BGM @ Bad Aibling

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B2GMから一日休みを挟んで2日間のBGM。
ドイツのPixelグループの人がいなくなると少なくなるかと思ったがBGMだけの為に来る人もいて、案外参加者は多い。100人くらいはいたのではないだろうか?
最初にコンピューティングの報告があって、この春のKEK計算機の契約更新に伴う、計算機システムの移行で、データのコピーがうまく行かず、データがかなり失われたとの事。大部分は復旧できるらしいのだが、一部はRaw Dataも残って無くて、もはや完全に失われた可能性があるらしい。かなり、ショック。この、計算機システムの移行は3年ごとにあるのだが、年度で切り替えるので、新旧のシステムが同時に動くことが無く、必然的にこういうトラブルが起こりやすい。何とかしてほしいものだ。
会議のほうはDataをとりおえてずいぶんたつのに、二日間びっしりと物理の発表があり、目立つのは、ハドロン系の解析と、主にRare DecayをMVAなどを使ってやり直すもの。まだまだ、Belleの解析も非常にアクティブ。
これで、4+2日間のCollaboration Meetingは終わり。
来年はバージニアでやるらしいのだが、やめてほしい。金の無駄だ。今回、ホテルと会議の費用で一日148Euroかかっている。割高な会場でやっているからだ。これをKEKでやると、会場費も要らないし、宿泊、食事、コーヒーを入れても、1日5000円くらいしかかからない。節約分は10000円×7日×150人だとすると1000万だ。これだけあったら、クォーツバーの一本くらい買えそうだ。せめて、会場費がいらなくて宿泊も安い会場でないとホストできないようにしていただかないと、やってられない。

B2GM @ Bad Aibling (5)

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B2GMの最終日は Plenary。
最初にSuperBの人の招待講演。新しい研究所の立ち上げとかは順調に進んでいるそうで、18人物理屋を新たに雇う求人を出しているとか。検出器の説明もあって、カロリメターはSLACから持ってくるのだが、そのまま運ぶのは危険なのでばらばらに分解して運ぶそうだ。あまり精度のなさそうなスケジュールの話しもあってそれによると2017年には実験開始したいとのこと。
後は主にパラレルのまとめだが、興味のあるところはおおむね参加していたので新しいことは無い。PXDはSOIウェファーの試作がめでたい事にうまく行ったそうで、予定に遅れることなく次のステップに進めそうだ。
会議の最後のほうに今後のスケジュールの話しがあった。
前から問題だったQCSの製作はリスクを恐れず急げば間に合うらしいのだが、現実的にはまだ、Backgroundのこともあって最終設計が終わっていない。というわけで、運転開始時のコミッショニングなどの都合とすり合わせてスケジュールを組み替え。いくつかのオプションはあるのだが、加速器の運転開始は2014年末、検出器を全て入れての運転は2016年秋ということになりそうだ。加速器運転開始からずいぶん時間があるような気がするが、この間にQCSや、シリコン検出器をinstallしたり、シリコン検出器無しでバックグラウンドを測定したり、夏休みは運転できなかったりするので、まあ、妥当だろう。
ECL的にはスケジュールは全然変わっていないので、準備が楽になるとかそういうことは無い。
写真は午前中に撮った集合写真。参加者がすごく多いのがわかる。
明日は一日休みで、明後日からBGM(B2GMでなく)。

B2GM @ Bad Aibling (4)

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パラレル二日目。
これから一年くらいの間にされるBelle周辺の作業についてのセッション。
10月くらいからBelle回転のための本格作業が始まるのだが、この期間中にもBelleで作業をしたい人はいるので、うまく足場の設置とか考えないといけない。Endyokeを開け閉めして、足場を組むだけでも、そこそこの仕事とお金がかかるのだ。。。
写真左は夕食時に振る舞われたビールの樽にBelle2の偉い人たちが蛇口を叩き込む様子。
写真右はB2GM恒例のサッカーの試合の後の記念写真。アジア対残りの世界というゲームで7対5でアジアの勝利。
明日は、B2GM最終日で再びPlenary。

B2GM @ Bad Aibling (3)

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今日からパラレル。昨日の大きな部屋は分けられて、それぞれ、Bach, Hendel, Mozart, Beethovenと名前がついている。
午前中はBachで物理のセッション(写真左)。
Belle2が始まったときにどういうデータをとるのかという話しがされていて、曰く、『もう4Sのデータは十分とったから、Luminosityがあがるまでは5Sにしたほうが良い。』なんだか、Belleの最後の方に聞いたようなせりふだが、まあ、一理ある。では、Belle2を4Sにするなら、1年でBelle程度(500/fb)くらい取れるようになってからと思うと、そのときのLuminosityは1日5/fbくらい。とすると、100/nb/s(35乗)位は必要ということか。最初の1年くらいは4Sで走っても意味はなさそうだ。
午後はMozartでECLのセッション。参加者がほとんどいなくてさびしい(写真右)。
フロントエンドボードのテストスタンドの準備状況とか、パイルアップノイズの問題とか認識を改めた。
これで、私の仕事は一応おわった。明日も、パラレルがつづく。

