を外す。
ここまでに一日かかったが、これでエンドヨーク開放の準備完了。
明日の朝からエンドヨークを開く。
写真の説明
(左上) 門型シールド後退前
(右上) すこし後退させた後
(左下) 日光側ポリシールド(白い奴)取り外し中。
(右下) 鉄シールド(黄色いぶ厚い鉄板)取り外し中

乾燥空気システム警報

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見学対応しに筑波実験棟にいったら、乾燥空気の警報をなんとかして下さいと言われた。全く知らなかったのだが、乾燥空気システムのコンプレッサーかドライヤーが止まると発報する警報機が先日の停電以降発報し続けていたそうで、システム自体は動いていたので、現場の判断で殺していたとのこと。
典型的な悪い対応の仕方だ。出張でいなかったとしても、少なくとも、私にメイルくらい書いてくれてしかるべきだ。
放置しておくわけにはいかないのだが、この警報システムを作った人は既にいないので、よくわからない。結線を聞いてみると、コンプレッサーとドライヤーから端子板が出ていて、そこからデータロガー経由で警報機にいっているようだった。端子板を良く見てみると二つ有るドライヤーからの表示が違う。同じように動いているなら表示は同じであるべきだ。赤くなっている方が異常だと見当をつけて電源をリサイクルしたりしていると赤いランプが消えた。警報機をenableしても発報しなくなったのでこいつが原因だったことになる。どうして、停電時にこのランプがついたのかは謎だがしばらく様子を見ることにする。

見学対応 早稲田大学美術研究創作会

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今日の見学は早稲田大学の学生11人。たいそうな名前がついているが、加速器を見てみたいとメンバーを募って見学に来たそうだ。エリア内も希望で40分だと時間が足りないので、地上での説明を大幅に簡略化して早速エリアに入る。
明日開けるエンドヨークがまだしまっているので景色は余り良くない。それでも、加速器トンネルの景色はimpressiveだったようで感嘆の声が上がっていた。
一人、熱心に写真を撮っている人がいたが多分その人が来たかった人なのだろう。

ラーメン 活龍

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筑穂の活龍はこの近辺でもっとも行列の絶えない店なんではないだろうか?おいしいのだが待ってまで食べたいとは思わないので、前を通って待っている人がいると通り過ぎてしまうので最近はほとんど食べられない。
先日昼食を食べようとKEK付近を走っていたら、珍しく待っている人がいなかったのでのぞいてみたら、中にもほとんど待っている人がいなかったので食べることにした。
頼むものも決まっていてつけ麺あつ盛り750円。
店の人は開店当時から変わっていって少なくとも3代目。人は代っても、タイミングをうまく見て、作る手際の良さは健在でそれ程待たされずに出てくる。味は変わっていないと思うが、この系統の味の店が他にも出来たので、もう新しくは無い。
プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと
中村円眞堂@instagram

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