広瀬悦子ピアノリサイタル

concert12031.jpg
たまに生のピアノの音を聞いて耳をcalibrateしているのだが、今回は何かのひょうしに見つけた広瀬悦子さんのコンサートを聞きに上野に行ってきた。
東京春音楽祭と言うのの一部だそうで、リサイタルには『同世代を生きた3人の作曲家達へ』という副題がついている。会場は上野の石橋メモリアルホール。最近改装されたそうで綺麗な500人ほどのホール。客の入りは半分くらいで、招待じゃない(私のような)人はそのさらに半分くらいだろうか?私は自分の席ではなくガラガラだった後の方に座って聞いていた。

プログラムは
F.Chopin Op.15-2 Nocturne No.5
F.Chopin Op.47 Ballade No.3
C.V.Alkan Op.15-2 Souvenirs 3 Morceaux - Le Vent
F.Chopin Op.15-1 Nocturne No.4
C.V.Alkan Op.27 Chemin de Fer
F.Chopin Op.23 Ballade No.1
-- Intermission --
Rossini/Liszt S552 Ouverture de l'opera Guillaume Tell
F.Liszt S161-2 2 Annes de Pelerinage, 2eme Annee Italie - Il pereseroso
F.Liszt S162 Venezia e Napoli
-- Encore --
F.Chopin Neuvelles Etudes No.2 in F-flat Major
F.Chopin Op.25-11 12 Etude

『同世代を生きた』Chopin/Liszt/Alkan の曲で、なかなか悪くない選曲。

聴き始めてすぐに感じたが、このホールは残響が多く長めで、ピアノにはあまり向いていない。
広瀬さんの演奏は本当に自由かつ音楽的でいい。ショパンの曲を歌うように弾くし、アルカンの二曲のようなつまらない?単調?で難しそうな曲でもちゃんと表現をつけて音楽にしようとしている。鉄道のテクニックも凄い。
後半の最初のウイリアムテルはどうしてこのParticularな曲を選曲したのだろう?タランテラの最後とアンコールの25-11の最後はかなりの力の入りようで崩壊気味、ここまでくるとちょっとついていけない。

---

その後ラジオでこのコンサートの録音を聞いたのだが、生で聞いたのとずいぶん印象が違う。崩壊気味と書いてしまったタランテラとショパンもかなりの熱演ではあるが、崩壊気味は言い過ぎなきがする。まあ、ショパンコンクールでこういう弾き方をしたら落とされそうだが。私の耳はあまり当てにならなくて、その場の雰囲気にずいぶん影響されるようだ。

Belle2 スティッカー

sticker12031.jpg
しばらく前に納品されていた Belle2 Logo のスティッカー。備品などに貼ったりして使う。小さい方から 1cm, 1.5cm, 3cm 四方。1000枚までは同じ値段だというので1000枚ずつ購入。一枚45円くらいとけっこう高く、結構買うのに勇気がいった。私が使う分を確保して残りは秘書室に。

日本語(和製英語)のシールは英語のsealに相当すると思うがこれは穴を塞ぐための物なので、単にペタペタ張り付けるのはStickerが正しい。ステッカーで無くてスティッカー。

物理学会@関西学院大学 (2)

