ロールイン後の作業 (1)

belle1704a.jpg
ロールインが終わってさっそくロールイン位置での測量と位置決めを行っている。
Belle2のロールインしたときの位置は回転作業をしたときに測ってあって、基本的にはレール方向の位置さえ決めれば元に戻るつもりになっていた。
しかし測量の結果が芳しくない。問題点は
1) 全体にD側へ1mm程ずれている。
2) 複数の場所からおこなう測量が内部inconsistent
回転作業のときには測量はうまくいったので楽観していたのだが、想像以上に作業環境が悪いようだ。見込みが甘かった。
信頼できる測量ができないとどうしようもないので非常に困る。
1) の全体にD側へ寄っているというのは、そういう目で見ると、レールと台車のガイドの隙間がすべて片側に寄っている(左上)のでもそうかなと思えるし、測量結果もほぼ全ての結果がD側へ寄っていることを示唆しているので、定性的にはD側にずれているのだと思われる。
2) については壁に見える既知点があるのでそれを測量してもらい、システマティックなずれがどれくらいあるのか確かめてもらう。
それと同時に、動くかどうかわからないが、床とBelleの間にジャッキをかけてC側に押すことにした(右上)。ずれた分はセンターピンの押しボルトを回して即座に戻らないよう固定する(左下)。この時の変位量はBelleと壁の間にダイヤルゲージをつけてモニターする。
Belleを押す作業の方は、案外動くもので1.5時間くらいかけて0.5mm位動かせた。ダイヤルゲージを見ながら1400tのBelleを10um単位で動かしていくという作業は、やっていても、普通じゃないというが感がある。
動かした後のBelle2を測量してもらうと、きっちり動かした分だけずれたので、測量の再現性は高いことがわかる。既知点の測量によるとやはりC-D方向にオフセットがのっている傾向が見えているので、定性的には色々な事が理解できてきている。
しかし、定量的な事を求められる精度で言うのは現段階ではかなり困難。
困った。

コメント

非公開コメント

プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと
中村円眞堂@instagram

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
リンク