カロリメター研究会@東北大ELPH (1)

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カロリメターの研究会で東北大に来ている。東北大電子光理学研究センターが共同利用研になってやっている研究会シリーズの10回目で、正確には『素粒子・原子核実験における全吸収型カロリメーターの実例と応用』という名がついている。私は何の因果か世話人の末席を汚すことになって、講演もないのに旅費を出してもらって出席している。感謝。
東北大には過去何度かきたことがあるのだが、核理研へ来るのは初めて。仙台の市街地の南の方の公園のそばにあって、つくばの田舎から来た私が言うのもなんだが、あまり都会という気はしない。会場は共同利用研になってからできたという建物の三神峯(みかみね)ホールというところ。
初日の今日は前半が原子核実験に使うカロリメターの話。BGO EggというBGOを使った4piカロリメターを作った話はとてもimpressive。当たり前だが、大規模なカロリメターを作るというのは大変で、いろいろな創意工夫がちりばめられている。NCマシンを使っていろいろな治具を作ったあたり非常に参考になる。
後半は結晶シンチレーターの話が中心。Pr:LuAg, GGAG,CeBr,SrIなど最新のシンチレーターについて開発をされている方の話を聞けた。東北大のベンチャーでやっている方はマイクロ引下法という使い方で小さい結晶を作ってR&Dされているそうで、その方法を使うと1日で5種類くらい実際に結晶を作ってテストできるそうで、R&Dのサイクルがとても速くなったそうだ。もうひと方は堀場製作所にいたときに世界で最初にCsI(Pure)を作ったという方で、現在は茨城県の取手でSrIの結晶を作る会社をされているとのこと。
二人とも非常に光量の大きい結晶の開発ということで低エネルギー向けのApplicationが中心になるので我々の業界での需要は?というと疑問だが、シンチレーターの技術ということでは興味深いので一度測定器開発室セミナーで話してほしいと思った。KEKにもどったら室長に相談してみよう。
浜松ホトニクスの講演もあって最近のimproveしたMPPCの話もあったので、HPKの人に最近のVUVに感度のあるMPPCと同じ原理でAPDにも感度を持たせられるのかと聞いたら、原理的には持たせられるという返事だった。紫外領域に感度のあるAPDには需要がある気がするので、誰か働きかけて見るといいと思う。
研究会は明日まで。

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light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと

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