jps12032.jpg
学会から帰ってきた。一応、全セッション参加したと思うが、素粒子のセッションには(知っている内容がほとんどなので)ほとんどいなかった。
以下備忘録
光検出器のセッション。
MPPCの紫外線(175nm)への感度が改良品だと10%程度あるそうだ。175nmの光の吸収町は5nm程度なので感度は無いと思っていたのだが、生成された e/h pairの拡散で一部有感層に入ってくるのではということだった。これで液体キセノンや液体アルゴンでも使えるかもしれない。
XMassのセッション。
バックグラウンドが思っていたよりも高くそれを理解するのに時間がかかったらしい。ソースはPMTに含まれている(と思われる)radioactivityでほぼ場所も特定され、今後はofflineの解析での除去を試みて、それでもダメなら発生源を何とか抑える作業をするそうだ。
ニュートリノのセッション(シンポジウム)
ニュートリノの今後について、加速器ニュートリノはHyperKとLqArTPCだが、HyperKか枯れた技術なのでSimulation等も先行している。LArは同程度のSimulationをするのにはまだ時間がかかりそう。
宇宙測定によるニュートリノの話は聞いていると何にでも感度がありそうに見えるのだが、理論屋はどこに仮定が含まれているのかはっきりさせないし、実験屋は系統誤差を無視したりするのでかなり胡散臭い。
高エネルギー宇宙線
IceCubeが完成してようやくGZKニュートリノに感度が出そう。CherenkovからのRadio signalを捕まえるARAがうまく行くとGZKニュートリノが数10eventくらい検出できるらしい。数億の話なので次世代ニュートリノ実験に比べれば安いもの。

写真は(私が二度も落選した)若手奨励賞の授賞式。過去の受賞者をみると皆さん素晴らしい人ばかり(私が落選するのも当然か)。右は月曜午前のなぜかセッションの無い時に見に行った甲子園。

物理学会@関西学院大学


今日から関学で学会。
毎回学会ではなるべく自分のやってない分野の話を聞きに行くようにしている。素粒子実験はスライドが後で公開されることも、他分野を見に行く原因になっている。
午前はCALETのsessionに行った。CALETは2014年の夏に打ち上げられる予定だそうでもう2年しかない。まだ、検出器はできていないようなのだが、AMSやGLASTが検出器ができてからの試験などで非常に時間がかかっていたことを思うと、日本はわりとすんなりあげられるようなシステムなのだろうか?話を聞いている分には検出器のほうは順調なようだ。
午後はcosmologyのsessionに出ていた。Dark Energyをどうやって調べるかという話し。CMBとか、SN1aを使った測定、Baryon Acoustic Oscillationを使う測定のしかたなど先日のICEPPシンポでの講義の良い復習になった。ひとつ話の中で非常に驚いたのはSN1aの実験結果で、結構精度の良い測定だと思っていたのだが、よく知られている図にはSystematic Errorが含まれていないとのこと。実は系統誤差のほうが大きいくらいで、系統誤差を含めると実験結果はぜんぜん違って見える。我々の常識からするとちょっと信じられない。IPMUでやろうとしているすばるの話しは非常にpositiveで期待が持てそうだったのだが、競合実験は無いのだろうか?
結局今日は素粒子実験の話をひとつも聞かなかった。

Belle2 Japan 総会@大阪


学会を前に大阪は中ノ島にある大阪大学の施設で行われた。
Belle2 JapanはBelle2に参加している日本のinstituteのグループで年に何回か集まって日本全体の活動を活性化するための議論をする。Belle2はおよそ400人くらいの参加者がいて日本はおそらくその1/3位。最近は国外からの積極的なcontributionが増えているので、相対的にはvisibilityは減っている。だから、なるべく効率的に活動するため、日本のinstitute間の交流を増やしましょうということ。
参加者は思ったより多く、学生はあまりいなかったのに50人くらいはいただろうか?会議室がほぼ満席だった。
会は全体の建設スケジュールを確認した後、各instituteのcontributionやhuman resourcesについての確認や、今、人が足りていない項目等の情報を共有して、今後の活動について話し合った。
写真左は学生代表の人が活動報告しているところ。B2Jの学生は今年度3回KEKに集まって勉強会をしたそうだ。私は知らなかったのだが、KEKでやるなら、我々にも知らせてくれても良さそうなものだが、単に私が知らせに気づいてないのかもしれない。

