KSC2015 (10) 終わって

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サマーチャレンジは大きな問題もなく無事終わった。Practicalには成功と言っていいだろう。

今回運営側に回ったので、いくつかの演習を中心に演習現場の近くにずっといて感じたことを備忘録として書いておく。学生さんの書いてくれたアンケートを眺めたのと、私のバイアスのかかった聞き取り調査を参考にしている。素核のみで物性コースの事はまったく考慮していない。

1) まず講義。これはちょっと多すぎるように感じた。最終日は発表会なので除くと期間は8日間。午前3時間午後5時間で合計64時間。このうち講義は17時間ある。そもそもKEKでやるいみは、実験機材や場所が豊富だということで、講義なら各大学でも出来る。講義の内容も極々イントロだったり、逆に難しすぎたりでうまく機能していない。また、共通講義と言うイントロのイントロがあってたった17時間の講義に重複がずいぶんある。この辺を整理したい。
学生さんによると、同じ内容が多いというのはよく聞かれた。アンケートだと講義を聞きたいという意見は多いと思うがこれはある意味当然で、学ぶ意志のある人は講義をいくらでも聞きたいと思うものである。そういう意見に迎合してはいけない。むしろ、運営側が何を教えたいかというのが重要。
共通講義を大幅に縮小すればよいと思う。

2) 見学。これははっきり長すぎだと思う。8日間のうち1.5日も使うなんてどうかしている。東海の人は残念がるかもしれないが、やめにしてつくばキャンパスだけにすれば良い。そもそも、つくばと東海にある加速器の違いや実験装置の違いが分からないだろう。運営側の苦労も多いし、金もずいぶんかかっている。ちなみに64時間のうち講義と見学で28時間、44%の時間を使っている。逆につくばの見学は短すぎで例えば筑波実験棟の見学は一般の高校生にするのと同じ内容だ。これはとてももったいない。素核は加速器と筑波実験棟に1時間ずつとかでいいのでは?
学生の意見はまちまちだが長過ぎるというのは十分な数あったと思う。

3) 各種イベント 実習中に学生交流会、懇親会、キャリアビルディングとあって、東海ツアーも合わせると夕食後に4日もイベントがあり、実習の時間が足りなくなる。演習後半には夜のイベント入れたくない。
キャリアビルディングはアンケートを見るとためになったという人と全然つまらなかったという人がいて、たまたま自分の興味に合致したテーマの話が聞けた人のみ満足しているということが分かる。業界の特殊性を考えると、あまり意見を聞いても無駄だと思うのでなくていい。例えば、今回素粒子実験の人はパネラーにいなかったし、理論と原子核のパネラーは私から見てもかなり特殊な感じの人でまったく参考にならない気がする上、あまり真実(本音)は語られない。
廃止か、やるなら前半へ移動。

4) 規則 個人的にはサマーチャレンジは、KEKに集まってもらって、少々の講義以外は、自由に実習をしていればいいと思っているので、なるべく自由にしたい。最悪なのはKEKキャンパスから出てはいけないという訳の分からない決まり。保険の都合だか何だか知らないが、たまたまKEKに宿泊施設があるから成り立つことで、消極的理由により学生を縛るのは良くない。成人に限定しているのだから自由に行動させたらよろしい。せっかくつくばくんだりまでやってきてもらうのだから、休日を設けて筑波山にでも遊びに行ってもらいたいくらいだ。もちろんそれ以外の日は甘えを許さず実習してもらう。

以下は項目のみ、

5) TA
6) 演習
7) 共同開催
8) 運営
9) 気合い、定義と終わり

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プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと

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