一人当たり電力

前に書いたエントリで一人当たりの電力消費量を計算した。
根拠は電気事業連合会による一世帯あたりの月平均電力消費量300kWhと、厚生労働省によると一世帯あたりの人数2.3という数字。計算は 300kWh/24h/30日/2.3人 = 180W/人。

他方日本の総電力消費は年1PWh程度。平均すると114GW位になる。これを人口1.27億人で割ると一人当たりの消費電力は年7.9MWh、平均的には900W位になる。一般家庭で消費されているのは全体の3割なので、一人当たり300Wとなり先ほどの計算180Wと全然一致しない。180Wで計算すると家庭の電力消費は2割になる。

さらにげんでんのwebによると家庭の消費電力は520兆kcalらしい。1cal は 4.2ジュール(Ws)なので 4.2x520兆/3600秒/1.27億人= 4.8MWh になる。さらに 365x24で割ると550Wくらいになり、上の180W とも 300Wとも違う。そもそも最初の520兆kcalが0.6PWh位あるのでこれを信じると家庭の電力は6割となり、また合わない。

私はいつも KEK の電力を説明するとき家庭の電力は一人当たり 300W を想定しているのだが、180W、550Wとは倍近い開きがある。どれが正しいのだろう?

資料は電気事業連合会のページや上記げんでんのwebにのっている。家庭部門用途別エネルギー消費量というのがわざわざ kcal になっているあたり、電気以外も含まれている可能性あり。

SG-Ex シフトレバー交換

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このところ週末の天気が悪く自転車いじりが進む。
今回は赤い方の自転車で、予定したシフトレバーの交換。SG-Exはシマノの9速SISなので、交換すべきシフトレバー(wレバー)はDura-Ace SL-7700。新品で7000円くらいだが、程度の良い中古をヤフオクで落とす。送料込み5000円弱。ほとんど傷もない箱に入った美品で、シフトケーブルもついていた(上左)。
外すのは簡単でディレイラーからケーブルをを外して引き抜き、ネジを外すだけ。
ついていたシフトレバーはSun RaceというメイカーのR91というシリーズの物(中左)でWebで探すと25 GBP(SL7700は60 GBP)。
恒例の重量測定をするとSL7700は76g 元ついていたR91は114gだった。
シフターのついでにワイヤーも交換する。前は短いのでついていたので何とかなったのだが、後ろは長さが足りず、新品(下左)。一番安いSUSのやつで500円。
取り付けてみてわかったのだが台に対して回転自由度は無くて取り付け角度は一意に決まる。ダウンチューブに取り付けたときに使い易いよう出来ているものをヘッドチューブに取り付けているのでレバーの向きは120度位回っている。どの角度が使い安いのかはわからないが、フレームを設計する際に検討はされたのだろうか?台座部分を少し回しておいてくれても良かったと思う。
スプロケットはShimanoなのできちんとワイヤーを張って取り付ければ特に調整すること無くシフトできるようになった。シフト時のクリック感はSL7700の方が大きめ。

Fuji Feather ホイール組み (4)

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ホイールは組み終わり、前後とも準備は整ったので交換作業。買ったホイールについていたスプロケットは厚歯用の14Tと16Tなので、軟弱な薄歯18Tに付け替えないといけない。
まずは、ホイールからスプロケット(コグ)を外す。ロックリングは逆ネジ、スプロケットは正ネジなので間違えないよう緩める(写真左上)。写真には素手で写っているが急に緩んだり、工具が外れたりすると危ないので、ちゃんと革手袋をした方が良い。ハブのネジはアルミなのであまり無理するとネジ目を壊してしまうので注意。
右上はFeatherについていたリアハブ。Fujiの刻印がある。赤茶色のパーツはカートリッジ式のボールベアリングだろう。シャフトはロード用みたいに中空だが内側にもタップが切ってあってここに蓋をかぶせるようにナットがはまり、フレームのエンドに留める仕組み。
中段はスプロケットをはめる前後のDura-Aceのハブ。こちらは長く太いトラック用のハブ軸。反対側はネジ目の保護用に何かつけようかと思ったが、ロックリングもないし、どうせ使わないので今のところそのまま。気が向いたらロックリングを買ってつけておこう。
後は、タイヤをはめて、前輪はロード用のハブなのでクイックで、後輪はチェーン引きをはさんで取り付ける。
下段は完成した黒い自転車の写真。あまり代わり映えはしないが、よりロードっぽくなった気がする。
この状態で重さを測ってみたら9.15kgだった。ベダルとスタンドを除けば9kgは切っているだろう。
ここまで来ると、チープなブレーキが目立つようになってきた。次の課題にしよう。

