物理学会@広島大学 (2)

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学会の後半も、普段聞かない話と検出器の話を中心に聞きにいった。
MPPC関連ではMPPCをカロリメターに使おうと考えるかたがまだいらっしゃるようで、そもそも原理的にnon-linearなdeviceをlinearity命のCalorimeterに使おうというのはあまり頭のいい人の考えることではない。しかも、その non-linearityが入力光の時間分布に依るというのだから厄介極まりない。どうしても、MPPCでなければ使えない限り止めておいた方がいいだろう。
半導体検出器のセッションでは工学分野の人のCMOSセンサーの話があって、CMOSセンサーでも頑張ればノイズを1 electron以下に出きるそうで、だとするとsingle photon sensitiveということになる。本当だとすれば凄いがどうなんだろう?
KamLAND-ZenはXmassとならんで割と注目しているのだが最近あまり話を聞いていなかったので最終日のセッションを聞きに行った。例のXeシグナル近辺のbackgroundは銀由来だということがほぼ同定されたそうで、後は、液シンとXeの純化をやればもう一桁感度は上がるそうだ。
年末に起きた火災は聞いてみるとかなりの被害で、現場の写真など見ると天井の配管が焼き尽くされている。でも、9月には純化して再稼働するそうで何より。火災の原因は漏れ出たメタノールの処理が不完全な状態でグラインダーによりアンカーボルトを切断しようとしたことだそうで、やはり作業には、最大限の安全確認が必要だと再確認した。我々の回転作業が無事故で終わってよかった。

写真は午前のセッションが無い3日目に行った原爆平和記念公園(上)と広島城(左下)。桜は5分咲くらいだった。D600と85mmF4.5でもこのくらいボケた写真は撮れる。
原爆ドーム、平和公園、原爆資料館とまわり原爆被害とその憎むべき行為に対する記憶をrefreshする。人が殺された微分量としてはおそらく空前にして絶後だろう。前も書いたが、日本は、戦後の国の成り立ちにより、政治的に戦争被害についてあまり主張出来ない面があり、慰霊碑に書かれた誓いの精神が、国政にあまり反映されていないのが虚しい。また、この原爆の開発をアメリカ政府に推薦したのが我々素粒子物理屋だというのが残念で、悲しい。
右下は西条駅を出て東側にある酒蔵近辺のマンホール。意匠が施してある。

物理学会@広島大学

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広島大学で行われている物理学会でに来ている。
前日には広島市内の会議室を借りてBelle2 Japan の総会があった。上の写真のような小さい会議室で間に合うくらいしか人がいないのも寂しいが、重要人物が全然来てなかったのであまり話にならなかったのも残念であった。参加者が少ないのは、学会の前日にやるからだという意見が出て、次回は学会初日にやることになった。学生数という報告があったのだが、来年度は修士博士含めて約30人だそうだ。これが多いのか少ないのか良くわからないが、少なくとも私の周りには学生は一人もいない。
学会のほうは広島大学で行われているのだが、広島大学といっても広島市にあるわけではなく、西条にある。そんなところに十分なホテルがあるわけも無く、広島から片道1時間かけて通うことになる。本当に迷惑なので、広島大学で学会をやるのはやめてほしい。
いつも、学会ではなるべく普段聞けない話を聞くことにしているのだが、今回は今のところXmassのセッションには顔を出した。PMTから出ていたBackgroundは銅のカバーをつけることにより減らせるそうで、今年の秋までにPMTを付け直して再稼動するそうだ。大事な実験なので何とかうまく行ってほしい。超高エネルギー宇宙線の話も面白いので割りとすきなのだが今回はいけなかった。
検出器のセッションにはMPPCと名がつく講演があると立場上なるべく行くことにしているのだが、そこでつい最近納品されたEASIROCモジュールの話を阪大の学生さんがやってくれて、手に入るなら使いたいといってくださる方がいた。大変ありがたい。早くファームウェアの開発とデバグをやって、次の学会までには人様に供給できる状態にしたいものだ。
その他の検出器のセッションにも顔を出しているのだが、震災以降は原子炉の監視とか、放射線モニターの話がやたら増えている。真に世の中の役に立ちたいのか、金のにおいをかぎつけたのか良くわからないが、12月の光検出器の研究会にも来てくれた早稲田の人のDOI-PETの技術を応用したガンマカメラは非常に良くできていて、他のものとは完成度が一段階レベルが違う感じ。

