Liszt の Etude

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今年はLisztの年と言うことでLisztを聞く。全部でCD100枚分位は曲を書いているので、なんだかんだ言ってたくさんCDを持っている。作曲家別に別けると多分一番多い。
Liszt というと最初に思い付くのはやたらと難しい曲なのではないだろうか。と言うわけでEtude。
有名なのはS139超絶技巧練習曲。最初に曲の存在を知ったときなんて凄まじい曲名なんだろうと思った。12曲のやたら難しいとされる曲が並び、特に4番目のマゼッパと5番目の鬼火が(難しいので)有名。練習曲といっても全て音楽的で単に音楽として聞いても非常に優れているところがLisztの偉いところ。私が好きなのは、余り難しくないらしく人気の無い11番目『夕べの調べ(Harmonies du soir)』。静かな美しいメロディーで始まって、段々盛り上がって行き最後は絢爛豪華に終わる。極度にロマンティックな曲。各種CDは出ているが、私が持っているのは左上の安物2枚組のCDに含まれるOvchinikov(オフチニコフ)さんの演奏。
もう一つ有名なのはパガニーニ大練習曲S141で、パガニーニの24のカプリスから主題をもらって来て技巧的なピアノ曲にしたもの。6曲有って3番目の『La Campanella』と6曲目の『主題と変奏』が有名。こいつにはもっと難しいパガニーニ超絶技巧練習曲S140というのもあってマニアに人気が有るのだが、両方聞くと確かにS140の方が難しそうだが、どちらが音楽的かと聞かれればS141の方だ。例えばS140とS141の『主題と変奏』を聞き比べれば、S141の方が軽快で全然いい曲に聞こえる。S140をS141の様に弾ける人がいればいいのかも知れないが。私は一応コレクターズアイテムとしてPetrovさんのS140のCDを持っている(右上)。
S141のCDはいくつか持っているが第6曲に関しては左下のHamelinさんの演奏が好きだ。例によってスマートでスピード感に溢れている。特に第8-9変奏あたりのスピード感は凄くて、これ以外に考えられない。
後は知名度は下がるがS144 三つのConcerto EtudeとS145 二つのConcerto Etudeがあってどちらも良い曲。特にS144はどれも、Etudeという気がしない。右下はLortieさんのLiszt集でS144全曲が含まれる。

ミニベロ SG-Ex (6) チェインリング交換

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最近SG-Ex に良く乗っているのだが実に快適だ。交換したタイヤは8気圧まで空気が入るので、転がり抵抗はAmpioと変わらないし、ギヤ比がちょうど良い気がする。前に作ったグラフを見ると、25km/hをケイデンス90-95で走るとフロントをアウターで、ちょうど真ん中のギアになり理想的だ。
そうやって乗っていると、チェインがずいぶん汚れて来た。チリやホコリを含んでいるようで漕いでいても滑らかさが失われている。連休に入ったことだし掃除することにし、ついでに、ここで書いたようにフロントインナーを42Tから39Tに交換することにする。
作業自体は簡単で、チェインを切って灯油で洗い、六角レンチでネジを緩めてスパイダーアームからチェインリングを外す(左上)。後は39Tのチェインリングをつければいいだけなのだが、つける向きがわからない。変速時にスムースにチェインが外れるように歯がつけられているので正しい向きにつけないといけない。間違えた向きにつけるとチェインが内側に落ちてしまう。ShimanoのWeb siteで説明書らしきものを見つけてなんとか向きはわかった。初めて知ったのだが、2枚のチェインリングの位相も決まっていて、表裏だけでなく、ネジの位置まで指定されていた。アウターは互換品だと思われるがちゃんと説明書通りにしるしが有ったのでおそらく正しい位相でとめられたはずだ。
最後にチェインを一コマ切ってミッシングリンクをつけてチェインをはめて作業終了。

珍しいことをしたから雨が降るなと思っていたら、雨どころではなく、が降って来た。雹なんかみたの何年ぶりだろう?