Fuji Feather ホイール組み (3)

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組み方はばらす前と同じなので6本組のイタリアン。前輪なのでトルクの向きとかは考えなくてもいいのだが一応前進する向きでトルクがかかる方を外に組んでいく。webを見ていると組むときには揮発性の高い556をニップルにかけろと書いてあるのでそのようにし、最初は緩めにスポークのネジ山を目印に同じくらいまでニップルを回して仮組みしていく。写真上左は引っ張り側の16本を仮組みしたところ。まだ力はいらないのでリムの外から電動ドライバを使う。
間違え無いようにあやを取りながら32本ともニップルをはめたら振れ取り台に載せる(上右)。後は電動ドライバで適当なところまで増締してから、ニップル回しで大雑把に縦、横の順で振れを取る。振れが無くても妙にテンションの低いところはあったりするので、テンション計で大体均一な張力(120kgf)になるようにしていく(中左)。音感のある人ならスポークを叩いて音程を比べれば良いのだろうがそういう耳は持ち合わせていない。
振れ取り台でセンターも合わせられているはずなのだが一応測ってみる。世の中にはセンターゲージなるものを買う人もいるようだが同じ高さの台を二個用意してリムを載せ(中右)、ハブシャフトの高さを見るのが簡単(下左)。ひっくり返して二枚取った写真を見比べる限り正確に中心が出ているのでこれで完成(写真下右)。
ここまでゆっくりやって2時間くらい。

Fuji Feather ホイール組み (2)

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Fuji Feather のホイール組みだが買った後輪は3クロスのJIS組み。一瞬イタリアンで組み直そうかと思ったが、両切りの場合はJIS組みの方が合理的だと気づいてこのまま使うことにした。良く見ると正しくトルクがかかる向きにスポークが配置されている。
前輪のハブは後輪に合わせて DURA-ACE HB-7700 を使う。Track用では無くてロード用なのでシャフトが違う。ばらしてホイールから外した HB-2200 といっしょに撮ったのが写真左。ヤフオクで安く買ったものだが、残念ながら玉押しにダメージがあった。それでもグリスをたっぷり付けてあたりを弱めにしておくと滑らかに回転する。
ばらしたパーツはクリーニングしておく。スポークは2.0mm(14番)でスポークヘッドに『R』の刻印がある。メーカー等は不明。
例によって重量測定をしてみたところ、リム Alex R450 は485g、スポークが32本で235g、ニップルが33g、HB-2200が141gでHB-7700は119gだった。全部足すと872gとなる。

第6回 高エネルギー春の学校 2016 公式アナウンス

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第6回高エネルギー春の学校2016の公式アナウンスが出た。
予定通り5月12-14日の3日間琵琶湖西岸のびわこクラブで行われる。

今年も素晴らしい講師の先生に来てもらえることになった。

- 理論:村山斉 (Kavli-IPMU)
- 測定器:吉村浩司(岡山大学)
- ニュートリノ:中家剛(京都大学)
- LHC:江成祐二(ICEPP)

私も楽しみにしている。

全体の参加者は増加しているのだが、最近M1以外の参加が少なくなってきている。やはり各学年バランス良く参加してくれるのが好ましいので、新M2の人、博士課程の人も是非参加して欲しい。
参加登録の締切りは4月17日。新M1の人にはあまり時間が無いが、敷居の低さは春の学校の特徴の一つなので Hesitate せず、参加して欲しい。
後は、申請中の大学支援事業が通るかどうかだけが心配。通らないと旅費の補助が絶望的に厳しくなる。

