見学対応 TIAパワーエレクトロニクスサマースクール2015

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今月最後の見学対応は第4回TIAパワーエレクトロニクスサマースクールの皆様約35人の半分。
TIAというのはつくばイノベーションアリーナのことでそういわれても何の事か良くわからないが、KEKもそういう団体の一員となっているらしく、構内に立派なビルが出来新しい道路まで作られている。
パワーエレクトロニクスと言えば新種の半導体を使ったパワー素子の研究などが頭に浮かぶがそういう研究を志す学生に向けたスクールということなんだろうか?Webをみていると参加学生には1単位与えられるようだ。
見学時間は30分だったのだが、5分ほど早くたどり着いたので40分のつもりで説明を始める。
理系の学生さんというので説明が楽なのと、筑波の後加速器施設の見学があったので加速器部分の説明を飛ばして時間を稼ぐ。
今はまだビームエリアが見えるが一般公開が終わったらコンクリートシールドを置いてしまうのでもうこの景色は見えなくなってしまう。

バスケットボール つくばロボッツプレシーズンマッチ

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晴れていたら秩父宮にラグビーを見にいこうと思っていたのだが天気が怪しかったのでやめにして、カピオにバスケットボールの試合を見に行ってきた。
いわゆるプレシーズンマッチというやつで入場無料。14時開始ということで、13:35頃に会場についたが、昇りもポスターも案内も何もなくて、会場に入るまで間違った所に来たのかと心配になった。まさか、カピオからポスターを張るのを禁止されているとか?飲食物の販売を許可されなかったらしいのでそれもありえる話だ。
カピオは二階席は1000席ほどであとコートサイドに100席ほど。客は300人というところか?二階中央後方に席を確保する。相手の大塚商会はNBDL(NBLの下部リーグ)所属のチームなのでNBLのつくばからしたら格下ということになる。
試合の方は前半ほぼ同点だったのだが、後半3rdピリオド目に突き放し、そのまま逃げ切った。インタビューでは後半からディフェンスに力を入れたみたいなことを言っていたが、確かに後半しばらく点を許していなかった。
ハーフタイムに球団代表の山谷さんが出てきて新リーグの2部に選ばれたと報告があった。チームが使う3000人収容のアリーナを水戸市民体育館にしたといっていたので、チームごと水戸に移るんだろうか?そのときはサイバーダインはどうする気なんだろう?
私の座っていた席の横にiPadで熱心にチアのダンスを撮影している人がいたのだが、どうやら、チアダンスチームのスタッフの方だったようで、会場内を移動しながらピンクのレポートパッド台をもっていろいろメモを取っておられたのはディレクターの方(増岡紀子さん)だったようだ。
せっかくなのでレギュラーシーズンも見にいこうかと思ったのだが、『つくば』ロボッツなのにつくばでの試合が全然無くてホーム27試合のうちたった11試合しかない。最初の試合は開幕して1ヶ月以上後の11月20日。これでは、もともと認知度が低いのにますます人気が出ない。
総合運動公園のときにはスポーツの街つくばとか言っていたのに、会場も貸さないとは市はロボッツには協力的ではないようだ。

テニス セキショウ女子オープン 2015

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先日ふとwebを見ると北部工業団地テニスコートでセキショウオープンをやっているのを見つけた。
エントリーリストに乗っていた瀬間さんはUSオープンの予選に出られるかもしれないということでキャンセルしたみたいで残念だが、茨城県民の石津さんが出ているのを見つけて見に行ってきた。自転車で10分、入場無料。
石津さんはウィンブルドンジュニアで準優勝して将来を嘱望されていた人で2010年に一度見ている。くせの無い綺麗なフォームで、フラット気味に打つフォアの強打が持ち味の選手。すぐにITFは卒業してしまうかと思ったら今の順位は900位くらいでどうも故障して長く休んでいたらしい。
茶色に染めた髪を束ね、スマートフォンを覗きながらコートに入ってきた石津さん、モデルみたいでかっこいいが、日焼けもしてなくて、体もゆるい感じであまりテニス選手に見えない。きっとまだ復帰後十分なトレーニングが出来てないのだろう。
ゲームの方はあまり締まりの無いというか大味な展開。石津さんのストロークは極度に不安定だし、一か八かみたいな強打ばかり打つのでウィナーかアウトみたいな感じでラリーが全然続かない。しばらくずっとそういう感じで進んでいったら今度は集中力もが失われたようで、雑なプレーが目立つようになる。例えば1stセット4-4でブレイクポイントを握られたとき何でもないフォアを無茶な強打をしてとんでもないアウトにするとか、次の5-5のブレイクポイントでは雑にセカンドサーブを打ってダブルフォルトするとか、ちょっと勝ちたい気持ちとかは全然伝わってこなくて応援する気にならない。
相手が弱すぎて3rdセットまでもつれ込んだが、自滅という感じで落して試合終了。
この試合だけみていると今後が心配という感じ。
結局日本人は二回戦でほぼ全滅、天気が悪くて大洗に変更になったりして今年はこれが唯一の観戦となった。