うなぎ いば昇 名古屋

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名古屋大での研究会の後で食べたうなぎ。いばしょうと読む。凄い人気で店に入ると行列が出来ていてびっくりした。ひつまぶし2300円。
濃いめに味付けられた地焼きのうなぎが刻まれておひつに盛られて出てくる定番のスタイル。ここは出汁ではなくて煎茶をかけて本当に御茶漬にする。
御茶漬部分はおいしいのだが、鰻の味を楽しむなら丼の方が良い気がして来た。

Liszt Opera Transcription

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今年はLisztの年と言うことで昨年のショパン程騒がれてはいないが、いろいろなLisztのCDが発売(再発売)になっていて、前から探していたBellucciのOpera TranscriptionのCDが再発されたので買った(左上)。MDTで12GBPだったので送料込1700円位。
LisztがOperaをPianoに編曲したものは、邪道な音楽と嫌う人がいるみたいだが、私は好きだ。Bellini, Mozart, Donizetti, Gounod, Verdi, Wagnarと色々あるのだが、悲しいことに、どれも元曲を聞いたことが無い。
BellucciのCDには私の好きなBellini/LisztのNormaの回想が入っていて楽しみにしていたのだが、たしかにいい演奏で、HamelinのCD(右上)に含まれるのと同じ位素晴しい。
HamelinのCDにはMozart/Lisztの『ドンジョバンニ』の編曲が入ってるが、これが豪華絢爛な実にいい曲でLisztの全ピアノ曲の中でもかなりいい曲だと思う。Hamelinさんの演奏は例によってスピード感に溢れてて完璧。
後有名なのは何だろう?Verdi/LisztのRigoletto, Wagner/Lisztの TristanとIsoldeから愛の死、Gounod/LisztのFaust Waltzあたりは左下のThiboudetのCD(左下)にDonizettiのOperaの編曲は右下のWolframのCD(右下)に入っている。
まあ、これ位持っていれば、概ね有名な曲はおさえられるだろう。

蕎麦 福一 筑西

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福一は週末に小貝川を走っているときに行った蕎麦屋。
KEKから小貝川を北上していくと大谷川というのと合流しているがその大谷川と小貝川に囲われたところにある。住所としては筑西市旭ケ丘だそうだ。店の有る集落は小貝川が大氾濫したとき集団移転してきた所らしいのだが正確な事は知らない。
常陸秋蕎麦をつかった蕎麦で、写真のように曳きぐるみ(いわゆる田舎)だと思われる。頼み方が変わっていて200gから100g単位で600gまで注文できる。これは関脇と名付けられた300g。770円と安い。
まともで申し分の無い蕎麦。
これは普通より少しだけ太い蕎麦だが、限定で太打ちも有るらしいので今度はそれを食べてみるか。

Belle2 Japan Meeting @ 名古屋

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Belle2 Japan(B2J) Meeting というのを名古屋大学でやっていて参加していた。
Belle2も始動しているので年に何度か日本の大学が集まって仕事の進捗などを報告しあい、盛り上げていこうという会議。学生の教育的側面もあり、招待講演と学生の発表が半々くらい。懇親会には益川さんも参加してくださった(左下)。
最後にどうやってBelle2の活動を盛り上げるかという話になって、学生がKEKに集まるようにしたいという意見があった。実際最近はほとんど学生がKEKに集まらない状態で、それは、KEKの環境が悪いからで、環境を良くしていこうという感じの議論だった。KEKの環境を良くするのはいいことだが、鶏が先か卵が先かみたいな話で、とりあえず、(旅費はあるんだから)学生はKEKに行けと指導して下さったらそれで何かが始まる気がするのだがどうなんだろう。

近所の桜

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もう散ってしまったが近所で撮った桜の写真。
左上) 北条りんりんロードの桜
右上) 農林団地の菜の花と桜
左下) アパートのそばの桜
右下) 北条大池の桜
りんりんロードは桜のトンネルという感じで通ると非常に気持ちがいい。
北条の桜二枚は借り物のMicroNikkor105mmF2.8で撮った。深度の浅い写真が撮れるので欲しくなった。
左下の写真は三脚を立てて普通に撮り、現像時に露出とカラーバランスをあわせていくとこのようになった。

