チェインメイル

友人から変なemailが届いた。
明らかなチェインメイルだったのでもう消してしまったが、webを検索したらすぐに見つかった。以下引用
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"素晴らしいお知らせが届いたのでおすそ分けします。『2010年10月は5回の金曜日 5回の土曜日 5回の日曜日がすべて1ヶ月の中にあります。これは823年ぶりの事だといいます。8名の良い(大切な)人にこの内容を教えてあげると4日のうちにお金が入ってくるそうです。中国の風水を基礎に出た内容で、伝えないと無くなってしまうそうです。豊かにならないといけない(なってほしい)あなたに送りますから、豊かになってください。』"
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余りに内容がプアなのですぐにわかった。
まず、金土日がそれぞれ5回有るためには1日が金曜で31日の月なら良い。31日ある月は年7回、週7日だから、上記条件を満たす月は平均年に一回はやってくることになる。今年の1月もそうだ。10月に限っても2004年と2021年が当てはまる。
そもそも西洋カレンダーが勝手に決めた曜日と言う概念と中国の風水に何の関係が有るのかわからない。
ただ珍しいのがいいならまだ10年10月10日10時10分10秒の方が筋がいい。
『10が6ツ並ぶのは100年に一度ですこれを祝いましょう・・・』
ついでに言えば風水も余り信じていない。風水と言う概念が生まれた場所では気候風土などにより経験則として当てはまる場合が有るかも知れないが、それを日本に持ち込んで来てただapplyされても困ってしまう。

J-PARC ハドロンホール

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先日液体アルゴンTPCの実験を見に行ったときにハドロンホールを見てまわった。
50mx50m位の天井の高いホールで中央に一次ビーム用の巨大なコンクリートのシールドが走っていて、ホールを二分している。KEKの東カウンターホールより広いだろうか?。ビームは地下二階位の高さなので入口から階段を降りてホールの床に出る。
写真上は怖いのを我慢して高いところに登って撮ったもので左右に伸びているのが上記シールド。ビームは左から右に入射していて左端の方にターゲットが有りそこから出る二次粒子を手前側と向こう側に引き出して使っている。私がいたのは手前側。
写真下左は向こう側の写真で手前にK1.8BR, 奧にK1.8というビームラインが有りそれぞれ原子核の実験が行なわれている。写真下右は手前に先日までいたK1.1BR、奧にK1.1ビームラインが有って、K1.1BRでは様々なテスト実験が、K1.1ではKOTOというKの希崩壊の実験が行なわれている。
新しいだけ有ってきれいな建物なのだが、man minimum, machine maximum と言う感じで、実験する人にやさしくない。カウンティングルームは中に無くて外のひどいプレハブを使わないといけないし、トイレは片側に男女一基ずつしか無い。ビームをモニターするディスプレイも無いし、運転状況を知らせるアナウンスはやまびこが酷くて全く聞き取れない。ビーム出してやるんだから、我慢して実験しろと言うことか。
D40/Tokina ATX124/12mm/F4

ラーメン 喜元門つくば

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喜元門は小美玉にある有名ラーメン店の支店。東光台のスポーツクラブの近所に最近出来て、人気だと言うので代休の日に行ってきた。KEKからだと6-7km位なので自転車で行くとすぐだ。
開店時間を知らずに12時少し前に行ったらまだ開いていなくて一番乗り。持参した本を読みながら前で待っていたら続々人が来て開く頃には10人くらいの列になった。店は広い割にカウンター10席ほどしかなく、厨房の方が客席より広い感じ。開店と同時に満席。
濃厚魚出汁醤油と言うのを頼む。760円と非常に高い。チャーシューの種類を聞かれるので4つの中から直火焼きと言うのを選ぶ。
背の高い白い丼、麺は黄土色っぽく全粒粉か?加水率はそれほど高くなく、食感は独特。つゆは当然魚の出汁の味がして、うどんやそばのつゆを濃くしたみたいな感じ。まあ、おいしいが、高い。
商品のサーブはゆっくりでおよそ1分一杯。私が10分ほどかけて食べ終わっても最初に入ったカウンター全員には出食されていなかった。席数よりも作る方で律速されているようだ。