物理セミナー SM Higgs @ Tevatraon

seminar12032.jpg
今日のセミナーはTeVatronでのSM Higgs Searchの話。
話してくれた人は昔Belleで博士を取ってアメリカの大学のポスドクになり、以来D0をやっていらっしゃる。私がFermilabを去るころちょっとだけoverlapがあって当時の彼が派手なシボレーカマロにのっていたのを記憶している。
話の内容はつい最近Moriondで発表されたCDF/D0のHiggs Searchの結果について。昨年の秋に運転が終わるまでに採ったすべてのデータを使った解析の結果だそうで、それぞれ10/fb弱のデータを使っている。
最近の解析のimprovementについての説明があったのだが、ほとんどは、データを細かく場合分けして、それぞれにANNだのBDTだのSVNだのそういうMVAをapplyしてsensitivityを稼ぐという物。
結果 sensitivity はずいぶん上がったようで、見せてくれたplotによると、115 GeVより軽い場合はexclude出来るくらいまでになっていたようである。実際のデータにはexcessが特にCDFにあり、118-140GeVは2sigma以上signalが多い。125 GeV Higgsに対する excessは2.2sigma(LEE入り)。
CDFの解析が非常に複雑なので、ちょっと聞かされたくらいではとても信じられないのだが、一応Diboson(WZ/ZZ)の断面積を同じ解析手法で試すことで、解析の妥当性を調べていて、確かに結果はSMの予想とあっている。
セミナー中にCDFとD0のsensitivityの違いに関する質問があったが、スライドをみてみると確かに随分CDFの方が良い。例えばlnbbチャンネルのexpected Limitをみてみると、125GeVHiggsに対してCDFは2位だがD0は5、nnbbチャンネルはCDF/D0=3/4 くらいとD0が苦戦している。ガンバレD0。

しかし、CDFの解析はMVAばかりですごい。私がいたころのCDFというのはconservativeを絵に描いたようなところで、何か新しいことをしようものなら古参collaboratorが全力で殺しにかかるところだったのだが、いつからこんなにaggressiveになったのだろう?

見学対応 日本学術振興会研究者養成課

kengaku12031.jpg
今日の見学は学振の方。研究者養成課と言うのは学振研究員を管理するところだから、業界の人は多かれ少なかれ一度位はお世話になっている事と思う。
三名様ということで、身軽なので、いつものように展示室で加速器の説明をF1で実験の説明をしてB1を見に行く。最後にB1にIRの模型があるのを思い出して少しお見せした。
見学には緑のFit Hybridでお見えになったのだが、普通の人は買わない色だし、ECO driveとかスティッカーが貼ってあったので、きっと公用車を買ったのだろう。中古のカローラでも買ってる方がよっぽどエコだと思うが、ハイブリッドを使っているのをアピールしたいのだろう。
見学のあと、富士に回ってEndcapの様子をみて帰って来たのだが、ついでに入射器裏のダンピングリングの工事現場をのぞいてきた。地震の(あるいは地震後予算を決められなかった政府の)せいで着工が半年遅れ、今年になってから始まったらしい。おそらく基礎を打ち込むためのボーリングをやっている所だった。ダンピングリングが出来る部分が現場として囲われていたが思っていたより小さい。右の写真が現場だが、右手前に写っている鉄の塊は切り刻まれたAMYのリターンヨークだ。こんなところにあったとは。

チョコレートプリン

chocolat12031.jpg
毎年バレンタインのころにチョコレートを使ったお菓子を作ることにしていて、今年は、チョコレートの入ったプリンを作ることにした。かつて一度作ろうとして材料を買い忘れて断念したことがある。で、作ってみたのだが、どうも、チョコレートを入れすぎたようで大失敗だった(写真上)。
通常人にあげるためのプリンの容器4個と余りを自分の試食用に作る。で試食したらまったく食べられたものではなかった。材料を混ぜているときから薄々感じてはいたのだが、チョコレートが多すぎたようで、固すぎ、プリンらしさが全くなかった。一人で全部食べるのは辛いのだが、ふと思い立ってマイクロウェーブで温めてみた。材料的には小麦粉が入ってないだけでチョコレートケーキみたいな物なので、温めればフォンダンショコラのできそこないみたいになって何とか食べられた。
 ホワイトデーに作り直してみたのが下で、今度はホワイトチョコにして量も減らしてみた。すると、プリンらしくはなったのだが、ほとんどホワイトチョコの味がしなかった。なかなか、お菓子は難しい。
作り方だが、分量は基本的にカスタードプリンといっしょで、温めている牛乳(300cc)に60g位ホワイトチョコを入れたのだが、どうも少なすぎたようだ。