Endcap 確認作業

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Barrel だけでなくEndcapも死んでいるかどうか調べよと言う指令だ。
Endcap は外されてがっちりしたフレームに固定され床に置かれているので全く壊れる気がしないが、よほど心配性のようだ。
まずは、写真左上に写っている裏蓋のネジを外すのだが、一個だけ固定治具の下になっていて取れない。あるいはそこにネジは無いのかもしれないが少し力をいれた位だと外れなかった。仕方なく外せるネジだけ外して、アルミの板を曲げながら中身を確認する。蓋を開けても、ほとんどはコネクターボードという基板に覆われていて見えない。見えるところだけ見てみたが壊れている様子は(予想通り)無い。
これで閉めて終わりたいところだが、Barrelと同じように信号も見よと言う指令だ。しかし、右上の写真のように冷却の配管と、サポート structure があって簡単には結晶に触れない。何とか指を伸ばして中指と人差指でコネクターを外し、持ってきた長いケーブルと繋ぎ替え、外に置いたモジュールと接続する。後はバレルと同様に信号を見る(左下)。めでたく信号が確認できたので、再びコネクターを外しケーブルを元に戻し蓋を閉じる。
もう一個のエンドキャップも同様に信号を確認して無事、両方のendcapからの信号を確認した。1chだけ確認しても余り意味は無いのだが、コネクターに何とか手が届きそうなのが10-20channel位しかないので仕方ない。ちゃんと測るのは富士に運んでからなんとかしよう。
これで、今回の一連の確認作業は終了。測定機器をB2に撤収(右下)。固いコネクターを何百個もつけ外ししたので指がいたい。

Barrel 動作確認 (4)

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今日もひたすら確認作業。第二次補正予算の為の予算要求の締切が夕方らしいので、それまでは粛々とやり続ける。
昨日やると書いた部分の測定を終わったところで時間切れ。というか、やる気が切れてやめにした。どうせサンプルテストなのでこのあたりからは統計的には余りゲインしない。
結局900チャンネル強調べて、全てのチャンネルで信号が確認された。故障がランダムに起こるなら95%CLで死んでいるカウンターは22ch以内ということになる。
測定しながら、もし、光らないチャンネルが有って補正予算を要求するとしていくらだろうと考えていた。Barrelを取り出して蓋を開け、壊れたカウンターを取り出して元に戻す。文字にすると簡単だが大変な作業
冬にやった解体と同じだとすると、取り外しと、インストールでそれぞれa few千万。カウンターを取り外しするのに必要な治具は野ざらしにされているので可動部分は作りなおす必要が有る。これがいくらかかるのか想像もつかないが、何十トンもあるものを正確に回す駆動系、多分何千万かかかる。あとは、交換のためのカウンターの製作で、これは一個あたり50万というところだろう。20個で1000万。他にも置いておく場所を探して空調を作らないといけないし、一億弱と言うところだろうか?

今日はひたすら、同じ作業のくり返しなので目新しい写真がない。というわけで、しばらく前に撮った2号館前の立派な桜と3号館。
S95/6mm/F4.0/ISO80

筑波実験棟の桜

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もう散ってしまったが、先週は11日の月曜日に筑波実験棟前の桜が満開になった。写真右は15日(金)で、周回道路に桜がたくさん散っていた。去年は8日一昨年は7日で満開だったので、今年は少し遅かったようだ。
左 D40/B005/50mm/F8/ISO200
右 D40/ATX124/24mm/F8/ISO200

Barrel 動作確認 (3)

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今日も粛々と確認作業。奈良の人は帰ってしまったので私しかやる人がいない。
作業のしやすいBelleの上の部分は終わったので、側面の狭いところを作業している。写真左はBelleを大穂側から見て右下、時計に例えると4時位のところにあるラック。床が無いところなので足場板が渡してあってその上にNIMビンを気合いで運んで測定する。
余りに作業がつまらないので Data taking に使っているVAIOで音楽を聞きながらやっている。ふざけているようだが、長く作業を続けるには、ストレスをためず、身体が疲れないようにするのが大切だ。音楽以外にも、狭い場所だが、椅子を持ち込んだり快適に座れるよう工夫している。
写真右は反対側8時位のところに有るラック。右側に水色と黄色のエンドヨークが見えている。ここにBarrelのクレートが5つある。これを測ったら終わりにしよう。

Barrel 動作確認 (2)

