23rd Belle2 open meeting (2) ECL パラレル

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今日はほぼ一日ECLのパラレルセッション。
出席者は大変多く、Triggerの人も来ていた最初の方は席を折りたたみの椅子を引っ張り出す必要があった。
懸案の Trigger Module は量産前最後のテストモジュールのテストが終わって、一部不安は残るものの量産にゴーサインを出すことになったようだ。今から初めて大体二ヶ月でできて、テストしてから持ってくるので大体5月位の予定になるようだ。

他の講演の中ではイタリアの人がやっている高バックグラウンド条件下でのResolutionのStudyが興味深かった。二つのStudyがあって、一つは実験で結晶の上下にトリガーシンチを置いて宇宙線でデータをとり、Co60チェッキングソースでバックグラウンドを再現するというもの。もう一つはそれのSimulationだが、バックグラウンドはCo60ではなくてBelle2のバックグラウンド Simulationを使う。
結果は割とよく似ているのだが Simulation によるとバックグラウンド起因のPile upの揺らぎは500ns整形のCsI(Tl)で2MeV、45ns整形のCsI(Pure)+APDで1.2 MeVになるそうだ。Co60での結果だと CsI(Tl)が3MeVのとき CsI(Pure)が1.2MeVとなる。平均的hit数は Simulation では2.4hits/us Co60の実験では 1.8/us だったそうなのだが、Spectrumは当然違うから直接は比べられない。
これを元に予想されるenergy resolutionをplotしたのが右のグラフ。見てわかるのはCsI(Pure)の方がresolutionが良くなる点が全くないこと。これはかなりショッキングな結果だが、もう少し慎重に結果をDigestした方が良い気がする。
例えば、BINPでやったCo60を使った同種のテストでは 500ns CsI(Tl)と 30ns CsI(Pure) + PMTの場合 pile upが1/7になるという結果が出ているが、こちらは1/5にしかならない。

もう一つはNapoliの人がやっているエンドキャップの環境モニターの話で、おそらく128chの電圧をモニターするというものだがこのhardwareがウルトラGorgeousで驚く。専用のモジュールを設計して6U VMEの箱に詰めそれを8台6U VME クレート二台に設置。検出器からの接続にパッチパネル、Network switchが二台にそのバックアップ、UPS等など。もはや、ECLのエレキよりも豪華でちょっと金と情熱のかけるところが間違っている。イタリア人の税金ながら実にもったいない。

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light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと

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