物理セミナー NTA

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セミナー係の人が二人とも都合が悪くなったとかで、チェアを頼まれた。
NTA(Neutrino Telescope Array)に関する講演で、Belleもやっている台湾の先生。基本は理論の先生なのだが、実験もやるという方だ。
聴衆は事前の宣伝に全くやる気が無いので集まらないだろうなと思っていたら案の定で、KEKからの参加は私一人という有様で、写真に誰も写っていないのは概ね正しい。
NTAの講演は1.5年くらい前にやっていて基本その時と変わっていない。ただ、IceCubeでPeV位のNeutrinoが観測されたりしていて超高エネルギーNeutrinoへの関心も高まっている。と思う。NTAは検出器のVolumeとしてはIceCubeの100倍位あるので、IceCubeでスケールすればPeV 以上のNeutrinoを100eventくらいは観測できることになる。エネルギーの測定は通過した物質(山)の厚さによるので、入射方向(測定可能)によりResolutionが変わるそうだ。超高エネルギー宇宙線のエネルギー測定と同程度のResolution+物質量による不定性程度を想像すれば良いか?角度の測定精度は(IceCubeより)非常に良いので、天体にPeV Neutrinoの発生源があるならば何か情報を得られる。
検出器としてはAshuraがちゃんと動いているので方法論は確立されている。問題は金と人で、Ashraを元にしたモジュールを組み合わせるらしいのだが、大体30モジュール必要で一台1億程度らしい。なので広く宣伝して新規参加者を獲得したかったそうなのだが、日本人の聴衆が私を含めて二人。ちょっと申し訳なかった。
一度に大きな金を得るのは難しいかもしれないが、基本的にモジュール化された検出器(望遠鏡)なので、ステージングは可能だろう。今あるAshuraに何台か加えたところからスタートしモジュールを増やしていくというシナリオになるのだろうか?すぐに始められればよいが、そうでないならIceCubeよりはその先の計画(ARA?)と戦うことになると思われるが、方向測定の優位性は常に残ると思われる?

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light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと

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