世帯あたり電力

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最近新聞に続けてメガソーラーの記事が出ていたがあまりに内容がかけ離れていたのでビックリしたので記しておく。
一つは最大出力33ヘクタール25MW、新聞的には2万5000キロワット、で8100世帯分の電力に相当するとあり、もう一つは60ヘクタール34MWで7万7千世帯分に相当すると書いてある。これを1世帯あたりに直すと、前者は世帯あたり3.1kWで後者は0.46kWになり、全く違う無茶苦茶だ。8100世帯、7万7千世帯と、有効数字二桁とっているなら高々数%くらいで一致しないといけない。
太陽電池の発電量は一年あたり最大出力x1000時間くらいだ。つまり、平均出力は最大出力の10%位になる。なので、前者は2.5MW、後者は3.5MW位の平均出力になる。
一方で世帯あたりの電力は電気事業連合会によると月平均300kWh位らしいので300k/24h/30日で420Wくらい。世帯あたりの人数は厚生労働省によると2.3位なので一人当たり180W位になる。
これを元に計算すると、前者は6000世帯、後者は8300世帯程度になる。これを新聞に載っている8100世帯、7万7千世帯と比べると、大雑把な計算なので前者はあっていると言えるが後者は一桁間違っている。最大出力がずっと得られると思って計算したのだろう。昼も夜も曇りでも雨でも燦々と日光が得られるという仮定が現実的で無いのは明らかだろう。精度を考えて『およそ1万世帯くらい』とかくのが妥当だ。
新聞記者たる者、数字の裏をとる、有効数字を考える位の事はするべきだ。
ちなみに34MWで7万7千世帯といっているのは記事はここ(毎日新聞)とかここ(茨城新聞)

追記
その後調べると場所によるが有効日射時間は年1000-1200時間くらいのようだ。1000時間で11.4%,1200時間で13.7%なので、平均12%位と思えばいいだろう。
前者の25MWの施設で1200時間だと大体8100世帯くらいになる。後者は1年8100時間くらい無いとだめだが一年が8760時間なのであまりに無茶苦茶だ。

Fuji Feather ホイール組み (1)

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黒い自転車のホイールが気に入ってないので換えることを考えているのはすでに書いた
ピスト用のハブを調べるとラージハブというフランジの大きいハブをリムハイトの高い色付きのリムに組み合わせるのが主流なようで全く趣味が合わない。なので、ロード路線で探す。前はエンド幅が同じなので良いのだが後ろはいいのがなかなか無い。唯一あるのはDURA-ACE Trackブランドのハブ。新品だと高いのでヤフオクを見ていると競輪用がメインなので36Hがほとんど。そんなとき見つけたのがDURA-ACEのハブを使ったホイール。これに入札したらあっさり落札した。送料込み7000円くらいでハブだけだと思っても安い。
上の写真がそうで、リムはAlexのR450で32H。ハブはHB-7710Rの両切り。本当は片側の方が良かったが贅沢は言わない。ハブの回転も滑らかだしあまり使われてない気がする。偶然なのだが、白い自転車に元々ついていたホイールがAlexのR450(写真下)。本来はシルバーのリムにしたかったのだがこれを組み合わせることにしよう。前後ともハブはShimano 2200 (HB-2200, FH-2200)の32H。2200も悪いハブじゃないと思うがフロントのハブは予備にと古いのを買い漁ってあるので交換する事にする。

EASIROC モジュール 新 firmwareのテスト

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今年度製作のEASRIOCモジュールもすべて注文者の元に発送されたそうで一安心なのだが、それに間に合わせようと思って開発が進んでいた新しいfirmwareは私がテストを怠けていたせいでいっしょに配布出来なかった。とうの昔に出来ていたのに申し訳ない。
新firmwareは東北のVME EASIROCモジュールのfirmwareの移植で東大の学生さんがやってくださった。大変優秀な学生さんであっという間に移植作業を終わらせたばかりか、私の思いつきで提案した追加機能を文句も言わずに implement してくださった。感謝。
新旧firmwareの一番大きな違いはMulti HitのTDCで、新 firmware をつかうと1ns/countの TDC機能が使えるようになる。その他いろいろ新機能があるのだがとりあえずはデータをとれるように頑張ってみる。
旧firmwareでADCをとるだけなら hold 信号を入れるだけだったのだが、新 firmware だとholdの他にtiming信号とtrigger信号を入れる必要がある。holdはpeak holdするための信号。timingは TDC の reference timing。naive にはこのどちらかをtriggerにすればいいのだが、独立にtriggerが必要で数us後に入れろとある。
なので、testのsetupが大変面倒なのだが仕方ない。頑張って作る。
左上の中央の二つがこれらの信号を作るためのモジュール。まず、clock generator で1kHzのTTLとNIM信号を作る。TTL信号は function generator の trigger にし、NIM信号は二つの Gate Generator に入れて750ns と 2.5us のDelayがかかった信号を作る。右上がその3つの論理信号。Fuction Generator からは適当なpulse波を出し、それを C で微分してMPPCの信号をsimulateして EASIROC モジュールの input へ入れる。Hold信号にはEASIROCモジュールの Trigge outを使う。左下のmagentaが MPPCをsimulateした入力、青がHold信号、黄色が整形されholdがかかった信号。この黄色の波高がADC値になる。右下は同じ画面を500ns/gridで表示した物。緑が trigger 信号で2.5us後にちゃんと来ている。
この状態でちゃんとDATAはとれたので一安心だが、ADCをテストするにも3つの論理信号を用意しないといけないのではちょっとやってられない。何とかし(てもらわ)なければ。

