故障中のFunction Generatorを使えるようにする

fg16011.jpg
Function Generatorを使い時がたまにある。どうせ矩形波位しか使わないので昔だとNIMのClock Generatorを使うことが多かったのだが、最近は測定機器が小型のモジュールになることが多いのでクレーとの無い場合も多くちょっとテスト信号を入れたいときに使いたい。あるいは出張実習などでクレートを運びたくないときなどにも使える。
で、探すと実験室の棚にKenwoodのFG-281という15MHzのものが転がっていた(左上)。ちゃんと電源も入りダイヤル等も機能するのだがただ一つだけ信号を出力するための『ON』というボタンだけがどうやっても反応しない。だから放置されていたのだろう。業者の人に頼んで見積りをとったら修理は一律50000円だという。ディジタルエレキの進化によりこういう機械は低価格化しているので、今だともう少し出すと結構な任意波形Function Generatorが買えてしまう。なので修理するのはあほくさい。
別の手を考える。
後ろを見るとGPIBとシリアルのinterfaceがついている(右上)。GPIBは高いし、命令を送る位なら遅い(9600bps)シリアルでも問題ないので、シリアルでつないでみることにした。
とは言っても最近の計算機にはシリアルポートはついていないのでUSB-シリアル変換ケーブルを介してつなぐことになる。手持ちのPocketMCAについていたUSB-シリアルを介してクロスケーブルでLinux PCにつなぐと、ちゃんと認識されてProlificのpl2303のドライバーがassignされ /dev/ttyUSB0 に関連付けされる。stty コマンドで通信のパラメターを設定した後
% echo "*idn?" > /dev/ttyUSB0
% cat /dev/ttyUSB0
とやるとちゃんと答えが帰ってくる。マニュアルを見て
% echo "outp 1" > /dev/ttyUSB0
とやるとめでたく信号が出力された。素晴らしい!

さらに気をよくして普段使っている Laptop にinstallされている vmware 上の Linux で試してみるとうまく行かない。レートを更に遅くしたりパラメターを変えたりして試したがどうやってもうまく行かない。なかなか簡単には問題解決させてくれない。

このままでは埒があかないのでprolificのチップとの相性を疑って、別のチップを使っているUSB-シリアルケーブルを買った(左下)。BuffaloのBSUSRC06というやつで2600円。Linux機につなぐとこれも自動的に認識されてFTDIのFT232BMだということがわかる。このケーブルでVMWare上のLinuxから試してみたら、とても反応が遅いが何とか動いて波形が出力され目的は達成された(右下)。

50000円かかるところを2600円で何とかできた。気分が良い。

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light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと

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