閉店しました。

日光連山

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朝、アパートの玄関を出ると、やけに筑波山が綺麗に見える。と思ったら日光連山が綺麗に見えていた。雲さえなければ富士山が見えるかもと思って出勤後展望台に登ったが富士山は見えなかった。
写真は3号館展望室のガラス越しに撮った日光連山。手前に見えているのは日光実験棟。日光実験棟はリングの中心から見て日光方面に有るからそう呼ばれているので、対面にある大穂実験棟そばの3号館から日光を見ると当然日光実験棟がある。
D40/AF-S DX Nikkor 55-200VRII/145mm/F5.3/ISO200

Endcap 作業ニ日目

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Endcap 作業二日目。
昨日と同じ作業を日光側で。昨日の教訓が生きてか、約4時間で引き出し装置は完了。以後足場組みをやって、全体の2/3位で時間切れ。写真は左が昨日の大穂の写真、右が日光。日光に足場が組まれているのがわかる。左側が出来て右側の途中。
月曜日の午前中に足場は終わりそうに無いので、月曜中に鉛シールドを外せるだろうか?
いつも思うのだが足場組と言うのは無駄な作業だ。全体の作業の半分位を足場の組み立てと、取り外しに取られる。作業は一日20万円くらい取られるらしいので、この足場片側で約20万だ。何とか安く簡単に出来ないものか。

Endcap 作業一日目

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Endcap 引き出し作業一日目。
足場を取り外した後、引き出し装置の下部を取り付け(左下)、連結坂で左右を固定し、位置合わせする。足場板を設置してから引き出し装置の上側をのせ(右上)、これも連結板で左右の位置決め。最後に半月板に鉛シールド取り外し治具を取り付けたもの(左下)を引き出し装置に取り付け今日の作業終わり(右下)。
足場を両側外すのに午前中を費し、大穂側の装置を取り付けるのに4時間。左右の装置は正しい位置に設置されたときにけがいた線に沿って取り付けるだけなので微妙にずれている。今日はどうも左下の装置の取り付けがずれていたようで色々なものがはまりにくく往生した。しかし、QCSが引き抜かれていて、左右を連結する物もクレーンで吊れるので作業自体は随分楽だ。
明日は日光側に装置を取り付けるのだが、こっちは長らく放置されて来たので、簡単には組み上がらない気がする。

Endcap 引き出し前作業

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明日からendcap引き出し作業が始まるのを思い出して、引き出し前の残りの作業をやってきた。
まず、先日外したケーブルをendcapを引き出すときに邪魔にならないような場所にケーブルタイで縛り付けておく。次に、冷却水の配管を外しこれも邪魔にならないように固定する。最後に乾燥空気の配管を継ぎ足して、引き出した状態でも乾燥空気がまわるようにしておしまい。
写真左は継ぎ足した空気の配管。右は作業後のEndcap回り。白いチューブが垂れ下がっているのは継ぎ足した分。
今日気付いたのだが、大穂側と日光側はendcapの固定法が違う。私は日光側は外したことが無いのでうまくいくか心配だ。

EFC 取り外される

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火曜日にEFCが取り外されたようだ。台湾から大勢人がやってきて賑やかだったらしい。現場に行ってみると、QCSの先端からEFCが取り外されていた。外された検出器自体は一個はエリア内に、もう一個は外の側室に置かれていた。
写真左はEFCが取り外されたQCSで上が大穂側、下が日光側。この写真と比べると変化がよくわかる。
右側は外されたEFCの写真。基板をはがすと、PDとBGOが見えるのだろうか?

