ロールイン作業

belle17047.jpg
ロールインはニコ生で中継されたので見られた方も多いと思うが、実は私は現場にいたのであまり何が中継されていたのか知らない。
想像だが現場側はあまり映らなかったのでは無いかと思う。基本的に現場は危険なのでカメラの人に入ってもらうというのは色々な面から難しい。
現場に出る人は8:30に集まって打ち合わせ(一段目左)。急遽貼ることに決まったBelle2/SuperKEKBの建設に携わった企業の社旗は最終的にはKEKのものもあわせて写真の用になった。
現場では仮固定していた板を外して、各所に人が配備されたら基本的に準備は完了。一気に引くのではなく1400tの重量が移動することによる床の変位を測量するため途中5m,7m,9m,11mのところで一旦止め最後約13mの目的地までいく。
ロールインのトリガーはジャッキのコントローラーのところ(二段目左)でやるのだが、私は職権を乱用して、一度スタートのスイッチを押させてくれとお願いした。そうしたら、記念すべき最初のスタートをやらせてもらう事になった。二段目右の写真がその瞬間で、ボタンを押しているのは私の手だ。実は2013年にBelle回転のためのロールインをやったときにも、油圧モーターのボタンを押させてもらった。実は私は手動のジャッキでBelleを動かしたこともある(今日も動かした)し、Tilforでも引いたことがある。Belleの物理屋はたくさんいると思うが、4種の違う方法でBelleを動かした人は私だけだろう。下らない自慢だ。
ロールインと測量は非常に順調で予想通り昼前には最後の測量を終えた。ここで、張力計を外してジャッキの引き代を増やす(三段目左)。この写真の一段目右と比較すると引き代が増えているのがわかる。ここまでのところ最大張力は9.55t(三段目右)。
最後はジャッキのコントロールを手動にして微速で動かしてもらい、Belleの台座に貼られた物差し(四段目左)を測量器で覗いておよその停止位置に来たらジャッキを止めてもらう。どうせ手動のジャッキで位置合わせするのでここではcmの精度であっていれば十分。すぐさま固定用の板を地面に固定し、それと台車の間にジャッキをかけて仮固定する(四段目右)。
ここで、ロールインは一応終了。12時過ぎだった。

コメント

非公開コメント

プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
リンク