11th B2GM と Belle 回転

belle12033.jpg
4日間の2GMが終わった。
色々な Discussion があったのだが、個人的には Background の問題とQCSのスケジュールの問題が気になった。
backgroundだが、一番深刻なのは TOPで使うMCP-PMT のphotocathodeで、現状だと最悪想定の20倍のHit rateになって1年と持たずに死んでしまう。Backgroundの原因をシールドして一つ一つ殺していっても結局 beampipeから来る分は防げないだろう。しかし、そこから来る分が既に想定している限界程度ある。かなり、厳しいのでは無いだろうか?
もう一つ気になるのはシールドで、シールドというのはたいがい重い。一部はEndcap ECLに持って欲しそうなのだがECLの構造が耐えられるかどうかは定かでない。ネジさえあったら留めていいというものではもちろん無い。構造解析となるとまた面倒が増える。
QCSのスケジュールはBelleのバックグラウンドのせいでデザインが決められなくて遅れがちだ。で、全体の工程のリスケジューリング案がでた。 ECL に関連するのは Endcap のInstallationでbaselineだと、July.2015,リスケジューリングが行われるとかなり前倒しされてFeb.2014になる。Feb.2014だとEndcapのボードは間に合わない。Endcapカウンターが生きていることは事前に確認されているはずなので、Endcap boardは install されてから commissioning ということになる。

写真左は筑波のB1に設けられた衝突点付近のモックアップで、これで、ケーブルや配管やシールドの取り回しや衝突点付近の検出器のinstallationのやり方を研究するそうだ。私が寂しく富士にEndcapを運んでいるときに組み立てていたのだが、沢山人がいて賑やかで楽しそうだった。
写真右はB2GM期間中に受け取ったBelle回転の計画書。業者の皆さんには今年度中に計画書を出してくれといってあった。これが提出第一号で、少なくとも一社はやる気があるということがわかって良かった。

第11回 Belle2 Open Meeting (B2GM)

belle12032.jpg
昨日からB2GMをやっている。正式?名称が"Open Meeting of the Belle II Collaboration"となっているので、1000円払えば誰でも参加できると思う。
初日は午前中がPrenaly。
加速器と計画のリスケジューリングの話。QCSマグネットの設計が、バックグラウンドの問題もあって遅れている。まだ間に合う可能性はあるが、かなり厳しい状況だ。しかし、スケジュールを単にうしろにずらすと実験開始が遅れてしまうが、加速器立ち上げ時の工程の入れ替えをやるとほとんど遅れずにすむという。もともとは、QCSまで組み込んでから加速器を立ち上げて真空焼きをする予定だったのだが、先にQCS無で真空焼きをやって、それからQCSを入れればいいじゃないかということで、こうすると、加速器のStudyの時間は短くなるが、真空焼きをしている間も、BelleはRollout位置でテスト出来るのでBelleにとっては悪い話ではない。
バックグラウンドの話。加速器由来のバックグラウンドは常に問題なのだが、最近の問題はRadiative Bhabha。Radiative Bhabhaで出てくる e+e- は少しエネルギーが低いので、QCSの漏れ磁場で曲がり、どこかに当たってphotonを出す。これがTOPカウンターのQuartzで反応してcherenkov光を出す。この光の量がが20MHz/cm^2だそうで、Photocathodeが1年と持たずに死んでしまう。これはまずいので、photonが出る付近にタングステンのシールドを入れようということになっている。で、それを入れてSimulationしなおすと確かにRadiativeBhabhaのRateは減るのだが、実は、Touschekからのphotonでも2MHz位ある。ということで、TOPのPMTのBackground問題は今盛んに議論されている。
写真右は午後にあったECLのパラレルセッション。例によって寂しい出席者。
先日納品されたFrontEndボードについて、FPGAのfirmwareが動かないという悲しい報告があったのだが、後にちゃんと動かす解が見つかったということでひとまず安心。
ECLのバックグラウンドSimulationの話。放射線量の話は余り気にしていない。どうせ直しようがないし、結晶の光量が半分になったところで大して問題にならないから。少しくらいResolutionが悪化したって物理が出来なくなるわけではない。Photodiodeに電圧さえかかればおそらく使えるだろう。もう一つの話題はPileupノイズ。前述のSimulationをやるとどれくらい加速器からバックグラウンドがやってくるかわかるのだが、Barrelで約1.5MeV程度とのこと。Belle1の時は0.5MeV程度で、それから、アップグレードで10倍になって、それをWaveform samplingで1/5にすると予想していたから、それほど外していない。大して問題にならないだろう。少なくとも、waveform fittingがちゃんと働けばbackgroundとsignal成分は分けられるはずなのでresolutionにはそれほど効かないはずだ。
B2GMは土曜日まで続く。