会場は写真を撮ること自体は許されているのだが選手が写っている写真は無許可では使うなということなので、そういう写真は無し。

KSC2015 (10) 終わって

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サマーチャレンジは大きな問題もなく無事終わった。Practicalには成功と言っていいだろう。

今回運営側に回ったので、いくつかの演習を中心に演習現場の近くにずっといて感じたことを備忘録として書いておく。学生さんの書いてくれたアンケートを眺めたのと、私のバイアスのかかった聞き取り調査を参考にしている。素核のみで物性コースの事はまったく考慮していない。

1) まず講義。これはちょっと多すぎるように感じた。最終日は発表会なので除くと期間は8日間。午前3時間午後5時間で合計64時間。このうち講義は17時間ある。そもそもKEKでやるいみは、実験機材や場所が豊富だということで、講義なら各大学でも出来る。講義の内容も極々イントロだったり、逆に難しすぎたりでうまく機能していない。また、共通講義と言うイントロのイントロがあってたった17時間の講義に重複がずいぶんある。この辺を整理したい。
学生さんによると、同じ内容が多いというのはよく聞かれた。アンケートだと講義を聞きたいという意見は多いと思うがこれはある意味当然で、学ぶ意志のある人は講義をいくらでも聞きたいと思うものである。そういう意見に迎合してはいけない。むしろ、運営側が何を教えたいかというのが重要。
共通講義を大幅に縮小すればよいと思う。

2) 見学。これははっきり長すぎだと思う。8日間のうち1.5日も使うなんてどうかしている。東海の人は残念がるかもしれないが、やめにしてつくばキャンパスだけにすれば良い。そもそも、つくばと東海にある加速器の違いや実験装置の違いが分からないだろう。運営側の苦労も多いし、金もずいぶんかかっている。ちなみに64時間のうち講義と見学で28時間、44%の時間を使っている。逆につくばの見学は短すぎで例えば筑波実験棟の見学は一般の高校生にするのと同じ内容だ。これはとてももったいない。素核は加速器と筑波実験棟に1時間ずつとかでいいのでは?
学生の意見はまちまちだが長過ぎるというのは十分な数あったと思う。

3) 各種イベント 実習中に学生交流会、懇親会、キャリアビルディングとあって、東海ツアーも合わせると夕食後に4日もイベントがあり、実習の時間が足りなくなる。演習後半には夜のイベント入れたくない。
キャリアビルディングはアンケートを見るとためになったという人と全然つまらなかったという人がいて、たまたま自分の興味に合致したテーマの話が聞けた人のみ満足しているということが分かる。業界の特殊性を考えると、あまり意見を聞いても無駄だと思うのでなくていい。例えば、今回素粒子実験の人はパネラーにいなかったし、理論と原子核のパネラーは私から見てもかなり特殊な感じの人でまったく参考にならない気がする上、あまり真実(本音)は語られない。
廃止か、やるなら前半へ移動。

4) 規則 個人的にはサマーチャレンジは、KEKに集まってもらって、少々の講義以外は、自由に実習をしていればいいと思っているので、なるべく自由にしたい。最悪なのはKEKキャンパスから出てはいけないという訳の分からない決まり。保険の都合だか何だか知らないが、たまたまKEKに宿泊施設があるから成り立つことで、消極的理由により学生を縛るのは良くない。成人に限定しているのだから自由に行動させたらよろしい。せっかくつくばくんだりまでやってきてもらうのだから、休日を設けて筑波山にでも遊びに行ってもらいたいくらいだ。もちろんそれ以外の日は甘えを許さず実習してもらう。

