Schumann 交響的練習曲 Op.13

schumann10111.jpg
先日他人の車に同乗する機会が有り、そのときダッシュボードにシューマンの交響的練習曲のCDが有ったので、話を繋ぐために『シューマンのピアノ曲の中では交響的練習曲が一番好きなんです』的な話をしたのだが、私がシューマンを聞くのが許せなかったのか、全く信じてもらえなかった。まあ、しかたのないことだ。
シューマンの曲はまとまりの無い精神分裂的な曲が多くて余り聞かない。比較的良く聞くのはOp.17のFantasieとこのEtude Symphonique。Variation なので当り前ながらまとまりの有る曲になっていて、シューマンらしい極度に甘いメロディーも楽しめる。オリジナルはテーマと9つの変奏、2つの練習曲とフィナーレからなっているのだが、5曲の遺作が有って、ほとんどの演奏者が適当な場所に挿入して演奏する。私はこの遺作つきの演奏が余り好きでない。似たような曲も有るし、ほとんどの場合、曲にまとまりが無くなって来て、精神分裂的になって来るから。特に、何処かで遺作を5曲まとめて挿入とか言うのはやめて欲しい。
オリジナルの中では最後の極度にロマンティックな変奏が好きでこれをつまらなく弾かれるとがっかりしてしまう。次のフィナーレは実にチープな曲で最終変奏の余韻をかき消されてしまうから全然好きじゃない。だから、大概聞くときはこのフィナーレのところで止めてしまう。
余り、同曲のCDを持っていないのだが、何故かこの曲は6種類も持っている。その中で遺作が入っていないのが左のPogorelichと右のHamelin。Pogorelichは極度に緊張を強いられる演奏で、Hamelinは洗練された癖の無い演奏。どちらかと言えばHamelinだが、フィナーレはHamelinが曲のチープさがそのまま出ていてつらいのに対し、Pogorelichの方が格調高くてまだ聞ける。

コメント

非公開コメント

プロフィール

light higgs

Author:light higgs
KEK(高エネルギー加速器研究機構)@つくば市でBelle2という実験をやっている。
自称『日本最低の物理屋』。
『円眞堂』(えんしんどう、本当は圓眞堂)は父の屋号です。写真のぬいぐるみについてはこのエントリ参照のこと
中村円眞堂@instagram

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
リンク