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Barrel のカウンターの確認作業は週末の間も粛々と進んでいる。
手順だが、
1) まず、ケーブルの保護を外し適当に選んでモジュールに差す。
2) バイアスをかけ、Testpulse で100eventデータを採り、スコープの画面のハードコピーをとる。
3) LED を光らせて100eventとり、画面を保存。
LEDの信号が見えれば取り敢えず動いていることは確認できているので、安心して、
4) scopeを見ながら宇宙線15 event分データをとり、それらしい信号が来ているのを確認する。
5) ケーブルを外しコネクタを養生し、次に移る。
写真左上は正常な場合のLEDの信号で、たまに、なんらかの理由で光らないことがある(右上)。こういうときは慌てずさわがず、宇宙線を見てみて、光っていることを確認。念のため1000event程とって宇宙線らしい分布であることを確認する。
今のところLEDが光っていなかった場合が何度かあったが、いずれも宇宙線でちゃんと光っているのが確認された。およそ、全チャンネルの1/10程度は終わったので95%の信頼度で死んでいるチャンネル数は30以下と言うことになる?
奈良から学生が来てくれて、私が遊びに行っている間も測定してくれたおかげで、作業はずいぶんはかどった(右下)。時間切れまで、なるべくたくさん確認作業を続ける。

Barrel 動作確認 (1)

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準備も整ったので、いよいよBelleにinstallされているカウンターの動作確認開始。基本的にケーブルを繋いで、測定して、繋ぎ替えてのくり返し。午前中はProcedureの確立のために試行錯誤があったが午後は完全に単純作業。夕方、業者の人が帰ると実験ホールの灯りが消されるので写真のように真っ暗になる。
真っ暗な実験ホールの測定機器の横で一人淡々と測定する。私は平気だが、人によってはかなり滅入るかもしれない。もっとも、そういう人は物理屋には向いていない。
今日は、約6時間作業してクレート3台終了した。今のところ死んでいるチャンネルは無い。
後4日でのこり33クレートやるには一日8つ。もう少しペースを上げれば出来るかもしれない。実際にかかっている時間の半分はケーブルの処理なので、二人がかりでやればかなり速くなるだろう。明日、奈良から学生が手伝いに来てくれるので期待しよう。

Barrel 動作確認準備 (8)

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昨日の横軸の問題は、Readoutする点の数を変えるとオシロが勝手に sampling rate を変えることが判明。Reference Manualには Sampling Rateは直接はControl 出来ないと書いてあるのだが、自由にはならないだけでオシロの方で都合のいい値に変えるようだ。
で、Point数を5000に減らすと0.1GS/sになり、25usとってもたった2500点。読み出しも快適に速くなり、15Hzでとれるようになった。1000Eventとっても1分位しかかからない。
私だけが測定するならいいのだが、他の人にも手伝ってもらうかもしれないので、Data Taking用のパソコンをセットアップして、B2 TestBench での作業は終了とした。
早速現場にセットアップを持ち込む。まず、動作確認に使ったいらないモジュールを外して、必要なものを台車に載せ(左上)、B2回廊を回ってエレキハット屋上に荷物を運び、そこからは手でBelleの屋上部分にクレートをおく(右上)。Barrelのケーブルはしっかりと束ねられているので余り伸びない。最悪の場合はラックごとにクレートを移動しないといけない。適当にケーブルの束を選んでそこから4チャンネル分繋いで、信号を見てみた。
最初にTestPulseをやって、これは、問題なくきれいな信号が見えた。次にLED。信号がちゃんと出るか心配だったが無事Negativeの信号が出力された。ただ、B2のときよりずいぶんと大きい。Attenuatorを切替えてみたりするがいまひとつLinearityが無い。もっとも、Driving pulseとLEDの光量が比例するわけではないので、今回は光が見えれば良しとする。一応オシロでDataもとってみる(左下)。
つぎに、LEDが光らなかったときを想定して、宇宙線をとる。-100mVのThreshouldで1000 eventとるのに10分。分布を見てみると宇宙線起源と思われるピークが見える。
これで一応動作確認の準備は完了。明日は少しまとまった数調べてみることにする。

Barrel 動作確認準備 (7)