以下は項目のみ、

5) TA
6) 演習
7) 共同開催
8) 運営
9) 気合い、定義と終わり

KSC2015 (9) 終わり

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サマーチャレンジは今日が最終日。
朝8:30にスライドを提出して貰い、すぐに発表順の抽選。発表が午後になると、スライドは直せないが、練習は出来る。
講演は15分+5分で、なるべく素核の講演は聞いたが、昨日(今朝?)の段階のスライドを見て想像していたよりははるかに良い出来で感心した。特にP07の発表は良くできていてお世辞抜きで素晴らしかった。個人的には見た講演の中ではベスト。
自分の担当の講演を見るTAさんにも注目していたのだが、感慨深げに?見ている下段左のような人や、全く興味無いという感じでスマートフォンをいじっている人等様々。
午前中にケーブルテレビ(ACCS)の取材が入って、ちょうどその時発表していた班の人がインタヴューを受けていた。
特に順位付けなどは無いので講演の後は機構長に来ていただいて、修了式。機構長曰く『修了証は就職には何の約にも立たない』がちょっとした記念にしていただければ幸い。
これで解散、居残りする人は、打ち上げが行われるので今頃皆さん楽しんでいるころだろう。

KSC2015 (8) 発表準備

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今日で実習最終日。朝から発表のスライド作り。
昨日までみて回っていた分には結構進んでいる印象だったが、なかなか満足行くようにはならないようで、今深夜3時少し前だがまだほとんどの班が作業をしている。
実験の発表のスライドを作るというのは、慣れないとなかなか難しい作業。スライドが出来てからはしゃべりの方の練習もしないといけないので、スライド提出の8時半までほぼ寝る暇は無いだろう。
写真右は学生さんが飲んでいるもので、Monsterというらしい。昔はこういうときリポDとかだったのだが最近はこれや、レッドブルを飲むようだ。
時代は変わっている。

KSC2015 (7)

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日曜日の今日の午前は宇宙論の講義。宇宙論というのはいわゆるcosmologyでおもにインフレーション宇宙論の話。講師は宇宙線研の宇宙論の先生。
学部学生に向かっていきなりインフレーションの講義をするのが適切なのかどうかは分からないが、少なくとも講義はよくできていて私には良かった。というか、実験の物理屋に向かって話すのでちょうどか少し難しいくらいの内容と感じたので学生さんにとってはかなり厳しかったと思う。
私の見立てでは、遅刻してきたりして最初から話にならない人が10人くらい、さらに10-20人くらいは早々に脱落して、寝るか別のことをするかという感じ。
ただ、興味を持って聞いている人は多くて、休み時間や終了後、先生に質問しにいく学生さんがたくさんいたのは大変結構。

昼食後は実習でみてまわったところデータをとり始めてplotなども出来、最初の結果が出始めているという感じだろうか? そろそろ追い込みをかけないといけないころなのだが、夜にキャリアビルディングのイベントがあるので、今日は夕食前で終了。発表前日を資料作りにかけるとすると、実質明日一日の勝負となる。ガンバレ。

KSC2015 (6)

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今日から演習再開。といっても午前中は講義がある。なので午前中つつじヶ丘まで走りに行ってから見に行ってきた。
演習の紹介の残り。
上段はP03でラドンの検出器をつくる実習。担当は筑波大の先生。
学生さんが作る検出器は炭酸煎餅の缶みたいな缶の蓋の裏(内側)にPhotoDiode(PD)を取り付けたもの(写真右)。蓋を貫いてピンを出し、フロントエンドを付ける。学生さんに聞いた検出原理は以下のとおり。空気中のラドンがalpha decayしてPoイオンになる。Po ionは正電荷を持っているので、PDに-HV(600Vくらい)をかけて静電収集してPDに集める。ほどなくしてPo ionが再度alpha decayをするので、このalpha粒子がPDに残す信号をとらえてラドンを検出する。
写真左はフロントエンドのアナログ回路をハンダ付けしているところ。表面実装になっていて難しそう。
データの収集系はArduinoというマイコンで行うという凝ったものなのだが、そこが物理の本質かといわれると?

下段のP04は原子核の実験などでよく使うスペクトロスコピーの演習。担当は大阪大学の先生。
実験装置は左の写真に載っている電磁石を使ったもので、チェッキングソースからの放射線をコリメーターを通して電磁石に打ち込む。すると運動量に応じて曲がる角度が変わるので粒子の通過位置が変わる。なので、位置を変えながら小さめのシンチレーターで単位時間あたりの粒子数を数えてやると、放射線の運動量スペクトラムが分かるという仕組み。右はTAさんがシンチレーションカウンターやスケーラーの使い方を教えているところ。

サマーチャレンジは長いように見えて、もう実は折り返し点にきている。水曜日が発表、前日に発表準備するとすればまともに実験できるのはもう二日しかない。TAさんたちは焦り始めてもいいころ。