ECL 富士へ移動 (2)

ecl12034.jpg
トラックの運転手にはなるべくゆっくり運転してもらうようお願いして、速歩き位の速度で富士に向かう(左上)。富士についたら(右上)、搬入口からB4に下ろし(左中)、富士に作ったフェンスの中に置く(右中)。
予定では午前中に養生をして、午後に移動だったのだが、午後に天気が悪くなるかもしれないという予報だったので、午前中に一台、とりあえず富士のB4に下ろし、午後一にもう一台を富士の搬入口まで運んだ。富士に入れてしまえば雨にさらされることはないので安心。
落ち着いて所定の場所に二台のEndcapを並べ、昨日用意しておいた配管を使って乾燥空気を送る(左下)。結局運び終えたのは15:30頃(右下)。この後、取り付け金具を運んで、道具を整理してといろいろやって結局作業が終わったのは18:00頃。お疲れさまでした。
運ばれたエンドキャップは2015年の再インストールまでここで保管される。

ECL 富士へ移動 (1)

ecl12033.jpg
ぐずぐずしているうちに年度末が近づいてきたのでようやく取り外したEndcapを富士に運んだ。
まずはコネクタや配管をエアキャップで養生して(右上)、さらに、全体をコンパネとビニールシートで被って環境変化を少なくするようにする。あとは、クレーンで釣り上げて搬入口まで運び(左中)、クレーンを付け替えて搬入口から地上に持ち出し(右中)、待機していたトラックに載せる(左下)。後は慎重に実験棟から車で運び出す。

富士 乾燥空気準備

ecl12032.jpg
筑波のかつてBelleがあったところに仮置きされているEndcap富士の保管場所に運ぶ準備をしている。
富士に持っていった後は震災のときに使っていた小型の乾燥空気システムを使う予定だったのだが、そのための配管を用意しないといけない。
で、廃品利用ということで手持ちの部品を物色してきた(左上)。まず、ドライヤーからの出口と乾燥空気用のチューブの太さが違うのだが、運良く筑波にそれらをつなぐ配管が転がっていた。あとは、一つの出口を二股に分けるものだが、これは、廃品から、Tを一個とクイックジョイントのオス(プラグ)を3個見つけてきて、それを、さらに廃品のLでつないでみた(右上)。クイックジョイントのメス(ソケット)は無かったので仕方なく新品。レギュレーターとかは無いのでTのところで正しく二つに分かれてくれるか心配しないでも無いが、まあ、大丈夫だろう。
これで配管の方は何とかなると思うので、ドライヤーを富士に移動。
富士に設置したフェンスにはちゃんと管理区域の指定がなされていた(左下)。で、ドライヤーを無事設置(右下)。あとは、エンドキャップを運んでくるだけとなった。

