箱根駅伝5区を自転車で走る

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関東で正月の風物詩となっている箱根駅伝だが、私は関西の育ちなので全然ピンと来ない。でも、日本テレビによる洗脳活動のおかげで5区が大変な登りで『山の神』と呼ばれる人が生まれるのは知っていて、そういう道なら一度自転車で走ってみたいと思っていた。これもずいぶん前だが小田原城見物がてら遠征して走ってきた。

現場に行ったら中継点はわかるのかと思っていたのだがそれらしきものは何もなく、webで調べたところメガネスーパーの前がスタート地点(左上)。ここから箱根湯本の駅(右上)までは3%くらいなので大したことはない。駅を過ぎると道も細くなって斜度は5%以上になり、峠を登っているという感じになってくる。登るに連れてどんどん坂が急になっていって小涌谷近辺(左中:蛇骨橋)のあたりは10%弱くらいはありそう。芦の湯を越えてしばらく行ったところに国道1号線最高地点874m(右中)があってここから下り。芦の湖畔に出て少し走り箱根の関所跡を越えたところに箱根駅伝往路ゴール、復路スタートの道標が立っている(左下)。
記録によると23km走って1時間56分。箱根駅伝の選手は1時間20分くらいで走るらしいので完敗。もっとも私の出力では1秒あたり20cmしか登れないので、870m登るとそれだけで1時間10分位かかってしまい負けるのは目に見えていた。記録を見てみるとATよりは少し下の160位で走っていたので、あと1割くらいは早くなるかもしれないが1時間20分は絶対無理だ。

箱根駅伝の登りが得意な人はマラソンで大成しないそうだが、理由は物理がわかれば実に簡単。登りはスピードは必要ないので、基本的に心肺の勝負になる。物理的には出力質量比だ。なので、小柄(質量が小さい)で心肺機能の優れた(出力の高い)人が勝つ。しかし、マラソンは走る能力の占める割合が大きくて心肺の割合は相対的に小さく、結局走る能力に秀でた(脚力があっていいフォームで走れる)人が勝つことになる。なので金栗四三さんには申し訳ないが、5区はマラソン強化にはあまり役立っていない。箱根の5区で『山の神』と呼ばれた人はマラソンを目指すのではなく、自転車乗りか距離スキーの選手になればいいと思う。この二つの競技は心肺能力の比重が高いことが知られているのできっと適正がある。特に距離スキーは選手層も薄いし、オリンピック競技でもある。どうだろう?

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light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと

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