チョコレートケーキ

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例によってバレンタインなので秘書さんにチョコレート菓子を作って持っていく。
去年まで二年は刻みチョコレート入りのティラミスで、私は好きなのだが、チョコレートが入っている事に意味を見出していただけないようなので、今年はチョコレート感の強いケーキで。
ドールオショコラ(Gateau dore au chocolat)というやつで、チョコレートケーキをガナッシュ(変な日本語で言うところの生チョコ)でコートした物。
普段作るチョコレートケーキより使うチョコレートの量が1.5倍位多いのでケーキ部分の密度が高い。それは最後にメレンゲをくわえて混ぜるときに既に感じる。今回はレシピ本より濃いスーパーで買ったカカオ分80%位のチョコレートを使ったのでかなりビターな物になったと思う。
焼きあがったら冷まして逆さにし、ジャムを塗る。杏ジャムと書かれているが無いのでイチゴとフランボワーズのジャムで代用した。そこにチョコレートと同量位の生クリームを混ぜたガナッシュをかける。なめらかに流れるはずだったのだが思ったより粘性が強く平らに仕上がらなかった。
なので見た目が悪くまず減点。食べてみるとケーキ部分がボロボロと崩れる。いつもこうなってしまうのだがどうしてだろう?味はビターでチョコレート感も満点でそれほど悪くない。何しろ18cmの方で焼いたケーキにチョコレートが合計210gも使われている。100円くらいの板チョコ4枚と言えば量が想像つくだろう。
出来は満足とは到底言えず、100点満点で70点を合格とすれば50点くらい。お菓子は難しい。

日光実験棟と日光連山

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朝玄関を出ると日光連山がとても綺麗に見えたので、KEKについてすぐ展望室に上がって写真を撮った。
日光連山の手前に見ているのは日光実験棟。大昔SHIPというCR39を使ったモノポールの実験をやっていた所だが今は主にSuperKEKBの加速空洞が置かれているはずだ。日光実験棟という名はTRISTAN(SuperKEKB)リングの中央から見て実験棟の先に日光があるから付けられている。なので、筑波実験棟の方向には筑波山が、富士実験棟の方向には富士山がある。(大穂実験棟の方には何もない)
展望室のある3号館は大穂と富士の間なので中心よりは南から見ることになるのだがちょうど日光実験棟と日光連山が一直線になる。なので、リングの中心と日光実験棟を通る直線の先は日光より南を指している。
写真はD600+AF-80-200F2.8Dで撮ったもので、このとき200mm/F8/ISO100。窓ガラス越しなのでガラスに反射した窓枠が縦にうっすらと写っている。