KSC2015 (5) 見学日

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今日は一日見学の日で大穂サイトでの学生さんのActivityは無いので、課題の紹介。
上段はP06で光電管をつかってプランク定数を測る実験で、大阪大学の担当。実は昨年度の実習で私がお手伝いさせていただいたのと同じ課題。ただ大阪大のなかで担当の先生が変わっている。
ちょっと覗いただけだが、去年とはずいぶん感じが違っていて、ずいぶんよく練られた実習になっている。左の写真は回折格子を使った手作りの分光器でこれで波長を調べるのだと思う。右は回折格子の格子間隔をどうやって測るのかというのを考えているところ。単純な測定だが無限に難しくできるのでいろいろ考えて実験してもられるといいと思う。
中段はP05で加速器を作るというかなり野心的な課題で担当は春の学校で講義もしてくれた加速器の先生。
非常に簡単な構造の加速空洞を学び、それを実際に3D CADで設計して、Simulationまでする。その設計された cavityを金属加工器なり3次元造型機なりで作って実際に加速する。中段左は計算で求めた寸法のcavityの構造を3D CADでモデリングしているところ。右はTAが試作したcavity。
P05のスタッフの皆さんは見学日を利用して実習生の設計したcavityを3Dプリンタで作っていた。下段左の写真はcavityの一部。これを使って石膏で型をとり鋳造でcavityをつくる。別の人は試作機のcavityを実際に使って加速試験をしていた。右はそのセットアップで、奥の方にあるラックにCバンドの電波を発生するgeneratorとアンプがあり、それをクライストロンで増幅、導波管で真空容器に入ったcavityに送る。私が行ったときちょうどテストしていて、うまい具合に電子が加速され蛍光板が発光するのを見ることが出来た。

明日からはまた、実習に戻る。

見学対応 物理チャレンジ

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今日の見学はカピオでやっている物理チャレンジに参加されている皆様。バス3台でお見えになってそのうちの2台の半分が私の担当。およそ20人x2回。
見学時間が30分しかとられてないので急ぎ目に。
話をしながらちょっとだけ聞いたところによると、ほとんどが高校生で中学生が何人か。JPLOという物理チャレンジのTシャツを着ている人もいる。中には大人も混じっていたような気もするが定かではない。
30分だと簡単な説明もおぼつかないのだが頑張って説明して、急いでB1回廊をまわる。
受けた感じだと、質問をしたかった人もいたような気がするが、時間が無いので仕方ない。
物理オリンピック日本代表の選考も兼ねているそうなので頑張ってください。

KSC2015 (4)

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今日は午前中講義で午後は演習。今日も見物に行く。
写真上段はP01。ポジトロニウムの実験。担当は首都大を中心とする皆様。右の写真の手前に写っているのが実験装置で、中央にポジトロニウムを発生させる部分がありそれを囲うように6本のγ線検出器が設置されている。ポジトロニウムはスピンの向きにより2個または3個のphotonに壊れるので向かい合う2本の検出器、または3本のコインシデンスをとることでトリガーを生成する。
実験としてはかなり高度で、難しく手順が多いので、私がやっても実習期間に終わらせる自信が無い。ガンバレ。
下段はP02でワイヤーチェンバーを作る実習。担当は東北大のとってもやさしそうな方だ。
アルミパイプにふたを付けて中心に細いワイヤーを張るという非常に基本的なワイヤーチェンバーを作る。左は学生さん作のチェンバーの信号の処理をする回路。右はアルミパイプに細いセンスワイヤーを通し、両端をハンダ付けしているところ。20umのワイヤーだそうでとてもとても細い。チェンバーを作るという作業は楽しいと思うのだが、出来たチェンバーを使っても宇宙線の角度分布くらいしか測れない。何かいいアイディアは無いか?

学生の皆さんは今頃懇親会(アルコール抜き)で楽しんでいるところ。
明日は一日東海に見学ツアー。TAとスタッフの皆さんは一休み。

KSC2015 (3) 実習開始

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今日の午後からいよいよ実習開始。
いくつかの実習を除いてきた。
上の二枚はP07で光の干渉の実験。量子力学を実感してもらおうというものだと思う。担当は京都とお茶の水の皆様。
最初はどういう実験をするかという説明をやっていることが多く、私が見に行ったときはほぼ全ての実習がそうだった。ここもそうで、TAをやっている修士の学生さんが実験の内容を説明しているところ。はなはだ心許ないが、誰も口出しをしない。TAさんの教育も兼ねているということだろう。この班は準備に気合が入っていて、印刷されたキレイな表紙つきの実習の教科書が出来ている。
下の二枚はP08で、宇宙線ミューオンを使った実験。こちらは九州大学の人中心。
こちらも実験の説明をしているところ。右側の写真に写っているTA3人は偶然にも全員サマーチャレンジのOB。これはすごいと思ってさっそくインタビューしたところ、サマーチャレンジに参加したから修士に進んだのではなく、修士に進と決めてから参加したそうだ。TAとして参加してくれたことは嬉しいが、サマーチャレンジの目的の一つである学生の確保という面ではあまり役に立っていないということが分かる。