Nikon D600 (6) 設定とユーザーインターフェイス

D600 の設定だがユーザー設定が二つ設定できるのでその一つをカスタマイズして使っている。主なのをあげると
- 絞り優先 RAW撮り
- エリア測光、オートホワイトバランス(ノーマル)
- AF-A (3Dトラッキング)、常にRelease優先
- AUTO-ISO (3200まで、最低1/30秒)
- シャッターのモードは CH (高速連射)
ボタンやダイヤルの設定は
- 絞りは親指のダイヤルへ変更
- AE-L/AF-L ボタンは AF-ON(親指フォーカス) に
- Fn ボタンは 水準器
- プレビューボタンは スポット測光に
- シャッター半押で AE-L
その他
- ADR Auto
- 歪み補正 on
- Vignette Control on

Defaultのセッティングとそんなに変わらない。AFは動くものを撮らないのでAF-Sでも良いのだが面白そうなのでこれになっている。測距点が勝手に動かれて困ったらAF-Sに戻すことになる。いわゆる親指フォーカスにしているのはフォーカスを固定しておいて構図を変えたいときが有るからで、AF-Lとどっちがいいかはわからないが今はこっちにしている。

その他、ユーザーインターフェイスは悪くないと思うのだが非常に不満なのはファインダーを覗いたままISOを変えにくいこと。
基本的に露出を決めるという行為に必要なパラメターは三つ有る
- 絞り(Aperture)
- 露光時間(Shutter Speed)
- 感度(Sensitivity)
これを、適性露出かどうか見ながら決めることになる

絞り優先だと絞りを決めると残りを勝手に決めてくれるわけだが、露出を決めるためには露出補正は必須なので、絞りと露出補正を決めるとシャッター速度と感度の関係が決まる。言い替えれば関係しか決まらないのでまだ自由度は一つ残っていて、ISO感度を変えたいSituationというのは暗いところで写真を撮っていると結構ある。

基本的に露出を決めると言うのは写真撮影の根幹なのでファインダーを覗きながらストレス無くやりたいのだが、できない。ISOを変えるためには一旦構えをといて左手でボタンを押さないといけない。
これが実に苦痛。
PreviewやFnボタンに設定できれば良いのだがそれも出来ない。Nikonのもっと高級なカメラでも出来ないようなので、もはや意図的に出来ないようにしているとしか思えない。

きっとNikonはAuto-ISOを使って欲しいのだろうが、その実装がそれ程かしこくないので、とても満足いく感度の自動設定はできない。
コマンドダイヤルの実装も実にまぬけで、絞り優先のとき片方のダイヤルには何も設定されない。一体何を考えているのだろう?

Belle回転 終わり

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長くやってきたBelleの回転作業も今日で終わり。
現場での作業は昨日のうちに終わっていたので、今日は完成図書と作業完了の書類をいただいてめでたく終わり。
書類は、さっそく契約課にforwardしたので私の作業もこれで終わり。
第一段の作業が始まったのが10月24日だったので、そこから数えればほぼ5ヶ月かかったが、無事に終わって本当に良かった。
関係者の皆様ありがとうございました。
記念写真はドラマ撮影のために設置したガリレオステップの上で。

明日は久しぶりに作業の無い土曜日となるのでどこかに走りにいこう。

Barrel Readout ボード 返品交換

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ECLの読み出しボードのテストは無事終わった。
100枚テストして不良は2枚。一枚は抵抗のハンダ付け不良、もう一枚はバックプレーンへのコネクタが歪んでいてボードがささらない。
一応韓国の漢陽大学でテストされて合格した物が送られてきているはずなのだが、不良品が出ることは予想できた。
で、不良品は送り返して別の良品を送ってもらうことになっていて、今回はそのProcedureのテストも兼ねていたので、ボードに不具合が見つかっても直すなと言っておいたのに、ロシアの人は勝手に抵抗のハンダ付けをやり直して一枚修理してしまった。しかも、ご丁寧に韓国の製造元に勝手に連絡したので、不良コネクタの分を製造元が新品を送るとか言い出し、不良品交換の手続きをテストするという目論見は木端微塵になってしまった。
ECLのロシアの人たちには計画性とか学習能力というものが根本的に欠けているので、常に行き当たりばったりに行動してしまい、本当に困る。
仕方なく、製造元に販売店から連絡が入るまで待てと連絡をして、販売店に連絡をとり交換の手はずを整える。で、今日、不良のボードを販売店に送り返して連絡を入れた。
とおもったら、製造元から、既に良品のボードをKEKに送ったと連絡が入った。韓国もか。という感じで、まったく。。。。である。