LArTPC ビームテスト@J-Parc

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私がアメリカにいた頃一緒に実験をしていた人達が液体アルゴンTPCという検出器のビームテストをすると言うので、週末と代休を使って見学に行ってきた。見学といってただ見ているだけでは双方つまらないし、邪魔なので、ヴォランティアとして働いてきた。おじさんがいっても余り役に立たないのだが、少なくとも重いものを持ち上げる手伝いくらいは出来る。
写真の右側に写っているのが検出器本体で250Lの真空容器の中に液体アルゴンを満たし、電場形成用と、読み出しのプリント基板を入れて、電離電子を読み出すしくみ。少しわかりにくいが、直径1m位の円筒形の上部に煙突が立っている感じのものだ。
これを、J-PARCハドロンホールの1.1BRというビームラインにおいて、p,pi,K,eを打ち込んでそれらの track を見るというテスト。写真左側はビームラインの様子をビームライン高さ付近と上から撮ったもの。左から右にビームが走る。LArTPCは右端に置かれていて、上流にはTriggerにもつかうTOFと、pi, K を区別する Fitch Cherenkov 検出器、electronを見分ける gas cherenkovが設置されている。
私がいったときは真空容器にアルゴンを入れているところで、予定では夕方には入り切る予定だったのだが、液面の高さの確認に手間取り、慎重に入れたので、TPCが完全にアルゴン没(水没ではなくて)するのにほぼ一日かかった。
液面が予定位置に達したのを確認して、TPCにHVを掛け最初の宇宙線Eventが確認できたのは深夜、beamを入れてそれらしき track が見えたときには、さすがにみなさん嬉しそうだった。

QCS と EFC

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写真左は引き抜かれた大穂側(Forward)のQCSだが、QCSの先端についている円錐を切った輪のようなのは、検出器の一部で EFC という。多分Extremly Forward Calorimeterの略で、物は BGO 結晶と photodiode で、ECLのCsI結晶をBGOに換えたような物だ。QCS を抜かないと見えないので初めてお目にかかった。Bhahba からくる Low angle の electron や ISR photon などをとらえる事を目的としていたのだと思う。思うと書いたのは私が来た頃にはもうまともに動いていなくて、物理の解析に使われたところを見たことがないからで、加速器に送る online luminosity だけを ECL とともに測定していた。最後の方は読み出されもしなかったのではないだろうか?どうしてまともに動かなかったのかはよくわからないが、多分、バックグラウンドが多すぎてエレキが追い付かなかったか、あるいは、PDが中性子で劣化して電圧がかからなくなったかだろう。
近々、台湾から人が来て取り外される予定。
写真右引き抜かれたEndcapとQCS。左から右へ進んでいってEndcapの中心部に突き刺さる。
12mmでエンドヨークぎりぎりに三脚を立ててこのくらい。
D40/ATX124/F8/ISO200

映画に出た風景 (1)

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前、取材に来た人にエヴァンゲリオンというアニメにエレキハットの風景が使われていると教えてもらったので、DVDを借りてきて見てみた。正しい映画のタイトルは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』というらしい。
ちょうど真ん中くらいで加持という人が考え事をしている一コマ(10秒くらい?)に出てくる。同じ構図で撮った写真と比べてみた。ラックの配置、蛍光灯、ケーブルの色、箱にのったオシロ、空中配線の具合まで良く再現されている。聞いたところでは、監督の庵野さんか誰かが、昔KEKに取材にこられたらしく、良く見ると、エンドロールにKEKがクレジットされている。
映画の中で加持は煙草を吸っているがBelleのエレキハットはもちろん禁煙だ。KEK自体も限られた場所でしか煙草は吸えない。

