QCS前進も磁場測定装置当たる

belle17051.jpg
連休明けの今日から磁場センサーのついたQCSを運転位置まで前進させる作業。
特にやることは無いはずなので見物に行ったのだが、ひどい目に合った。

上段左の写真は磁場センサーのついたQCSR(前方側)。先端部にごちゃごちゃついているのがBelleがつけた磁場センサー。ビームパイプのように伸びている金色の管は加速器の人がホールセンサーを通すための穴。
上段右の写真が前進している所。
ある程度までは電動で前進させるのだが前方側はクリアランスが非常にタイトというので見ていると、入りそうな気がしない。
中段左の写真で上の方に見えている銀色の構造物はBelle側についていて、下側の磁場センサーのコネクターが当たってしまっている。外してしまうとそのセンサーは読めなくなってしまうのだが、入らないのでは仕方ないので、コネクタを外してしまう。ここは何とか入ったのだが、他にも同様にきついところが何か所もあって途中で断念。
引き出してみると至る所に当たっているところがある。中段右の写真はコネクタ部分が当たってしまいケーブルが断線したところ。芋づる式につながっているのでこのままでは全チャンネル読めない。下段左はコネクタ部で壊れてしまった磁場センサー。一応四人で見守っていたのだが、当たるところが多すぎて防ぎようがなかった。
この他にも構造物が当たってしまったり、ケーブルが通らないように配置されていたりと、すがすがしいまでのダメさ加減。
仕方なく一旦撤退。壊れたケーブルを直してもらい、当たってしまう構造物は何とか外し、ケーブルをギリギリ通りそうなところに配置して再挑戦。
ファイバースコープでケーブルが押しつぶされないか確認しながら前進させて何とか所定の位置まできた(下段右)。
QCSは物理的には入った。前方部とバレル部のケーブルは読めなくなっている可能性があるので、すぐに磁場測定装置が動くのか確認したいのだが、驚くべき事に、磁場測定装置の人が誰もKEKにいない。こんな微妙なところに検出器をinstallするのに現場に人をおかないなんてちょっと信じられないが、もはやどうしょうもない。
ドイツの人と連絡を取ってやり方を教えてもらい今晩テストするそうだが果たしてうまく行くか?
壊れていた場合明日の朝一度だけ直すチャンスがある。それを逃すとせっかく用意したセンサーが無駄になる。

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プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと
中村円眞堂@instagram

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