Nikon D600 (5) 富士山

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今日は風が強く通勤時に日光連山が綺麗に見えたので、展望室に登ってみたら富士山が見えたので撮ってみた。
レンズはDX用の55-200VRで、気にせずFXのまま撮ると左のようになる。このとき200m/F8。開放でも絞ってもケラレ具合は変わらない。望遠レンズをつけてクロップしたいことはあっても広く撮りたいことはあまり無いだろうから、ここは、素直にDXモードでとった方が良い。
このレンズ、D40では望遠端で一旦AFを外すと迷走して二度とフォーカスしなかったのだが、D600でも症状は同じ。
この写真の、中央部の幅2000pix分取り出した(つまり600mm相当)のが右。あまりくっきりしていないのはレンズのせいでは無く大気のせいだ。この写真を撮ったときには同じレンズでも綺麗に撮れたので。

EDIT2013 光センサー実習 (2)

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EDITスクールの光センサー実習(PHD)の二組目。
今回も基本的に回転作業と重なっているので暇を見ての参加だが、3日目はMPPCの講習なので一日付き合おうと思っていたのに、どうしても回転の方を抜けられなくて、午前の講義と基板のハンダ付けを少し手伝い、後は回転作業後に最終局面だけ付き合うことになってしまった。申し訳ない。
今回はTAもいないので私がいないと先生が一人でとても大変そうで、私が17時頃戻ったときにはまだ全然終わっていなかった。
元々、詰め込み過ぎの教程で私がやっても最低3日くらいはかかりそうなものを、ほぼ半日でやらせようとするのだから土台無理なのは分かっているのだが・・・
結局、時間切れでほとんど結果らしき物はでないまま終了。
参加された生徒さんがどう思われたか分からないが、出来る人にとっては、物足りなく、出来ない人にとっては難しすぎで丁度良い感じの人はいなかった気がする。参加者のクォリティーに差がありすぎると、なりがちな結果なのだが、もう少し参加者を募集する段階で何とかしないと、有効なスクールたりえないと思う。
まあ、偉い人はこういう末端の現場には来ないので、大成功と勘違いしてしまうだろうが・・・
明日は別のセンサーをやるので私の出番は無い。

Belle回転 固定

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回転の方はロールアウトまでのBelleの固定作業に入っている。我々は反力受けで固定しておけば良いといったのだが、地震が来たときに動かない自信が無いということで、ロールアウト時にはかまを固定していたのと同じ方法で、床にアンカーを打って固定することになってしまった。
何でも一ヶ所につきボルトが16本くらいいるということで、床を穴だらけにされることとなった。
それに伴い、今までBelleを固定してきた反力受けはお役ご免。ばらされて、B4フロアの片隅に片付けられた。

Endcap ECL 作業準備

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Endcap ECLのphotodiodeは中性子によるバルク損傷で暗電流が増加している。このままでも使えないことはないのだが、Belle2の放射線レベルいかんでは問題が出る恐れがあるので、あらかじめ対処する方針となった。
基本的には暗電流による電圧降下を防ぐために抵抗を付け替えるだけなのだが、結晶を容器から取り出すのは困難なので、プリアンプのモジュールだけを外してやる予定。
富士に置かれたEndcap ECLがフェンスに近すぎて作業しにくいとロシアの人がいうので少し場所を移した。ただ移すだけでもクレーンがいるのでそれなりの作業。何とか、無事に作業を終えた。
右は一部裏蓋と冷却配管やサポートが外された状態のECL。ここから、一個ずつプリアンプモジュールを取り外して、表面実装の抵抗を換えていく。結構大変そうだ。

見学対応 LC推進議員連盟その2

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今日の見学は2週間前にこられたのと同じILCを推進してくださっている議員連の皆様。
今日は数が多くて10人くらいはいらっしゃっただろうか?今回も説明自体は別の担当のかたがされて、私はその補佐という形。筑波実験棟にくる前にずいぶんスケジュールが遅れていたのでILCと直接関係の無い筑波実験棟は通り過ぎるという感じになってしまった。おまけに、回転の作業でコンクリートの床にアンカーを打っていたので騒音が激しく申し訳なかった。

