MPPC Meeting @ 浜松

hpk14121.jpg
測定器開発室活動が下火になって、まとまった形でのMPPCに関するミーティングも永らくやらなくなってしまったのだが、久しぶりに浜松ホトニクスに集まろうという呼びかけがあった。
私は、旅費がないので参加できないとあきらめていたのだが、心優しい京大の先生が出してくださって参加できた。感謝。
普段は市野の本社工場に集まるのだが、今回は皆さんの交通の便を考えてか浜松駅前の本社事務所の会議室。ユーザー側はKEKの副所長も含め約25人参加という大掛かりなものになった。
会議は前半が浜松ホトニクスによるデバイスについての解説。ここ何年かでAfterpulseが劇的に減り、Optical Crosstalkも Trench 構造の導入で減少し、Dark Noiseがかつての1/10位になっている。検出効率の方は、ノイズが減って電圧がかけられるようになった分上がったのに加えて、クエンチング抵抗に透過性のあるものを使うことにより格段に良くなり、50umピッチの製品で50%を超えている。加えてよくなっているのが紫外線領域の検出効率で少なくとも液体キセノンの185nmあたりだと30%を超えていてすごい。液体アルゴンの128nmの感度はまだ低いのだがARCコートの最適化で伸びる可能性がある。
ユーザー側からはセンサーに対するrequestが挙げられていくのだが、多いのは放射線耐性にかんするもの。最近は系統だてて調べていないので最新のセンサーに対して調べたほうがいいのではないかという雰囲気があった。かつてやったことだからノウハウはあるのでセンサーと線源に都合がつけばやりたいところだが、活動資金はゼロなので難しい。この辺、毎年科研費が通ればと思っているのだが、落選ばかりで無力感を感じざるを得ない。
もう一つは時間分解能や高レート耐性に対する要望で、速くてns程度の短いパルスにして、single photonで50ps位の分解能、10e8 cps程度の計数を行いたいという欲求があった。どちらも簡単な気はしないが。
久しぶりに皆さん一堂に会して有意義だったと思う。このくらいの頻度で1日のミーティングをやるのはいいかもしれない。休眠中の測定器開発室活動として呼びかけたらみなさん来てくれるだろうか?私がやるとKEKでやらざるを得ないわけだが。

コメント

非公開コメント

プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと
中村円眞堂@instagram

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
リンク