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ひきつづきBarrelの動作確認の準備。
ShaperAmp モジュールの出力が大きすぎる件に関しては、設計したと思われるロシアのエンジニアにメイルで基板の写真を送ったりして確かめたところ、試作段階で色々なGainのものを作ったうちのGainの高いものだろうと言うことになった。LEDは最後までよくわからなかったが、宇宙線のDataがちゃんととれている以上、LEDが光っていないとしか考えられない。現場でLEDのsignalが無かったら宇宙線で確かめることにする。
次はDAQで、これはCsI結晶の光量測定でも使っているAgilentのDSO5014Aを使って波形を取得することにする。測定のモードは、1) TestPulseを入れてとる 2) LEDをとる 3) 宇宙線をとる の3つで、1)と2)はNIMのロジックからの trigger signalをオシロのExternal Triggerに入れてTriggerし、4チャンネル一気にとる。3)の宇宙線は self trigger せざるを得ないので、オシロの trigger source を切替えて-100mVのThreshouldでとることにする。1chずつとらないといけないので結構時間がかかる。
ECLの信号は遅いのでpeakが入るよう20us分記録するのだが、このとき2GS/sだと、1チャンネルあたり40000レコード、全部で160000レコード読むことになり、データ転送に結構時間がかかる。実際に走らせてみたところ5Hzでしかとれなかった。
幸い、Testpulse と LED に対する response は安定なので500 eventもとれば十分。とすると、それぞれ、2分位でなんとかなる。

左の写真はDAQのプログラムを書きながら試しているところ。VAIOXでオシロのマニュアルをよみ、古い方のVAIOTでプログラムを書いて、動かしている。右図は、testpulse で 500eventとったときのAverageした波形。横軸が思っていたのと違う。どうやら、5us/divでとると1GS/sになるようだ。
明日は、横軸を直して少しテストして、Okeyなら現場に持ち込んで試してみよう。

Barrel 動作確認準備 (6)

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やはり動作が腑に落ちないのでちゃんと宇宙線で信号を見てみることにした。
写真左上は暗箱の中で4x4で16本の結晶が並んでいる。この右端の一列を使って宇宙線の信号を見てみる。写真右上はセットアップだが、色々とロジックを組むのにモジュールが増えてしまった。最初はオシロのLogicトリガーでなんとかなるかと思ったが、うまくいかなかったので仕方なく、トリガー用のFast OutをDiscriminateしてロジックを組む。縦に4本並んでいるので一番上と一番下のCoincidenceをとって間の2本の信号を見れば宇宙線だ。4チャンネル分の出力波形を見ながら、Discriminatorの調整をやったりしたのでオシロが二台あって助かった。
カウンターからの信号が遅いので coincidence をとるのに苦労したが、なんとかできた出力を external trigger からいれてとった4つのカウンターの宇宙線と思われる信号が左下。黄色と緑でトリガーしていて、間の青と紫もちゃんとなっている。私が見たところおよそ500mV位有るようだ。聞いていたのよりかなり大きいが、ちゃんと読み出せていることは確認できた。と言うことは、LED信号をいれても出力が無いのはLEDが光っていないと言うことなのだろう。この16本のうちLEDが光ったのはおそらく4本。同じ割合だとするとほとんどのチャンネルを宇宙線で確認することになる。Self trigger でどうやって宇宙線と同定するのか? 何かシグナルが見えれば少なくとも完全にぶっ壊れているわけではないことがわかるが、それが精一杯だろう。
若干作業が遅れ気味なのでこのへんでやめにしてDAQに移ることにする。

おまけの写真(右下)はBelleの台車を床に止めているところで、地震で動いてしまって再度溶接されていたのだが、昨日の余震でまた外れてしまったようだ。余り強固に固定してしまうと台車の上に乗っているBelleが激しく揺すられるので、本当は、ダンパー適な物で固定するのがいいのだろう。

Barrel 動作確認準備 (5)

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今度はTest Pulseをいれてその responce をみる。
-1V程度の幅の広い(20us程度)矩形波をいれるとそれを適当に微分してPreAmpの手前に入射してくれて、PreAmp以降のエレキのmonitorが出来る。
矩形波はGateGeneratorの NIM 信号が -0.8V 位なのでそれを使う。幅を100us、くり返しを100Hzにしてみた信号が写真。それぞれ、2chずつ。右下の水色(ch6)だけ信号が小さい。LEDでもこのチャンネルは小さかったので、多分何かがおかしいのだろう。
もう少しだけ、動作の腑に落ちないところを調べてみて、DAQの方に移ろう。