Belle回転 塗装と整理、広報協力

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回転作業の方は建物内の整理を進めると同時に、台車まわりの鉄製品の塗装をやっている。このあたりは、作業中に溶接したりした物が多いので塗装しないと錆びてしまう。写真左上は回転機構を固定する金物で、X方向かY方向かによってわかりやすいように色を変えて塗装してある。業者さんの方で気を利かしてBelleのカラーである青と黄色にしてくれた。
私はその間、広報にに協力していた。何でも、現場でデータを取っている風の景色を撮影したいとかで、擬似データでも良いらしいのだが本物を用意する方が簡単なので、かつて震災後のテストに使ったセットアップを思い出してもう一回組んでみた。
写真左下はB4フロアに、右上はBelleの屋上に作ったところ。ちゃんと宇宙線の信号が見えているのでこれで満足してくださるだろう。
明日は作業はお休みで月曜からBelleの固定に入る。

EDIT2013 光センサー実習 (1)

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今KEKでEDIT2013というスクールが開催されている。
対象は世界中の博士の学生か最近博士になった若いポスドクのうち、不幸にしてハードウェアを触ったことが無い人たち。最近の実験の長期化と大型化により、コンピューターを相手にしか研究したことが無い人が結構増えているらしく、そういう人たちに演習してもらおうという企画らしい。期間は約2週間生徒は4日間の実習を二つやることができる。実習は8種類くらい用意されていて、私は光センサーの実習の講師ということになっている。
光センサーの実習は最初の二日がPMT,三日目にMPPC,4日目にHAPD/MCPPMTを使うことになっていて、Belleの回転で忙しい私はMPPCのみの参加。で、今日がその3日目だった。
最初に私がMPPCのintroductionをして、それから、MPPCのバイアス回路を作ってもらい、それを動かして、Gain-HVの関係を測定して、時間が余ったらPDE測定という流れ。
生徒さんは7人で、イタリア、カナダ、スイスなどいろいろな人。スクールの企画の意図とは違い、完全なド素人というのはいなかったようで皆さんオシロの使い方とかは問題ないし、もちろん、解析はお手のものなのでその辺は楽といえば楽だ。
実習自体はそれなりに進むのだが時間が全然無いというか、プログラムが詰め込みすぎなので、一つのことが出来たかどうか確認せずにどんどん進んでいくから、今ひとつ我々の教えてる感というか生徒さんの教わっている感というかそういう物が希薄。もっとじっくりハンダ付けとかノイズ落としとか、信号をスコープでみてとか、いちいち立ち止まってやった方がいいと思うのだが。。。生徒さんがこの実習で何かを学んだのかいまいち良く分からない。

ECL用 VME Crate 納品

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ずいぶん前に発注していたECLエレキ用のVMEクレートの最終(にしたい)試作機が納品された。
基本的には昨年度に買った物と同じものだが、いくつか変更されている。
まず、6Uのスロットを4から5に増やした。6U部分にはTriggerとTimingを受け取るモジュールとECLのCollectorがささるのだが、どちらも2Slot幅のモジュールなので4だとスペアが無い。で、一つ増やしてもらった。スロット数のアレンジはあまり値段に関係ないらしい。
あとは、ファンが実装されているトレーが長すぎてきっと現場で引き出せないので二つに分割してもらったりとか、モニターやインターロックのラインを一つのコネクターにまとめてもらったりとか、細かい変更がなされている。
これをこれからテストして問題なければ来年度に量産することになる。

EASIROC モジュール納品

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ずっと前から開発していたEASIROCモジュールが年度末を前にして納品された。
ボードの生産が始まってから一部配線間違いが発覚したのでASICはハンダ付けせずに納品されたのだが、オンライングループの人がパッチをあてた上でハンダ付けして下さった(右上)。
ボードにはEASIROCが二つ実装されているので64ch。HVも実装してあるのでこれとPCさえあればデータが取れる。
長らく開発してきたので実物をみると感慨深い物がある。
これから、ちゃんと動くかのテストが始まるので、大きな失敗をしていないことを祈っている。

