EASIROCモジュール 温度計

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信号を見る前に寄り道して温度計を試す。
MPPCは温度特性があまりよくなくて、Breakdown電圧とクエンチ抵抗が温度により変化する。後者は最近金属皮膜抵抗を使うことにより改善されたようだが、Breakdown電圧の温度依存は物性が決めているので簡単には改善できない。現状では60mV/deg程度変化する。バイアス電圧を一定に保ったまま温度をあげるとBreakdown電圧が上がり、結果としてover voltageが下がることとなる。Gainは over voltageに比例し、通常Overvoltageは 1-3V程度で使うので Gainが-%/deg程度変化することとなる。
なので、センサー付近の温度を測りたい欲求はあるだろうと思い、センサーつなぐケーブルのあまりを使って温度計をつけられるようにしてある。
想定しているのは AD590とかAD592というセンサーで写真左上は AD592。パッケージや精度で値段は変わるがこれは一個1000円くらいの物。定電流源になっていて、4-30Vをかけてやると温度に比例した電流が流れる。1uA/Kなので25度だと298uA流れることになる。電流だとケーブルを長く引いても変わらないので非常に使いやすい。
接続のしかたは簡単でA1とA2の間に温度計をつなぐ。A2のpinに+5Vが出ていて、A1のピンは抵抗(2.4k)を介してGNDへ落とし、この抵抗の両端の電圧をmonitor ADCで測っている。AD592の説明書の絵は底から見た図なので間違え無いよう注意する(私は当然間違えた)。右上はつないでいるところで、いも虫クリップを使って、A2->電流計->温度計->A1のようにつないだ。
間違いなくつなぐと電流計に300uA位の値が出るはず。左下の写真では296.8uAなので23.8度ということになる。モジュールを使って温度を読むにはお馴染みの udp コマンドを使って 4.Read TEMP とやれば表示される。右下がやったところで、なぜか SENSOR1の方の温度計なのに2番に表示される。この時20.5度とか表示されているのでやはりこれも一度はcalibrationが必要だ。

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light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと
中村円眞堂@instagram

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