土浦の桜

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去年よりは少し遅れたが、このへんの桜もそろそろ満開なようで、サイクリングがてらD40を持って土浦の方に桜を見に行った。
写真左上は有名な真鍋小学校の桜でこれは凄く立派。特に中央の3本は満開で圧巻(Tokina ATX-124DX2/12mm/F8)。
右上はその真鍋の桜の一部(AFS55-200/200mm/F5.6)。せっかく望遠レンズを持っていったので撮ってみたが、わざわざ真鍋で撮らなくても良い気はする。
真鍋の後は霞ヶ浦の方に出て運動公園のあたりから湖岸を南に進む。このへんはずっと桜が植えてあって非常にきれい。写真左下は港町の桜川が流れ込むあたり(AFS55-200/200mm/F5.6)。
そこからずっと桜川の北岸を上っていくと、桜川と言うだけあってずっと桜。写真、右下は桜がトンネル状になっているイオンが見えるあたり(AFS55-200/200mm/F5.6)。
その後天気も良くなってきたのでKEKの桜も撮ろうとやってきたのだが、私がついたとたん曇ってしまった。これも日頃の行ないだ。KEKの桜はまだ満開手前。今週いっぱいたのしめるだろう。

ノーベル賞級の新粒子

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先日友人からFermilabで変なmass peakが見つかったらしいと言う話を聞いたと思ったらasahi.comにノーベル賞級の新粒子発見かという記事が出ていた。
出典はCDF実験の論文でhttp://arxiv.org/pdf/1104.0699v1から手に入る。良く読んだわけではないがまとめると、W+2jet(exact) eventを選んできて2jetで質量を組むと、144GeVを中心としたexcessがあらわれそのsignificanceが3.2sigmaだそうだ。図の青いところがそうで確かに立派なbumpがある。
論文によると、
- W+2jet にはあるが Z+2jet には bumpは無い。
- W->lnu以外には missing は無い。
- Flavor content は sideband (他のmass 領域)と同じ。
- Higgsだと思うと断面積が大きすぎ。
だそうだ。
これを見て新聞屋さんは新粒子かと書いたようだが、記事の内容にはかなり問題が有る。
まず、今までの理論で説明できないからと言って『第五の力ともいうべき未知の力の特徴がある』というのは無茶が有る。そもそも未知の力なら特徴がわからないので、この文章は論理的におかしい。
次に『99.93%の確率で確認』と書いてあるがこれも間違いだ。図の分布を赤だけでfitしたときと赤+青でfitしたときのchi squarの違いを確率に焼き直すと7.6e-4になるのだが、これは99.93%(1-7.6e-4)の確率で確認したこととは違う。記事を書いた人も理解していないのだろうが、言葉遣いには気をつけて欲しい。
こういう分布からmass peakを探すばあい、peakの位置を知らないので『どこか』にpeakが出る確率と言うのは探している範囲を分解能で割った数で増えていく。このparticularな解析の場合は簡単に10倍位は確率が上がるだろう。さらに、分布の形、幅等のHypothesisを決めてfitしているわけだが、無限に有る仮定から、都合の良い仮定を選んでいることを忘れている。こういうことを合わせれば、高々%位のeffectだろう。
他にも色々問題が有って、
- WとcoupleしてZとcoupleしないようにするのはかなり難しい。
- Decay する Flavor content が同じと言うのも『第五の力』と言う割りには???
- 赤い分布の80-90GeVのpeak(WW,WZ)が今一有ってなくて予想が信じ切れない。
というわけで、多分統計上のふらつきか、backgourndの見積りが合ってないのだろう。右側の図の点からHistogramを引いて左を出しているわけで、緑の部分の見積りが難しいのは想像できる。
そう遠くないうちにD0とLHCから否定的な発表が有るだろう。

Barrel 動作確認準備 (4)

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LED への信号を変えながらCounterからの信号が変わるかを見る。
LEDのdrive pulseは1us程度の幅で+数Vをいれよということなので、Gate Generator を使って+4Vの信号をAttenuator(黄色いモジュール)をかまして入力している(写真左上)。
そして、信号を見ながらAttenuatorのスイッチを切替えながら色々見ていると、+4Vがどうも大きすぎたようで、+3V以下位から出力信号に変化が見られるようになった。
今度は各チャンネルのresponseを見ようとしたのだが、チャンネルごとの違いが余りに大きいので疑問に思って繋いでいるカウンターを変えてみると、カウンターによって驚く程出力が全然違う。この写真で信号がPositiveのものとNegativeのものがあり、それはmoduleの方が壊れているのかと思っていたが、カウンターの方に原因が有るようだ。
色々繋いでみてまともそうなのを二つ選んでそれの出力を見たのが、右上の写真。黄色と水色は二つのカウンター(つまりモジュールの二つのチャンネル)に相当する。ピンクはLEDの入力信号で約+3V。これを+1.5Vに変えたのが左下で、ちゃんとカウンターからの信号も小さくなっている。右下は別の2チャンネルの写真。この写真でpositveだったチャンネルも negative の信号が出て、1つを除いて生きているようだ。