SONY VAIO X 退院

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修理に出していた愛用のVAIO Xだが日曜日に連絡があって壊れている箇所の確認をして、修理の時に使った箱で送り返されてきた(左)。4日に修理に出したので、丁度10日かかった。まあ、学会に間に合ったので何の問題もない。
修理伝票によると、パームレストとヒンジを含む外装品の交換がおこなわれ、取れていたゴム足もつけてくれたみたいだ。
diskの中身は触った様子は無く、そのまま帰ってきた。当然のことだが、快適に動作する。
VAIO XはCPUが遅いことを除けばとても良い計算機で、これに代わるものが見つからないので大事に使わねば。
いわゆるウルトラブックは何がウルトラなのか分からないが、ほとんど1kg以上あって736gしかないVAIO Xから買い換えようという気にはならない。Mac信者の愛するmacbook airは小さいやつでも1.1kg位あるし、キーボードの無いiPadですら、660gもある。カバーをつけたiPadより、VAIO Xの方がきっと軽いだろう。後100g重く,3mm厚くなってもいいからVAIO Xに180度フリップするタッチセンサーつきDisplayをつければよいと思うのだが SONY から出ないだろうか?

Belle回転 レベル調整と駆動装置取り外し

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Belle回転作業もいよいよ終わりが近づいてきた。
今日は、まず、駆動装置の取り外し。もう油圧装置は使わないので、外して、きちんと養生し、テントへ運び出せるようにしておく(左上)。再現性テストに使った部材ももう必要ないので外し、また、ずいぶん前に取り外してB4の床に放置されていたBelleの駆動装置も外に出す準備をしておく(右上)。
その後、再現性確認中の測量でほんの少しBelleが下がり気味だというのが分かったので、その分全体を100tジャッキで上げる位置の再調整をする(左下)。
測量の結果、現在置かれているBelleの位置で納品して良いという最終確認を行って、回転自体の作業は終了。
その後、Belleを現在の位置に固定するために外していた反力受けを元に戻して、今日の作業は終了。
明日からは反力受けでない正しい固定具のinstall作業が始まる。
B4フロアは物が搬入口の方に移動されたのでかなり広くなった(右下)。

ゴンドラ特別教育

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Belleのバレルヨークなどにアクセスするとき、いつもは人を雇って足場を組んでもらうのだが、簡単な作業ならそんなことせずにゴンドラを吊るせばよいと、ゴンドラが導入されることになった。
ゴンドラを使うには特別教育が必要なのだが、購入に合わせて業者の人が講習をしにきてくれた。
最初に教科書を使って説明を受けて、それから実習。安全帯のかけかた、上下動の操作、電源断したときの手動での操作の仕方など、1人ずつやっていく。
私は高いところはあまり得意では無いのだが、操作自体は簡単なので何の問題もない。
これでゴンドラは使えるようになったのだが、果たしてこれを使う機会はくるのだろうか?

Belle回転 再現性テスト(2)

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基本的に同じことの繰り返しなので変わったことはないが、roll-in/roll-outによる、位置の再現性テストは続いている。1m引き出し、すぐに戻し測量、レール方向の位置調整、測量というサイクルを一日二度繰り返す。これを合計6回行ったが、すべて、元置かれていた位置から0.5mm以内に戻すことができた。
最初は戻すときはジャッキでやっていたのだが、どこかからTilforを見つけてきてそれでやっている。1.6tのTilforを二台、滑車をかまして1/2に減速して使っているので合計6.4t。これで十分動く。roll-outは油圧ジャッキだがこれの負荷をモニターしているとこれも大体5tくらい。案外軽い力で動くということ。
roll-in/roll-outしている間、測量の人は暇なので、壁に加速器の人が設置してくれているレーザートラッカーようのターゲットを彼らの設備で測量して貰い、加速器との間のsystematicを調べてもらっている。
今日で、再現性テストは終了。明日、少し、最終の位置調整を行ってBelleを動かすことは終了となる。
だいぶ、作業は終焉へと近づいてきた。