KSC2015 (2) 始まる

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今朝からサマーチャレンジが始まった。
最初、理事による開会の辞に続いて、名古屋大学天野さんの特別講義。テレビで拝見したことはもちろんあったが講演は聞いたことが無かったので、聞いてきた。
大学の先生を長くやってらっしゃるからか、ちゃんと学生向けの講義になっていて、話もとっても上手。ご自分の学生時代の話等も紹介してくださったのだが、工学部だったのだが量子力学に憧れ、2年生の時にDiracの英語の本を買ってちゃんと読破したとか、青色LED関連の論文は300本くらい『しか』なかったのですぐに全部読破してしまったとか、にっこり笑ってあっさりおっしゃられるが、なかなか普通の学生にはできることではない。あと、青色LEDを研究対象も、偶然というよりはちゃんとしたヴィジョンに基づいてに選ばれたという印象を講演の中では受けた。
エピソードなどを聞いていても普通の人で無いというのはすぐに分かった。
講演後の学生さんの質問は結構積極的で、さすが自分で申し込んで参加してきただけのことはある。
その後、恒例の集合写真。毎回似たような構図なのだが、写真右のように脚立を建てて撮っている。素核研広報の人が撮ってくれたのだが、指示の仕方も手慣れたもの。

KSC2015 (1) 受付

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今年のサマーチャレンジは今日が学生さんの受付。それに先立って実行委員で会場の準備。事務局を準備したり、学生さんに渡すプリントをソートしてカバンに詰めたり、各種連絡事項を張り出したりして受け入れ態勢を整える。
学生さんの受付は16時から18時で、概ね順調に受け付けられたのだが、残念なことに当日になってキャンセルした人がでて、予定より一人少ない参加者となった。
明日の朝最初は、ノーベル賞の天野先生による特別講義。

WH-6700 ハブの手入れ (2)

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道具も揃ったの手入れ開始。
ハブスパナでナットを緩めて外し、次いでコーン(球押し)を外す。するとベアリング球が露出する。左上が前、右上が後ろのハブ。リアはねっとりとグリスがたっぷりあるのだが、フロントは少しグリスの量が少ない気がする。ピンセットで球を取り除いたらパーツクリーナーとウェスできれいにグリスを落とす。左下はフロントハブの球押しだが球が当たるところが少し変色している。あまり良い傾向ではない。リアはとてもきれい。
あとは、シマノのプレミアムグリスをたっぷり塗って新品の綱球をピンセットで置き、きちんと並んだらウェザーシールとの間にも軽くグリスを塗りこんでおく。
後はシャフトとコーンを戻して球押しの調整をするのだが、どのくらいが適切な締め具合なのか良くわからない。指で球押しを止まるところまでねじ込んでから少し(pi/2位)戻すと、ヌルヌルと回るようになる。クイックを締めると少しだけ球押しが締まるので少し軽めにせよということなので、この辺で緩めたり締めたりいろいろやってみる。ガタが出ない範囲でギリギリまで緩めるようにしたのだが、大丈夫だろうか?
とりあえず走ってみて今のところ問題は無いようだ。

WH-6700 ハブの手入れ (1) 準備

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自転車に乗り始めてずいぶんたちいろいろなメンテも自分でやっているのにハブのメンテだけはやってなかった。最近自分でホイールを組もうと、ハブを買い漁っているのだが、最近の製品はデザインが気に入らないので、古い、6500,6600,6700アルテグラか7700 Dura-Aceを買っているので、必然的にハブのメンテもやらなくていはいけない。それに、今載っている自転車のハブ(WH-6700)も気になる。
まずは道具。
昔買った安物工具セットにハブレンチが含まれているのだが、シマノの一部のハブ(WH-6700のハブ)に17mmが使われていて必要となり買ったのが写真左に写っている5本組のセット。アマゾンで2000円弱。13,14,15,16,17。
グリスは高級なスピンのグリスを持っているのだが、今ひとつ粘性が低すぎるような気がして、短期決戦ならいいのかもしれないが耐久性に不安が残る。なので、シマノのプレミアムグリス。
ベアリングの綱球を扱うのに先の曲がったピンセットと、100均で売っていた磁石つきトレー。