一つ疑問なのは、このテストベンチは新しい波形読み出しのボードのテストに使っていたもので、宇宙線のデータを採って、ちゃんと動いていたはずなのだ。なのに、どうして、まともに動かないカウンターが有るのだろう?
まだ、何か間違いを犯している気がする。何しろテストをしているのは日本最低の物理屋だから。

CPU SONY VAIO X

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研究費の残りで随分前に注文していたVAIOが年度末ぎりぎりに届いた。
今まで使っていた6年前のVAIOからようやく買い替えである。
機種選定のCriteriaは
- 小さく軽い、前のVAIO(1.5kg)よりは有意に軽くなって欲しい
- 電池の持ち、前のVAIO(5時間)よりは短くならないで欲しい
- 性能、前のVAIO(CeleronM 1 GHz/1280x768)より遅く/狭くならないで欲しい。
- 値段、前のVAIO(17万)よりは安くなって欲しい
細かいこととしては、
- キーボードはまともで、出来れば英語配列。
- Analog RGB out は必須。(会議で使えない)
昔は linux が使えるかどうか気にしたが最近はVMWareがあるので気にする必要が無くなって有り難い。
で、最後まで迷ったのが、VAIOX と MacBook Air 11"で、結局軽さと、値段と、Macなのを嫌ってVAIOにした。
オーナーメイドモデルで、CPUを2GHz、SSDは128GB、Lバッテリー、英語キーボードをえらぶ。通信機能にもひかれたが少しでも安いものと言うことで2000円のBluetoothだけつけた。これに3年保証をつけて12万円。
私の周りのVAIOXオーナーは取り敢えず遅いというので、CPUとSSDを速くなるようにした。

で、使ってみての印象だが、知ってはいたもののやはり、薄さと軽さが凄い。私の古くなったVAIOと比べると液晶も非常に明るく、映り込みも少ないタイプでよい。電池の持ちは表示では高々5時間くらいで、どうやったら10時間持つのか教えて欲しいところだ。
明らかな不満はタッチパッドで右にオフセットしていて使いにくいのと、右端をなぞったときのスクロールになる反応がいまひとつな事。

この、VAIOは何年使うことになるのか?
悲しいことに、今年も落ちてしまったが、科研費を通して、次は保証が切れる頃には買い替えたいところだ。

Barrel 動作確認準備 (3)

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動作確認の続き。ShpaperのついていないReciever Moduleのテストをしているときにバイアスがちゃんとかかっていなかったこと気づいた。間抜けだ。しかし、Positiveに考えると壊れていたと思っていたのが生きているかもしれないということだから気を取り直して調べなおす。
再テストしようとしたらB2で新たにもう一台ShaperAmpを発見した。で、正しくバイアスをかけて信号を見てみたところ3台あるモジュールのうち一台だけ信号が確認できた。写真左上の3台ある青いモジュールの真ん中だけ生きているようだ。
今度は生きているモジュールの6つのチャンネルの信号をLEDを使ってひとつずつ確認していく。モジュールにはLEDのドライバが実装されていてパネルに正のパルスを入れると入力信号に比例してLEDから光が出る。入力にはGATE GeneraterからTTL(+4V)の信号を入れAttenatorで調整する。残りの写真はLEDの入力信号(Magenta)でトリガーをかけたときのカウンターからの信号(Cyan)。あるチャンネルは正の信号が出力され、あるチャンネルからは負の信号、またあるチャンネルは死んでいる。スペック上は負の信号が出くるそうだ。だとすると、4チャンネルは生きているということか?
今度はLEDの信号の大きさを変えて出力の変化を見てみよう。

Barrel 動作確認準備 (2)