Belle PAC 2013

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今年も今日から2日間の予定でBelleのPACが行われている。レビュアーはたいがい忙しい人なのできっと週末でないと時間が取れないのだろう、わざわざきていただいてありがたい話である。
私は前回同様回転の話を頼まれていたのだが、元々は明日にスケジュールされていて、昨日までそのつもりでいたのだが、プログラムを見返してみて今日に変更になっているのに気づいた。危なかった。
基本的にはB2GMで話した内容の繰り返しなので、少し、説明を加えて再構成するだけですんだ。talk自体は10分少々なので、無事に終わったと言うことを伝えることをメインにして説明差し上げた。
一応無事に終わった仕事なので、レビュアーの方も満足してくださったのか、質問されることもなく無事に終わった。
今日は主に検出器のstatusを外の方からやっていっているのだが、話を聞いていても、やはり、TOPは難しい検出器だというのが分かる。スケジュールはかなり厳しそうだが、まだすべてがうまくいけば間に合うそうなので、きっと間に合うだろう。

ゾロ目

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先日ついに10万kmの大台に突入した。88888km以来、約1年半かかっている。車に乗って遠くに出かけることが少なくなっているからだろう。
写真を撮るのに9km/hを出そうとしたのだが、9は出にくいらしく苦労した。一般道で撮るのは危険なので、KEKの広い空き地をぐるぐるしながら撮ったのだが、運悪く9が揃っている100mは太陽を背にしていてうまく撮れなかった。
昔のメーターは10万キロで一周だったのだが、ちゃんと10万の桁が用意されている。
次の目標はHalf MU(Moon Unit), こと19万キロか。

Belle回転 再現性テスト(1)

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測量も終わったので、今度は再現性テスト。
この回転作業が終わるとBelleは5月にまた、ロールアウトし、再ロールインはCDCまでインストールした後、2015年に行われる予定。なので、ロールイン、ロールアウトを繰り返しても、レールに沿った台車の動きと、台車の100tジャッキの調整だけで、0.5mmの精度で元の位置に戻ることを確認する。
現状の位置は測量で分かっているので、ここから、少しだけBelleを前後させて、移動前後の変位を測量する。回転後に行ったような、平行移動による再調整は必要ない予定。
予定では1mの往復後の変位を3-5回くらいは測ることにしている。最後に軽く調整して元に戻して終わるつもり。
今日は、水曜日につけた100tジャッキでBelleを引いて、今回だけ2m程ロールアウト(左上)して、アンカーホールの金具を取り替え(右上)。
元にもどすのはジャッキの付け替えが面倒なので、ジャーナルジャッキを使って人力で戻す(左下)。ジャッキだと遅いので、実験室の隅からTilfor(ティルフォー)を見つけてきてワイヤーでも引っ張ってみた。どちらもちゃんと動いたのだが、時間切れであと20cm位残して今日は終了。
明日は、残りの移動をした後、測量に入る。

Belle回転 KEKの測量

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今日は回転してこちらが依頼した位置に置かれているかをKEK側で測量する。
本来は私が出来るようにならないといけないのだが、何しろ『日本最低の物理屋』なので、まだ出来るようになっていない。仕方ないので加速器の人にお願いして測ってもらう。
これまでの測量にはTotal Stationと言うのを使ってきたが加速器の人はレーザートラッカーを使う。回転作業で使っていたターゲットスティッカーのすぐ横にレーザートラッカーのターゲットのCCRと呼ばれるプリズムを設置する台座が取り付けてあるのでそれの位置を測定していく。スティッカーとCCRの間の位置関係は事前に測ってある。
で、結果だが、それ程大きくずれてはいないことは確認され、基本的にはハッピーなのだが、どうもシステマティックに値がずれている。この原因が何なのかはちょっと気になるところ。

Belle回転 牽引装置取り付け

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位置調整は昨日で一応終わったので、今日は再現性確認のための牽引装置の取り付け。
写真左のような金具をBelleの位置決めピンがあるいわゆる『はかま』に取り付ける。それにゲヴィンデスターブ(Gewindestab)綱棒を介してアンカーに取り付けた油圧ジャッキで引っ張ることで1m程ロールアウトする。写真右は取り付けが完了した状態。青いジャッキで綱棒を引っ張る。元々はロールインも逆側にアンカーうちしてやる予定だったのだが面倒なのと、ジャーナルジャッキで割と簡単に動くことが分かったのでそっちでやることにしたらしい。

14th B2GM

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月曜からやっている14回目のB2GMは今日の午後からPlenary。回転をやっているので全然出ていなかったのだが、自分のtalkがあるので、午後の最初だけ出ていた。
質疑含めて15分のtalkだったので作業中の写真を見せながら簡単に説明しておしまい。皆さんあまり感心が無いようで『ちゃんと回って良かったね』という感じ。
このセッションの後の休憩時に集合写真を撮っていたのだが、人数は今までで一番多かったかもしれない。全体で450人を超えたそうで、今回は200人弱くらいは来てるのではないだろうか?

