The 21st Belle2 Open Meeting (2) ECLパラレル

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ECLパラレルの最初はトリガーに関するところでこれはトリガーグループのセッションに相乗り。
ECLのトリガーはまだ表面化していないがかなり遅れている。問題は色々あるが、波形解析してエネルギーと時間を取り出すfirmwareのテストがまだ完了していないのと、トリガー自体はかけられるがトリガーの情報をDAQから読み出せていないこと。なので、offlineのエネルギーとtriggerのエネルギーの比較などはできていないし、ちゃんと動かないと量産が開始できない。元々の予定では今年の正月頃にはできているはずだったのだが。
それだけでも問題なのに、量産までの予定を聞いたらここに来てFADCモジュールにTDCを入れたいと言い出した。当たり前だが、TDCを入れるにはアナログ信号を分配して新たにcompareterとDACを入れる必要がありこれはかなり大掛かりな改変だ。そもそも入れる理由が良く分からないし、それをこの段階で言い出すとはちょっと考えられない。
読み出しの方のアップグレードは順調なのでそれほど多くない。DAQ側のレシーバーモジュールとのコネクションが不安定になる問題があり、どうもこれが上記TriggerとDAQの間の問題とも関係あるみたいなのだが、これはECLに特有の事では無いのでここで話してもしょうがない。
加速器バックグラウンドのsimulationでは新たにWide Angle Bhabhaを入れたらバレル部分のpileupがずいぶん増えてしまった。これは低エネルギーPhoton/pi0の解析に影響が出る。
これに関連して、waveformまで再現したsimulationで加速器由来のノイズによるresolutionの悪化を調べた人がいてそれによるとbackground photonのpile-upによるresolutionの悪化はPure CsIにしても劇的には良くならないそうだ。Simulationに不完全な部分があるのでさらにStudyを進めるとのこと。
最後の方に環境モニター用のHardwareを開発している人の発表があって、富士に置いてあるEndcapに二月に取り付けた小型のコンピューター(ラズベリーパイみたいな物)を使ったモニター装置が快調に動いている事が報告された。さらにEndcapにつけてあるセンサー用のinterfaceを作ってきたそうで今では二セクター分読まれている。測定結果はここでいつでも読めるようになっている。これによるとendcapの湿度は概ね16-17%に保たれているようで安心。
午前中に始めて最後の発表が終わったのは20時を回っていた。お疲れ様。

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light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと

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