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昨日試してうまくいかなかったshaper amp moduleだが、大穂を探すともう一つ見つかった。基板にパッチがあたっていて怪しげだが。
昼間はKEKの電力が制限されているので、20時になるのを待って筑波に行く。日が暮れると、電灯もなるべく使うなと言うことで人はほとんどいないし、街灯も消されているので20時のKEKは驚く程暗い。
写真左上の左から二番目と三番目が件のmodule。昨日試したモジュールはやはり200mV位の激しいノイズがあって全く使えない(右上)。今回のモジュールはノイズは無いが、信号も全くでない。しばらくあがいてみたが何の信号も出力されなかった。これも壊れているらしい。困った。
しょうがないのでもう一つのShaperが入っていない方のreciever moduleを試してみた。左上の写真の赤いHVモジュールの右にある黒いモジュールがそれ。同じように6ch入力できる。これは、どうやら生きているようで宇宙線の信号が確認できた。成形前なのでひどく時定数が長い(100us位有る)。これでわかったことはカウンターは生きていて、青い方のモジュールは多分壊れていると言うことだ。原理的にはこの出力を、Shaping Amp に繋げば良いはずだ。大穂に行けば有るので試してみよう。

Barrel 動作確認準備 (1)

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地震後見た目にはなんともないECLだが、なるべく急いで、ちゃんと信号を見て動作確認せよと言う指令だ。今開発中のエレキの試作機がいくつかできたらそれを使って調べようと思っていたのだが待ってはくれないらしい。
とはいえ、7000本ちかい結晶がちゃんと生きているか一つずつ調べるのはそう簡単ではない。
これが、もし、2ヶ月位前なら、昔のエレキが残っていたので、それを復活させれば良かったのだが、あいにく結晶からフロントエンドへのケーブルは外してしまったし、もしそれを繋いだとしても、Frontend から backend ヘのケーブルもコネクターのところで全部切られて取り外されてしまっている。さらに、エレキハットのTKOのクレートコントローラーなども一切合財を外してしまっているのでかつてのシステムを使うのは絶望的だ。
これはどうしたものかと途方に暮れていたときに思い出したのが大昔に使っていたと思われるNIMのモジュール(左上)。これはECLのエレキのMQTの前までを実装したものだと思われ、6chのカウンターにバイアスをかけて、成形された信号を出力することが出来る。この他に、4chで成形される前の信号を出すモジュールも発見した。幸いなことにこれらのモジュールはカウンターに仕込まれたLEDをドライブすることが出来るので、これを繋いで、LEDを光らせ、出てきた信号をオシロで記録すれば取り敢えず動作の確認が出来る。1chあたり5分かかっても、7000x5/60/24=24日あれば全数確認することが出来る計算だ。
と言うわけで早速動作するか試してみた。確認には筑波B2に設置されている16本のシステムを使う(右上)。暗箱に結晶が16本置いてあって、そこから、本物と同じケーブルが出ている。ここから6チャンネル分をモジュールに刺し(左下)、バイアス電圧を60Vかければ、2usで成形された宇宙線の信号が見えるはずだ。予定では35mVの信号が出るはずだったのだが、ノイズが酷くて何も見えない。何しろ100mV以上のノイズが出ているので話にならない。見た目外から拾っている感じがしないのでモジュールが壊れているのかも知れない。うーん。

ラーメン 筑波軒 下館

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駅前ラーメン, 盛昭軒と同じく下館ラーメンの店。Webによると、ここが下館ラーメン発祥の店らしい。ワンタンメン500円。
かなり高齢のおじいさんが一人でやっているのだが、駅前ラーメンのおばあさんと同じで、手元がおぼつかないと言う感じで余り作っているのを見ない方がいいかも知れない。
あっさりしたスープに妙に塩辛い鶏肉の煮たのがはいっている。ワンタンは原型をとどめない位ゆでられていて私の好みとは相容れない。

蕎麦 佳色庵 下館

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下館に自転車で行くときに食べに行く蕎麦屋。佳色庵(かしきあん)。写真は11月に撮ったもので紅葉がきれいだ。店内だけでなく庭にも席が有り非常に風情が有る。
そばは普通のせいろと、田舎があり、二枚重ねと言う両方を一枚ずつ味わえるのをたのむと、少なめの並盛りのせいろがそれぞれやってくる。確か1000円位だったと思う。
そばはどちらも極めてまともで申し分ない。
プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと

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