ECLチラー起動

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先日うちのグループのリーダーがやってきて突如ECLの冷却水を回したいと言い出した。宇宙線のデータをそれなりの数のモジュールを動かして取れる準備が整ったからだそうだ。
冷却水に関してはミーティングで冷却水を回すことは必要だと遠い昔に一般論として言っただけで、具体的な話は全く出ていない。このリーダーはとりあえず計画性と言うのが欠如している。ロシアにはこのタイプの人が多いのはお国柄なのか?なので、反省を促すために『知らん。急に言われても回るわけが無い。状況を調べてこい。』と追い返してやった。実際はチラー(ポンプ兼冷却器)のメンテは済んでいて、配管も奈良の人の協力で戻してある
で、日を改めて今日起動を試みた。
チラーはハットの屋上にあってD側の二台がECLの分(写真左上)。実のところ、水を抜いた状態からチラーを起動するのは初めてでやり方が分からない。説明書らしき物(説明書と書いてある)は置いてあるのだが、まるで日本語で書いてあるとは思えない使い方を知っている人でないと理解できない代物で手も足もでない。何とか、昔を知る人に聞いたりして想像した起動の仕方は、取りあえずリザーバータンクに水を一杯入れ、起動する。起動すると配管中の空気が押し出される分水が減るので空気が抜けきるまでタンクに水を入れ続ける。というもの。
準備が整ったところでロシアの人に来てもらって配管をつなぎ直したところを見張ってもらい、起動。すぐにタンクの水位がリミッターまで下がって止まってしまうので、補充しながら繰り返す。
途中二度ほど軽い水漏れが見つかり、作業を停止して配管を増締めしてもらい(写真右上)、作業を続けたが、用意していた水が尽きてしまい作業終了。必要な水の量を少なく見積もりすぎ、結局水を回しつづけるところまでは行かなかった。
続きは水が用意できてから。

筑波実験棟のビームエリアではBelleをロールインせずにビームを回すための『仮の衝突点』を置く台の据え付けが行われていた。かつて使っていた物の再利用らしいが、鉄製の骨組みの上に、同じく鉄でできた床を乗せて、架橋の間、Belleがロールインする場所に架橋と同じ高さに床をつくる(写真下側)。仮組み位までは終わっているようだ。

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プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと
中村円眞堂@instagram

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