ヒラメ HIRAME ポンプヘッド 縦

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基本的に自転車に乗るのは週末なので前日、または乗る前にタイヤに空気を入れる。空気を入れるとき、バルブにポンプヘッドを取付/外しする作業はちょっと気を遣う。フランス式バルブは高圧仕様なのでレバーを使っててこの原理で強力に固定するのだが、安物のポンプについてくるポンプヘッドの構造はあまり良くない。レバーアームが短くて力が必要だったり、レバーがオフセットされていてバルブの方に過度に力が加わったりする。また、ストロークが短いからか空気を入れ終わった後レバーを起こしても、ヘッドをとるときにものすごく力が必要でバルブが壊れないかと心配になったりする。
それで、業界では有名なKUWAHARAのヒラメ(HIRAME)ポンプヘッドを買ってみた。縦と横があって締めるときにどちらが使いやすいかちょっと考えて縦にしてみた。4千円くらい。
写真左のような状態なので普段使っているポンプに既についているヘッドを外してそのゴムチューブにグリグリと差し込む。ホースを固定するバンドもついていたのだが必要なさそうなのでつけていない(写真中)。
使い方は特にどうということ無く、あらかじめバルブをちょっと押して固着をといておきポンプヘッドを差し込んでレバーを締める。写真を見てわかるように金属で作られているレバーとパイプが長く握りやすいので軽い力で確実にバルブをくわえられる。締め付ける機構のストロークが長いのでレバーを起こすと特に抵抗無く外れてくれる。
ただこれだけの物だが、使用頻度は高いので買って損は無いのではと思う。少なくともオカルト商品に手を出すよりは確実にゲインがある。家用のポンプにもそのうち買おう。

KEK-PH 2016 現象論研究会

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火曜日から3号館セミナーホールでKEK-PHという現象論の研究会をやっていた。祝日も休まず4日間続ける立派な研究会で、現象論の研究会なのだが Invite された実験の講演もたくさんあり、現象論屋さんらしく流行り物を集めるので私のような実験屋にとってもおもしろい研究会になっている。
ATLAS, CMS, CMB, KAGRA, Axion/EDM, MEGなどいろいろな実験のサマリーが聞けるので暇を見ては顔を出していた。CMBと重力波の講演を続けて聞くといろいろ比べられるのでためになる。
実験の講演なんて結果と予想以外のところに興味を持つ人はそんなにいないのだからそういうスライドを作ってこないとまともに聞いてもらえない。私が聞いても難しいと思ったある実験の講演はほとんど誰も聞いてなかったのではないだろうか?
現象論の方もinviteされている人はサマリー的な側面があるのでその部分は何とかついていこうとするのだが、たいがいは途中で振り落とされてしまう。修行が足りてない。

ラーメン 麺処 はいから

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はいからは1年くらい前にできたラーメン屋。花室交差点を東に入ってすぐを右(南)に入ったところ。むかし花まさがあった建物の裏でかつては定食屋おかだだったと思われる。おそらく私のアパートから一番近いラーメン屋なのだが、家のそばはかえって行かないので最近まで行ってなかった。
メインはいわゆる二郎系のもやし山盛りのラーメンなのだがそういうの以外にも普通のメニューと限定がある。
写真中ははいから味噌。780円+大盛り100円で高め。山椒と辛さを選べるのでどちらも増してもらう。この店も種類が多くて丁寧に作るタイプなのでそれなりに時間がかかるが、幸いなことにそれほど混んでないのでむちゃくちゃ待たされるということはない。麺は太めの平打ちっぽいもの。スープは動物系の濃いものに白味噌主体の味付けと思われる。系統としては麺や蒼の味噌ラーメンににているのでは無いかと思う。辛味があるので味は違うが。結構な量のもやしが乗っていて邪魔なので、もやし抜きで頼むことにしている。
右は恋くち醤油。720円+大盛100円。麺は加水率低めの細めのもの。あっさり目の醤油ラーメンだが昔懐かしという感じではなくて現代的?醤油ラーメンで、大変まとも。
赤富士とか白富士とかいう二郎系は食べる気がしないし、醤油はおいしいがそれほど特徴がある訳でもなく高めなので、食べるならはいから味噌のもやし抜き。問題があるとすれば少し高いのだけ。