写真右は交換用のベアリング用綱球。シマノの場合前が3/16"で後ろが1/4"。探したところ高いのから安いのまでいろいろあるが、単価が安いのは1000個単位とかなので、結局ヤフオクで見つけたばら売りで買った。3/16"が一個12円、1/4"が一個17円。一台分で600円くらい。送料があるので5台分、110個と90個。玉のグレードはまったく気にしてなかったのだがG3のようだ。

自転車にまつわるオカルトはたくさんあるのだが、ベアリングの玉もその一つでセラミックにしないとダメだとか、最高級のグレードにしないといけないとかいろいろ言う人は多い。しかし、自転車の受ける抵抗のうちハブの軸受けの回転抵抗の寄与はとてもとても低く、ここの抵抗を少しくらい小さくしたってあまり意味は無い。ゴリゴリ抵抗を感じるような状態になってなければそれで良い。
よく見かけるのは手で回して止まるまでの時間を計るとかそういう無意味なことをする人で、負荷がかかっていない状況なら、クリアランスを多めにして、粘性の低いグリスを使えば抵抗は減るに決まっている。重要なのはO(100)kgの負荷がかかった状態で使いつづけて、軸受けとして低抵抗を維持するということ。なので、粘性の高めの油膜を保持してくれるグリスを適切な状態で使うことだと理解している。どんな高精度の球でもオイル切れで傷がついてしまったら何の意味もない。

見学対応 県立奈良高校他

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今日の見学は県立奈良高校他の皆様。40人弱の半分(15人程)が私の受け持ち。奈良高校の人だけでなく奈良県の高校の皆様が集まってつくばに見学にお越しになったらしい。奈良高校はコアSSHというのに指定されているのでそういう活動もされているのだろう。
生徒さんに聞いたところ、二泊三日で、KEKが最後の訪問地。ここにくるまでにNIMSとJAXA(ときっともうひとつくらい)を見学したとか。相当お疲れなのか、いきなり落ちている人がいたが全体的には、ちゃんと話も聞いてくれて良い感じ。時間も標準的な40分とられているので、それなりに説明できる。

先週末から七件あった怒涛の見学対応はこれで終わり。KEKは明日から3日間の夏休みに入る。

見学対応 山梨県立都留高校

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今日も見学は続き、お越しになったのは山梨県立都留高校一年生の皆様。2グループに分かれていてそれぞれ50人程。山梨かららしく富士急のバス。
本来ならば二人で対応するところだが、夏休みで人がいないのでヴォランティアが無く、一人での対応。この時点で既に気が重い。
前半の組は直前に変更があって見学時間が25分になってしまった。50人だと説明するにも場所がいるので、どうしようかと思っていたのだが、25分だと大した説明をする暇もないので展示室に入ってもらい物理の簡単な説明をしたらすぐに筑波に移る。展示室は席数20程度なので可哀想な約半分の生徒さんは立って聞くことになる。筑波では説明もそこそこにB1回廊を一周したらもう時間。
後半は時間に余裕があっていつもの40分。なので、少し加速器の説明を加えてから筑波に向かうことに。一応検出器の絵の前でも若干の説明をする。
生徒さんに聞くと、山梨から日帰りで、JAXA、土木研究所、KEKと三ヶ所見て回るという、なかなかに無茶なスケジュール。しかも朝高速道路が渋滞したそうで2時間遅れだったそうだ。暑さもあって、皆さんかなり疲れが見えた。
17時にKEKを出て、都内の渋滞もあるだろうから、都留に帰ったら21時頃だろうか?今頃帰りのバスの中で熟睡中だろう。お疲れ様。

泡入りゼリー

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夏になって桃が出てきたので、毎年一回くらい作る桃のゼリーを作った。
毎回同じだとつまらないので今回は泡を使う。
作り方はいつもの桃のゼリーと同じだが、ゼラチンを入れて冷やす際に、冷やしたスパークリングワインをそっと入れる。なので、少しアルコール分が残っている。写真左は自分用の分で人にあげたものよりかなり泡成分が高い。
出来は今ひとつで、70点を合格とすると55点くらい。使った桃があまりおいしくなかったのか桃の味が薄いのと、白ワインも泡も果実味にとぼしいものだったので、ちょっと甘味が足りなかった気もする。また、ゼラチンの量がちょっと多くて固すぎた。
泡を使ったのでまだ少し炭酸分が残っているのとアルコール分を少し感じる。ポテンシャルはあるのでもう少しうまく作れば、かなりおいしいものになると思う。
右は使った泡。LoTengo(ロ・タンゴ)というのでアルゼンチン産。KALDIストアで1000円くらい。とてもドライというかあまり味がしない。

見学対応 ニコニコ学会β

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今日の見学は今日まGoogle サイエンスジャムに続いて似たような業界のイベントでニコニコ学会βの皆さん50人くらい。二班に分かれているので20人程。
ニコニコ学会と言われてもどういう団体なのかも良く分からないので、どういう対応をすればいいのか大変困るのだが、見たところごく普通の皆様だったので、一般向けの説明をして差し上げる。ただ、時間が30分しかないので説明は短め。
見学が終わって帰るときにもう一班と一緒になったのだが、そちらの班にはカメラで映像をとっている人もいたのでそのうちwebに載るんじゃないだろうか?