NAS I-O Data HDL-CE1.0B

nas12031.jpg
仕事をしていて大きなサイズのファイルをやりとりすることが良くある。最近はPowerpointとかKeynoteのせいで、Presentatinoのfileが50MBとかいうのも良くあるし、撮った写真を人にあげたりすると結構なサイズになる。
KEKのネットワークは結構セキュリティーの理由からファイルのやりとりには余り向いていないのでファイルをやりとりするためにNASを買ってみた。
条件としてはNetworkにつながって、そこそこの容量があってGbEでということなのだが、最近の物は大体満たしているのでなるべく安い奴を選んでいくとI-O Dataの HDL-CE1.0Bというのになった。1.5万くらいだったと思う。1TBのディスクが8千円くらいするので、(おそらく)Linuxがのってネットワークも使える箱が7000位だったら安いものだ。
さっそくNetworkの申請をしてつなぎ、 Scannerをつないだ計算機の横に設置した。
Diskの設定はWebでやるのだが、iTunesとかそういういらない機能はoffにして、純粋にディスクだけにして、一応password protectionしておいた。
さっそく使ってみたのだが、結構快適だ。WindowsからもMacからもアクセスできるし、KEKのネットワークにつながているので所内ならワイヤレスからも接続できる。速度も思ったより速く余り気にならない。有効利用されればよい買い物だがどうなるだろう。

Scanner 転写パットリ君 A3

scanner12031.jpg
Belle改造で古い図面を読むことが良くある。そういうときはなるべく読んだときに電子化することにしているのだが、CADの書類は大きくプリントされていることが多くてなかなか小さいスキャナでは読み込めない。
年度末で使える金がまだあるというので買ってもらうことにした。
基本的に大きな書類が読めればよいので、そういうのを探すと、A3が一番大きな書類サイズのようだ。ロール紙を使うインクジェットプリンタがあるが、あのヘッド部分に小型のセンサをつけてスキャナとしても使えるようにできないもんだろうか?するともっと大きな書類やポスターでもスキャンできるのだが。昔小型でそういう商品があったような気がするのだが、見つけられなかった。
結局選んだのはCenturyという会社の転写パットリ君という商品。2.8万くらいだったと思う。これの次に安いのは7万くらいするので、選択の余地は無い。
簡素なパッケージで巨大なフラットベッドのスキャナと必要最小限のソフトしか入っていない。まあ、たまに書類をスキャンするだけなのでこれで問題無い。
私専用にするならば私のパソコンにつなげばいいのだが、誰でも使えるようにしたかったので、Vectorworksのライセンスサーバーが走っているパソコンを別の部屋に移動して設置することにした。ドライバをinstallしてつなぐとすぐ使えるようになった。さっそく試しにscanしてみたが、動作音は大きく、安っぽい。頻繁に使うなら我慢できないだろうが、まあ、安物だしたまにしか使わないから我慢しよう。

Belle エレキ廃品発送

belle12031.jpg
Belleで使っていて不要になったTKOやFastbusのモジュールやクレートを欲しいという奇特な方がアメリカにいらっしゃって、費用は持つので発送だけしてくれということで準備していた。なんでも、FastbusのTDCとMQTチップが欲しいらしい。おそらくどちらも新品を買うのは不可能だろう。面倒だが、最長で30年使った廃品を引き取ってくれるというのでお手伝いしていた。タダ働きだ。
運ぶ物はずいぶん前から準備できていたのだが、発送を担当してくれる業者のresponseがひどく遅くてずいぶん時間がかかってしまい、今日ようやく荷物の引き取り。筑波実験東横のテントに保管されていたクレートをパレットに移し、プラスティックのフィルムでラップして、フォークリフトで豪快にトラックに積んでいく。二階に保管されていた物もフォークを使って簡単に運び出せる。見ていて気持ちいい。
結局運び出されたのを数えてみると、ECLのTKOクレートが50台、色々なところで使っていたFASTBUS Crateが18台。あとMQTを使ったボードが収まっているクレートを合わせて合計92クレートだった。無事アメリカ(バージニアらしい)につくのはいつのことだろう?
これで、テントの物品が少し減ったが、まだ、使われそうに無い古いFastbusクレートが何台も棚の肥やしになっている。こいつらは捨ててしまった方がいい。