TOP 最初のモジュールの installation

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今日は安全シフトで筑波に行ったら名古屋の人がたくさんいて何かと思ったら最初のTOPをinstallするところだったので見物してきた。
私が行ったときにはもうモジュールはinstall jigにセットされていた。手順としては
1) スライダーでモジュールをソレノイドの中に持っていく(上左)
2) counter weightをつけて適切な角度まで回す(上右)
3) 軸を平行移動させる道具(中左)を使ってモジュールをフランジの方に近づけていく(中右)
4) フランジの貫通穴からモジュールのネジ穴が見えるように位置を調整しネジ留めする(下左)
5) 軸のたわみに注意してスライダーを取り外し、取り付け終了(下右)
手順を確認しながら慎重に取り付けたので3時間くらいかかっただろうか?あらかじめ精密に測量して穴の位置を決めてあるのでネジで固定すれば自動的にAlignされるようになっているそうだ。Jigも良くできているし、練習して手順も確立しているようなので特に問題なくスムースに進んだ。
この後配管、配線をして信号を読みうまくいけばECLと合わせて宇宙線のデータをとることになる。これがパイロット installation なので次のモジュールのinstallationは約一ヶ月後。モジュール自体はreadyなのでData qualityの確認待ちということなのだと思う。
TOPの人は無限回予定を変えるので、(ほぼ定義により)最新の予定の通りに進んでいるのだが、一年前に言っていた予定よりはずいぶん遅れている。ともあれPhase2には間に合わせるための重要なmilestoneを一つクリアしたのには間違いなくとてもめでたい。

SuperKEKB Positron 回り始める

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SuperKEKBの立ち上げは1日から始まっていて、昨日からLER(Low Energy Ring)にPositronを入射し始めている。
回っているかどうかは加速器の人はTurn-by-Turn BPM (Beam Position Monitor)等で確認するのだが、Belle2でも衝突点周りに設置したBeam Study用の検出器で見ている。
添付はその内の速い信号を出す検出器二つで見たもの。上下とも青の波形が信号で最初のピークが入射したてのビームバンチが出す信号、二番目は10us後に出ているので同じバンチがリングを一周した後の信号。上の波形だと3周している。今も調整は進んでいて10周以上回るようになっている。
加速器の予定では安定に数十周回るようになったら RF を投入するといっているのでおそらく明日からRFが入って徐々ににBeamが蓄積されるようになると思われる。
予定では来週いっぱいLER(Positron)を調整、その後の二週間でHER(electron)を調整して、その後両リングでの調整に入る事になっている。
加速器は順調なようで大変おめでたい。

Belle PAC

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日曜からずっとBelleのPACが行われている。
PACの人のすすめにより行われているFocused Review というのがあるので頻繁にやっている気がするが、全体のPACは年に一度。3日間みっちりとすべての項目をReviewするので、ECLとForwardのupgrade(Pure CsI)も Review される。
ECLの方は(私個人的に)懸案事項だったTrigger Boardにもゴーサインが出たので特に問題になることは無い。課題の多い検出器の話もたくさんあるので Reviewer の皆さんにとっては息抜きみたいな物で質問さえほとんど出ない。
Upgradeの方は、Taskforceのリーダー二人がPACを待たず国に帰ってしまったので代理の人が報告。こちらはupgradeの目的が揺らいでいるのを隠さぬようにわからせ過ぎぬようにという感じのtalkなので、当たり前だが歯切れが悪い。Reviewerの皆さんの反応は、他の検出器で問題が山積みなので未来の話は後回しにしたいという感じ。
PACは今も行われている。委員の先生方、大変お疲れ様です。感謝。

自転車 2016

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冬は寒くあまり自転車で走らない。そういう時期には自転車をいじるのが良い。で、何をしたら良いか考える。

まず白い自転車(GIOS Ampio 2010)だが、これはあまりやることが無い。変えられるパーツはほとんど変えてあるし、ギア比も適切で不満が無い。ドロップバーには興味が無いがブルホーンにするのは可能だが現状のフラットバーから変えるにはいろいろパーツを換えないといけないのであまりメリットを感じない。唯一残っているオリジナルのパーツは前のディレイラーでこれをFD-7700にするのは考えられるのだがシフターの引きの量が違うのでちゃんと変速できるか不安がある。
唯一やろうと思っているのはホイール。今はWH-6700なのだが、予備のホイールが欲しい。元々ついていた物に戻る気は無いので7700 Dura-Aceのハブを使った手組みで作ろうと思う。

赤い自転車(Billion SG-Ex 2010)はハンドルバーをブルホーンにしようかなと思っている。ブレーキレバーはアルテグラグレードだとBL-R600かその前のShimano 600のBL-6400シリーズ。あるいはDure-AceのBL-7402。
パーツでまだ代えてないのはシフトレバー。割と質の良い物なので換えてなかったのだが、あら探しの段階。9速のSISは Dura-Ace SL-7700なのでこれに。もう一つはホイールで、今使っている自作のホイールのハブが105とDeoreなので、これを予備にまわしてULTEGRAのハブでもう一組組む。このあたりか?