自転車で茨城の文化財 西蓮寺

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出島を走って道の駅たまつくりまでというのはよく走る道なのだが、もう少し行くと重要文化財があるので行ってみた。何回も走っているので、何でもいいのできっかけがある方が走る気になる。
道の駅たまつくりから西湖を南に少し(3kmほど)行って東に少し登るとあるのが西蓮寺。手前には『ようこそ常陸高野』というゲートがある。どうやら常陸高野と呼ばれているらしい。アパートから35km位だろうか?
重要文化財は二つあって、一つは仁王門(左上)。元々は楼門として1543年に建立されたそうだが、江戸時代に二階部分を取り壊して現在の形になったらしい。
もう一つは青銅製の相輪塔(右上)。これは元寇(弘安の役)の戦勝を記念して1287年に立てられたそうで茨城の文化財の中で一番古いのではないか?
西蓮寺は783年に最澄の弟子が開山したそうで、明治の火災で上記二つの建物以外は消失したらしい。最澄ということなので宗派は天台宗、なので本山は延暦寺だ。常陸高野の高野(山)は真言宗なので違和感がある。どうして、こう呼ばれるようになったのだろう?
左下は西蓮寺から5kmほど南に行ったところにある、小高のカヤで、県指定の天然記念物になっている。樹齢約650年。
暑くなる前にと思って朝早く出たので見終わって道の駅たまつくりに戻っても10時過ぎ。農産物直売所で売っているフルーツソフト(300円)を食べる。何ヶ月か毎に味が変わるのだが今はアップルマンゴー。運動後にはとてもおいしい。

見学対応 Google サイエンスジャム 2015

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例年夏休み前半のこの時期は見学が非常に多く、毎日複数の団体が筑波実験棟を訪れる。見学の対応は基本てきには安全シフトに人がやるのだが人数が多い場合はヴォランティアになる。私は見学対応は気にしない方なので、面倒に思っている皆さんの代わりに暇だったらなるべく引き受けてあげることにしている。
なので、これからしばらく見学対応の頻度が上がる。
今日の見学はGoogle サイエンスジャムの皆さん。主役の高校生、メンターの大学生に加えてスタッフも大量にいて全部で150人くらい。これを3回にわけて二人で案内する。
見学時間が30分しか与えられて無いので、いつもより説明を薄くして急ぎ目にしたから、ちょっと見学の皆さんにとっては分かりにくくなってしまったかもしれない。30分だと移動などの時間もあるので説明の時間が限られてしまう。
高校生の皆さんにどこから来たのか聞いてみたら福島とか日立とか柏とかそれなりに近い人が多かったのは偶然なのだろうか?
見学の学生生徒さん以外に黒いTシャツをきたスタッフの皆さんが大量にいたのだがこの人たちの方がはしゃぎすぎという感じで参加者の皆さんがおとなしかったのはちょっと残念。
皆さん今晩はKEKに泊まるそうで、せいぜい楽しんで行ってください。

データロガー配線

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エレキハットの空調も停電に伴う停止から復帰したので、作業再開。
まずはdata loggerにモジュールを挿して(左上)、ケーブルをつなぐ。すべてのスロットにモジュールが刺さるとなかなかの物だ。メインフレームとスイッチ一台とマルチプレクサ一台はAgilent時代の物。残るマルチプレクサ6台はKeysightになってからかったもの。これで合わせて確か150万くらいする。パッチパネルからのケーブルは左右に振り分けたのだが、振り分け方の順番を間違え、右上の写真を見て右側に束ねたケーブルが左側のモジュールに接続されることになった。間抜けだった。
表側もとりあえずバレルのケーブルだけつないでみると左下の写真のように悲惨なことになったので一旦外し、コネクタの位置に応じてグルーピングしケーブルトレーに固定しながらアレンジし始めた(右下)。ケーブルが結構太いのと、ケーブルを張ってくれた業者の人がケーブルを束ねるのに使ったビニールテープがネバネバして不快な事この上ない。これからはビニールテープの使用は禁止しよう。
明日中にはちゃんと接続されて計算機のセットアップに移れるだろう。