もう一つのシーンはここ

DAQ 中性子試験

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先日東大の原子炉で中性子照射試験をしてきた。とはいっても私は原子炉とのつなぎ役で実際に試験をしたのは私ではない。
最近の検出器では伝送の劣化を無くすため信号をなるべく早くDigitizeしてしまう。そうすると信号のDigital処理をしてしまいたくなるのは人情というもので、必然的に放射線の多いところに色々なエレキがおかれることになる。
今回テストしたのはFPGAと光通信のトランシーバー。両方ともBelle2全体で共用しようとしているエレメント。
FPGA(vertex5)とトランシーバーが実装されたボードを8枚と、トランシーバーだけを10こ写真左上のように並べて、中性子照射する。ビームは写真上部の穴から写真下へ向かって照射されるので、ちょうどトランシーバーとFPGAを貫く形になる。
ケーブルは上部の穴から上に引き出して、左下の写真のように通信モジュールに繋がれる。ネットワークを使って照射中に通信や、FPGAのプログラミングをして、影響を調べる。
はじめての経験なので調べ方は試行錯誤だったのだが、メモリに書き込んだ情報が照射量とともにどれくらい一致しなくなるかを調べることにした。いわゆるSingle Event Upsetがおこると、メモリの値が変わるので一致しなくなると言うわけだ(写真右上)。やってみたところ、照射量に比例してmismatchの量が増えていきSEUが起こっているのはわかった。
SEUはチップが生きてさえいればまた新しい値をロードすればいいので、照射しながらときどきFPGAのprograming をやり直したのだが、これは全く問題なかった。
トランシーバーの方は KEKBのビームラインに入れてテストしたとき死んだものも有って問題になっていたのだが、今回も二つ照射中に通信できなくなった。照射後にコネクタを抜いて、見てみると、通信できなくなったモジュールは光が出ていない。赤外光なので目では見えないがデジカメで撮ると写る。右下の写真上は正常な物で左側が少し紫色になっているが下は光っていない。では、モジュールが死んでしまったのかと言うと、電源をリサイクルしたり、プログラムをリロードしたりしているとまた使えるようになったりもした。
結局よくわからないのだが、どうも、トランシーバー内のLEDやPDは生きているらしいので、通信できなくなるのは別の原因のようだ。

ECL ケーブル外し 日光側

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ケーブル作業今日は日光側。
環境モニター用のケーブルのコネクターが劣化してる気がする。元々、つけ外しを何度もするように考えられていないコネクターだからひどく外しにくいし、角張っていて痛い。
ケーブル側はコネクタを養生した後、Barrelのヨークに縛り付けてある、ケーブルバインダーを片端から切っていって下の方はヨークの外まで外してしまった。
二回あった見学の間の1.5時間くらいの作業だった。コネクタの取り外しで指の皮膚が痛い。
これで、ECL側はEndcap引き出しの準備がほぼ完了。引き出し作業は来週後半から始める。
写真は作業前後のコネクタ周辺の様子。

見学対応 柏崎翔洋中等教育学校

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教の見学対応は新潟の県立柏崎翔洋という中高一貫の学校の5年生。
最近見学希望者が多く引き受け手が無くてしかたなくヴォランティアした。
聞いたところ社会、会社見学的な物だそうで、2泊3日の初日。朝出発してバスで来たそうだ。今日はKEKやJAXA明日は東京にいって大学や企業を見学するらしい。
ニグループ来て、一つは理科は生物をとっていて、もう一つは文系と、全く物理とは関係無さそうだった。
後半の生徒は文系で疲れているからか、全く興味が無さそうで、可哀想だった。説明をどんどん簡単なものにシフトしていって、B1回廊からBelleを見せて、最後の方は雑談状態で、おしまい。
Belleに文系の人を連れて来て、物理屋が説明する意味がいまひとつわからない。多分生徒達は説明していたのが、わたしでもかかしでも気にしなかったと思う。基本的に行儀のいい生徒さん達なので、こういうのは双方に取って不幸な状況だ。

ECL ケーブル外し 大穂側

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もうすぐendcapを開けるのでECLとACCはケーブルを外さないといけないのだが、ACCが明日から作業をするということで、ECLのケーブルが邪魔になるので、外しに行ってきた。
作業としては、信号と環境モニターのを外し、コネクター部をエアキャップで養生し、Endcap 側のコネクタ部をプラスティックのフィルムで保護する。大した作業ではないが、片側16個有るので面倒と言えば面倒だ。呼べば奈良から学生が来てくれるかもしれないが、そもそも学生は労働者ではないし、この作業のために往復の旅費(税金だ)を支給するのも、いかにも無駄だ。で、一人で作業していたら、哀れに思ったのか、そばにいた人が手伝ってくれた。
写真は作業後の姿。エアキャップに包まれてぶら下がっている白いのがECLケーブル。赤と黒のケーブルがACC。外したケーブルは通常引き出すときに邪魔にならないようどこかにくくりつけておくのだが、どうせそのうち完全に取り除いてしまうので、出来るところはそのうちやってしまおうと思う。