Barrel Readout ボード シフト

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ボードのテストの立ち上げが終わってシフトが組まれた。
最近、あまり、ECL活動に貢献できてないので、シフトをとった。最初にロシアの人にやり方を教えてもらって後は粛々とテストしていく、
1) ボードを箱から取り出し、TEPRAで作ったシリアル番号スティッカーを貼る(左上)。
2) 適当なスロットに挿して、ケーブルをつなぐ(右上)。コネクターが固いので指が痛い。
3) テストプログラムを走らせると、いろいろなプロットが表示され(左下)、問題が無ければ20分ほどで終わる。
4) 良ければ、取り外して、エアキャップでくるんで箱にしまう。
途中回転の方を見に行ったりしたので、シフト時間を1時間ほど延長して、7枚ほどテストできた。
私で49枚テストが終わり、今のところ、不良は出ていない。
しかし、シフトを組まないといけないのは分かっているのに、実際にシフトを組むのはa few日前。何の相談もなしに決めてしまうとは。少しくらい計画性を見せてほしい所だ。

SONY VAIO X 入院

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震災の直後に届いて以来、XP化して快適に使ってきたVAIO Xなのだが、どうもキーボードの右奥の方がたわむ。以前はこんなことは無かったと思ってよく調べてみると、どうも、ヒンジのあたりが壊れている気がするし、電源ボタンもおかしい。どうやら、どこかで何かにぶつけたようだ。
機能的には今のところ何の問題もないのだが、完全に壊れる前に直すことにした。こういうこともあろうかと3年間の拡張保証に入っていたのだ。修理のProcedure自体は前に使っていたVAIO-Tを修理したときと同じで、VAIOのカスタマーサービスに電話して修理を依頼すると、宅配業者が箱を持って引き取りにきてくれる。
カスタマーサービスの人の話では10日前後で帰ってくるそうなので、学会には間に合いそうだ。

Belle回転 位置調整 (3)

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今日も回転の位置調整は続く。
週末の段階でほとんどの場所が所定の精度(0.5mm)に収まっていたのだが、まだ、少しずれているところがあるのでそれを追い込んでいく。
このあたりまでくると単なる平行移動では調整し切れなくなっている。例えば、大穂側はあっているのに日光側だけロールアウト側にずれているとかそういうことが起きている。測定の精度を信じれば、Belleが菱形に変形している可能性もあるわけで、このレベル(0.1mm)にくると、もはやBelleが剛体であるという仮定は通用しない。
測量はBelleのバレルヨークに張られた測量用のターゲットスティッカー(左上)を測量器で測るわけだが、それには時間がかかるので、ジャッキ等で動かすときにはBelleの構造物と建物の間に変位計を取り付けて(右上)それをみて動かす。目標だけ動かせたと思ったら、測量屋さんにバトンタッチして、測量してもらう。
測量結果はエクセルのシートに入れていくと、目標値との残差が表示される(左下)ようになっているのでこれをみて次の移動を考える。
こんな具合にちょっとずつ追い込んで行って、一応ほぼ全ての点で、目標値に設置できた。
この後、一度我々(KEK)の側で一度測量し、consistency をチェックする。

見学対応 LC推進議員連盟 とB2GM

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今、B2GMをやっていて対応できる人がいないということで、見学を引き受けた。
リニアコライダーを推進してくださっている議員連盟の議員さんお二人。参議院議員の方らしい。
おそらくお忙しい中視察にきてくださったと思われ、スケジュールは非常にタイト。LCとは直接関わりの無い筑波実験棟には10分だけしか時間が取られていない。私は視察団の横にいてもし専門的質問が来たときに対処するという係。いくつか質問を下さったので、お答えしておいた。
今日は、午前中にB2GMにきているCollaboratorも退去して見物にやってきた。運の悪いことに丁度回転の測量をやっていたので、三脚を動かしたりしないかドキドキしながらみていたが、どうやら無事だったようだ。
皆さん自転車を借りて筑波に来たようで、地上に上がると自転車置き場に自転車があふれていた。