B2GM @ Bad Aibling (2)

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B2GMが始まった。初日は一番大きな会場でPlenary。主にProjectの進行具合の報告と、Backgroundの話。
加速器のほうからは3つ話しがあって、そのうち二つがFinalQについて。
FinalQ Magnetはとても複雑なのと、BelleのBackgroundの問題が解決されないとDesignが決まらないので、なかなか、製作が進んでいなかったのだが、比較的問題の少ない日光側の方の製作が始まったらしい。
同時に、全体の実験のスケジュールも定まってきて、現時点では2014年の秋にビームが回りだして、2015年の末にBelleを入れて物理データをとり始めることになっている。
Backgroundの話しは最近の大問題だったわけだが、QCSのcryostatの中にタングステンシールドをたくさん入れて減らすことに成功し、ほとんど問題ないところまで下がっている。残りはTOPに使われているMCPPMTのphotocathodeの寿命で、これは、根本解決するのは少々難しそうだ。
ほとんどの人は現場に来て発表するのだが、中にはEVOで参加する人がいて、会場のNetworkの線は非常に細いので、まともに行かない。本当に苦痛だ。
私はBelle回転の話も今日無事終わり、とりあえず私の仕事の半分は終了。
写真はPrelanyが行われた部屋で、明日以降はパラレルセッションをするためにパーティションで4つの部屋に分けられるらしい。

B2GM @ Bad Aibling (1)

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12回目のBelle2 Open Meeting(B2GM)でドイツはBad Aiblingという街に来ている。今までB2GMは全てKEKでやってきたのだが、今回はドイツの人がホストするということで国外に。Bad Aibling(バドアイブリング)はミュンヒェンから50kmくらい南西に来たところでもう少し東に行くとオーストリアのザルツブルグ。
飛行機が朝ついたので用意してくれた送迎バスに乗れず、自力で電車を乗り継いでやってきた。日本と違いこちらは20度以下で寒いくらい。会場のホテルは温泉リゾートらしいのだが、まだそっちのほうは使っていない。今日はこれからレセプションがあって、会議は明日から。

Belle回転打ち合わせ

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今年度中に実施するBelleの回転の作業を請け負ってくださる業者が決まったので、第一回目の打ち合わせ。業者の方が9人に、加速器、低温からもきてもらって、作業の日程に関する確認などを確認。
今ついている台車を取り外す作業は10月の中旬からだそうで、それまでにはBelleとエレキハットとの配管を外さなくてはいけない。スケジュールは結構タイトだ。
その後、皆さんとB4に降りて現場を確認していたらロシアの人がケーブルを補修していたのに気づいた。どうも、Endcapを固定する金具を外したときに傷つけたらしい。結構ケーブルを乱暴に扱ったので覚悟はしていたが、被覆が破れたりしていた。
Belleの再インストール時には同じ作業を行うのでその時の対策を考えないといけない。

物理セミナー Higgs の結果

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今日のセミナーはHiggsの話で、昨日東大で話してくれたうちの一人。昨日4人で話した分を1時間で話すわけで特に新しい事は(当たり前だが)なかった。
さすがにHiggsだというのと、宣伝が行き届いていたからか小林ホールでやったにもかかわらず結構な人が聞きにきていた。
会場にはテレビ東京のカメラもきていたのだが、検出器の人に取材していた所を見ると『Higgs発見に貢献した日本の技術』とかそういうのが放送されるのかもしれない。

Higgs 研究会@東大

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ATLASのHiggsに関する研究会が東大であって勉強しに行ってきた。
中身は実際に東大からHiggsの解析に参加している人による講演で、H->ZZ, H->gammagamma, H->WW, H->bb,tautauについてそれぞれ1時間くらいたっぷりと話してくれるので細かいことまでよくわかる。
まず、大阪で聞いたCERNでの発表の時に感じたATLAS/CMSのsensitivityの差だが,その原因は、
1) 8TeVの H->WW, H->tauta の結果がATLASは入っていない
2) H->ZZ の解析の違い
にあると思われる。2)の方だが、ATLASはmass 分布を使ったFitしかしていないが、CMSはMatrix Element Likelihood Analysis (MELA) というのをやっていて、より sensitivityが上がっている。質量分布だけの結果は出していないので同条件で比較したときどうなるかは不明。
H->gammagammaはほとんど同じような解析だがほんの少しCMSの方がexpected sensitivityが高い。これは、きっと、resolutionの差だろう。CMSにとってはこの解析のために苦労してPWO結晶を使っているので、むしろ、この解析でほとんどsensitivityが変わらないというのはATLASがすごく頑張っているということか? 125 GeV Higgsのmass resolutionはATLASでinclusiveに1.6GeVだそうで、すごく良い。
H->gammagammaではATLAS/CMS共SM Higgsから予想されるより多くのeventが得られていて、ATLASは1.9+/-0.5 CMSは1.56+/-0.43だそうで、合わせると2sigma?位上の方にずれている。これが今後どうなっていくかは興味深い。また、gg fusion と VB fusion を統計的に分ける?ことは可能なので統計が増えていくともう少しいろいろわかってくる気がする。
一方のH->ZZはおよそSM位、H->WW,tautauはSMより小さい方にずれている感じで、total では SMに近いということになっている。
CMSはいろいろな解析を発表していて、ttHなどもやっている。まだ、sensitivityが足りないが、全く出来そうに無いということはなさそうで楽しみ。
最後にLHCは今年の運転を少しだけ延ばすそうで、20/fbくらい貯めるそうで、結果は冬のConference (Moriond)あたりだろうか?

