KSC2015 (5) 見学日

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今日は一日見学の日で大穂サイトでの学生さんのActivityは無いので、課題の紹介。
上段はP06で光電管をつかってプランク定数を測る実験で、大阪大学の担当。実は昨年度の実習で私がお手伝いさせていただいたのと同じ課題。ただ大阪大のなかで担当の先生が変わっている。
ちょっと覗いただけだが、去年とはずいぶん感じが違っていて、ずいぶんよく練られた実習になっている。左の写真は回折格子を使った手作りの分光器でこれで波長を調べるのだと思う。右は回折格子の格子間隔をどうやって測るのかというのを考えているところ。単純な測定だが無限に難しくできるのでいろいろ考えて実験してもられるといいと思う。
中段はP05で加速器を作るというかなり野心的な課題で担当は春の学校で講義もしてくれた加速器の先生。
非常に簡単な構造の加速空洞を学び、それを実際に3D CADで設計して、Simulationまでする。その設計された cavityを金属加工器なり3次元造型機なりで作って実際に加速する。中段左は計算で求めた寸法のcavityの構造を3D CADでモデリングしているところ。右はTAが試作したcavity。
P05のスタッフの皆さんは見学日を利用して実習生の設計したcavityを3Dプリンタで作っていた。下段左の写真はcavityの一部。これを使って石膏で型をとり鋳造でcavityをつくる。別の人は試作機のcavityを実際に使って加速試験をしていた。右はそのセットアップで、奥の方にあるラックにCバンドの電波を発生するgeneratorとアンプがあり、それをクライストロンで増幅、導波管で真空容器に入ったcavityに送る。私が行ったときちょうどテストしていて、うまい具合に電子が加速され蛍光板が発光するのを見ることが出来た。

明日からはまた、実習に戻る。

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light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと

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