Belle回転 位置調整 (2)

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今日も位置調整の続き。
所定の位置までほとんどのターゲットが1mm以下に収まっているのだが、そこからさきがなかなか近づかない。目標は0.5mmの精度で位置あわせ。
問題はさまざまあるが大きなのは3つ。
1) 測量の誤差がこのあたりに来ると無視できない。
2) すべり面がなかなか滑り始めず、いったんすべると結構大きく進んでしまう。
3) 駆動する機構やBelle自体が完全な剛体でなくたわむのでジャッキ周りの変位と実際の変位がちがい、また、ジャッキを緩めるとたわんでいた分が元に戻り正確にコントロールできない。
写真上は変位を図るためのロータリゲージ。一周で1mmなので、この写真で約0.1mm動いていることになる。大体この変位を得るのに、ジャッキ自体は1mm位動かさないといけない。また、この後、ジャッキの圧力を下げると戻ってしまったりする。
1400tのBelleを0.1mm単位で動かすというのが、どのくらい大変かというのを、ここに来て実感することになっている。
今日終わった段階で、ひとつを除いて全てのターゲットが1mm以内に収まった。ここで少し詳細に測量することとなった。
1階ではまた別の作業が行われていて、ユーザーのオフィスになっていた一角のパーティションを取り外して、現場でミーティングできるスペースが作られた。

Nikon D600 (4) フィルターとキャップホルダー

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72->77アダプターが使えなくなって買ったフィルター。薄型で安い物ということでアマゾンで見つけた。左がCPLで右がUVフィルター。どちらも1000円弱。右上の写真のように横着して重ねて使うとケラレることは前に書いた。
下は、キャップホルダー。せっかくプロテクターをつけているので、よく使うときはレンズキャップを外して持ち歩きたいのだが、そうすると、キャップがどこにあるのかわからなくなることがよくある。で、買ったのがこれ。プラスティック製のクリップのおばけみたいな物で、ストラップに取り付けて、写真右下のように外したキャップをクリップしておける。amazonで1000円くらい。レンズキャップをクリップする部分はよくできているのだが、ストラップをくわえる部分ので出来がいまいちで、安定があまり良くない。でも、目的は達成できているのでとりあえず満足。

Belle回転 位置調整 (1)

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固定金具の取り付けもようやく終わり、今日から再びBelleの位置及び角度の調整。
Belleには測量のためのターゲットスティッカーが大穂側と日光側に計24枚はってあって、それを実験室に固定した座標でどこに持っていくかを指定してある。なので、業者の方で同じ方法を使って測量をしてそれぞれの点の目標からのずれを見て、Belleの動かす方向を決めて動かしていく。
これまでに、一応、回転とレールに沿った方向の位置、Belleの水平はずいぶんいいところまできているらしく、今日は、ビーム軸方向への移動をすることになった。
油圧装置はジャッキの数は無いのでホースと変位計をビーム軸方向のジャッキに付け替え(右上)る。この水平移動のジャッキは初めて使ったので少々心配したがちゃんとBelleは動いてくれたようだ。左下は油圧装置の圧力を調整しているところ。電磁弁でon/offはコントロールされているが圧力はバルブを開けて調整する。油圧を上げすぎると、すごい勢いで(秒速1cmとか)動いてしまうので慎重に動かす。
実際にどのくらい動いたかはジャッキのコントロールに使う変位計と、別に取り付けた(右下)変位計でみたのち、測量することになる。この測量と変位計の結果が全然一致しないので調整がひどく難しい。
理由は判明していないが、測量の測定誤差と、Belleの構造の弾性によるものだと個人的には思っている。なにしろ0.5mm動かせとかそういうことをやっているので。
あすも、位置調整は続く

Barrel Readout ボードテスト開始

sdsp13031.jpg
私は回転の方ばかりやっていてECL活動の方が疎かになっているのだが、勤勉なロシアの人たちは、昨日の夜日本について、今日からボードのテストを開始していた。
基本的には韓国の漢陽大学にあったセットアップとおなじものが大穂の実験室にも組んであるのでそれでテストしてく。
100枚なので、順調にいけば1週間もあれば終わるだろう。韓国で問題無しとされたボードなのだが、どれくらい不良があるだろうか?
プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと
中村円眞堂@instagram

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