黒い自転車(Fuji Feather 2010)はついているホイールがリムハイトの中途半端に高いもので気に入っていないし、ハブもよくわからない物なのでこれを代える。その次はブレーキ関連だが所内でしか乗れない自転車なのでどこまでやるかは?

パーツは着々と買い漁っているのでいつでも始められるのだがどれからやろうか?

今年買うレンズ 2016

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昨年いろいろレンズを買うことを考えて結局、明るい望遠レンズ AF 80-200mm F2.8D (New)と Tokina の魚眼ズーム ATX107 Fisheye を買った。前者は重いが体育館で写真を撮るときにF2.8の明るさがCrucialなのがわかった。シャッター速度を1/1000に固定してとろうと思うとちょっとくらい体育館の場合F2.8でもISO3200になってしまう。
Fisheyeは筑波実験棟でBelleを撮るのに買ったのだが、今となっては屋内で大きなものを撮るときには必須な気がしている。もっと早く買っておくべきだった。

で、今年買うレンズだが、一つは軽い望遠ズーム。屋内だとF2.8が必要だが明るい屋外だとF5.6位でも何とかなる。持っているDX 55-200 F4.5-5.6 VRでも良いのだが、どうも故障しているようで時々レンズエラーを起こす。
買うレンズは決まっていて VR 70-300 F4.5-5.6。古いレンズだがVRもついているしManual Focusもできるタイプなので申し分ない。値段も安くて新品が4.5万位でヤフオクでは3万前後。

もう一つは去年からの宿題の明るい単焦点距離レンズ。いろいろあるが
AF 35mm F2D
AFS 35mm F1.8G
AF 50mm F1.8D
AF 50mm F1.4D
AFS 50mm F1.8G
あたりが候補。でもあまり買う気がしない。

ここからは単なる興味本位だが買っても良いと思うレンズがいくつか
一つはマクロ。手持ちの AI-S 105mm F2.8 はマニュアルなのでAFのもの。で思いついたのが
AF 70-180 F4.5-5.6D Micro
いわゆる名玉の扱いはされてないと思うがズームできるマクロというのはこれだけで三脚を使って物撮りするには良さそうだし、コレクターズアイテムとしてもいい気がしている。中古で10万くらい。

もう一つも珍しいレンズで
AF 135mm F2D DC
Defocus(ボケ) Control というのがついたレンズ。フルサイズにする意味の一つボケなのでこういうレンズも一つ試してみたい。現行品で新品が12万、中古で9万くらい。

最後に、こういうたまにしか使わなそうなレンズに金をかける位ならいっそのこと普段一番使いそうなところの
24-70 F2.8E VR を気合で買うのもありといえばあり。

23rd Belle2 open meeting (3) 終わり

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B2GMは終わった。
順調なグループ、そうでないグループいろいろあったが、Phase2開始時期の遅れにより少し余裕が出て助かった人は多かったように思う。
ECLグループは懸案だったTriggerボードの量産が開始されて、5月位にはinstallできそうなのでひとまず安心。
Pure CsIはイタリアの人のResolutionの評価が印象に残る。Resolution で Advantage を失えば、物理への寄与はなくなるのでこれは厳しい。放射線耐性は問題無いという結果が出ているのでこちらの線もない。
私の関係では Roll-in がクリスマスの頃になりそうだとPlenaryのtalkで言っていた。全く他人事だ。
他のグループに目を移すとSVDのLadder組み立てが遅れている。Phase3の開始時期は変わらなかったので、状況は全く変わってなくて、既に2年前の段階で剣が峰に立っているという感じ。ARICHグループも関係の無い契約問題のとばっちりで遅れに遅れていて、元々の予定では完全にアウトだったが、予定が遅れてギリギリ持ち直したというところか。ARICHが完成しないとEndcapのinstallationが出来ないので私にも他人ごとではない。

写真左は長くカナダの学生さんがやっていたECLのシールドのデザインに関する打ち合わせ。この後、Technical Boardで正式にゴーサインが出た。これからカナダで製作して7月位には出来る予定。この学生さんはとても真面目で優秀でECLのシールドの設計位だとちょっと役が不足している。正直もう少し重要な仕事をしてほしかった。これは、Forwardのモニターをやってくれているナポリの人たちもそう。その仕事量を別のところに発揮してくれれば物理の方に効果が現れるのだが、あまり物理には興味が無いようで『モニターが動けばBelle2が動かなくてもいい』という感じなのが残念。

写真右はビジターの人が借りて乗っているおびただしい数の自転車、Uses OfficeとBelleで管理している自転車は全部出払っているのでは?足りなくなるとKEKに用意しろとCollaboratorの偉い方々はおっしゃるのだが年に数日しか使わない自転車を買えとかどうしてそう図々しいことが言えるんだろう?