HQL@Frascati (4)

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イタリアで食べたもの。
(左上)Alitaliaの機内食。中身も教えず"Japanese or Italian"と聞かれてどう答えればいいのだろう?飛行機の食事だから例によって全然おいしくない。
(中上)Conference の昼食。ケタリングでパスタ、おかず、野菜が一皿盛りされる。デザート、ワイン、コーヒーつき。大しておいしくない。
(右上)ローマの屋台のパン屋で買ったサンドイッチ。生ハムとチーズ。買うと、軽くトーストしてくれる。いわゆるパニーニというやつ。
(左下)ローマ風フリットミスト(盛り合せ)。6Euroを2人前。ブロッコリー、アーティーチョーク、白身の魚、マッシュルーム、ズッキーニなどのフリッター。衣はカリッとしていて、強めの塩味が実においしい。個人的にはこの旅行で一番おいしかった食べ物。
(中下)ピッツァマルゲリータ。6Euro。日本ではトマトとモッツァレッラとバリジコだが、ローマ、ミラノ、ヨーロッパの街で頼むとほぼトマトとチーズのシンプルなピッツァが出てくる。ローマ風は台の部分が薄くカリッとしていておいしい。
(右下)牛肉のステーキポルチーニ茸のソース。14Euro。肉が赤身でレア、塩加減もばっちりでうまい。霜降り崇拝の日本ではお目にかかれないかも。

QCS 引き抜き

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QCSが引き抜かれる予定日だったので行ってきた。時差ボケで目がさめず、10時すぎに行ったらもう大穂側は終わっていて日光側の作業中だった。
作業自体はシンプルでQCS側のビームパイプは外れているので、見守りながら台ごと後退させるだけ。QCSまわりにはBelle SVDのドックとよばれる、電気回路を入れた箱とそれへの配線が有るので、(もう使わないので別に構わないのだが、一応)壊さないように注意しながら引き出して行く。
作業自体は30分くらいで終わった。案外あっけ無い。
どういう訳か色々な方面から撮影に来る人(雇われた専門家を含む)がいて、結構な賑わいだった。
写真は引き抜きの様子。D40/B005/17mm/F2.8/ISO800 でおよそ、1/8秒。D40はいつも連射モードにしてあるので3枚位連射して、後でぶれてないのを選ぶ。B005の強力な手ぶれ補正のおかげでほとんど使える写真が撮れる。

HQL@Frascati (3)

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Conference の中日にDAFNEの見学があったので行ってきた。DAPHNEはphiのresonance(1.02GeV)で走ってKの物理を研究する加速器。KEKBとくらべるとひどく小さくて一周100mくらいしかないので、加速器全体が実験ホールに入っている。
KEKBと同じ2リング加速器で二箇所でビームパイプが交差している。一箇所にはKLOEという検出器が置かれていて、もう一箇所はかつてFINUDAというのがおかれていたほうだがすでにRolloutされていた。
写真左上はKLOE。右上がRalloutされたFINUDAとその横に見える交差点。よく見るとpositronの方のbeampipeにコイルが巻かれている。左下はキャビティーで赤い導波管でクライストロンとつながれていた。右下はごちゃごちゃしたアーク部。
ホールに連れて行くだけ行ってあとは勝手に見ろという感じだったので、勝手に見ていたら、加速器の人が不機嫌そうな顔でやってきて『危ないから出て行け』と追い出され見学が終わった。このあたりのorganizationはさすがイタリアだ。

HQL@Frascati (2)

