KSC2015 (6)

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今日から演習再開。といっても午前中は講義がある。なので午前中つつじヶ丘まで走りに行ってから見に行ってきた。
演習の紹介の残り。
上段はP03でラドンの検出器をつくる実習。担当は筑波大の先生。
学生さんが作る検出器は炭酸煎餅の缶みたいな缶の蓋の裏(内側)にPhotoDiode(PD)を取り付けたもの(写真右)。蓋を貫いてピンを出し、フロントエンドを付ける。学生さんに聞いた検出原理は以下のとおり。空気中のラドンがalpha decayしてPoイオンになる。Po ionは正電荷を持っているので、PDに-HV(600Vくらい)をかけて静電収集してPDに集める。ほどなくしてPo ionが再度alpha decayをするので、このalpha粒子がPDに残す信号をとらえてラドンを検出する。
写真左はフロントエンドのアナログ回路をハンダ付けしているところ。表面実装になっていて難しそう。
データの収集系はArduinoというマイコンで行うという凝ったものなのだが、そこが物理の本質かといわれると?

下段のP04は原子核の実験などでよく使うスペクトロスコピーの演習。担当は大阪大学の先生。
実験装置は左の写真に載っている電磁石を使ったもので、チェッキングソースからの放射線をコリメーターを通して電磁石に打ち込む。すると運動量に応じて曲がる角度が変わるので粒子の通過位置が変わる。なので、位置を変えながら小さめのシンチレーターで単位時間あたりの粒子数を数えてやると、放射線の運動量スペクトラムが分かるという仕組み。右はTAさんがシンチレーションカウンターやスケーラーの使い方を教えているところ。

サマーチャレンジは長いように見えて、もう実は折り返し点にきている。水曜日が発表、前日に発表準備するとすればまともに実験できるのはもう二日しかない。TAさんたちは焦り始めてもいいころ。

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light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと
中村円眞堂@instagram

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