ECL Barrel Frontend Board

ecl12031.jpg
韓国の会社に頼んでいたECLのBarrel用frontend boardの最終プロトタイプが届いた。毎回毎回最終プロトタイプと言って作っているのだが今回は前回作ったものと比べて基本的には同じものだ。今回はクレート一つ分ということで12枚、1月に韓国にミーティングに行ったときに見せてもらった奴だ。大体1枚50万。今年度最大の買い物だったので無事届いて安心。
物の外観をチェックしながら物品管理用にラベルをはっていく。写真も撮ってみた。
これらを使って来年度前半に1クレート分192ch読めるようなセットアップを作り、テストがてらBarrelのカウンターにつないで宇宙線データを取る予定。その後、量産に備え12枚ずつボードをテストするProcedureを作って、韓国とKEKにテストスタンドを作る予定。
うまく行くといいけど。

物理セミナー Ice Cherenkov Detector の話

seminar12031.jpg
今日の物理セミナーは南極でのIce Cherenkov実験の話。
南極の氷をRadiator兼構造物としてCherenkov検出器にするというのはAMANDA/IceCubeとあって、それは、南極の氷に穴を掘ってPMTがついたStringを2500m位の深さに埋めてcherenkov光を検出すると言うもの。KamiokaNDEを巨大にしたようなものだが、IceCubeだとおよそ1Gt位あって宇宙からの超高エネルギー(GZK)Neutrinoを観測するのが目的だったと思う。
このIceCubeは光検出器(DOM)の間隔が疎なので、低いエネルギーの粒子に感度が無い。そこで、IceCubeの一部のStringの隙間により密にDOMを設置したのが Deep Core。70m間隔にStringがあって、Stringには7m間隔でDOMがある。Target Massはおよそ30Mtとかなりでかい。このとき、NeutrinoのThresholdが約10GeV。これくらいだとAtomospheric Neutorinoだの、DarkMatrerだの色々な測定が出来る。
この、DOMの密度をさらに高める計画があって、PINGUとMICAという。
PINGUはDeep CoreのStringの間を16-18本のStringで埋めて、10Mt程度のVolumeで1 GeV位のThreshouldにしようというもの。MICAはさらに密度を高めて1MtクラスでO(10MeV) Thresholdを目指すもの。
まだ、Studyの段階だがPinguクラスで、NeutrinoのHierarchyが解る可能性があったり、MICAクラスだとProton Decayが出来たりする。建設コストの見積りはPinguで20億、MICAで200億。1Mtで200億なら、HyperKは0.5Mtで いくらなんだろう?(比較するのがおかしいか) 南極でやるなんて面倒くさいと思っていたが、山を掘るよりは氷を掘る方が楽だということか。
じゃあ、水はどうなんだろうかと思う、ANTARESという実験があるが、MICAと同じようにDOMのStringを格子状に組んで深い海に沈めれば出来る。こっちは氷を掘らなくていいのでさらに安い気がするがどうだろう?

仙台と福岡で食べたもの

caravan12032.jpg
左上)仙台駅構内牛たん通り内の善治郎で食べた定食1890円。牛タンが塩焼き、角煮炭火焼、ソーセージと3種類で楽しめる。どれもおいしい。
右上)JALは機内で出されるコーヒーのクォリティーを上げたとしょうしている。その効果は残念ながら国内線のエコノミーには現れていないようで、紙コップは立派だし、宣伝文句も立派だが、出てくるのは単なるインスタントコーヒー。味も、インスタントのそれ。全然おいしくない。
左下)博多はうどんの店も多いがこれは博多駅の地下街の大福うどんと言う店で食べた丸天うどん、430円。見るからに湯で過ぎの完全に柔らかくなった麺。箸で持ち上げると切れてしまう。おそらくこれが博多のスタイルだと思う。
右下)カルビーが九州限定で売っている『おさつほっこり』というさつまいもチップス。じゃがぽっくるみたいな包装と値段。しかしとてもおいしい。今回食べたものの中でナンバーワン。