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INFN Frascatiは加速器があるとはいえそれほど大きくは無い。端から端まで5分位でたどり着ける。
構内の道路に科学者の名前をつけるのはCERNと同じで、3つある大きな道はガリレオガリレイ、アイザックニュートン、レオナルドダヴィンチの名前が与えられている。空き時間に散策してみたところ、Dirac, Heisenberg, Bohr などにならんで湯川秀樹通りがあった(写真左下)。
使わなくなった加速器や実験装置の一部を飾るのはここも同じでQ magnet(左上)やD magnet(右下)が飾られていた。D magnetにはbeam pipeもついていて、放射光の取り出し口がついている。KEKにも飾られても良いものはたくさんあるのだが、全く活用されていないのは残念なことだ。
写真右上は構内で見つけた道路標識で、対面通行注意の意味だと思うが、Spin Zero と書かれていて洒落ている。

HQL@Frascati

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HQL(Heavy Quark and Lepton)というConferenceでローマのそばFrascatiに来ている。『Vub and Vcb Exclusive』というTitleでTalkをせよという指令だ。なんとか頑張ってTalkはでっち上げて、Talkはしてきた。初日のTalkだったのでもう仕事は終わった気分。
Conference は All Prenary で参加者が90人くらい。日本からは私も含めて5人。なんだかんだ言って、日本の素粒子物理実験がすごいと思うのはこういうマイナーな会議に出ても日本からの参加者が一人ということにはまずならないということだ。今回もBが二人、Neutrino、LFV, ILC と参加していて、中国や韓国の人が一人で寂しそうにしているのとは対照的だ。
写真は左が IFNF Frascatiにある、Daphne という加速施設。Phi を作って K の物理を研究する。KEKBの人たちと一緒に Crab Waist scheme というのを試験していたので親しみがある。右は会場でTouschekホールという。調べてみると、Touschekさんはゲシュタポに逮捕されて収容所に送られた後、脱走して、Frascatiに職を見つけたそうだ。

浜ホト 訪問

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測定器開発室の活動で浜松ホトニクス本社工場へ
半年に一度くらい測定器開発室でMPPCユーザーをまとめて浜ホトの人と情報交換をすることにしていた。最近は測定器開発室の活動が余り無くて疎遠になっていたのでひさしぶりに行くことになった。
最初に浜ホトの人から最近の製品の開発状況と新しい製品の説明が有り、続いて、ユーザー側からの要望をつたえる。上がったのは、
1) さらなる高ダイナミックレンジ品の開発。
2) 放射線耐性
3) UV に感度のあるセンサー
ダイナミックレンジを高めるためにはピクセルサイズを小さくするわけだが、今の25umピッチの製品をさらに小さくして行くと、配線等があるので開口率が下がってしまうので、早晩限界が見えて来るだろう。
対放射線は社内の優先度が低いそうでこれから取り組むとのこと。中性子耐性(バルク損傷)を上げるのはちょっと簡単ではないと思う。
UVに感度の有るセンサーはあたらしい提案だったのだが、175nm位の波長のシリコンの吸収長が非常に短いので、電圧をかけるための表面の層を薄くするのが不可欠だが、それは難しいだろうとの事。世の中には200nmに感度の有るAPDは存在するのでそれがどうなっているのか知りたいところ。

写真はミーティングの風景と、帰りに食べた浜松の餃子(野菜たっぷりでおいしい)。

ショパンコンクール 2010

今年はショパンの生誕200年記念なのだがちょうど5年に一度のショパンコンクール(16回目)をやっている。
コンクールのweb siteに行くと、ライブストリーミングが有るので、国際会議のスライドを作るBGMにしている。
今は、1st Stageの最中で、一人20分くらいの持ち時間で変わるがわる似たような曲を弾いていく。ショパンの曲しか弾けないし、指定されている曲が少ないのでしょうがない。
私の大好きな、Nocturne 13番 Op.48-1を選んでくれる人が何人かいる。この曲は夜想曲と言うよりはBalladeみたいなのだが、前半はしっとりと、後半は情熱的に、メロディーを歌い上げないといけなくて、歌い方は好みも入るので満足いくものは少ない。
岩崎洵奈さんの演奏は生で聞いたときは情熱的でいいと思ったのだが、聞き返すと、やや荒っぽく雜に聞こえる部分も有る。Rashkovskiyさんの演奏は逆に生で聞いたときはつまらなかったのに、聞き返すと、悪くない。私くらいの耳だと、客観的判断は難しいということか。

