機構コロキウム T2Kの最新結果

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今日は朝8:30から筑波実験棟が停電なので早めに出勤して、停電の処理をし、10:00からの機構コロキウムへ。
今日のコロキウムは今年の夏のシャットダウンの前までにとったデータすべてを使ったT2Kの最新の結果の報告。CPの破れの兆候が成長するのか消えていくのか、それなりに興味があるのかと思いきや聴衆はまばら。ちょっと寂しい発表になってしまった。
今年の運転は好調だったようでPoTは順調にのびて、ニュートリノRunの統計は二倍になったそうだ。
それ以外にもSKの解析で前世紀?からずっと使われてきたFiducial Cutを変更するというのをやって、efficiencyが30%くらい劇的に改善したとのこと。30%のefficiency向上というのは結構すごい。こういう例えが適当か分からないが、今まで加速器の電気代が100億だったと思えば30億位稼いだことになる。
得られたevent数は、delta_CPを動かして得られる最大の効果よりも、event数が多すぎたりして、結構極端な結果と言える。そのおかげ?でdelta_CPが保存する0とpiのところは、原子炉の結果を使うと2sigmaでexcludeされてしまった。これはなかなかにimpressive。しかし、neutrinoの人は運が良いというのか、いろいろな測定が実験屋にとって都合の良いような値になる。今回ももっともsensitivityが高いところにきていて、ちょっと出来すぎ。
今後だが、まだ予定していた統計の1/3しかビームはdeliverされていないそうで、それを目指して運転を続けるのと、目標の統計量を3倍にした(つまり今の10倍)、T2K-IIというアップグレード計画があるそうだ。
質問であったのだが、neutrinoのミキシングパラメターが決まった今となっては2.5度のoff-axis angleがoptimalで無いそうで、あと0.5度程大きくした方がいいそうだ。

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light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと

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