この後日曜からBelleのPACが始まる。SVDの問題を中心に議論されることになるだろう。ECLの話(Pure CsI含)は月曜日。

23rd Belle2 open meeting (2) ECL パラレル

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今日はほぼ一日ECLのパラレルセッション。
出席者は大変多く、Triggerの人も来ていた最初の方は席を折りたたみの椅子を引っ張り出す必要があった。
懸案の Trigger Module は量産前最後のテストモジュールのテストが終わって、一部不安は残るものの量産にゴーサインを出すことになったようだ。今から初めて大体二ヶ月でできて、テストしてから持ってくるので大体5月位の予定になるようだ。

他の講演の中ではイタリアの人がやっている高バックグラウンド条件下でのResolutionのStudyが興味深かった。二つのStudyがあって、一つは実験で結晶の上下にトリガーシンチを置いて宇宙線でデータをとり、Co60チェッキングソースでバックグラウンドを再現するというもの。もう一つはそれのSimulationだが、バックグラウンドはCo60ではなくてBelle2のバックグラウンド Simulationを使う。
結果は割とよく似ているのだが Simulation によるとバックグラウンド起因のPile upの揺らぎは500ns整形のCsI(Tl)で2MeV、45ns整形のCsI(Pure)+APDで1.2 MeVになるそうだ。Co60での結果だと CsI(Tl)が3MeVのとき CsI(Pure)が1.2MeVとなる。平均的hit数は Simulation では2.4hits/us Co60の実験では 1.8/us だったそうなのだが、Spectrumは当然違うから直接は比べられない。
これを元に予想されるenergy resolutionをplotしたのが右のグラフ。見てわかるのはCsI(Pure)の方がresolutionが良くなる点が全くないこと。これはかなりショッキングな結果だが、もう少し慎重に結果をDigestした方が良い気がする。
例えば、BINPでやったCo60を使った同種のテストでは 500ns CsI(Tl)と 30ns CsI(Pure) + PMTの場合 pile upが1/7になるという結果が出ているが、こちらは1/5にしかならない。

もう一つはNapoliの人がやっているエンドキャップの環境モニターの話で、おそらく128chの電圧をモニターするというものだがこのhardwareがウルトラGorgeousで驚く。専用のモジュールを設計して6U VMEの箱に詰めそれを8台6U VME クレート二台に設置。検出器からの接続にパッチパネル、Network switchが二台にそのバックアップ、UPS等など。もはや、ECLのエレキよりも豪華でちょっと金と情熱のかけるところが間違っている。イタリア人の税金ながら実にもったいない。

23rd Belle2 open meeting (1)

belle16021.jpg
今日からB2GM。加速器のPhase 1もスタートしてBTのチューニングが始まっているはず。
初日の最初はPlenaryだが、例によって小林ホールが軽く満席になる位参加者がある。
最初にSpokespersonから前回のB2GMからの出来事のまとめが話される。この時期の主たる関心事は予算で、私は詳しいことは知らないのだが、KEKの予算は微増したものの希望額よりは少なかったそうだ。これにより加速器(ダンピングリング)の準備が遅れることになり、予定が少し後にずれた。新しい予定は先日のお偉いさん会議で大筋承認されたそうで今後はこの予定にしたがって準備していくことになる。写真右は新しい予定を説明するSpokesperson。
私に関連する所だと Endcap の installation は7月から10月に、Roll-inは10月から12月に変更になった。
幸いなのは、コミッショニングをやりくりすることにより物理ラン(Phase3)の開始時期が遅れなかったことで、今の予定では2018年の夏休み明け。

午後からパラレルに入っていて、私は明日は一日ECLのパラレル。
プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと
中村円眞堂@instagram

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