KEK キャラバン @ 北九州

caravan12031.jpg
雪の仙台から飛行機に乗って北九州へ移動し、KEKキャラバンに参加してきた。
会場はスペースワールド駅そばにある北九州イノベーションギャラリー(左上)という建物で、前半は素核研の広報コーディネーターの人による『宇宙は何からできているのか』という講演、後半は霧箱製作実習。対象が小学生で参加者は50人というところ。
私の役目は講演の質問コーナーで質問に答えるのと霧箱実習のお手伝い。質問時間は10分くらいあっただろうか?いろいろ質問はあったが、変な質問は無かったので何とか答えることができた?と思う。
霧箱の方は、子供なので時間はかかるが何とか全員つくれて、アルファ線も見ることができたように思う。
何とか仕事を終えてその日のうちに帰るのだが、さすがに疲れた。

EASIROC Meeting @ 東北大学

easiroc12031.jpg
雪の東北大学でミーティングをしていた。
測定器開発室でEASIROCを使った、MPPC読み出し用のボードを作っているが、そのEASIROCチップを作っているLALの人がILCのミーティングで日本に来るので、仙台によってもらってミーティングをしようということになった。
東北の人たちと我々、あとEASIROCを使おうとしている人何人かに来てもらって、日本側のEASIROCを使った活動や問題点について報告する。
LALの人からはあらかじめ報告しておいた問題点についての説明があり、その後、今後のチップの改良についての議論。
問題点はMPPCのHVを調整するためのDACが結構簡単に死ぬということ。原因は良くわからないのだが、MPPCのHVを乱暴に入れると起こりやすいようで、将来的にはボードにHV電源を載せてしまって、スローコントロールでバイアスをかけるのが便利だし安全だろうという話をしている。
次期バージョンのEASIROCチップは2013年に予定しているそうで、そこにどういう改良を加えるかという議論もあった。EASIROCの最大の欠点?はパイプライン型ではないので信号が入ってからホールドをかけるまでのレイテンシイが短いことだが、それを改良するのは(最初からわかっていたことだが)やはり難しいとのこと。あとは、AD変換の速度向上とか、複数のDiscriレベルを設定できるようにするとかそういう細かい変更以外はLinearityとかそういう基本性能の向上をする予定だそうだ。もちろん我々の方に要望があれば最大限考慮してくれるとのこと。
今日は実際に我々が作ったボードを動かして問題の部分を見てもらったりする予定なのだが、私は初日だけで早退。

PH2012 研究会

ph2012031.jpg
3号館セミナーホールでやっていた現象論の研究会?を覗いていた。
多分、現象論の修士の学生くらいを対象とした研究会だと思われるが、私くらいでも理解出来るかと勘違いしてしまった。出たのはHiggsの現象論の話と、Dark Matterの話。講師はどちらも私でも知っているくらいだからそれなりに有名な方だと思う。
Higgsの講師の人は私が学生でJLCの物理をやっていたときに良く会議で喋っていた人で、当時は革ジャンをきて若いイメージだったのだが、もはや完全なおっさんでかなり印象が違った。
話の内容は実験の部分は簡単過ぎてつまらなく、肝心の現象論の話になると難しすぎてついていけないという、典型的なパターンで、自分の能力不足が露呈してしまった。
理論の話は余りわからなかったのだが、現象論屋に向けての実験のtalkもたくさんあって、いくつか聞いたのだが、韓国でやっているRENOの話と言うのは初めて聞いた。Near/Far両検出器でもう160日分くらいデータがとれていて、夏のNeutrinoコンファレンスへ向けて順調に解析が進んでいるということで楽しみだ。
プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと
中村円眞堂@instagram

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
リンク