加速器セミナー FCC Optics

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前加速器施設長がKEKにやってきて開いたセミナー。
FCCというのは Future Circular Collider の略でJとかIとか最初につけずどこの計画かよく分からなくしてあるが、LHCの後にやるCERNの加速器の計画の一つ。
基本的には一周100kmのトンネルを掘ってe+e-のcolliderをつくり、Higgsの研究をしたのち、Proton加速器に作り変えるという、LEPをそのまま大きくしたような計画。多分、始まるまで20年、終わるまでにさらに50年はかかるのでこの部屋にいる人で実験終了を生きてみられる人はいないだろう。
パラメターを拾うのに苦労したのだが、周長は100km、重心エネルギーは350 GeV、Luminosityは2.6x10^34。
加速器としてはKEKBとそっくりでe+e-なんだが2リング方式。
ルミノシティーを上げるためにQmagnetを近くにして、シンクロトロンをうまく逃してとやっていくと、crossing-angleを持たせないといけないということなんだろうか?
もう一つの問題は一周中のenergylossで、Ebeam 175 GeVだと、リングを半周する間に2%位energy loss するらしく、場所によりエネルギーがどんどん下がっていく。なので、同じ場所でe+とe-のエネルギーが最大2%違うことになる。エネルギーが2%違うビームを同じ磁場で曲げると2%曲がり具合が違う訳で single ringだとうまく行かないとのこと。
Beam injectionはどうやるのかと聞いたらこれも KEKB と同じということで、つまり、別の加速器で175 GeVまで加速してから入れる。ということはもう一本ringを作って加速するということ。つまり 3 ring。

このFCCが一体いくらくらいでできるのかは分からないが仮にILCと同じとすると、将来Proton加速器に転用出きるという発展性はあるが、純粋にe+e-器としてみたときの物理はどうだろう? 350 GeV だと、Higgs の selfcouplingは難しそうだし、軽い SUSYやNew Physicsは期待できないので、より高い energy の proton 加速器を作るまでの行きがけの駄賃としては、金と苦労の割りに得られる物がすくないんじゃないだろうか? いきなりLHCの次の proton 加速器を作れという議論が起こる気がする。

富士 エンドキャップ環境モニター接続変更

belle15082.jpg
富士実験棟に置いてあるエンドキャップECLには、環境モニター用のセンサーがついている。実験中はもちろんモニターしていた訳だが、今は Forward endcap の一部だけイタリアの人が読み出してくれている。
使われているのはusopという彼らが開発している物(写真左)で、エンドキャップのセンサー読み出しように湿度計の12Vを供給出来るように中継ボードが作ってある。
今まではForwardの8セクタのうち隣り合う二つを読んでいたのだが、どうせならforward, backwardそれぞれ1セクタずつの方がいいので、イタリアの人に了承してもらい、停電明けの今日つなぎ替えてきた。写真中がforward側で、接続されていないコネクタのところにあったボードを取り外してbackwardのあるセクタにつないだだけ(右)。イタリアの人のキレイな配線が破壊され私がやったところだけuglyだが、性能に問題は無い。
解体して以来初めて backward側の温湿度を見たが、とりあえず問題なさそうだ。安心した。
しばらくこのまま様子を見ることにする。

停電から復帰@筑波

belle15081.jpg
KEKは週末停電。
私は停電が終わる日曜日の17:45頃に出勤してきてECLの乾燥空気システムの再起動。
まずは地上のコンプレッサー室に行って、分電盤のブレーカーを上げてからコンプレッサーとドライヤーを立ち上げる。何故かドライヤー二号機(左上)が立ち上がらずあせったが、ブレーカーの上げ損ないだった。壊れていたら買い替え必至で、予算の無い中皆さんに迷惑をかけるところだった。
ドライヤーが立ち上がったら地上側の空気の露点(右上)を確認してから地下に降りる。
窒素の圧力をみるとまだ2割ほど残っていた(左下)。エンドキャップに供給していないので容量に余裕がある。
ハット屋上に上がり、ECLへの供給ラインを一時止めてから、バッファータンクからのバルブを開ける。露点計への経路は開けてあるので露点を確かめ(右下)あまり高くないことを確認してからECLへの供給を始める。
この後、冷却水のチラーの電源も上げて冷却水を回し筑波側の再起動は完了。
最後に監視員室に行ってコンプレッサー室からの警報を生かしてもらっておく。
プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと

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