日本酒 出羽桜 発泡咲と純米吟醸

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涼しくなって来て料理もするようになり、日本酒を飲みたくなって田上に行って買った酒。この日は芋煮を作ったので山形の酒を選び出羽桜酒造の発泡酒咲と純米吟醸。
咲の酒米は出羽の里、250ccで500円くらい。泡ワインのような発泡だが、アルコール9%の割りにそれほど甘みを感じないところを見ると、加水しているのか?十分に冷やして飲む。泡が有るが酸味が少ないので甘みの方が先に来て少し爽やかさを損ねている感が有る。
純米吟醸の方の出羽燦々で4合1500円くらい。何回も飲んでいるが、すっきりと甘く飲みやすい。
D40/Ultron 40mmF2/F2

見学対応 下妻一高

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今日の見学は御近所さんの下妻第一高校。職業研修的な物で来たらしい。
と言うことで物理だけでなく、KEKの物理屋の仕事の説明もなるべくするようにした。理系の人が来ていると言うわけでもないので難しい物理の話はなかなか通じない。
ビデオを見ながらも口の方は止まらないようだったが、ビデオの中身の話だったので良しとする。いつものように積極的で明るいのは女子の方だ。写真を撮ってたらこっちをむいてポーズまでとってくれた。

高尾山

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潜ると『願がかなう輪』(左)だそうだ。下手な駄洒落で全く御利益が有る気がしない。
右は本堂の階段。ヤクルトだと、御利益無さげに見えるのは気のせいか。

Global Particle Physics Photowalk 結果


Global Particle Physics Photowalk@KEKの結果が発表されていた。
KEKの選考委員と、一般の選考委員の結果にどれくらい違いが有るのか興味が有ったのだが、以外にも最優秀作品は同じだった。もっとも、我々の審査結果は一般審査員に知らされていた可能性も有るのでBiasの有無についてはわからない。
研究者委員審査部門の三作品以外にはあまり、我々の結果は反映されていないと思われるが、研究者の選考会で、私の個人的好みで選んだ作品は入選20の中に余り選ばれなかったようだ。応募作品の中から、ちゃんと撮れている作品を選ぶだけで多分30-40位に絞られてしまうので、そこから選ばれた20に余り overlapがあまりないと言うことで、私の写真に対する審美眼的なものがずれているのを痛感した。
優秀三作品はinteractions.orgのGlobal Particle Physics Photowalkのサイトで他の三研究所の写真とともに投票が行なわれている。聞いた話では他の研究所の参加者は非常に気合いが入っていたそうで、確かに選ばれている作品のQualityは高い気がする。
写真はinteractions.org のリンクでFermilabのようだが、映画のシーンのようだ。

ラーメン おび屋

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おび屋は国土地理院の向かい、10円まんじゅうの二軒となりに最近出来たラーメン屋。非常に不便な所で、西大通を北から車でアプローチしたらどうやって店に入ればいいのかわからない。
店の売りは鶏白湯ラーメンなるものだそうだ。一番シンプルなのが、650円とかなり高い。
博多あたりのとんこつラーメンのスープを鶏でとった白濁したスープに置き換えたものと思って良い。スープは唇にまとわりつくコラーゲン多め、かなり塩(醤油)辛く喉が渇く。麺は加水率の低い粉っぽい細いストレート。具は鶏モモ肉のスライスときくらげ(知っていればキクラゲ抜きを頼んだのに)。
ここら辺には無いタイプで悪くないが、かなり塩(醤油)辛く、650円が高いし、入りにくい場所に有るので、足はなかなか伸びそうにない。
プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと

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