FPGA講習会@大阪 (2)

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FPGA講習会の二日目。
今日は、午前中にFPGAのハードウェアと動作原理についての講義を受けた後、昨日書いたコードを実際にボードにダウンロードする。
今日も先生(阪大の学生)が親切に教えてくれるので、何とか、私にもついていくことができた。
一番問題だったのは、私のパソコンで、遅いのは我慢できたのだが、メモリが2GBだと必要なツールが全部立ち上がらない。仮想メモリを増やして何とか乗り切った。
写真左は演習のために用意されたボード。SPARTAN3と入出力用のコネクタ、表示用のLEDが実装されている。これに、回路を焼きこんで、LEDを光らせたりする。右はFPGAにプログラムをダウンロードしているところ。一応、成功している。
予定より進みが早くて、夕方には終了。
どうもお疲れ様でした。

FPGA講習会@大阪

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大阪大学でやっているFPGA講習会に参加している。
測定器開発室でFPGAを使ってボードを作っているくせに、ファームウェアを書くこともできないのでは話にならない。講習会は毎年KEKでやっていて出たかったのだが、過去2年スケジュールが合わずに出られなかった。今年は、大阪と京都で開催。参加条件が学生か若手の研究者ということになっているのだが、主催者の慈悲で参加させていただいた。
初日は講義のあと、XilinxのISEを使って実際にLogicを記述し、Simulatorにかける。講師は大阪大学の学生。丁寧に教えてくれるので私でも何とかついていくことができた。
二日目はこのLogicを実際にFPGAに実装する。

Higgs Seminar

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出張で大阪に来ているのだが、Higgsのセミナーの時間新幹線に乗っているのも残念なので少し早めにきて、一緒に見ることにした。
阪大でもビデオをつないでセミナーをするということで、100人くらい見に来ていただろうか?さすがにHiggsだけあって皆さんの関心も高い。
解析の結果は、二つの実験の二つのモードでそれぞれ同じ質量にピークが見えてるし、significanceもそれぞれ5sigmaくらいあるので、まあ、おそらくこれがHiggsなんだろう。大変おめでたい話しだが、見つかるときはあっけないものだという感じ。
解析を見て感じたのだが、CMSの方がATLASに比べてかなりsensitivityが高い。extected sensitivityがATLAS4.6sigmaなのに対してCMSは5.9。(仮定しているHiggsのmassが違うので厳密には比べられないが。)観測された値はATLAS 5.0でCMSは4.9なので、ATLASだけが5.0sigmaいったのはかなりラッキーだったといえるが、このsensitivityの差はATLASの人はあまりうれしくないだろう。
断面積としては、CMSはSMより低め、ATLASは高めで、combineすると、SMとconsistent。かなりつまらない結果だが、SUSYが軽いところに無いという実験結果とはconsistentということか。

しかし、データをとり終えて2週間くらいで結果を出すというのは大変だったと思う、私は2001年のLEP2のHiggs騒ぎの渦中にいたのだが、周りからのプレッシャーがすごかったから。しかし、同じ苦労でも発見につながるのとつながらないのでは大きな違いだ。

見学対応 大穂中学

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今日の見学は大穂中学の生徒さん4人。職場体験と言うのでKEKにお越しになった。
2日間の日程で、今日は一日目。午前のプログラムの最後がBelleの見学。
広報の人に連れられて、自転車で到着。滅多にこない中学生ということで、どのくらい難しい話をしていいのか考えながら説明するのだが、うまく行かない。ちょっと、ご理解いただけなかったことは多かったかもしれない。
生徒さんたちはそのまま、我々と一緒に3号館で昼御飯の後、午後からはチェンバー製作の実習に行かれた。

Canon Powershot S100 (3) Lens Error

Powershot S100 の Lens Errorだが、製品の問題らしくcanon usa の site にアナウンスされていた
これを読むと、症状は同じで、私の個体のS/Nがふくまれている。ちょっとしたショックで中の部品が外れてしまったのだろう。製品を登録すると知らせを出すと書かれているが、日本でも同様の措置がとられるのだろうか?
プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと
中村円眞堂@instagram

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