19th Belle2 General Meeting (3)

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B2GMが終わった。
最大の問題は予算で来年度予算が十分でないと計画はずいぶん遅れる。一部の人はまだ希望を持っているようだがかなり厳しいように思う。何しろ文科省原案の段階で足りてないのに、財務相から増額された予算がもらえるなんてことがあるのだろうか?
検出器に関しては全体のスケジュールが遅れたので、遅れぎみだったTOPは完全に追いついたみたいだ。グループリーダーの顔が明るい。ただ、PMTの寿命の問題は解決されないので運転開始後にかなりの覚悟が必要。新しい問題はSVDで、エンジニアリングにいろいろ困難があるらしく遅れぎみだ。今のところ一番困難が予想されているのでSVDに関しては独立したReview Meetingをもって対策を講じるそうだ。
ECLの方では個人的にはバックグラウンドの理解が進んでいることが印象的で、最近はあまり(いい意味で)変化がなく、細かく穴を塞いでバックグラウンドを下げるという感じ。上のグラフ左は今使われている結晶の放射線損傷のテスト結果。25本の結晶が38Gyまでテストされていて一番悪い物でも30%の光量減。もともと光量はものすごく多いのでこれが50%でも何の問題もない。一応心配になって新たに2本の結晶を140Gyまで当ててみたのがグラフ中でこの結晶は140Gyで20%減。うち一本は400Gyまで照射され20%減。では、放射線の方はどうなっているかと言うと一番多いところで3Gy/year。endcapでもほとんどのところは1.5Gy/year以下。なので、factor 30余裕がある。これでもまだ皆さんは不満なようでテストしたいというのだが、テストのためには一本何十万円もする結晶がいるわけで、気軽に言わないで欲しいものだ。

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light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと

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